湘ゼミコラム

その他

【神奈川】内申点の計算方法と公立高校一覧|まだ間に合う対策も解説

「内申点が高校入試にどのように影響するのかわからない」

「自分の内申点で行ける高校を知りたい」

神奈川県の中学校に通う人の中には、入試対策を始めるまでは出てこなかった「内申点」という観点に戸惑い、上記のような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

神奈川県の公立高校では主に、第1次選考で内申点が大きな評価基準となります。

神奈川県内の高校入試では、内申点を判定基準とする「推薦入試」がありません。

全ての受験者が1回の学力テストを行い、学力テストの結果と内申点を基に、2回の選考を経て判定されます。

<第1次選考>

選考割合選考材料
募集人員の90%内申点+学力テスト

<第2次選考>

選考割合選考材料
募集人員の10%3年生の内申点のうち「主体的に学習に取り組む態度」の評価+学力テスト

あなたの内申点は、以下のように学習評価(通知表)から計算されます。

内申点=中学2年生学年末の学習評価+中学3年生2学期の学習評価×2

内申点は135点満点であり、目安として神奈川の有名校に合格するためには、下記の程度の内申点が必要です。

129 湘南

127 川和

126 横浜翠嵐

126 柏陽

125 横浜緑ケ丘

125 小田原(単位制普通)

124 厚木

122 相模原

121 多摩

121 希望ケ丘

121 横浜平沼

119 光陵

117 大和

116 横浜市立横浜サイエンスフロンティア

116 神奈川総合(個性化)

116 神奈川総合(国際文化)

114 新城

113 神奈川総合(舞台芸術)

110 相模原弥栄(美術)

109 川崎市立橘(国際)

107 横浜市立東

106 七里ガ浜

103 横浜栄(単位制普通)

99 住吉

98 相模原弥栄(スポーツ科学)

98 川崎市立川崎総合科学(情報工学)

96 岸根

93 神奈川工業(デザイン)

90 城郷

なお、内申点と学力テストの比率は以下のように各高校によって異なります。各高校によって学力テストを重視するのか、内申点を重視するのかなど重要視する観点が異なるためです。

内申点学力テスト
横浜翠嵐高校37
鶴見高校55
白山高校73

また一部の高校では、選考内容に特色検査(自己表現検査・実技検査やスピーチ、グループ討論、面接など)があります。特色検査を実施する場合は「5:5:特色検査2」のような比率で選考されます。

(参考:令和6年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内|神奈川県教育委員会

このように、入試の合否は原則として内申点と学力テストで決まります。そのため、入試に向けて志望校を決めたり、学習計画を立てたりするためには、自分の内申点を理解しておきましょう。

特に神奈川県の受験生は、2年生と3年生の内申点を上げることが重要です。

内申点の重要性を理解しないまま上げる努力をせず、志望できる高校の選択肢が狭まり、希望する高校受験に失敗なんて、絶対にイヤですよね。

人生の大きな岐路の一つである高校入試で、このような事態にならないために、この記事では以下の内容について徹底的に解説します。

この記事を読むとわかること

・神奈川県の内申点の計算方法

・公立高校受験に必要な内申点の目安

・今からでも間に合う内申点を向上させる対策

この記事を読めば、内申点の向上が望め、納得のいく志望校を選ぶことができますよ。ぜひチェックしてください。

1. 神奈川県の内申点の計算方法|オール1からオール5までの計算例付き

冒頭で解説したように、神奈川県の公立高校入試に向けて対策をするためには、自分の内申点を理解しておくことが大切です。

内申点は、以下の方法で計算します。

上記の画像からもわかるように、内申点は学習評価、つまり「各教科の学習の記録」(通知表)から計算されます。評価される期間と対象となる教科は以下の通りです。

評価される期間2年生の学年末と3年生2学期
対象となる教科英語/国語/数学/理科/社会/音楽/美術/保健体育/技術・家庭の9教科

例えば2年生の学年末から3年生2学期まで学習評価がオール3だった場合、内申点の計算は以下のようになります。

同様に、オール1〜5までの内申点の計算例は以下の通りです。

<オール1のケース>

2年生学年末の学習評価<合計>倍率内申点
9×1.09
3年生2学期の学習評価<合計>倍率内申点
9×2.018
2年生学年末の内申点3年生2学期の内申点内申点の合計
91827

<オール2のケース>

2年生学年末の学習評価<合計>倍率内申点
18×1.018
3年生2学期の学習評価<合計>倍率内申点
18×2.036
2年生学年末の内申点3年生2学期の内申点内申点の合計
183654

<オール4のケース>

2年生学年末の学習評価<合計>倍率内申点
36×1.036
3年生2学期の学習評価<合計>倍率内申点
36×2.072
2年生学年末の内申点3年生2学期の内申点内申点の合計
3672108

<オール5のケース>

2年生学年末の学習評価<合計>倍率内申点
45×1.045
3年生2学期の学習評価<合計>倍率内申点
45×2.090
2年生学年末の内申点3年生2学期の内申点内申点の合計
4590135

上記の内申点は、「学習評価(通知表)」から計算されます。

学習評価を決める基準には、定期テストの点数だけでなく「日頃の授業を積極的に受けること」なども重要視されています。
内申点を上げる方法については、詳しくは「4. 今からでも間に合う!神奈川県の中学生が内申点を向上させる対策5つ」で解説しているため、ぜひチェックしてください。

高校によって特定教科の学習評価が重点化されるケースがある

高校によっては、特定教科の学習評価が内申点に有利に働くことがあります。

なぜなら、各高校の判断で3教科以内、それぞれ各2倍の範囲で傾斜配点をつけて、重点化することができるからです。

例えば、令和6年度では以下のような高校が特定の強化の内申点に傾斜配点をつけて重点化しています。

・市ヶ尾高校<音楽/美術/保健体育/技術・家庭のうち、点数の高い1教科を2倍>

・横須賀高校<英語/国語/数学を2倍>

・川崎総合科学高校デザイン科<美術を2倍>

参考:令和6年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内|神奈川県教育委員会

このため、希望する進学先によっては、特定の教科に重点を置いて学習する必要があるなど、入試対策に影響が出るケースがあります。

2. 神奈川の公立高校受験で必要な内申点の目安一覧

自分の内申点を計算する方法について理解したところで、次は自分の内申点でどの高校に進学できるのかも気になりますよね。

神奈川県の公立高校の受験に必要な内申点の目安は、高校別に以下の通りです。

126〜130◎オール5(内申点135)
129 湘南
127 川和
126 横浜翠嵐
126 柏陽
121〜125125 横浜緑ケ丘
125 小田原(単位制普通)
124 厚木
122 相模原
121 多摩
121 希望ケ丘
121 横浜平沼
116〜120119 光陵
119 横浜国際(国際)
119 横浜国115 秦野
115 海老名
114 新城
113 市ケ尾
113 神奈川総合(舞台芸術)
113 横浜市立桜丘
113 相模原弥栄(単位制普通)
112 横浜市立戸塚
112 横浜市立横浜商業(国際学科)
112 追浜
112 座間
111 茅ケ崎北陵際(IB)
119 横須賀
118 鎌倉
117 横浜市立金沢
117 平塚江南
117 大和
116 横浜市立横浜サイエンスフロンティア
116 神奈川総合(個性化)
116 神奈川総合(国際文化)
111〜115
106〜110110 相模原弥栄(美術)
109 川崎市立橘
109 川崎市立橘(国際)
109 川崎市立川崎総合科学(科学)
109 松陽
109 横浜市立南
109 西湘
109 麻溝台

◎オール4(内申点108)
108 生田
107 横浜市立東
106 大船
106 七里ガ浜
106 藤沢西
106 厚木東
101〜105105 横須賀大津
105 伊志田
104 港北
104 横浜市立みなと総合(総合学科)
104 湘南台
103 横浜市立戸塚(音楽)
103 横浜栄(単位制普通)
103 大磯
102 川崎市立橘(スポーツ)
101 横須賀市立横須賀総合(総合学科)
101 上溝南
96〜100100 鶴見
100 元石川
100 相模原弥栄(音楽)
99 住吉
99 二俣川看護福祉(看護)
99 横浜市立横浜商業(商業)
99 鶴嶺
98 川崎市立川崎総合科学(情報工学)
98 大和西
98 相模原弥栄(スポーツ科学)
97 川崎市立高津
97 横浜瀬谷
97 横浜立野
96 岸根
96 茅ケ崎
96 相原(食品科学)
91〜9595 川崎市立川崎総合科学(デザイン)
95 横浜市立横浜商業(スポーツマネ)
95 横浜清稜(単位制普通)
95 有馬
94 横浜氷取沢
94 秦野曽屋
94 橋本
93 神奈川工業(デザイン)
92 荏田
92 金井
92 川崎市立川崎総合科学(建設工学)
91 川崎市立川崎総合科学(電子機械)
91 川崎市立幸
91 川崎市立幸(ビジネス教養)
91 麻生
91 津久井浜
91 深沢
91 足柄
91 厚木西
91 上溝
86〜9090 城郷
90 川崎(単位制普通)
90 上矢部(美術)
89 川崎市立川崎(福祉)
89 藤沢清流(単位制普通)
89 伊勢原
89 綾瀬
88 川崎市立川崎総合科学(総合電気)
88 川崎市立川崎(生活科学)
88 藤沢総合(総合学科)
88 神奈川総合産業(総合産業)
88 相原(総合ビジ)
87 白山(美術)
87 川崎北
87 舞岡
87 横浜南陵
87 金沢総合(総合学科)
87 中央農業(畜産科学)
87 相原(畜産科学)
86 霧が丘
86 百合丘
86 旭
86 座間総合(総合学科)
81〜8584 厚木北
84 中央農業(農業総合)
83 神奈川工業(建設)
82 神奈川工業(電気)
82 新栄
82 上矢部
82 逗子葉山
82 平塚農商(総合ビジ)

◎オール3(内申点81)
81 神奈川工業(機械)
81 鶴見総合(総合学科)
81 山北
81 大和南
76〜8080 横浜緑園(単位制普通)
80 高浜
80 厚木商業(総合ビジ)
80 相模田名
79 新羽
79 二俣川看護福祉(福祉)
79 厚木北(スポーツ科学)
79 相模原城山
78 生田東
78 二宮
78 平塚農商(都市環境)
78 小田原城北工業(デザイン)
78 上鶴間
77 平塚農商(食品科学)
76 茅ケ崎西浜
76 平塚農商(都市農業)
76 相原(環境緑地)
71〜7575 商工(総合ビジ)
75 秦野総合(総合学科)
75 吉田島(単位制食品加工)
74 菅
74 横須賀工業(電気)
74 横須賀工業(機械)
74 横須賀工業(化学)
74 横須賀工業(建設)
74 小田原東(総合ビジネス)
73 白山
73 横須賀南(単位制普通)
73 三浦初声(単位制普通)
73 平塚農商(農業総合)
72 愛川
72 中央農業(園芸科学)
71 大師(単位制普通)
71 横浜桜陽(単位制普通)
71 海洋科学(船舶運航)
71 海洋科学(無線技術)
71 海洋科学(生物環境)
71 平塚工科(総合技術)
71 小田原城北工業(電気)
71 厚木清南
66〜7070 商工(総合技術)
70 保土ケ谷
70 小田原東(普通)
70 吉田島(単位制都市農業)
70 小田原城北工業(建設)
70 綾瀬西
69 田奈
69 川崎工科(総合技術)
69 吉田島(単位制生活科学)
68 磯子工業(建設)
68 磯子工業(化学)
67 向の岡工業(機械)
66 麻生総合(総合学科)
66 三浦初声(単位制都市農業)
66 大和東
61〜65

61〜65
65 横浜市立横浜総合(1部)
65 藤沢工科(総合技術)
64 磯子工業(電気)
64 釜利谷
63 磯子工業(機械)
63 寒川
63 小田原城北工業(機械)
63 津久井(福祉)
62 向の岡工業(電気)
62 横浜旭陵(単位制普通)
62 永谷
61 平塚湘風(単位制普通)
60以下60 横須賀南(クリエイティブ)
60 吉田島(単位制環境緑地)
57 向の岡工業(建設)
55 横浜市立横浜総合(3部)

◎オール2(内申点54)
54 津久井
53 大井(クリエイティブ)
46 横浜市立横浜総合(2部)

参考:湘南ゼミナールによる令和6年度神奈川県公立高校内申目安

※2023年8月時点での情報です。

高校受験に必要な内申点の目安は、各進学塾などが過去の受験実績や入試情報を基に独自に作成しています。

内申点の目安は毎年変わる可能性がありますので、志望校を決めるときには、最新情報をしっかりとチェックしておきましょう。

私立高校の場合は内申点の扱いが異なる

私立高校を受験するときは、公立高校と内申点の扱いが異なるため、注意が必要です。

私立高校では、公立高校とは異なる入試の仕組みが採用されています。

そのため、私立高校の内申点について公立高校と一様に解説することはできません。

私立高校の受験に必要な内申点の目安が知りたい場合は、下記の方法で調べるのがおすすめです。

・「神奈川 私立高校 内申点」とインターネットで検索する

・神奈川の私立高校向け入試ガイド(書籍)を購入する

3. 神奈川県の受験生は中学3年生からでも内申点を挽回できる!

前述の通り、神奈川県の高校入試において内申点は進学先を左右する非常に重要な要素になります。実際に計算してみて「想像していたよりも内申点が低くてどうしよう」と悩んでいる人もいるのではないのでしょうか。

しかし、まだ志望校のランクを低く設定したり、難関校を諦めたりするタイミングではありません。神奈川県の受験生は中学3年生からでも内申点を挽回することができますよ。

「1. 神奈川県の内申点の計算方法|オール1からオール5までの計算例付き」で解説したように、神奈川県の内申点の計算方法では、中学2年生よりも中学3年生の学習評価に2倍の重みが置かれているためです。

仮に2年生の学習評価が期待通りではなかったとしても、3年生の今からしっかりと内申点対策を行えば、2年生の時の2倍の効果が期待できるということです。

具体的には、学習評価を3から4に上げた場合2年生では内申点が1しか上がらないのに対し、3年生なら内申点が2上がります。

例えば2年生の時点でオール3だった人が3年生2学期でオール4まで学習評価を上げられた場合、内申点を81点から99点まで上げることができます。

<2年生学年末から3年生2学期までオール3だったケース>

2年生学年末の学習評価<合計>倍率内申点
27×1.027
3年生2学期の学習評価<合計>倍率内申点
27×2.054
2年生学年末の内申点3年生2学期の内申点内申点の合計
275481

<2年生学年末オール3だった人が3年生2学期でオール4に挽回したケース>

2年生学年末の学習評価<合計>倍率内申点
27×1.027
3年生2学期の学習評価<合計>倍率内申点
36×2.072
2年生学年末の内申点3年生2学期の内申点内申点の合計
277299

内申点を81点から99点まで上げられた場合、以下のようなレベルの高校も志望校として視野に入れられるようになります。

内申点81点の場合神奈川工業(機械)
鶴見総合(総合学科)
山北
大和南
内申点99点の場合住吉
二俣川看護福祉(看護)
横浜市立横浜商業(商業)
鶴嶺

次章では、神奈川県の中学生が内申点を向上させるために効果的な対策について解説します。内申点を上げたい中学生は必ずチェックしてください。

4. 今からでも間に合う!神奈川県の中学生が内申点を向上させる対策5つ

前章で解説したように、3年生でも適切な対策を行うことで、今からでも内申点を上げることができます。

具体的には、以下のような対策が内申点対策として効果的です。

  • 課題の提出を徹底する
  • 授業態度を改善する
  • 小テスト・定期テストで高得点を取る
  • 実技4教科の内申点を意識する
  • 自分に足りない部分を先生に相談する

上記のように、内申点対策としてできることは定期テストの点数アップだけではありません。

なぜなら、内申点の元となる学習評価は以下の3つの観点から評価されているためです。

学習評価はこの「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点がそれぞれ評価され、観点別評価の合計点で決まります。

つまり、常に定期テストで満点を取っていたとしても、授業態度や提出物の提出状況が悪いなど他の観点で評価が低い場合、学習評価(内申点)も低く評価されます。

さらに、冒頭で触れたように第2次選考では、内申点のうち、3年生の「主体的に学習に取り組む態度」のみが評価の対象となります。

入試のために内申点対策をするうえでは、定期テストの点数を上げるだけではなく、「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点にも注目する必要があります。

ここからは、定期テストをはじめ、今からでもできる内申点対策についてそれぞれ詳しく解説していきます。

参考:
学習評価の在り方ハンドブック 小・中学校編|国立教育政策研究所

中学校学習指導要領解説|文部科学省

令和6年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内|神奈川県教育委員会

4-1. 課題の提出を徹底する

宿題・課題やレポート、作品などの提出物は、提出期限までにしっかりと完成させて提出することが大切です。

なぜなら、これらの提出物は「主体的に学習に取り組む態度」や「思考・判断・表現」の評価に直結しているからです。

前述したように、内申点に影響するのは定期テストの点数だけではありません。定期テストで期待通りの点数が取れなかったとしても、課題の提出状況やクオリティを改善することで、内申点の向上が期待できます。

特に「思考・判断・表現」の観点では、「論述やレポー卜の作成発表、グループや学級における話合い、作品の制作や表現等の多様な活動」が評価される傾向にあります。

参考:学習評価の在り方ハンドブック 小・中学校編|国立教育政策研究所

そのため、ノート作りひとつとっても、黒板の内容をただ写すだけではなく、以下のように自分の考えを盛り込んだり、読みやすくなる工夫をして完成度を高めることが大切です。

  • 提出期限を厳守する
  • 字は丁寧にはっきりと読みやすく書く
  • 先生の指示をよく聞いて、丁寧に仕上げる
  • 重要なポイントにマーカーを引いたり付箋を貼ったりして、自分なりに内容を整理する
  • 関連する知識や自分の考え、注釈や疑問点などのメモを残して、積極性をアピールする

提出物は、自分の主体性や学習意欲を先生に伝えるチャンスです。ただ提出するだけでなく、しっかりと作成して、質の高い状態で完成させることを心がけましょう。

4-2. 授業態度を改善する

普段の授業に集中できていないと感じる人は、授業態度の改善も必要です。

授業では「関心を持ち」「意欲的に」取り組む姿勢が求められ、先生は主に以下のようなポイントをチェックしています。

  • 授業中に積極的に発言しているか
  • ノートやレポート等はしっかりと作成しているか
  • 授業態度は良いか
  • 生徒による自己評価や相互評価はどうか

参考:学習評価の在り方ハンドブック 小・中学校編|国立教育政策研究所

「主体的に学習に取り組む態度」で高い評価を得るには、ただ授業を受けているだけでは不十分です。

意欲的に授業に参加するのは基本として、以下の表を参考にして、さらに良い授業態度を先生にアピールすることも重要です。

良い授業態度の例

・正しい姿勢で授業を受ける
・積極的に挙手や発言/回答をする
・予習をして疑問点をまとめておく
・グループ学習では積極的に発言したり、役割を受け持つ
・友人と積極的に助け合う

悪い授業態度の例

・居眠り/あくびをする
・許可なく立ち歩きをする
・私語をする
・忘れ物をする

授業に興味関心を持ち、主体的・意欲的に取り組みましょう

「主体的に学習に取り組む態度」の評価において大切なのは「正解すること」だけではありません。

発言した内容が間違っていたり、提出した作品が上手でなかったりすることは問題ではなく、学びに対する興味や関心、熱心に取り組む姿勢が重要視されます。

実際に、学習評価の基準を見てみると、以下のように「~しようとする」という積極性や取り組みの姿勢が評価のポイントとして挙げられています

・国語に対する認識を深め国語を尊重しようとする(国語)

・数学的活動の楽しさや数学のよさを実感し、それらを活用して考えたり判断したりしようとする(数学)

・我が国の国土及び世界の諸地域の特色について認識を養おうとする(社会)

このように、学習評価では生徒が学びの中でどれだけ主体的かつ意欲的に取り組んでいるかを評価する観点もあるため、授業態度をよくすることは大切なのです。

4-3. 小テスト・定期テストで高得点を取る

もちろん、小テストや定期テストで高得点を取ることは、非常に効果的な対策の一つです。

なぜなら、これらのテストは「知識・技能」を直接問われるものであり、内申点を決定する要素の中で最も大きなウエイトを占めているからです。

私たち湘南ゼミナールの2021年度湘南ゼミナール調査による高得点の目安は、下記のとおりになります。

中学1年生英・理:90点以上
数・国・社:92点以上
中学2年生全科目:90点以上
中学3年生理:92点以上
英・数・国・社:90点以上

出典:2021年度湘南ゼミナール調査
※テストの難易度・時期・学校により、異なります。
※提出物や授業態度などにより、数字が大きく変わる可能性があります。

テストで高得点を取るためには、以下のような取り組みが効果的です。

  • 最低でも2週間前からテスト勉強の時間を設ける
  • テストの出題範囲をしっかりと理解する
  • 教科別に計画的に勉強スケジュールを作成する
  • 授業で受け取ったプリントやノートを徹底的に復習する
  • 弱点を見つけ出し、対策する

成績を上げたい中学生は、以下の記事も参考にしてください。
参考:「中学生 成績 悪い」

日頃の小テストも内申点対策になる

「知識・技能」の観点において、最も重要視されるのは定期テストの結果です。しかし、その一方で日常の小テストの結果も無視できないポイントの一つです。

なぜなら、以下のような理由があるためです。

・日々の学習の理解度を示す材料となる
・学習に対する主体的な取り組み態度を評価される材料になる
・小テストの内容は定期テストにも出題される可能性が高く、復習すれば定期テスト対策になる

このように、小テストに備えて日頃から授業の復習をしたり、小テストの振り返りをすることで、効率よく内申点を上げることが可能になります。

4-4. 実技4教科の内申点を意識する

前述のように実技4教科は、内申点を計算するうえで主要5教科と同じように評価される重要な教科です。

入試での学力テストが実施されないため軽視されがちですが、以下のような特徴があるため、内申点を向上させる大きなチャンスとなります。

  • テストでは暗記問題が多く、高得点が取りやすい
  • 作品提出の機会が多く、意識して提出物の質を上げやすい
  • 実習が多く、積極性をアピールしやすい
  • 出題範囲が狭い/出題形式が限定的など、テスト対策がしやすい

具体的には、以下のような対策で内申点の向上が期待できます。

知識・技能・教科書/プリントの太字や重要語句を暗記する
・授業で使用したプリントを徹底して復習する
思考・判断・表現・作品制作では常に進捗状況を把握し、提出期限を守る
主体的に学習に
取り組む態度
・自主的に調べた情報をもとに、アイデアを出したり工夫をしたりする
・先生やクラスメイトにアドバイスを求める

実技4教科においては、「完璧にできる」よりも「どれだけ興味を持ち、熱心に取り組んでいるか」が評価される傾向にあります。

「4-2. 授業態度を改善する」でも解説したように、たとえ上手くできなくても、熱心に意欲的に粘り強く取り組む姿勢を見せることで、良い評価を受けることができます。

4-5. 自分に足りない部分を先生に相談する

先生に自分の内申点について相談することも、効果的な内申点対策の一つです。

実際に内申点をつけている先生に指導を受けることで、以下のように自分の学習方法や態度を改善するヒントを得られる可能性があります。

  • 現在の学習評価がどのような基準でつけられているのか
  • これからの学習でどのような取り組みが必要なのか
  • 定期テストでの目標点数はどれくらいか
  • 提出物に関する改善点はあるか
  • 学習方法に関するアドバイスがあるか

もちろん、先生に相談に行くことが難しいと感じる人もいるかもしれません。
その場合は、授業に関する疑問点などを聞くなどして、先生へ存在をアピールするだけでも効果的です。

5. 当日の学力テストに期待しすぎるより確実に上げられる内申点を上げた方が良い

ここまでの内容で、神奈川県の高校入試では、内申点が重要であることが理解できたかと思います。

内申点の低さに悩んでいる人のなかには、「当日の学力テストで挽回しよう」と思っている人もいるかもしれませんね。

しかし、入試を成功させる確率を上げるためには、学力テストの対策も大切ですが、内申点を上げる努力をすることをおすすめします。

確かに、入試において学力テストは重要です。しかし、入試当日の学力テストでは、以下のようなリスクが発生する可能性があります。

  • 急な体調の変化
  • 周囲からのプレッシャー/ストレス
  • 慣れない環境でテストを受けることによる緊張
  • 交通トラブルによる遅刻
  • 問題の難易度や出題傾向の変更

さらにテストの出題範囲は定期テストよりも広く、対策も難しくなるでしょう。

一方内申点は、前述の通り日々の授業態度や定期テストの結果など、長期間に渡って評価されるものです。一時的な体調不良やストレスなどの要因に左右されにくいため、確実に上げることができるポイントだと言えます。

さらに、内申点対策は、学力テストの対策にも直結します。例えば、日々の予習・復習や定期テスト対策をしっかりと行うことで、定期テストの結果が上がるだけでなく、入試の学力テストもカバーすることができるでしょう。

よって、今の時点で内申点が低いからといって学力テストだけに集中するのではなく、積極的に内申点対策を行い、確実に内申点を上げることが入試対策として重要になります。

6. 学力テストだけじゃない!湘南ゼミナールなら内申点対策も相談できる

「進路の範囲を広げるために、内申点を上げたい」

「希望の高校に進学するために、内申点を上げたいけどどうしたらいいのかわからない」

このような悩みを抱えている人は、ぜひ湘南ゼミナールに相談してください。

学習塾というと「とにかく勉強をして、定期テストの点数を上げる場所」というイメージがありませんか?

湘南ゼミナールでは、前述した「主体的に学習に取り組む態度」の観点も重要視しており、他の塾では対応が難しい授業態度の改善や提出物のサポートにも対応しています。

実際に通塾を開始してから約2人に1人の生徒さんが内申点アップを実感しており、学習評価でオール5を獲得している生徒さんも多くいます。

具体的には、以下のような湘南ゼミナールならではの強みで、あなたの内申点対策をサポートします。

  • 厳しい基準をクリアした質の高い講師陣が勉強をサポート
  • 各中学校に合わせて傾向を分析した定期テスト対策
  • すべての生徒さんに対して親身に対応

それでは、それぞれの強みについて解説していきます。

6-1. 厳しい基準をクリアした質の高い講師陣が勉強をサポート

湘南ゼミナールには、厳しい基準をクリアした講師陣が充実しています。

当塾の講師たちは、実際の授業を想定した模擬授業を通じて有効な指導方法の研修を受けています。そのため、講師個人の技術力に依存せず、質の高い指導が可能です。

さらに講師は、担当科目の入試対策テストを受ける必要があり、このテストをクリアした講師のみが、生徒の前で教える資格を得ることができます。

この入試対策テストは、全国の過去問をもとにした最新課題を取り入れています。つまり、このテストに合格した講師は、その科目の最新の動向や内容を常に理解していると言えるのです。

このように湘南ゼミナールには、学力テストや内申点対策に必要な知識や技術を常にアップデートしている、質の高い講師陣が揃っています。

6-2. 各中学校に合わせて傾向を分析した定期テスト対策

湘南ゼミナールでは、定期テスト前には通常の授業とは別に、各中学校に合わせた定期対策を行っています。

具体的には、各教室の講師陣が対象エリアの中学校の定期テスト別に情報収集・分析を行い、それに基づいて試験範囲別の指導を実施しています。

これにより、生徒さんは自分の中学校のテスト内容や傾向に特化した指導を受けることができます。
その結果、湘南ゼミナールに通う生徒さんのうち、約93%が通塾開始直後からの得点アップを実感しています。

「4-3. 小テスト・定期テストで高得点を取る」で解説したように、定期テストの結果は、内申点に大きく影響します。

湘南ゼミナールの定期テスト対策で、効率よく内申点をアップすることができますよ。

6-3. すべての生徒さんに対して親身に対応

湘南ゼミナールでは最大の強みとして「面倒見の良いサポート体制」を挙げています。
これは、ただのキャッチフレーズではなく、実際の指導の中で体現されているものです。

当塾では、指導形式やコースを問わず、生徒さん一人ひとりの学びのニーズや疑問点にきめ細かく対応するための「個別フォロータイム」を設けています。

個別フォロータイムでは、学習での疑問や不明点、授業中に十分に理解できなかった箇所など、生徒さんが「わからない」と感じる部分を、講師がしっかりとフォローします。

また、自習室を自由に利用することができ、自習中の疑問点も講師に質問することが可能です。

さらに、教室の開室時間中は自習室を自由に利用することができます。自習中に疑問点が生じた場合も、その場で講師に質問できるため、わからない部分もすぐに解決できます。

このように、湘南ゼミナールには内申点を挙げるための様々な対策が用意されています。湘南ゼミナールについて、より詳しく知りたい人は、ぜひ資料請求をしてみてください。

7. まとめ

最後に、この記事の内容をまとめます。

神奈川県の公立高校では、主に第1次選考で内申点が大きな評価基準となります。

〇あなたの内申点は、以下の方法で計算します。

神奈川県の内申点は、中学2年生よりも中学3年生の学習評価に2倍の重みが置かれています。中学3年生からでも挽回できます。

〇内申点対策には下記の5つがあります。

  • 課題の提出を徹底する
  • 授業態度を改善する
  • 小テスト・定期テストで高得点をとる
  • 実技4教科の内申点を意識する
  • 自分に足りない部分を先生に相談する

湘南ゼミナールでは、他の塾では対応が難しい、内申点を挙げるための様々な対策が用意されています。
内申点に悩んでいる人は、ぜひご相談ください。