高校受験・入試
今から始める!高校受験対策4ステップと先輩のスケジュール例を紹介

「高校受験対策は何から始めればいいの?みんなから遅れそうで不安」
「高校受験対策の進め方は?どんなスケジュールで勉強をすればいいのかわからない」
中学3年生になると気になる「高校受験対策」。受験が初めての生徒さんも多く、まずは何から始めればいいのか不安を抱えているのではないでしょうか?
高校受験対策は下記の4つのステップに沿って進めると、不安を解消しながら進められます。
まずは、高校受験の仕組みを知って、志望校をある程度絞り込むことが大切です。そこまでできたら、志望校合格に向けて、計画的なスケジュールを立てて勉強を継続します。
下記のスケジュールは、先輩の高校受験時のスケジュールの一例です。
1日の流れがわかると、より具体的に高校受験対策の進め方がイメージできるようになります。
そこでこの記事では、高校受験対策の4つのステップや高校受験対策で行うこと、まず初めに取り組むべきポイントをまとめてご紹介します。
先輩の具体的なスケジュール例を複数まとめているので、どのように勉強を進めればいいのかイメージしやすくなりますよ。
この記事を読むとわかること |
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〇【高校受験は何から始める?】高校受験対策の4つのステップ 〇【先輩はどうやって高校受験対策をしたの?】高校受験対策のスケジュール例 〇高校受験での勉強対策 〇志望校合格を目指す!高校受験対策でまず実行したい3つのポイント |
この記事を最後まで読めば高校受験対策がわかり、今から始められるようになります。高校受験対策の不安や悩みをなくすためにも、参考にしてみてくださいね。
1.【高校受験は何から始める?】高校受験対策の4つのステップ
ステップごとにやることチェックリスト
ステップ① 高校受験の仕組みを確認する | ✓高校受験の種類を理解する ✓地域の高校受験のスケジュールを確認する ✓地域の高校受験の種類を確認する ✓私立の高校受験を検討している場合は該当する私立高校のスケジュール・受験内容を確認する |
ステップ② 志望校を決める | ✓興味がある高校のオープンキャンパスや説明会に参加してみる ✓興味がある高校の資料請求をして特徴を知る ✓将来性や通いやすさなどを考慮して興味がある高校の中で自分に合っている高校を3~4校に絞り込む ✓わかる場合は志望校の受験内容や受験の種類を確認する |
ステップ③ 自分の実力を確認する | ✓自分の実力を確認するために模試に申し込み実際に受けてみる ✓模試の結果を参考にしながら志望校と実力の差を確認する ✓模試の結果を参考にしながら苦手な部分や点数アップしたい科目を確認する |
ステップ④ 受験勉強の計画を立てる | ✓高校受験当日までの残り日数をカウントする ✓高校受験までの残り日数の中でどのように受験勉強を進めるのか1ヵ月ごとの計画を立てる ✓1ヵ月ごとの計画を基に毎日の受験勉強の内容を決めて計画的に取り組む |
まずは、高校受験対策を進める4つのステップをご紹介します。
高校受験対策はまずは何から始めればいいのかチェックリスト付きでわかりやすくなっているので、ぜひ参考にしてみてください。
1-1.ステップ①高校受験の仕組みを確認する
まずは、高校受験の「スケジュール」と「制度」を確認しましょう。この2つがわかると「高校受験はどのようなものなの?」「高校受験はいつ行うの?」など、高校受験に対する不安が解消できます。
1-1-1.高校入試の制度を理解しよう
高校受験には、大きく分けると「一般入試」「推薦入試」「特別推薦入試」の3種類があります。
種類 | 内容 | 受験内容 |
---|---|---|
一般入試 | 内申点と受験での学力検査などを行い合否を決める受験方法 | 公立高校:5教科 私立高校:3~5教科が中心 (面接がある地域もある) |
推薦入試 | 高校が決めている内申点をクリアしている場合に利用できる受験方法基本的に校長からの推薦が必要 | 集団面接・個人面接・小論文が中心 (学力検査を行う場合もある) |
特別推薦入試 | スポーツや文化活動で優秀な成績を収めているときに利用できる受験方法基本的に校長からの推薦が必要 | 集団面接・個人面接・小論文が中心 (実技や学力検査を行う場合もある) |
※名称や細かい区分は地域により大きく違うので確認してください
多くの中学生が選択する方法は「一般入試」です。
内申点(中学での生活態度や期末テストの成績をまとめて数値化したもの)と受験での学力検査などを行い合否を決めます。
推薦入試は、高校が決めている内申点をクリアしている受験生が受けられる受験方法です。
基本的に校長先生からの推薦が必要で「部活動を頑張っている」「成績が優秀」などのアピールポイントがあると推薦を受けやすいでしょう。推薦入試は5教科の受験がなく面接や小論文などが中心になるので、一般入試とは勉強するべきポイントが変わります。
また、特別推薦入試は、スポーツや文化活動で将来有望な生徒を募集するための方法です。
例えば、スポーツ学科のある高校が中学の部活動で活躍してい生徒さんを対象に特別推薦入試を行うなどが当てはまります。中学受験の制度を知らないと自分に合う方法で受験ができなくなるので、3つの方法があることを知っておきましょう。
この記事では一般入試を受ける受験生に的を絞り進めていきます。
【受験制度は地域により大きく変わるので注意しよう】 先ほど紹介した「一般入試」「推薦入試」「特別推薦入試」はあくまでも一般的な区分けであり、高校受験をする地域により受験制度は大きく変わります。 例えば、東京の都立高校受験では、「一般推薦」「文化・スポーツ等特別推薦」「理数等特別推薦」の3種類の推薦があります。このように、地域により受験制度に差があるので、受験する地域の制度を確認するようにしましょう。 |
1-1-2.高校受験のスケジュールを確認する
高校受験の制度が理解できたら、高校受験のスケジュールを確認しましょう。高校受験のゴールがわからないとどこに向かって頑張ればいいのかわからず不安になりますよね。勉強にも力が入らないので「いつまで頑張るのか」知っておくと計画的に進められます。
高校受験のスケジュールは住んでいる地域によって大きく変わりますが、公立高校の一般入試は2月下旬から3月中旬までに行うことが多いです。推薦入試の場合は、一般入試よりも早く日程が組まれていることがほとんどです。例えば、2024年の公立高校の一般入試の日程は下記のとおりです。
公立高校の2024年の一般入試受験日
都道府県 | 出願書類受付 | 受験日 |
---|---|---|
東京都 | 2024年1月31日~2月6日 | 2024年2月21日 |
愛知県 | 2024年2月6日~2月14日 | 2024年2月22日 |
大阪府 | 2024年3月3日~3月6日 | 2024年3月11日 |
地域によって出願書類受付(高校受験の書類を受付する期間)と受験日が大きく変わります。先生や両親に確認をして、自分の地域の受験日をチェックしておくようにしましょう。
【私立と公立では高校受験のスケジュールが変わる】 高校受験は、私立と公立でスケジュールが変わります。志望校を絞るときにはどの高校のスケジュールも同じだとは考えないで、それぞれの高校のスケジュールを確認するようにしましょう。 また、併願制度がある場合は公立高校と私立高校の両方を受験できます。その場合にもそれぞれのスケジュールを確認する必要があります。 |
チェックリスト |
✓高校受験の種類を理解する ✓地域の高校受験のスケジュールを確認する ✓地域の高校受験の種類を確認する ✓私立の高校受験を検討している場合は該当する私立高校のスケジュール・受験内容を確認する |
1-2.ステップ②志望校を決める
高校受験の仕組みがわかったら、志望校を決めましょう。志望校とは「通いたい高校」のことです。小学校や中学校は私立でない限り決められた学校に通いますが、高校は自分の意志で通いたい学校を決められます。学びたいことや将来の目標などに合わせて高校を選択できるのです。
志望校の最終決定は中学3年生の冬休み明けが目安ですが、高校受験に成功した先輩の半数以上は中学3年生の夏休み頃までに志望校をある程度絞っています。志望校を早めに絞り込めたほうが「通いたい高校を目指して勉強を頑張ろう」とモチベーションがアップするきっかけになります。また、どの程度勉強しなければならないのか目安もわかるので、できるだけ早く志望校を決めるといいでしょう。
志望校を決めるときのポイントは次の5つです。
①学校で学べることを確認しよう
高校には大きく「普通科」「専門学科」「総合学科」の3つに分かれており、学科によって学べることが変わります。
学科 | 特徴 | 進学先 |
---|---|---|
普通科 | 国語・数学・理科・社会・英語などの一般教科を中心に学ぶ | 大学進学率が高い |
専門学科 | 商業や工業、農業など専門的な分野に特化した勉強ができる 国家資格や検定合格を目指す学校も多い | 大学進学・専門学校進学・就職など学ぶ内容に応じた将来性がある |
総合学科 | 普通科教育と専門教育の両方を受けられる単位制で自分で受けたい受験を選択しながら学べる | 大学進学・専門学校進学・就職など学ぶ内容に応じた将来性がある |
普通科は一般教科を中心に学び教養を深めます。一方で、専門学科は一般教科だけでなく工業や商業、農業など専門性の高い内容も学びます。将来の夢や目標が決まっている場合は、早い段階から目標に向けて知識を身に付けることができます。
志望校を探すときには「〇〇高校普通科」「〇〇高校商業科」「〇〇高校外国語学科」など学校名と併せて学科名を見ると自分に合う志望校が見つけやすくなりますよ。
②オープンキャンパスや資料請求、オンライン説明会を活用しよう
高校によっては実際に高校の勉強、部活動の様子を見学できるオープンキャンパスや見学会などを実施しています。高校の雰囲気を直接体感することで「自分に合っているか」「無理なく通えそうか」判断する材料となります。検討している高校に足を運ぶことが難しい場合は、資料請求をすると勉強内容や特徴などが確認しやすいですよ。
③大学進学率や就職率など高校卒業後の進路実績を確認しよう
志望校を選ぶときは、進路の実績も確認しておきましょう。例えば、高校卒業後に入りたい大学がある場合は、進学実績の少ない高校を選択すると苦戦する可能性があります。高校卒業後に自分が思い描く将来の姿が実現できそうかチェックしてみてください。
④通いやすさを確認しよう
高校は中学校と同様に休暇期間を除きほぼ毎日通うので、通いやすさも大切なポイントです。「遠すぎて通学が辛い」「交通機関が少なくて通いにくい」など通学にストレスや不安を感じると、勉強に集中できません。
志望校を決めるときには自分の毎日の生活を思い浮かべながら、無理なく継続できそうかイメージしてみるといいでしょう。例えば、部活動を頑張りたいと考えている場合は、早朝や放課後に練習があっても安全に帰宅できる距離か、交通機関はあるかなどを確認しておくと安心です。
⑤高校の強みや魅力を確認しよう
志望校を決めるときには、高校の強みや魅力に注目すると選びやすくなります。例えば、将来◯◯大学に進学したいと考えているとしましょう。A高校では2年生から大学進学に向けたフォローアップがあるとわかると、思い描く将来に近づける高校だと魅力に感じますよね。
また、商業に興味がある場合は、高校在学中に簿記検定試験合格を目指している高校があると早い段階からスキルが身に付きそうだなと好印象を受けるでしょう。このように、高校の強みや魅力を確認すると、自分の考えや思いと合う高校が見つけやすいです。
【志望校は1つに絞る必要があるの?】 志望校を決めるときに多いのは「志望校を1校に絞れない」という声です。入学できる高校は1つなので最終的には1校に絞らなければなりませんが、志望校を決める段階では3~4校候補があっても問題ありません。 最初の段階では気になる高校を3~4校まで絞り込みができると、勉強のスケジュールや目標を立てられるようになります。 |
チェックリスト |
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✓興味がある高校のオープンキャンパスや説明会に参加してみる ✓興味がある高校の資料請求をして特徴を知る ✓将来性や通いやすさなどを考慮して興味がある高校の中で自分に合っている高校を3~4校に絞り込む ✓わかる場合は志望校の受験内容や受験の種類を確認する |
1-3.ステップ③自分の実力を確認する
志望校が決まったら、自分の現在の実力を確認しましょう。というのも、高校受験には高校ごとに合格基準があります。いくら「この高校に入学したい」と思っても合格基準に達していなければ不合格となり、志望校に入学できません。そのため、志望校が決まったタイミングで自分の実力を知り
・問題なく目指せる範囲なのか
・あとどれくらいの点数アップが必要なのか
・志望校を変える必要があるのか
などを確認することが大切です。自分の実力を確かめる方法としては、主に次の2つがあります。
①塾などで行う実力テストを受ける
②模試を受ける
模試とは、高校受験の問題形式や難易度をベースに行う模擬試験のことです。模試を受けることで、実際の高校受験でどれくらい点数を獲得できそうか目安ができます。例えば、模試で500満点中430点を獲得できたとしましょう。模試の点数と志望校を学校や塾の先生に伝えると、志望校との偏差値の差や課題が明確になります。
また、模試を受けると苦手な部分や得意な部分がわかるようになります。「数学の点数が低かった」「英語のヒアリングがわからなかった」など苦手な部分が自覚できると、受験勉強に役立ちます。
【高校受験の内申点と学力検査の点数比率は地域や学校ごとに違う】 高校受験では内申点と受験(学力検査や面接、小論文など)の2つの軸で評価をしますが、内申点と受験の点数比率は高校や受験方法により違います。 内申点と受験の点数比率が4:6の場合もあれば3:7や5:5の場合もあります。例えば、内申点と受験の点数比率が5:5の場合はいくら学力検査を頑張っても、学校での生活態度や期末テストの結果が悪いと不利になる可能性があります。首都圏の公立高校の評価制度は下記で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。 ・東京都立高校の入試制度 ・埼玉県の公立高校入試制度 ・神奈川県の公立高校入試制度 ・千葉県の公立高校入試制度 |
チェックリスト |
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✓自分の実力を確認するために模試に申し込み実際に受けてみる ✓模試の結果を参考にしながら志望校と実力の差を確認する ✓模試の結果を参考にしながら苦手な部分や点数アップしたい科目を確認する |
1-4.ステップ④受験勉強の計画を立てる
ここまで進むと志望校と自分の実力、課題がわかるようになったかと思います。そこで志望校合格に向けて具体的に取り組むために、受験勉強の計画を立てましょう。計画を立てるときは、次のポイントを意識してみてください。
①受験当日までの日数を把握しよう
志望校の受験当日まで何日残っているのか確認します。受験勉強に使える日数がわかると、受験当日までにやるべき学習を無理なく割り当てることができるからです。例えば、残り90日あることがわかると、最初の30日で基礎固めをして過去問を行い、苦手な部分を克服するなど計画的なスケジュールを立てられます。
高校受験まで残り90日の場合のスケジュール例
1ヵ月目 | 基礎固めをする |
2ヵ月目 | 問題集や苦手な部分を重点的に行う |
3ヵ月目 | 過去問を重点的に行う |
②全体のスケジュールを基に毎日のスケジュールを決めよう
受験勉強は何をしたらいいのかわからないまま進めると、時間だけが過ぎて合格につながる勉強ができません。勉強を始める前に今日は何をするのか決めてから取り組みましょう。
例えば、「今月は基礎固めをする」と決めていた場合は
・どの教科のどの項目に取り組むのか
・どれくらいの時間取り組むのか
を決めてから勉強をするとスムーズに進みます。このときに注意したいのは、苦手な科目に偏り過ぎないことです。多くの高校受験では5教科もしくは3教科が試験対象となり、合計点で評価されます。
苦手な数学が克服できて点数アップできても他の科目の点数が下がってしまうと、合計点が変わりません。各科目を満遍なく勉強して、それぞれの科目で点数を獲得できるようにしましょう。
チェックリスト |
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✓高校受験当日までの残り日数をカウントする ✓高校受験までの残り日数の中でどのように受験勉強を進めるのか1ヵ月ごとの計画を立てる ✓1ヵ月ごとの計画を基に毎日の受験勉強の内容を決めて計画的に取り組む |
2.高校受験での勉強対策
高校の受験対策では、志望校の受験内容に合わせて「各科目の受験勉強」「面接」「小論文・作文」の対策を行います。しかし、今まで取り組んだことがないので具体的にはどのようなことをすればいいのか悩みますよね。
高校受験対策で行うこと
各科目の受験勉強(学力検査の対策) | 5教科もしくは3教科の受験勉強をする |
面接 | 集団面接もしくは個人面接の練習をする |
小論文・作文 | 小論文や作文の練習をする |
そこでここでは、それぞれの試験の概要と対策方法をまとめてご紹介します。志望校の受験内容に合わせてどのような対策ができそうか確認してみましょう。
2-1.各科目の受験勉強
高校受験の一般入試では、5教科もしくは3教科の試験点数が合否を大きく左右します。そのため、少しでも高い点数を獲得できるように各科目の受験勉強に取り組みます。
科目 | 基本的なテスト範囲 | 受験勉強のポイント |
---|---|---|
国語 | ・漢字 ・文法 ・古文 ・漢文 ・長文読解 | ・漢字や文法、古文などはルールを踏まえて正しく覚える ・長文読解は小説や小論文の文体に慣れて著者の言いたいことを理解できるようにする |
数学 | ・方程式 ・関数 ・図形 | ・数学は基礎固めが重要な科目なので定義や解き方など基本をしっかりと理解する ・過去問や問題集を解いて解き方のパターンを覚える |
社会 | ・歴史 ・地理 ・公民 | ・歴史は時系列に沿って人物と事件、年号をセットで覚える ・地理は世界各国の位置や特徴を暗記する ・公民は政治や人権、経済分野の用語を覚えるだけでなく現在の市場状況やニュースも理解する |
英語 | ・単語 ・文法 ・リスニング ・英作文 ・長文読解 ・スピーキング(ある場合のみ) | ・単語と文法がわからないと英作文や長文読解ができないので、まずは単語と文法をしっかりと覚える ・英作文や長文読解は過去問を解いて慣れておく ・リスニングやスピーキングは英語を聞き取る力を身に付ける |
理科 | ・物理 ・化学 ・生物 ・地学 | ・生物と地学が暗記中心なので、図表と意味をセットで覚える・物理は公式を利用した計算問題が解けるように基礎固めをする ・化学は化学式とルール、実験の流れを理解する |
※細かいテスト範囲・試験科目は受験する高校により変わるので事前に確認してください
全ての教科に共通して言えるのは、基礎をしっかりと固めることです。基礎が理解できていないと知識を積み上げていくことができません。例えば、英語の場合は文法や単語を理解していないと、長文を読み解くことが難しいです。まずは暗記をしたり問題集を解いたりして、基礎を身に付けることを意識してみましょう。
基礎がしっかりと身に付いたら、志望校のレベルに応じて問題のレベルを引き上げることが可能です。高校受験の勉強方法については下記で丁寧に解説しているので、参考にしてみてください。
2-2.面接
面接とは、学力検査や小論文では見えてこない受験生の人柄や考え方を確認するものです。面接官の質問に対して、自分の思いや考えをまとめて話せるかが問われます。推薦入試ではほとんどの学校で行いますが、一般入試ではある場合とない場合があるので事前に確認しておきましょう。
面接で多い質問は下記の7つです。事前に各質問に対する解答を書き出して、端的に答えられるようにしておくことが大切です。
高校受験の面接で多い質問 |
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①志望動機(この高校を選んだ理由)は何ですか? ②中学3年間で頑張ったことは何ですか? ③高校に入学したらやりたいことや頑張りたいことは何ですか? ④将来の夢は何ですか? ⑤自分の長所や短所を教えてください。 ⑥得意なことや趣味は何ですか? ⑦時事ネタ(環境破壊についてどう思いますか?など) |
例えば「中学3年間で頑張ったことは何ですか?」の解答例を見てみましょう。
Q.中学3年間で頑張ったことは何ですか? A.私は3年間ソフトボール部に所属して、部活動を頑張りました。ソフトボールは中学校で初めてチャレンジしたので、1年生の頃はできないことが多く個人練習することも多かったです。2年生からはリーダーを任されて後輩を指導しながらインターハイ優勝を目指しました。3年生の夏のインターハイでは準優勝ができ、3年間の成果が発揮できたと感じました。部活動を通して最後まで諦めないで取り組む姿勢を身に付けることができたと思います。 |
ポイントは、頑張ったことを伝えるだけでなく「どのように頑張ったのか」「どのような成果、成長できたのか」を伝えることです。「ソフトボール部に所属して部活動を頑張りました」だけでは、面接官はソフトボール部に所属したことしかわかりません。
背景にあるストーリーまで伝えることで、人柄や頑張りをアピールできます。このように、面接官の質問に一言で答えるのではなく、どのようなアピールができそうか考えながら解答を作ってみましょう。
また。面接のときには、解答内容と併せてマナーもチェックされます。
・身だしなみは整っているのか
・言葉遣いは正しいか
・挨拶はできるか
・入退室のマナーが正しいか
なども確認するので面接を受けることがわかった場合は、日常生活の中でもマナーや身だしなみに気を付けるようにするといいでしょう。
2-3.小論文・作文
高校入試では、小論文や作文などの自分の思いや意見を記述する試験を行うことがあります。小論文や作文は推薦入試に多いですが一般入試でも行う場合があるので、事前に志望校の試験内容を確認しておきましょう。
小論文や作文の対策をするときにまず知っておきたいのは、小論文と作文の違いです。作文は「修学旅行の思い出」「体育祭を終えて」など、自分の体験や感想を中心に記述します。
一方で、小論文は自分の考えを論理的に述べる文章です。例えば「私は◯◯だと考えます。その理由は○○だからです」と論理的に展開をして、説得力のある文章を書くことが求められます。
種類 | 特徴 | 例文 |
---|---|---|
小論文 | 自分の考えをデータや事実に基づいて論理的に述べる文章 | 私は、○○だと考えます。その理由は○○だからです。 実際に~~には△△というデータがあり、○○の傾向があることがわかります。 |
作文 | 体験や感想を自由に述べる文章 | 先日、私は○○をしました。とても楽しかったです。 |
小論文や作文のテーマは様々なものがありますが、一例としては下記のようなテーマが出題されます。
小論文や作文のテーマ一例 |
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①時事ネタ(新聞記事やデータを基に自分の考えを述べる) ②中学3年間で頑張ったこと ③将来の夢 |
高校受験の小論文では新聞記事やグラフ、表を読み解いて自分の考えを述べるケースがあります。論理的な文章力に加えて情報を読み解く力も求められるので、普段から新聞や本を読んで力を付けておくことが大切です。
また、小論文や作文は「こんな過去問があったんだ」「こうやって書けばいいのか」と見ているだけでは上達しません。時間と文字数を決めて実際に書き、添削を繰り返すことでコツが掴めるようになります。
3.【先輩はどうやって高校受験対策をしたの?】高校受験対策のスケジュール例
先ほども触れたように高校受験対策では、日々のスケジュールを立てて計画的に進めることが重要です。
とは言え今まで勉強をする習慣があまりなかった場合には、どのようにスケジュールを立てればいいのか悩むところですよね。
そこでここでは、高校受験を経験した先輩たちの実際のスケジュールをご紹介します。どのように高校受験対策に取り組めばいいのか参考にしてみてください。
3-1.一般的なスケジュール例
まずは、自分の力で高校受験勉強を進めるスケジュール例を見てみましょう。平日は学校から帰宅した後に、2~3時間程度、受験勉強の時間が作れると理想です。
平日のスケジュール例
7:00~7:30 | 起床 |
8:00~8:40 | 学校の準備をして登校 |
8;40~15:30 | 学校 |
15:30~18:00 | 帰宅して休憩 |
18:00~20:30 | 学校の宿題や復習:30分~1時間受験勉強:1時間半 |
20:30~22:00 | 自由時間 |
22:00~23:00 | 受験勉強:1時間 |
スケジュール例では、学校から帰宅してからと寝る前までに2回に分けて勉強時間を作っているところがポイントです。学校から帰ってきて毎日2~3時間まとまった時間を作ることは難しいかもしれませんが、2回に分けることで無理なく継続できます。
・前半は英単語や社会の暗記をする
・後半は過去問や苦手な問題を解く
など受験勉強の内容も変えるとメリハリがついて、モチベーションを保ちやすくなりますよ。では、続いて休日のスケジュール例を見てみましょう。休日は5~7時間程度を目安に、受験勉強ができると理想です。
休日のスケジュール例
7:00~7:30 | 起床 |
8:00~8:40 | 朝ごはんなど身支度をする |
9:00~12:00 | 受験勉強:3時間 |
12:30~13:00 | 昼ご飯 |
13:00~15:30 | 自由時間 |
15:30~19:00 | 受験勉強:3時間半 |
19:00~23:00 | 自由時間 |
スケジュール例では、午前中に3時間と午後から3時間半と2回に分けて取り組んでいます。失敗しやすいポイントは、長時間受験勉強を継続することが「かたち」だけになってしまうことです。合格を目指して力を身に付けられるよう、下記のように具体的な勉強内容を決めてから進めるといいでしょう。
具体的なスケジュール例
9:00~12:00 | ・数学の文章問題を解く・英語のリスニング問題をする・社会の歴史の過去問をする |
15:30~19:00 | ・漢字と英単語を暗記する・理科の過去問をする・昨日間違えた問題を解く |
また、3年生の冬休み以降の受験が近づいてきた休日は、受験勉強時間を増やしてラストスパートをかけるケースが目立ちます。
冬休みのスケジュール例
7:00~7:30 | 起床 |
8:00~8:40 | 朝ごはんなど身支度をする |
9:00~12:30 | 受験勉強:3時間半 |
12:30~13:30 | 昼ご飯 |
13:30~16:00 | 自由時間 |
16:00~18:00 | 受験勉強:2時間 |
18:00~20:00 | 自由時間 |
20:00~23:00 | 受験勉強:3時間 |
スケジュール例では午前中に3時間、午後からは2時間と3時間に分けて間に自由時間を設けています。「受験勉強をしなきゃ」という思いが先走り、長時間継続するスケジュールを立ててしまうと気力やモチベーションが維持できません。
無理なく受験勉強を続けるためにも息抜きができる時間を作り、スケジュールの時間でしっかりと区切りながら取り組むことが大切です。
3-2.部活動をしている場合のスケジュール例
運動部などの部活動に所属して頑張っている場合は、なかなか受験勉強をする時間が作れないと悩んでしまうケースがあります。3年生の夏休み付近で部活動を引退することが多いかと思いますが、引退するまでは1日1~2時間程度の受験勉強を意識しましょう。
部活動をしているときのスケジュール例
7:00~7:30 | 起床 |
8:00~8:40 | 学校の準備をして登校 |
8:40~15:30 | 学校 |
15:30~18:00 | 部活動 |
18:00~21:00 | 帰宅して夜ご飯など自由時間 |
21:00~23:00 | 学校の宿題や復習:30分~1時間受験勉強:1時間~1時間半 |
部活動がある間はまとまった時間は作れないため、受験勉強をする習慣をつけることを意識します。スケジュール例のように1日30分~1時間でもいいので意識して受験勉強をする時間を作り、少しずつ受験勉強をする基盤を整えましょう。
部活動を引退したら先ほどご紹介した一般的なスケジュール例と同じように、1日2~3時間受験勉強をするスケジュールにシフトします。
このように、部活動をしている場合は引退前と引退後でスケジュールを変えることを意識しておくと、無理なく受験勉強が進められます。
3-3.塾に通っている場合のスケジュール
高校受験に向けて塾に通っている場合は、塾だけで高校受験勉強を終えないことが大切です。スケジュール例では、塾での勉強とは別に1時間程度の自宅学習時間を設けています。
塾に通っているときの平日のスケジュール例
7:00~7:30 | 起床 |
8:00~8:40 | 学校の準備をして登校 |
8:40~15:30 | 学校 |
15:30~16:30 | 帰宅して塾の準備 |
16:30~20:00 | 塾 |
20:00~21:30 | 帰宅して夜ご飯などの自由時間 |
21:30~23:00 | 学校の宿題や復習:30分~1時間受験勉強:1時間 |
自宅での受験勉強は塾で難しかった部分の振り返りや過去問、暗記などの時間に使うといいでしょう。
例えば、自宅での受験勉強では塾で間違えたところや難しかったところに再度挑戦すると、自分の力として身に付きやすくなります。
高校受験対策を行うときに一番大切なのは、自分に合うスケジュールを見つけることです。今回ご紹介したのはあくまでも先輩の例で、必要な勉強時間や無理なく継続できるスケジュールは一人ひとり違います。先輩のスケジュールを参考にしながら、自分にとって継続しやすいスケジュールや取り組みやすいスケジュールを見つけてみましょう。
4.志望校合格を目指す!高校受験対策でまず実行したい3つのポイント
実際に、高校受験対策を始めるときには次の3つがポイントとなります。
高校受験対策の知っておきたい3つのポイント |
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①受験勉強は中学3年の夏休みには始めよう ②毎日のスケジュールは紙に書き出してみよう ③高校受験の塾探しは早めに始めよう |
高校受験対策をどこから始めればいいのか悩んでいる場合は、まずはこの3つからスタートしてみましょう。
4-1.受験勉強は中学3年の夏休みには始めよう
高校受験の勉強は早く取り組むに越したことはありませんが、遅くても中学3年の夏休みには始めましょう。高校受験に向けてまとまった時間を確保できるのは、実は3年生の夏休みが最後です。
冬休みは短いためできることが限られているので、夏休みを利用して基礎固めをすることが得策です。
中学3年生の年間スケジュールの例
4月~7月 | 1年生・2年生の苦手分野を克服する 基礎固めをする |
夏休み | 基礎固めをする 暗記できていない部分の暗記を行う |
9月~12月 | 模試を受ける 過去問を解き始める 苦手分野を克服する |
冬休み | 問題集や過去問を繰り返し解いて不安な部分を減らす |
1月~3月 | 志望校対策をする |
例えば、上記のスケジュール例のように夏休みに暗記や基礎固めをしておいて、夏休み明けから模試を受けたり過去問を解いたりできればスムーズに受験勉強が進められます。
高校受験は範囲が広いからこそ、期末テストや中間テストと同じ取り組み方ではライバルに差をつけられてしまいます。志望校合格を目指すためにも、早めに受験勉強を開始しましょう。
4-2.毎日のスケジュールは紙に書き出してみよう
高校受験対策をするときに「何をすればいいのかわからない」「机に向かうことはできても何もしないまま時間が過ぎた」とどんな勉強をすればいいのかわからない壁にぶつかる生徒さんは多いです。
せっかく机に向かっても合格を目指す勉強ができていなければもったいないので、毎日勉強スケジュールを紙に書き出して進めるといいでしょう。
例えば、下記のように1日の勉強スケジュールを紙に書きます。できたところは線を引いて消していくと、勉強した部分がわかりやすくなります。
毎日の受験勉強の履歴として貯めていくとまだ勉強できていない分野もわかるので、5教科を均一に勉強できるようになります。「スケジュールを書くのは面倒」と感じても、習慣化してしまえば簡単にできます。「こんなに勉強したんだな」と振り返ることもでき、モチベーションアップにもつながりますよ。
4-3.高校受験の塾探しは早めに始めよう
「高校受験対策を1人で行うのは不安」「自分1人では勉強が進まない」という場合は、高校受験対策をしている塾を活用するのも1つの方法です。
文部科学省の調査では、中学3年生から塾に通い始めている受験生が多いことがわかります。
学年 | 公立中学 | 私立中学 |
---|---|---|
中学1年生 | 57.8% | 51.6% |
中学2年生 | 69.2% | 53.4% |
中学3年生 | 84.0% | 56.7% |
※年間で学習塾費を支出した家庭の割合を算出
塾に通うメリットには、下記のような点があります。
【高校受験対策として塾に通うメリット】 ・志望校の傾向に応じた対策ができる ・高校受験に特化したカリキュラムがある ・先生や他の生徒さんと励まし合いながら受験を乗り切れる |
塾では、志望校に応じた適切な対策ができるところが大きな魅力です。とくに、ライバルの多い難関高校や偏差値の高い難関高校などを目指している場合は、独学で基礎固めはできても更に上を目指すことが難しいケースがあります。
高校受験対策をしている塾なら独自のノウハウや過去問の傾向を駆使して、独自では難しい部分もしっかりと学べます。
ただし、塾ならどこに通っても同じではありません。塾によって学び方や特徴、力を入れている高校受験対策が違います。自分に合っている塾に通い効率よく合格を目指すためにも、早い段階から塾の無料説明会や無料体験に参加して選んでいくことが大切です。
5.自分ではなかなか勉強ができない!そんなときは「湘南ゼミナール」がおすすめ
ここまで読んでみて、高校受験対策の方法やスケジュールがわかったかと思いです。
多くの中学生が初めての受験となる高校受験は「本当に自分で勉強ができるのかな?」「わからないところが多くて不安」など、悩みを抱えることが多いです。高校受験対策で悩んだら、湘南ゼミナールにお任せください。湘南ゼミナールには、次の3つの強みがあります。
湘南ゼミナールの3つの強み |
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①勉強が楽しいから成績が上がるオリジナルの授業 ②全国に253校舎があり通いやすい ③【神奈川県のみ】難関高校合格のための「難関高受験コース」を用意 |
5-1.勉強が楽しいから成績が上がるオリジナルの授業
湘南ゼミナールでは生徒さんの「できた」「わからない」を講師が都度確認し、習熟度に合わせて授業内容をアレンジしながら展開しています。生徒さんが自分で考えて解くことを重視しており、成績アップだけでなく思考力や理解力の向上にもつながります。
また、問題が解けると褒められるので「次の問題に正解したい!」という意欲も湧いていきます。勉強に前向きに取り組む姿勢を身に付けることで成績だけでなく、内申点の向上につながります。実際に湘南ゼミナール生の約73%が高内申を獲得し、高校受験で必要な内申点を伸ばすことができています。
5-2.全国に253校舎があり通いやすい
塾に通いたいと思っても、自宅から遠いと継続することが難しいと感じてしまうケースは多いものです。湘南ゼミナールは全国に253校舎があり、生徒さんが安全に通える環境を整えています。学校帰りや部活動帰りに手軽に通える校舎を選択することが可能です。
また、全校舎で厳しい基準をクリアした確かな実績のある講師が担当しているところも特徴です。指導法の研修や各エリアの受験情報を随時アップデートし、高い品質の授業を維持できるようにしています。
5-3.【神奈川県のみ】難関高校合格のための「難関高受験コース」を用意
湘南ゼミナールでは首都圏の難関高校合格を目指す「難関高受験コース」を用意しています(神奈川県のみ)。学力アップや目標設定、学習の習慣化など多様な角度から難関高校合格を目指してサポートいたします。
各科目の専門知識を持っている講師が担当するのはもちろん、難関高校の情報にも精通しています。湘南ゼミナールでは高校受験をサポートする体制を整えています。高校受験に向けた一歩を踏み出したいとお考えの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
湘南ゼミナールにお気軽にご相談ください
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6.まとめ
いかがでしたか?高校受験対策の流れや具体的なスケジュールが理解でき、何から始めればいいのかわかったかと思います。最後にこの記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。
〇高校受験対策の4つのステップは下記のとおり
ステップ1:高校受験の仕組みを確認する
高校受験の「スケジュール」と「制度」を確認しよう
ステップ2:志望校を決める
中学3年生の夏休みを目途に志望校を絞りこもう
ステップ3:自分の実力を確認する
実力テストや模試を受けて志望校と実力の差を確認しよう
ステップ4:受験勉強の計画を立てる
授業当日までの残り日数を確認して毎日のスケジュールを考えよう
〇高校受験対策で行うことは次の3つ
①各科目の受験勉強
②面接
③小論文・作文
〇高校受験対策でまず実行したいポイントは次の3つ
①受験勉強は中学3年の夏休みには始めよう
②毎日のスケジュールは紙に書き出してみよう
③高校受験の塾探しは早めに始めよう
高校受験対策は少しでも早く始めたほうが、受験が迫ってきたときに焦らず取り組めます。この記事を参考に、まずはできるところから高校受験対策を始めてみましょう。
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