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【2025年最新】湘南高校の特色検査傾向と対策を解説

湘南高校を目指す中学生の中には、特色検査の内容や対策方法がわからず不安を感じている人もいるかもしれません。特色検査では、テーマに対して複数教科の知識を活用する問題が出題され、思考力や読解力が問われます。

本記事では、特色検査の配点や出題傾向、具体的な対策方法をわかりやすく解説します。

※この記事の内容はすべて、2025年5月確認時点のものです。情報が更新されている可能性があるので、学校公式ホムページ神奈川県のホームページで最新情報を確認してください。

湘南高校の特色検査とは

特色検査とは、通常の学力検査に加えて実施される特別な入試です。神奈川県では、公立トップ校を中心に18校で実施されています。いわゆる「学力向上進学重点校」と呼ばれる難関校に入学を希望する場合は、特色検査の受験が必須です。

特色検査は制限時間60分、100点満点の筆記試験です。解答形式は大半がマークシートで、一部に記述型の問題を含みます。出題内容は中学校で習った複数教科の知識を組み合わせて解く、5教科横断型の問題になっています。

特色検査の実施目的は、論理的思考力や読解力などを測ることです。5教科の筆記試験では見られない受験生の総合力・個性を試すため、独自の対策が必要になります。

湘南高校 | 特色検査の傾向

特色検査の問題には、文章読解を軸に表やグラフを使った資料読解、社会的なテーマに対する考察などが出題されます。湘南高校の特色検査における配点・出題傾向を見ていきましょう。

入試の配点

湘南高校の入試配点は、次の通りです。

選考区分学習の記録(評定)学力検査特色検査(自己表現)主体的に学習に取り組む態度(評価)
第1次選考(定員の90%)462
第2次選考(定員の10%)822

参考:神奈川県公立高等学校 入学者選抜選考基準

いずれの選考でも特色検査の比率は「2」となっています。最重要は学力検査のため、まずは学校のテストや模試で安定した成績を取れるよう、基礎力を養いましょう。

なお「湘南高校の偏差値はどれくらいなんだろう?」と気になる方は、下記の記事をご一読ください。

湘南高校の偏差値は?|偏差値や特徴を知って志望するか判断しよう

過去問題の概要・傾向

特色検査では、大問4つが出題されます。100点満点なので、1問当たりの配点は25点です。

問1と問2はほとんどの学校で共通して出題されますが、問3以降は各学校が選択する形式となっています。湘南高校の場合は、例年問3・問4が選ばれる傾向です。

問題の内容は、5教科の内容が横断的に出題されます。基本は文章問題で、長文の中から関連した内容を問われる問題がほとんどです。単純な知識の暗記では太刀打ちできないので、論理的思考や読解力が試されます。

湘南高校の過去倍率

湘南高校の過去入試倍率は、次の通りです。参考として、2022年〜2025年の志願倍率をまとめました。

入試年度(令和)志願倍率(最終)
2025年度(R7)1.61倍
2024年度(R6)1.63倍
2023年度(R5)1.60倍
2022年度(R4)1.50倍

2025年度の湘南高校入試では、定員359人に対し、志願者は579人でした。例年、募集定員は1.6倍程度です。

湘南高校の平均点・合格ライン

湘南高校学力検査の過去データから、合格者平均点は約440〜460点(5教科・500点満点換算)といえます。約9割の得点が必要であるため、非常に難易度の高い試験です。

また、学力検査の点数以外では、評定も得点源となります。湘南高校には、学力検査・特色検査で高得点を取れるレベルの生徒が志願します。評定が合否を左右する可能性も高いため、中学で好成績を残せるよう努力しましょう。

湘南高校の入試日程と時間割

湘南高校の入試スケジュールと入試当日の時間割について解説します。

出願・入試・合格発表の日程

湘南高校の入試スケジュールは、次の通りです。

日程内容
1月終わり(募集期間)専用サイトから出願
2月初め(志願変更期間)志願先を変えたい場合は一度だけ変更可能
2月中旬(試験の実施)学力検査・特色検査の実施
2月終わり(合格者発表)9時から専用サイトで合格者発表

例年、中学校では「神奈川県公立高等学校への志願のための事前登録のお願い」という資料が配られます。出願や志願変更に間に合うよう、専用サイトへのアカウント登録は早めに行いましょう。

詳しくは湘南高校の公式ホームページか、例年6月中旬に発表される神奈川県教育委員会の「特色検査を実施する学校や検査の概要」を確認してください。

入試当日の時間割

2025年度入試の学力検査スケジュールは、次の通りです。

時間帯   内容(教科)試験時間
8:50~9:10   受験上の注意20分
9:20~10:10 英語(リスニング含む)50分
10:30~11:20 国語50分
11:40~12:30 数学50分
12:30~13:20 昼食・休憩50分
13:20~14:10 理科50分
14:30~15:20 社会50分

また、湘南高校の特色検査は、例年次のような時間割となります。学力検査と特色検査は別日に実施されるため、事前に日程をよく確認しましょう。

時間帯   内容(教科)試験時間
8:40   集合(8:20以前は入室不可)
8:50~9:10検査についての注意20分
9:10~9:30特色検査についての注意20分
9:30~10:30特色検査60分

参照:入学希望者の方へ|神奈川県立湘南高等学校 全日制

湘南高校の入試対策3選

湘南高校の合格を目指すなら、次の対策に取り組みましょう。

  • 定期テストで合計450点以上を目指す
  • 学力検査・特色検査の過去問を繰り返し解く
  • 特色検査対策模試で本番に慣れておく

定期テストで合計450点以上を目指す

湘南高校では内申点の比率が高く、合否に大きく影響します。中学2年生の段階から、各教科で評定「5」を取ることが重要です。

入試で使用する内申点は「中学2年3学期の成績」+「中学3年2学期の成績×2」となります。3年生の成績だけでなく、中学1年生から高成績を取り高い内申点を取っておく必要があります。

内申点については、以下の記事も参考にしてみてください。

高校受験の内申点とは?評価方法と地域ごとの違い・計算方法まで解説

学力検査・特色検査の過去問を繰り返し解く

過去に出題された学力検査・特色検査の問題は、何度も解くのがおすすめです。入試問題には一定の傾向があるため、繰り返し解くことで出題傾向を把握できるでしょう。実践形式の問題に触れることで、自分のレベルを測ることもできます。

また、特色検査問題を解くには、暗記よりも思考力や読解力が必要です。過去問を解きながら、能力アップを目指しましょう。

特色検査対策模試で本番に慣れておく

特色検査の制限時間は、60分と短くなっています。限られた時間で得点を稼ぐ必要があるため、時間管理が重要です。本番では制限時間によるプレッシャーが加わるため、実力が発揮できなくなる恐れもあります。

特色検査の本番に備えて、実際の形式に近い模試を活用すると効果的です。実際の環境に近い、特色検査対策模試を活用しましょう。

まとめ:特色検査と内申点を意識して湘南高校合格を目指そう

湘南高校の入試では、内申点の比率が高く、さらに特色検査の対策も必要です。中学1年生の段階から評定を意識し、日頃の学習に取り組むとともに、特色検査の傾向を知ることが重要です。

湘南ゼミナールの特色検査対策模試は、実際の特色検査と同じ共通選択式を採用しています。試験の結果から得意な問題がわかるだけでなく、合格の可能性が高い高校もチェックできます。今なら、模試の受験料無料に加えて、個別カウンセリングも受けられるキャンペーンを実施中。特色検査対策を始めたい方は、ぜひ受講を検討してみてください。