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【2025年最新】横浜翠嵐高校の特色検査問題と合格ラインを解説

横浜翠嵐高校を受験するなら、特色検査の対策は欠かせません。特色検査は各教科の知識を総合的に問う難易度の高い試験で、横浜翠嵐高校は配点も高めです。傾向や対策を早めに知っておくことが、合格への近道となるでしょう。

本記事では特色検査の配点や日程のほか、具体的な対策方法を解説しています。なお、本記事の内容は、2025年5月確認時点のものです。最新情報は学校公式ホームページ神奈川県のホームページで確認してください。

横浜翠嵐高校の特色検査とは

横浜翠嵐高校を含む神奈川県内の公立トップ校では、5教科の共通学力検査とは別に「特色検査」が課されます。特色検査は、教科の枠を超えた総合問題で、思考力や読解力を測るための検査です。

横浜翠嵐高校で実施される共通問題及び共通選択問題を用いた特色検査は、学力向上進学重点校とエントリー校の18校で課されます。公立トップ校への進学を希望する場合は、通常の学力検査対策に加えて、特色検査対策が必須です。

横浜翠嵐高校は、公立トップ校の中でも、とくに特色検査の配点が高くなっています。学力検査で高得点を取れても、特色検査の結果が思わしくないと、合格が難しくなるでしょう。

横浜翠嵐高校 | 特色検査の傾向

横浜翠嵐高校の特色検査傾向について、配点や過去問題の内容から見ていきます。傾向をつかんで、対策に役立てましょう。ご紹介する情報を、次にまとめました。

  • 入試の配点
  • 過去問題の概要・傾向

入試の配点

横浜翠嵐高校の入試配点比率は、次の通りです。

選考区分学習の記録(評定)学力検査特色検査(自己表現)主体的に学習に取り組む態度(評価)
第1次選考373
第2次選考822

参考:神奈川県公立高等学校 入学者選抜選考基準

神奈川県高校入試は、第1次・第2次選考の2段階で合否判定が行われます。横浜翠嵐高校の場合、第1次選考の特色検査の比率が、他の公立トップ校と比べて高い設定です。合格には、学力試験に加えて、特色検査でも高得点が必要になります。

また、評定(内申点)や、授業態度もおろそかにはできません。評定・学力検査・特色検査のすべてで、高得点を狙うのが理想です。

過去問題の概要・傾向

横浜翠嵐高校の2025年度特色検査では、次の問題が出題されました。

  • 問1(共通)
  • 問2(共通)
  • 問5(選択)
  • 問6(選択)

問1は、英語と国語が融合した問題です。社会問題に関するディベート形式の文章読解を中心としており、グラフや資料の読解力も求められています。

問2は、国語と社会の分野からの出題です。物流をテーマに、一部計算問題を含む読解力が試されます。

問5は、コーヒーを題材とした理科・数学の問題です。身近な視点から資料を読み解く力も求められます。

問6は河川をテーマにした、短めの文章問題です。情報を整理する力やひらめき、計算力が試されます。

横浜翠嵐高校の過去倍率

横浜翠嵐高校は、毎年非常に高い志願倍率で知られています。募集定員に対して志願者数が2倍前後と、人気・難易度が県内トップクラスです。過去数年の最終応募倍率を見てみましょう。

入試年度(令和)志願倍率(最終)
2025年度(R7)2.04倍
2024年度(R6)2.14倍
2023年度(R5)1.98倍
2022年度(R4)2.25倍

2025年度は募集定員359人に比べて、志願者数は732人と、2倍以上の志願がありました。例年も2倍以上の競争率が続いているため、横浜翠嵐高校は県内でもトップの激戦校だといえます。

横浜翠嵐高校の平均点・合格ライン

横浜翠嵐高校の学力検査では、合格者平均点が450点を超えています。実際には、評定や特色検査の点数が加わるものの、学力検査で高得点が要求されるのは変わりません。

また、評定においても高水準が求められると推測されます。基本的に成績オール5を目指さなければ、合格は難しいでしょう。

公式な発表はないものの、例年特色検査の平均点は40〜60点ほどと予想されています。横浜翠嵐高校を目指す人は、特色検査で高得点を取ることも重要です。

【2025年度】横浜翠嵐高校の入試日程と時間割

2025年度(令和7年度)の入試スケジュールを参考に、入試日程や時間割をご紹介します。最新情報は、ホームページまたは例年6月中旬ごろに発表される「特色検査を実施する学校や検査の概要」を確認してみてください。

出願・入試・合格発表の日程

出願から入試本番、合格発表までの流れは以下のとおりです。

日程内容
1月終わり(募集期間)専用サイトから出願
2月初め(志願変更期間)志願先を変えたい場合は一度だけ変更可能
2月中旬(試験の実施)学力検査・特色検査の実施
2月終わり(合格者発表)9時から専用サイトで合格者発表

募集期間が始まる前に、中学校で「神奈川県公立高等学校への志願のための事前登録のお願い」という資料が配布されます。慌てなくて済むよう、早めに専用サイトへのアカウント登録を行っておきましょう。

入試当日の時間割

2025年度入試の学力検査スケジュールは、次の通りでした。

時間帯   内容(教科)試験時間
8:50~9:10   受験上の注意20分
9:20~10:10 英語(リスニング含む)50分
10:30~11:20 国語50分
11:40~12:30 数学50分
12:30~13:20 昼食・休憩50分
13:20~14:10 理科50分
14:30~15:20 社会50分

また、特色検査の時間割は、例年次のようになっています。

時間帯   内容(教科)試験時間
8:50   検査会場集合
9:30~10:30 特色検査60分

参照:県立横浜翠嵐高等学校の共通選抜受検者(全日制)の皆さんへ

横浜翠嵐高校の入試対策3選

横浜翠嵐高校の合格を狙うなら、早めの対策が必要です。入試対策の一例を、次にまとめました。

  • 中学の成績でオール5を目指す
  • ニュースや社会に興味をもつ
  • 特色検査対策模試で時間配分に慣れる

中学の成績でオール5を目指す

横浜翠嵐高校を目指すなら、中学校の成績(評定)を高く維持することが重要です。県内トップ校であるため、学力検査に自信のある生徒が志願してくるでしょう。学力検査の点数が同程度だった場合は、評定や特色検査の点数で勝負することになります。

評定の計算方法は、(中2の3学期成績)+(中3の2学期成績)×2 です。1学期の成績は最高45点(5点×9教科)なので、最大は135点となります。学力検査や特色検査の点数をカバーするため、オール5を目指すのが大切です。

横浜翠嵐高校の評定については、関連記事で詳しく解説しています。

横浜翠嵐高校の偏差値は 67|受験する生徒さんの共通点とおすすめな人

ニュースや社会に興味をもつ

特色検査では、学校で習った知識以外に、社会情勢や科学技術などの内容が問われます。日頃からニュースに触れ、時事問題の背景を理解しておきましょう。

特色検査では、時事的なテーマに関する問題が高確率で出題されます。たとえば、2025年度の問1では「オーバーツーリズム」に関する問題、問2では「物流問題」に関しての出題がありました。

日頃からニュースや新聞をチェックしたり、疑問に思った内容を調査したりするのがおすすめです。背景知識をもつことで、問題を理解しやすくなるでしょう。

特色検査対策模試で時間配分に慣れる

特色検査の問題は、長文読解が中心です。試験時間の60分に対して、大問が4つあるため、時間が足りないケースも頻発します。過去問の演習だけでなく、実際の形式に近い模試を受けて、時間配分に慣れましょう。

模試を受けることで、本番さながらの緊張感を体験できます。独特な空気感や時間制限からくるプレッシャーは、自主学習では感じられません。また、模試の結果を分析したり、平均点から自分のレベルを知ったりすることもできます。

まとめ:特色検査で高得点を取れば、横浜翠嵐高校合格に近づける

横浜翠嵐高校の合格を狙うには、特色検査で点数を稼ぐことが大切です。特色検査の難易度は高いものの、十分な対策をすれば得点源にできます。学力検査で高得点を狙いながら、オール5に近い成績と特色検査の対策も両立させましょう。

特色検査の本番で実力を発揮するには、模試を受けるのがおすすめです。湘南ゼミナールの「特色検査対策模試」は、神奈川県の特色検査に特化したオリジナル問題を出題します。試験後の対策指導やフィードバックも受けられるので、特色検査対策として受講してみてはいかがでしょうか。