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埼玉県公立高校受検情報

湘ゼミ進学情報戦略部が解説する埼玉県公立高校の受検情報

学校選択問題の分析と対策について

1. 令和2年度埼玉県公立入試_学校選択問題実施校

埼玉県教委から公表されている令和2年度入試(2020年春実施)で学校選択問題を実施する学校は以下の21校です。

学校名 実施教科 備考
浦和高等学校 数学・英語 全日制課程
浦和第一女子高等学校 数学・英語 全日制課程
浦和西高等学校 数学・英語  
大宮高等学校 数学・英語  
春日部高等学校 数学・英語 全日制課程
春日部女子高等学校 数学・英語  
川口北高等学校 数学・英語  
川越高等学校 数学・英語  
川越女子高等学校 数学・英語  
川越南高等学校 数学・英語  
熊谷高等学校 数学・英語 全日制課程
熊谷女子高等学校 数学・英語  
熊谷西高等学校 数学・英語  
越ケ谷高等学校 数学・英語 全日制課程
越谷北高等学校 数学・英語  
所沢高等学校 数学・英語 全日制課程
所沢北高等学校 数学・英語  
不動岡高等学校 数学・英語  
和光国際高等学校 数学・英語  
蕨高等学校 数学・英語  
さいたま市立浦和高等学校 数学・英語  

実施校・実施科目ともに昨年度との変更はありませんでした。

2. 学校選択問題への対策方法

平成29年度入試(2017年春実施)から、埼玉県の入試において、数学・英語の2教科は、基本的な出題を増やし正答率の低い問題を減らすことになりました。極端に難易度の高い問題を減らし、学習の成果が測れる問題を増やすことが目的です。
  ただし、簡単な問題では差がつきにくい上位校は、数学・英語の2教科について、難易度の高い問題を選択できるようになりました。結果、埼玉県の入試は標準的な問題と数学・英語が難しくなった学校選択問題の2つに分れています。

学校選択問題を実施する学校(以下、選択校)では入試得点に差が出ることで、以前は内申点から安全圏といえた生徒に関しても、入試対策を十分に行う必要がでてきました。選択校はどれも、内申点よりも入試得点を重視している学校であり、入試得点によって、内申を逆転する合格が増えています。

ハードルの高さから選択校を敬遠する動きもありますが、平成31年度入試(2019年春実施)の普通科全体倍率1.20倍を下回った選択校は21校中わずかに4校でした。その4校も近年の共学人気のあおりを受けている熊谷女子高校・春日部女子高校、スーパーサイエンスハイスクールに認定されたことで、理系以外の生徒から敬遠された越谷北高校と倍率低下の原因は選択問題とは別の要因が強いです。選択校の多くは依然として人気のある学校といえるでしょう。
  選択校を回避した場合の選択肢となる高校も浦和南高校1.50倍、川口市立高校1.51倍と高倍率で、選択校を回避したからといって楽な入試になるとは言えません。

上位の学校と、標準的な学校で受けるテストが異なってくるために、テストの違いに合わせた学習をする必要があります。以前であれば、塾のクラス分けは塾内のテストや模試の成績に基づくものでしたが、『選択校を志望するのか、しないのか』によるクラス分けを実施する塾も多いです。早い段階で志望校を考えて、学習をはじめる必要があります。

まとめ
  • ・選択校では、内申以上に入試で差がつきやすい。
  • ・選択校の多くは人気校。ただし、安易に回避しても楽な入試にはならない。
  • ・選択校を受験する可能性がある場合は、早めに学習をはじめる必要あり。

3. 平成31年度入試の平均点・標準偏差について

埼玉県教育委員会より発表された平成31年度入試(2019年春実施)の平均点・標準偏差は以下の通りです。(埼玉県公立高等学校入学者選抜学力検査結果について

表 1.平成31年度公立入試_受験者平均得点(全日制受験者のみ)

平均点 標準問題 選択問題
年度 国語 社会 数学 理科 英語 数学 英語
H31 58.3 60.3 42.3 44.5 47.7 53.5 64.3
H30 52.8 55.9 44.0 51.7 55.9 43.7 58.9
増減 5.5 4.4 ー1.7 ー7.2 ー8.2 9.8 5.4

標準問題では国語と社会が少し易しくなり、理科と英語が難しくなったことが見て取れます。数学の難易度は昨年並みですが、得点としては最も低く埼玉の数学の難しさは相変わらずといったところです。

選択問題については、数学・英語ともに易しくなりました。数学は過去2回とも平均点が40点台前半でした。今回は意図して、平均点を挙げているものと思われます。対して、英語の平均は一昨年の71.9点、昨年度の58.9点からの今年の64.3点で、難易度のコントロールに苦労しているようです。

表 2. 平成31年度公立入試_受験者標準偏差

標準偏差 標準問題 選択問題
年度 国語 社会 数学 理科 英語 数学 英語
H31 17.42 22.77 16.37 22.69 23.23 10.57 14.97
H30 16.56 22.46 16.85 22.64 19.70 14.08 14.74
増減 0.86 0.31 ー0.48 0.03 3.53 ー3.51 0.23

標準偏差は得点差がつきやすいかどうかを見る指標です。標準偏差が大きいほど、得点差がつきやすいテストといえます。

例えば、社会は平均点からみると易しくなりましたが、差のつきやすさはほとんど変化がありません。理科は反対に難しくはなりましたが、差のつきやすさはほとんど変わりません。

特徴的なのが標準問題の英語で、平均点は下がっていますが、標準偏差は大きくなっています。なおかつ、この標準偏差には選択問題受験生の数値が含まれていません。標準レベルの生徒しか受験していないのに、一番差のつきやすい科目になっています。
  つまり、英語は苦手のままにしておくと、他の科目で挽回できない差がつく科目になっているということです。

次いで、標準偏差の変化が大きかった選択問題の数学ですが、こちらは平均点が上がったっていますが、標準偏差は小さくなっています。このことは、取りやすい問題と取りにくい問題がはっきりしており、ミスすると取り返すのが難しい問題であったことを示しています 。

まとめ
  • ・国語:難易度・差のつきやすさともに昨年並み。
  • ・社会:易しくなったが、差のつきやすさは変わらず。
  • ・数学(標準):相変わらず難しい。差のつきやすさは昨年並み。
  • ・理科:難しくなったが、差のつきやすさは昨年並み。
  • ・英語(標準):難しくなったうえ、差がつきやすい。苦手のままが許されない。
  • ・数学(選択):易しくなり、差がつきにくい。ミスが取り返しにくい。
  • ・英語(選択):易しくなり、差のつきやすさは昨年なみ。

4. 英語の問題~分析と勉強の仕方(平成31年度入試)

〈選択問題/分析〉

英語の学校選択問題は平均点が64.3点とすべての科目の中でも、最も高い得点となりました。標準問題とは異なり、上位の生徒のみの受験で得点が高くなりやすい背景もありますが、昨年と比較しても、得点が上昇しており、比較的解きやすい問題でした。

昨年から得点が上昇した背景としては、問題そのものの難易度もありますが、問題の傾向がはっきりとしてきたことにあります。

問題の構成は、大問1がリスニング、大問2が会話文読解・長文読解、大問3が社会問題をテーマにした長文読解、大問4が意見英作文の構成です。このうち、大問1・2は一部問題に改変がありますが、リスニングの内容・長文の内容については標準問題と同様です。この構成は、学校選択問題実施の初年度から変わっておらず、今後もこの形式で出題されるものと思われます。

〈選択問題/勉強の仕方〉

大問1・2は標準問題を一部改題したレベルの問題ですので、本格的に対策の必要があるのは、大問3・4になります。

大問3の社会問題をテーマにした長文読解では、本文に目を通す前に必ず注釈を確認する癖をつけましょう。

例えば、今年度の問題では注釈に『coral bleaching……サンゴの白化現象』、『revive……をよみがえらせる』、『airline company……航空会社』といった表記がありました。本文を読む前に、サンゴや環境・生命に関する社会的な取り組みについての話題であることが読み取れます。

大問4では、事前の練習が重要です。

過去の出題としては『若いうちから海外で学ぶべき』、『AIの活用を今以上に拡大すべき』、『小学校のうちから情報リテラシーを学校で取り扱うべき』といった主張に対して、いずれも、自分の意見を40~50語程度の英語で述べることが求められています。

採点の基準は『①自分の考えを明らかにしていること ②語数の指定を守っていること ③綴りや文法に間違いがないこと ④内容に矛盾や不必要な繰り返しがないことです』

書き出しのルールを事前に決めてしまうことが有効です。例えば、最初の一文は『 I think ~』自分の意見を明らかにし、二文目は『Because ~』で理由を述べる、三文目は『Example ~』で具体例を出して、四文目にまとめる。というように自分の型を決めておきましょう。

ディベートのテーマなどを検索すれば、練習用のテーマはすぐに揃えられますので、どんなテーマが出題されても、5分以内に40~50語程度の英文で意見が書ける練習をしておきましょう。

〈標準問題/分析〉

英語の標準問題は平均点が47.7点で昨年度よりも難化しました。前段の平成31年度入試の平均点・標準偏差についてでも紹介しましたが、難化した以上に得点差が非常につきやすくなったのが特徴です。

問題構成は以下の通りです。

  • 大問1:リスニング(選択問題と共有)
  • 大問2:英単語補充(標準問題独自)
  • 大問3:長文読解(標準問題独自)
  • 大問4:会話文・長文読解(選択問題と共有)
  • 大問5:意見英作文(標準問題独自)

どの大問も極端に難しい問題はなく、問題の正答率は83.1%~11.1%の範囲で収まっていました。(各教科の正答率、問題の内容及び所見・解説_英語より)

注目すべきは、大問2の英単語補充で、fish-魚(83.1%)、August-8月(63.0%)、lunch-昼食(67.1%)、Thursday-木曜日(48.7%)といった中1レベルの英単語が、十分に書ききれていないことがわかります。

また、リスニングの問題は全35題中11題されており、配点も合計28点とウェイトが大きい問題ですが、正答率は72.3%~27.4%と差のつきやすい問題であったことがうかがえます。
今まで比重の大きかったライティング(書く力)・リーディング(読む力)に加えて、リスニング(聞く力)・スピーキング(話す力)の4技能を伸ばすべきだというのが近年の文部科学省の方針です。
リスニングの重要性は今後も大きくなってくるでしょう。

〈標準問題/勉強の仕方〉

上記の通り、リスニングは無視できません。優先して対策を行いましょう。

加えて、単語力を鍛えることが、埼玉の英語_標準問題の得点を上げる近道です。大問2の英単語で頻出なのは、曜日・月です。そのほかにも、叔父・叔母・祖父・祖母など基本的な英単語を確認しておくとよいでしょう。

英単語帳などを利用してもよいですが、ない場合は教科書の巻末に出てくる英単語を中1レベルから確認しましょう。ここで重要なのは、書けることを確かめることです。例えば、分析のパートで紹介した『Thursday-木曜日』は読めて、訳すことができても、正確に書くことができないことで失点してしまっています。

同様に、書けるけれども発音に自信がないというような単語がリスニングに出題されれば、そこも失点しやすいポイントになってしまっています。
逆に読める・書ける・訳すことができるしっかりとした単語の量が増えれば、おのずと長文の得点率も上がります。

標準問題の長文は文法上のテクニックよりも、文章の流れを把握できているかを問う問題の方が多いです。長文読解の対策に時間を書けるよりも、語彙の学習に時間を書けるほうが効果的です。

5. 数学の問題~分析と勉強の仕方(平成31年度入試)

〈選択問題/分析〉

数学の選択問題の平均点は53.5点で、昨年に比べると得点しやすい問題が多く出題されました。

大問1は小問集合で、計算問題と小問・『数に関する問題』が出題されました。小問では、中3単元の『標本の調査』が出題されました。これは、将来のビックデータ社会に求められるデータを読む力を見る問題です。今後も出題が見込まれます。学習期間の関係で模試などでは出題されにくい単元ですが、難しい計算などはないので、選択問題受験者であれば得点源にすべき問題です。

大問2では、例年通りの『作図』、『確率』の問題が出題されました。『作図』は標準問題と同様の問題になりますので、こちらも得点源にすべき問題です。

大問3では、『2次関数と直線』、大問4では『円の中の三角形』が出題されました。
どちらも、標準問題と同様の問題ですが、後半の出題は一定の難易度があります。

大問5は、『空間図形』が出題されました。最後の出題は、全問を通して最大の難易度の問題でした。手順の複雑さに加えて、計算の過程を書く必要があり時間が非常に取られる問題でした。

〈選択問題/勉強の仕方〉

学校選択問題は歴史が浅く、出題傾向や難易度が安定していませんが、学校選択問題独自の複雑な計算問題、証明や計算過程を書かせる問題が出題されます。問題が解ける・解けないにかかわらず時間を多く取られる問題が多いです。

結果、タイムマネジメント力が求められる入試になります。

過去問を学習する際には、まず、解ける問題なのか、解けるかもしれない問題なのか、解くことが難しい問題なのかを判断し、解くべき問題の優先順位をつけることが大切です。
過去問を解き直す際に、問題が解けるようにすることも大切ですが、目標得点に対してどの問題を解く必要があったのかを振り返るようにしましょう。
例えば、平成31年度入試の選択問題では正答率が15%を下回る問題が5題ありました。(各教科の正答率、問題の内容及び所見・解説_数学・選択問題より)
こうした問題は、人数比率的に浦和高校・大宮高校を受験する生徒以外は正解する必要のない問題です。特に、5%を下回る問題(平成31年度入試に関しては2題出題)に関しては、浦和高校・大宮高校の合格者でも不正解が多数出ている問題です。

〈標準問題/分析〉

数学の標準問題の平均点は42.3点で、5科目内で最も平均点の低い問題となりました。
ただし、上位の生徒が学校選択問題を受験しているため、国語・社会・理科と比べると、平均点が低く出やすいです。5科目の中で最も難しい科目であったとは言い切れません。

問題の傾向に大きな変化はありませんでした。大問1の小問集合の配点で51点となります。一部難易度の高い問題もありますが、それでも完成度が高ければ、それだけで平均点以上が狙えます。

大問2では、中3単元の『標本の調査』が出題されました。これは、将来のビックデータ社会に求められるデータを読む力を見る問題です。今後も出題が見込まれます。学習期間の関係で模試などでは出題されにくい単元ですが、難しい計算などはないので、しっかりと準備して得点源にすべき問題です。例年通り、『作図』も出題されました。

大問3では、埼玉の頻出問題である『2次関数と直線』、大問4では、こちらも頻出の『円の中の三角形』が出題されました。どちらも、(1)の問題は比較的解きやすい問題でしたので、合否を分ける問題になったと思われます。

〈標準問題/勉強の仕方〉

分析の通り、標準問題の出題パターンは例年変化がありません。大問の構成や問題のレベルも、ほとんど変化がありませんので、自分自身の目標点に合わせて解くべき問題をあらかじめ準備しておくことが重要です。

数学が苦手であれば、大問1の計算問題を取り切るだけで、平均点に近い数字が出ます。
得点源にするのであれば、大問2レベルの問題と大問3・4の(1)が優先して取り組むべき点です。

大問1の数の性質の記述と大問2以降で出題される証明問題の記述や作図は、標準問題校であれば、部分点をある程度認めてくれる学校も多いので、わかる範囲だけでも書くことをお勧めします。

過去問での練習で、解くべき問題をあらかじめ見つけておきましょう。

6. 国語の問題~分析と勉強の仕方(平成31年度入試)

〈分析〉

国語の問題は昨年度に比べると易化しました。

昨年の小説文では、昨年が『明治時代の画家を目指す書生』を主人公した作品に対して、今年度は『現代の高校生』を主人公とした作品でした。
また、論説文では、昨年が『日本的美意識』がテーマなのに対して、今年度は『マナーとルール』がテーマでした。
小説文・論説文ともに中学生にイメージしやすい内容であったことが易化の最大の要因と思われます。

例年と同様の傾向として、グラフを読み取る作文が出題されました。採点の基準も例年と同様で、『資料から読み取ったことから自分の考えが書かれていること』、『自分の体験をふまえていること』が求められる問題でした。

新しい傾向の問題として、話し合いを行っている様子から、発言が話し合いの中でどのような役割を果たしているかを問う問題が出題されました。
新しい学習指導要領によれば、国語の教科目標として、『社会生活における人との関わりの中で伝えあう力を高め、思考力や想像力を養う』とあります。
小説文や論説文ではなく、ディベートの場面などの出題は今後も続く可能性があります。

漢字・語句に関しては出題範囲が広く対策に時間がかかるので、埼玉県の過去問だけではなく他県の過去問も活用して効率的に練習することで実戦に近い訓練を積み、確実に得点をとりたい分野です。

〈勉強の仕方〉

上記のように入試の出題パターンは徐々に変化していますが、過去に出題されているようなレベルの高い文章であっても「解答を出すために読む」作業を、積み重ねる必要があります。
具体的には、以下の3点の習慣が大切です。

①文章構造や指示語・接続語の働きを理解する。
②要点・要旨をつかみながら読む。
③「◯◯◯だから●●●になる。」というように根拠を明確にして解答する。

文章量は他県と比べても多いので、日ごろから時間配分を意識して問題を解くようにしましょう。また、漢字・語句に関しては出題範囲が広く対策に時間がかかるので、埼玉県の過去問だけではなく他県の過去問も活用して効率的に練習しましょう。

7. 理科の問題~分析と勉強の仕方(平成31年度入試)

〈分析〉

理科の問題は、昨年度から比べると難化しました。理科は『小問集合・地学・生物・化学・物理』の計5題で構成されます。このうち、化学・物理については例年、正答率が低い単元です。残りの地学・生物の難易度によって、平均点が大きく変わります。

今回出題された生物の範囲は『自然界のつり合い』という範囲で、頻出単元ではありませんでした。さらには、実験内容を読み取る記述の配点が高かったです。そうした理由から、平均点が下がる結果となりました。

また、頻出単元とは言えない単元であったのは物理も同様で、こちらは『水圧』が出題されました。例年、計算問題が多く出題され、得点率が低い分野ですが、計算に加えて見慣れない問題で、平均点をさらに下げることになりました。

こうした頻出ではない問題が出題された背景としては、新しく求められている理科の力にあります。理科の新しい学習指導要領によると、今後鍛えるべき力として、『自ら課題を発見する力、仮説を設定する力、考察・発表する力』などを挙げています。端的に言えば、『自分で実験の方法を決定し、レポートする力』を鍛えるということです。

したがって、頻出単元ではない単元の記述が多かったのは、初見に近い実験でも正しく考察できる力を測るためだと思われます。

〈勉強の仕方〉

上記のような出題意図とはいえ、従来の頻出単元を無視しての学習はお勧めできません。大切なのは、実験の目的や手順の意味を抑えることです。普段の学校での実験・観察レポートから、手順や目的を意識して記述するとよいでしょう。
また、実際に学校で実験を行わない場合でも教科書に載っている実験例は必ず目を通しておきましょう。

単元ごとの弱点を作らないことも重要です。頻出単元でもなく、学校の学習進度の関係で後半に回されがちな、『自然界のつりあい』や『エネルギーと環境』といったテーマの出題も今後は増えてくる可能性があります。
こうした単元は、模試では出題されにくく完成度が見えにくい単元です。学校のワークや塾の教材などを利用して、弱点をつぶしておきましょう。

8. 社会の問題~分析と勉強の仕方(平成31年度入試)

〈分析〉

社会の問題は、昨年度から比べると得点の取りやすい問題が多く、平均点も5科目の中で最も高い得点となりました。

得点が取りやすくなった要因の1つとして、グラフ・表の読み取り問題が増えたことにあります。事前の知識がなくとも、グラフ・表の情報から選択肢を絞り込みことが可能な問題が複数ありました。グラフ・表の読み取りは近年改定された学習指導要領でも非常に重視されており、今後も出題されることでしょう。特に地理分野の出題が多いです。

また、歴史・公民分野においての近年の特徴として、『グローバル視点』があげられます。こちらも、学習指導要領で重視されている点です。
実際の出題例として、歴史では『日本では浄土信仰が広まった時代と同時期におこった世界のできごとについての問題』が出題されたほか、公民では、『国際連合の決議についての問題』、『日本の国際貢献についての問題』が出題されました。

〈勉強の仕方〉

埼玉の社会の特徴として、上記に加えて記述が多いことがあげられます。記述問題の難易度自体は高くないので、減点されない記述をすることが大切です。
減点されない記述のポイントは『問題文と同じ表現』が使えているかどうかです。例として、平成31年度(2019年春実施)の記述問題と解答を抜粋すると以下のような関係が見えます。

問『表をみて、群馬県と比較した高知県のなすの出荷の特徴について、出荷時期に注目し、ある栽培方法の名称を用いて説明しなさい。』

解『高知県では促成栽培を行い、群馬県の出荷量が少ない時期なすを出荷している。』

模範解答では、問題文と同じ表現・似た表現を使って解答していることが見て取れます。このように、問題文に合わせた表現を使うことで減点されない解答を書くことができます。

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