定期テスト
初めての定期テスト|中1が行うべき勉強方法と親がすべきサポート
「中1の定期テストって、何をやったらいいのか不安」
「中1で初めての定期テスト、小学生の時とはどう違うのかな」
中学1年生になって、初めて受ける定期テスト。
どんなことをしたらいいか、何から手をつけたらいいのかと不安ですね。
定期テストの都度の問題としては、教科書やワークなど学校で習ったものが出題されるため、学校で習ったことについてコツコツと計画的に対策しておけば、実は簡単に高得点を取ることができます。
とはいえ、単元ごとに行われる小学生のテストとは違い、中学生の定期テストは範囲が広いです。
そのため、一夜漬けでは体力も持たないですし、いい点数を取るためにはそれなりの準備をしておかなければいけないのも事実です。
家でどんな学習をどれくらい行えばいいものなのか、親御様としても適切なサポートをして、お子様に「高得点を取った」という自信をつけさせてあげたいものですね。
そこで、この記事では、初めての定期テストで中学1年生がやるべき勉強法やスケジュールの立て方について、詳しくお伝えしてきます。
・定期テストの基本的な情報を知ることができる
・定期テストの勉強方法を知ることができる
・子どもの定期テストで、親がやるべきことと、やってはいけないことを知る
記事の後半では、中学1年生の定期テストにおける親御様のサポートについてもお伝えしますので、どうぞ最後までお読みください。
この記事を読むことで、中学1年生の定期テストに万全の体制で準備し、今後の中学校生活を自信を持って過ごすことができるようになります!
1. 中1の定期テストの基礎知識
まずは中学1年生で初めて受ける定期テストについて、以下の基礎知識を押さえていきましょう。
中学校の定期テストの基礎知識 | |
---|---|
種類 | ・中間テスト ・期末テスト ・学年末テスト |
内容 | 中間テスト:主要5科目(国・数・理・社・英) 期末テスト:主要5科目+副科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭) 学年末テスト:主要5科目+副科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭) |
時期 | 中間テスト:学期の中頃 期末テスト:学期の終わり頃 学年末テスト:学年の終わり頃 |
平均点 | 各教科60点(地域・学校により多少差があります) |
それぞれ詳しく見ていきます。
1-1. 定期テストの種類
中学校の定期テストは、以下の3種類があります。
・中間テスト:学期中の半ばにあるテストで、それまでに授業で学習した範囲の内容が出題される。 ・期末テスト:学期の最後にあるテスト。中間テストから期末までの授業で学習した範囲の内容が中心だが、直前の中間テストの対象範囲も出題される。 ・学年末テスト:学年の最後、年度末にあるテスト。1年間の学習の仕上げなので、基本的に4月からの授業で学習した範囲のすべてが出題対象になる。 |
中間テストと期末テストは、2学期制の学校ではそれぞれ2回、3学期制の学校ではそれぞれ2〜3回あります。
1-2. 定期テストの内容
定期テストの問題の内容は、学校の教科書のほか、プリントやワークブックなどから出題されます。
また、1-1. 定期テストの種類によって、対象となる教科が異なるのが一般的です。
中間テスト:主要5科目(国・数・理・社・英)期末テスト:主要5科目+副科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭)学年末テスト:主要5科目+副科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭) |
副科目の定期テストは実技や課題作品の提出と合わせて、ペーパーテストも行われることがあります。
1-3. 定期テストの時期
3学期制の中学校の場合、定期テストはおおよそ以下の時期に行われます。
1学期 | 中間テスト | 5月中旬~下旬 |
期末テスト | 6月下旬~7月上旬 | |
2学期 | 中間テスト | 10月上旬~中旬 |
期末テスト | 11月下旬〜12月中旬 | |
3学期 | 学年末テスト | 2月下旬~3月初旬 ※中3は1月下旬 |
一般的な年間の学校行事と照らし合わせると、以下のタイミングで行われます。
なお、2学期制および前後期制の中学校では、中学校によって大きく定期テストの時期が異なることがあります。
おおよそ以下を目安に準備しておきましょう。
中間テスト:学期の中頃 期末テスト:学期の終わり頃 学年末テスト:学年の終わり頃 |
1-4. 定期テストの平均点
定期テストの平均点は、各教科60点前後です。
5科目の中間テストの場合、5科目合計で300点が平均点となります。
ただし、中学1年生の最初の中間テストは、まだ基礎的な内容しか学習していないため、平均点は高くなりやすい傾向があります。
5科目合計で、おおよそ325点前後が平均の着地点と、見ておくと良いでしょう。
尚、平均点は地域・学校により多少差がありますので、あくまで参考程度でご理解ください。
2. 中1の定期テストと内申との関係
中学1年生の定期テストの結果は、高校受験のための内申点の一部として考慮されることがあります。
内申点は、中学校で学習する教科の評定を5段階で算出する点数を表したものです。
「知識・技能」「思考力・判断力・表現力など」「学習に取り組む態度(主体性・人間性)」の3点を評価します。
知識・技能:定期テストや単元テストなど、ペーパーテストの成績 思考力・判断力・表現力など:レポートや発表、制作物などの内容 学習に取り組む態度(主体性・人間性):課題の提出状況や授業中の態度など |
実際に、中1の定期テストの結果がどれくらい内申点に影響するかは、学校や地域によって異なります。
例として、一都三県の場合を見ても、以下のようにさまざまです。
都道府県 | 内申書に記載される時期 |
---|---|
東京都 | 中学3年生(2学期の通知表の評点) |
神奈川県 | 中学2年生(3学期の通知表の評点)+中学3年生(2学期の通知表の評点) ※中学3年生の成績は2倍して点数化するため、合計135点満点 |
千葉県 | 中学1年生(3学期の通知表の評点)+中学2年生(3学期の通知表の評点)+中学3年生(2学期の通知表の評点) |
埼玉県 |
東京都の場合は、中1の定期テストの結果は影響しません。
しかし、全国的には、千葉・埼玉のように中学1年生から3年生(2学期)の成績が対象となる地域が多い傾向にあります。
3学期の通知表の評点は1年間を通しての評価なので、3学期だけ定期テストの点数を上げるよりも、勉強習慣をつけて1学期からコンスタントに点数を重ねていく方が良いでしょう。
3. 中1の定期テストに必要な勉強時間
中学1年生の定期テストに必要な勉強時間は、どれくらいの成績を狙うかで大きく異なります。
一般的な中学生と成績上位の中学生とでは、定期テストの勉強にかける時間が、以下のように異なるからです。
一般的な中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
平日 | 2〜3時間 | 4〜5時間 |
休日 | 8時間 | 10〜12時間 |
開始時期 | 定期テスト1〜2週間前 | 定期テスト3週間前 |
合計勉強時間 | 26時間〜54時間 | 120時間〜147時間 |
最初の定期テストから成績上位を狙いたいと考えるなら、成績上位の中学生と同じくらい勉強時間を取る必要があると言えます。
なお、この目安時間は定期テスト期間の総勉強時間になるため、その日の勉強の復習や宿題にかける時間(1.5〜2時間)も含まれます。
そのため、成績上位を狙いたい場合には、定期テストのためだけの勉強時間として、平日で2〜3.5時間を確保する必要が出てきます。
平均的な成績で良いという場合にも、日々の復習と宿題に加えて、1時間程度は定期テストのための勉強時間を取りたいものです。
定期テストのための勉強時間についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になさってください。
KW【定期テスト 勉強時間】
4. 中1の定期テスト勉強の始め方5ステップ
初めての定期テストには、勉強だけでなく、目標や計画などの準備段階も含めて対策することが大切です。
中学生のできるだけ早い段階から、習慣として定期テスト対策の流れを身に付けておくことで、定期テストごとに安心して準備することができ、安定的な高成績をキープすることができるからです。
定期テストの勉強は、以下の5ステップで進めていきます。
STEP1:範囲を確認する STEP2:スケジュールを決める STEP3:目標点数を決める STEP4:テスト範囲の勉強を進める STEP5:間違えた問題を復習する |
それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
4-1. 範囲を確認する
まずは定期テストの範囲を確認します。
当たり前のことと思われるかもしれませんが、テスト範囲を俯瞰して、科目ごとの分量、暗記ものか読解や記述ものかなど、範囲を確認することで見えてくるものはたくさんあります。
また、特にテスト前には「ここは出る」と先生が言うことも多くなるため、そうした箇所を漏らさずに、確実に押さえるべきポイントを洗い出すことも、テスト対策として必要です。
4-2. スケジュールを決める
範囲を把握したら、次は毎日の勉強スケジュールを決めます。
下校後や登校前にいつどれくらいの勉強時間が取れるのか、曜日による習い事や趣味などのどうしても外せない時間を除いて、生活の中での勉強可能時間を洗い出しましょう。
一方、まとまった勉強時間の取れる休日は、昼食やおやつなどの時間をあらかじめ決めておき、2時間程度ずつ勉強時間を取ると良いでしょう。
5〜15分程度の勉強時間を細かく作り出そう! |
---|
上記のまとまった時間以外にも、5〜15分程度の勉強時間を細かく作り出すことが重要です。 2〜3時間のまとまった勉強時間を、学校のある平日に毎日必ず取るのは難しいからです。 「まとまった時間が取れないから勉強できない」という事態を避けるため、登下校時や学校の休み時間、入浴や歯磨きの時間を活用するなどして、短い勉強時間をたくさん設けましょう。 まとまった時間が取れる場合は、実際の定期テストの試験時間と同じだけの時間を取って、演習問題を通しでやるようにします。 なお、学校のない週末の場合も、通しで3時間などの勉強時間を設定せず、定期テストの試験時間と同じだけの時間を区切りとして、休憩や「気分転換の5分書き取り」などを用意して、緩急をつけると捗ります。 |
4-3. 目標点数を決める
科目ごとに、目標点数を決めましょう。
1-4. 定期テストの平均点の項目でもお伝えしましたが、定期テストの平均点は60点ですが、中1の最初の中間テストでは、5科目合計でおおよそ325点前後(1教科あたり65点)が平均着地点です。
なお、定期テストにおける成績上位と言われる点数は、おおよそ以下の通りです。
成績上位クラス | 平均80点以上、5科目合計400点以上 |
---|---|
成績トップクラス | 平均90点以上、5科目合計450点以上 |
前述もしましたが、中1の最初の中間テストにおいては全体的に点数が伸びやすいため、トップクラスになると全科目95点以上を獲得することもできます。
中学1年生の最初の中間テストでは、ひとまず80〜85点を目標にすることで、今後の勉強習慣や得点のコツも見えてくるでしょう。
得意科目や不得意科目ごとに、上記を踏まえつつ設定してください。
4-4. テスト範囲の勉強を進める
スケジュールと目標を決めたら、実際に勉強を進めていきます。
4-2.スケジュールを決めるの項でもお伝えしましたが、勉強時間を短くたくさん取っていき、その短い時間でできる勉強を、以下のように進めていきます。
具体的には、以下のように行います。
4-4-1. できるだけ勉強内容を細かく分ける
演習問題や問題集は、以下のように勉強内容を分けることで、短い時間でも解くことができます。
・設問ごとに問題を解く(5〜15分) ・丸つけをする(5分) ・間違えた問題のやり直しをする(5〜15分) |
すべてを一気に行うと1時間以上かかってしまう工程を、それぞれ別の時間に分けて行うのです。
特に、丸つけは「作業」と割り切って何も考えずに機械的に行うことで、脳のクールダウンができて次の勉強の定着が向上します。
休日などでまとまった時間を何回も取れる場合には、実際と同じ定期テストの試験時間に集中できるよう、演習問題を細かくわけずに通しで行っても良いでしょう。
4-4-2. 1日1科目ではなく複数科目を組み合わせる
「今日は数学をやろう!」と1科目に集中するのではなく、中間テストであれば5科目、期末テストであれば9科目を毎日少しずつ繰り返しながら勉強する方が、記憶の定着が進みます。
「予定はしていたけれど今日はどうしても数学の気分になれない」
といった場合にも、ほんの少しだけ進めてすぐにほかの科目に切り替えることができるため、勉強時間を無駄にすることがありません。
4-5. 間違えた問題を復習する
間違えたら正解できるようになるまで、何度でも同じ問題を解きましょう。
なぜなら、定期テストの勉強では、「穴をなくす」ことが大切だからです。
実際のところ、成績上位の中学生は、成績下位の中学生と比べて「間違えた問題」について確かめたり、復習したりする傾向が高いことがわかっています。
成績下位の中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
問題を解いた後に⚪️つけをする | 89.2% | 93.2% |
〇つけをした後に解き方や考え方を確かめる | 61.7% | 83.1% |
重要なところはどこかを考えて勉強する | 64.2% | 81.8% |
何がわかっていないか確かめながら勉強する | 59.6% | 79.5% |
テストで間違えた問題をやり直す | 63.8% | 72.7% |
何から勉強したらよいか順番を考える | 60.8% | 72.7% |
参考:ベネッセ教育総合研究所『小中学生の学びに関する実態調査』
丸つけをしただけで終わらせず、間違えた理由や覚えられていないことを明確にさせながら勉強を進めることが、最も有効な勉強方法だと言えます。
5. 教科別の中1の勉強方法
中学1年生の定期テストの勉強内容は、「暗記」が7割を占めると言えます。
特に、初めての定期テストである中間テストでは、この先に出てくる応用に向けて、漢字や熟語、公式といった基礎がどれだけ身に付いているかが問われるのです。
そのため、「目で見る」だけでなく、「手で書く」、「耳で聞く」などの暗記術を活用して、しっかりと定着させていくことで、好成績を狙うことができます。
なお、最初の中間テスト以降は、文部科学省の大学入試試改革に準ずる形での、記述式の問題が増えていきます。
作文・小論文や聞き取り問題など、国語以外の科目でも実力を試すために教科書以外の問題が多くなっていくため、教科書の文章からの問題については、確実に点数を取りにいくようにしましょう。
科目 | 勉強の内容 | 勉強方法 |
---|---|---|
国語 | 漢字や熟語の暗記読解・作文 | ・授業やワークで出題された内容を読み込んで理解する ・教科書やワークを音読して接続詞を音や流れで理解する ・単語帳を使って字面を覚える ・繰り返し書き取りして手で覚える |
数学 | 公式や基本的な解き方の暗記演習問題 | ・単語帳を使って公式の形を覚える ・なぜその公式を使うのかの理由を意識しながら演習問題を解く |
英語 | 単語や熟語の暗記 | ・教科書やワークの文章を音読する ・単語帳を使って字面を覚える ・繰り返し書き取りして手で覚える |
理科 | 演習問題法則や現象名の暗記 | ・法則や現象の仕組みを自分の言葉で説明する ・演習問題を解く |
社会 | 暗記 | ・教科書やワークの文章を音読する ・用語だけでなく、因果関係を含めた周辺情報や流れを理解する |
さらに詳しい勉強方法が知りたい方は、以下の記事も参考になさってください。
国語:受験・定期テスト・試験で役立つ!中高生の国語の勉強法を解説
数学:子どもの数学の成績をなんとかしたい!苦手な原因やおすすめの勉強法を紹介
社会:社会は暗記ができれば点数が上がる!効率の良い勉強法とは?
英語:定期テスト 英語
6. 中1の定期テストでやってはいけない勉強法
中学1年生が定期テストの勉強をする際に、やってしまいがちな間違った勉強法は以下の4つです。
・新しい問題集を買う ・ノート作りに集中する ・スケジュール先行になる ・睡眠時間を削る |
どんなところが間違いなのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
6-1. 新しい問題集を買う
問題集を1回通してやっただけで、すぐに新しい問題集を買うのは、もったいないのでやめましょう。
問題集は、あるものを最大限に利用します。
つまり、間違えた問題が完全にできるようになるまで、何度も何度も繰り返し行うのです。
同じ問題で間違えるだけでなく、時には前に正解していた問題を間違えてしまうこともあるため、少なくとも3回は問題を解きましょう。
そして、間違える問題が全体の1割程度になってから、初めて次の問題集に移りましょう。
6-2. ノート作りに集中する
「整然と美しいノート」を作るために時間を割くのはやめましょう。
覚えたいところや注意点を目立たせようと、たくさんの色やスタンプを使ってノートを彩るのは、時間がかかるだけでなく、覚えるべき要点が絞り込めず、学習が定着しにくくなります。
色は黒・赤・青の3色までに止め、シンプルに赤マーカーと青下敷きで要点を覚えていきます。
スタンプやシール、パステルカラーのペンなどのデコレーション文具は、定期テストのノート作りに向いているとは言えません。
プライベートで使うスケジュールや日記などに、取っておきましょう。
6-3. スケジュール先行になる
目標を達成しようと思うあまり、スケジュール通りに勉強することが難しい状況であるにも関わらず、何がなんでもスケジュール通りに勉強を進めようとするのはやめましょう。
「スケジュール先行」が過ぎると、以下の2つの面で無理が生じることがあります。
・時間:決めていた時間が取れないと勉強できない ・勉強内容:決めていた勉強内容以外できない |
スケジュール通りに進めようとすると、目的と手段が入れ替わってしまい、かえって勉強が手につかなくなることがあります。
部活や習い事、体調の変化など、スケジュール通りの勉強時間が取れなかった場合でも、「1時間は取れなかったけれど40分あるから別のものをやろう」と、柔軟に対応することが大切です。
また、予定や体調が変わる度にスケジュールを作り直してから勉強をする…というのも、ある意味での「スケジュール先行」です。
スケジュールは目標達成に必要なものではありますが、過度に縛られすぎないようにしましょう。
6-4. 睡眠時間を削る
定期テストのための勉強時間をしっかり取ろうと考えるあまりに、睡眠時間を削るのはやめましょう。
身体と心が急速に成長・発達する中学生の場合、睡眠時間が8.5時間を下回ると、うつや不安などの精神状態になりやすいことがわかっています。
参考:東京大学『思春期の子どもは夜何時間眠ったらよいのか?〜精神保健の観点から〜 』
せっかくたくさんの勉強時間をかけて定期テストに臨んでも、不安で落ち着かない状態では、望む結果を出すことができません。
また、近年の研究では、学習後に眠ることは、眠気や疲れを取り除いて次の日の定期テストの試験中のコンディションを整えるだけでなく、学習した記憶をより強固なものにする効果があることがわかっています。
睡眠時間を短くすると、脳の処理能力が落ちてしまうため、勉強時間を増やしたところで頭に入るものが入っていかなくなってしまい、勉強効率も悪くなるのです。
定期テストの勉強時間をたくさん取りたいのならば、睡眠を削って短期間で行うよりも、しっかりと睡眠を取った状態で長期間で対策をするようにしてください。
7. 中1の定期テストで親御様にできる3つのサポート
初めての定期テスト、できるだけ準備をして臨み、「高得点を取った」という自信をつけさせてあげたいものですね。
とはいえ、中学生はますます自立していく年齢なので、小学生の時のように手取り足取り一緒に勉強を…というのでは、お子様にとって過干渉になってしまいます。
中学1年生の定期テストで、親御様ができる適切なサポートは、主に以下の通りです。
・スケジュールを一緒に組む ・勉強中はスマホを預かる ・学習塾を利用する |
それぞれどのようなものか、具体的に見ていきましょう。
7-1. スケジュールを一緒に組む
学校のある平日や週末など、勉強時間をどんなタイミングでどれくらい取りたいか、一緒にスケジュールを組みましょう。
特に、スケジュールを組むのが初めてのお子様の場合、下記の様に無理なスケジュールを立ててしまうことがあります。
・準備や移動にかかる時間を考慮していない ・3時間以上通しで勉強時間を設定している ・休憩や自由時間がまったくない など |
お子様の健康的な睡眠時間の確保と合わせて、話し合いながら、親御様が無理のないスケジュールに導いてあげましょう。
また、定期テスト対策の期間中の週末に、どうしても外せない親戚付き合いなどの行事が入ることもあるでしょう。
必ず前もってお子様に伝え、代替分の勉強時間がどこで取れるかなど、話し合っておくことをおすすめします。
【注意!スケジュール管理に協力はしても監視はNG】 |
---|
スケジュールを話し合って一緒に決めたからといって、必ずしもそのスケジュール通りに勉強が進むとは限りません。 お子様が決めた時間に勉強をしていなくても、スケジュールを盾に「勉強させよう」とする声かけはしないようにしましょう。 親御様はスケジュールを決めるところまでで、そのスケジュールに従うかどうかは、お子様の意思に任せることが大切です。 中学1年生の中間テストは、少し勉強をすれば比較的点数が取りやすいものです。 たとえ目標点数には届かなかったとしても、ここでお子様自身に勉強時間の管理について反省の機会を作ることができれば、今後の定期テストでいくらでも挽回をすることができます。 お子様を信じて見守ることが、親御様にできる最大のサポートと言えます。 |
7-2. 勉強中はスマホを預かる
お子様のスマホを預かり、勉強に集中できる環境を作りましょう。
勉強中、身の回りにスマホがあると、SNSの通知や友達からの連絡で、集中が遮られてしまうことがあります。
特に平日帰宅後の勉強ゴールデンタイムとも言える19〜21時は、男子中学生・女子中学生とも、最も多くスマホを利用している時間帯だということがわかっています。
参考:デジタルアーツ株式会社『第13回未成年者の携帯電話・ スマートフォン利用実態調査』(2020年)
スマホの利用時間についてのルールをお子様と話し合って決めるほか、物理的にスマホが目の前にない状態を作ることも提案しましょう。
その際は、スマホはあくまでも親御様の持ち物であること、それをお子様に貸しているのだということを明確にしておきます。
「スマホは自分の所有物だ」という認識を作らせず、「スマホを借りて使っている」という意識があれば、お子様にも勉強時間中に、スマホを親御様に預けることが受け入れられやすくなります。
7-3. 学習塾を利用する
学習塾を利用して、定期テスト対策を行うのも効果的です。
学校のある平日に学習塾を利用することで、集中して勉強できる環境が整い、同じように定期テスト対策をする仲間からの刺激を受けることができます。
時期的に間に合うのであれば、学習塾の春期講習を利用することも良いでしょう。
中1の春期講習は、小6の3月に行われることが一般的です。
中学校での定期テストというものがどんなものか、なぜ・どのように対策をするべきものなのかを、専門家の視点から冷静にお子様に伝えることができるため、親御様が伝えるよりも響くケースもあります。
お子様の勉強や成績について心配ながら、「中学生の勉強は、見られるか不安…」という親御様も、頼れる専門家を選ぶことで、お子様の定期テストのサポートをすることができます。
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8. まとめ
今回は、中学1年生で初めて受ける定期テストについて、基礎知識と勉強方法をお伝えしました。
中学生の定期テストの基礎知識は、以下の通りです。
中学校の定期テストの基礎知識 | |
---|---|
種類 | ・中間テスト ・期末テスト ・学年末テスト |
内容 | 中間テスト:主要5科目(国・数・理・社・英) 期末テスト:主要5科目+副科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭) 学年末テスト:主要5科目+副科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭) |
時期 | 中間テスト:学期の中頃 期末テスト:学期の終わり頃 学年末テスト:学年の終わり頃 |
平均点 | 各教科60点(地域・学校により多少差があります) |
中学生の定期テストは、内申書に以下のように反映されます。
都道府県 | 内申書に記載される時期 |
---|---|
東京都 | 中学3年生(2学期の通知表の評点) |
神奈川県 | 中学2年生(3学期の通知表の評点)+中学3年生(2学期の通知表の評点) ※中学3年生の成績は2倍して点数化するため、合計135点満点 |
千葉県 | 中学1年生(3学期の通知表の評点)+中学2年生(3学期の通知表の評点)+中学3年生(2学期の通知表の評点) |
埼玉県 |
※全国的には、千葉・埼玉のように中学1年生から3年生(2学期)の成績が対象となる地域が多い
定期テストの勉強時間の目安は、以下の通りです。
一般的な中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
平日 | 2〜3時間 | 4〜5時間 |
休日 | 8時間 | 10〜12時間 |
開始時期 | 定期テスト1〜2週間前 | 定期テスト3週間前 |
合計勉強時間 | 26時間〜54時間 | 120時間〜147時間 |
定期テストの勉強は、以下の5つの手順で進めていきます。
STEP1:範囲を確認する STEP2:スケジュールを決める STEP3:目標点数を決める STEP4:テスト範囲の勉強をする STEP5:間違えた問題を復習する |
定期テストの勉強でしてはいけないことは、以下の4つです。
・新しい問題集を買う ・ノート作りに集中する ・スケジュール先行になる ・睡眠時間を削る |
この記事が、中学生で初めての定期テストを迎えるお子様に自信を与え、サポートする親御様のお役に立ちますように。
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