東葛飾高校の偏差値は？｜高い偏差値だからこその魅力も詳しく解説

「東葛飾高校の偏差値ってどれくらい？」

「東葛飾高校の偏差値は千葉県でかなり上位のイメージだけど、自分にも目指せるかな？」

そのような疑問や不安を抱えていませんか？

結論からお伝えすると、東葛飾高校は、千葉県内でも高偏差値を誇るトップ高校のひとつで、2025年３月時点での偏差値は66（※）です。

この偏差値は、千葉県内の公立高校では３番目に高く、優秀な生徒さんが集まる難関校として知られています。

この記事をお読みいただいている生徒さんは、志望校をどこにするのか決めるために、東葛飾高校の偏差値を調べていらっしゃるかもしれませんね。

しかし、「偏差値66」という数値だけで志望校を決定することはおすすめできません。

なぜなら、偏差値は基準とする模試などによって変動するからです。

そのため、志望校を決定する前に、他の難関校と比較した位置付けなどを知っておいた方が、より正確な判断がしやすいのです。

また、偏差値だけで高校を選んでしまえば、入学後、校風などが自分のイメージしていたものと違い、「こんなはずではなかった」と後悔することもあるかもしれません。

そこで、この記事では、東葛飾高校の偏差値や、他の高校との比較、東葛飾高校の特徴などを詳しく解説します。

こういったことを知ることで、東葛飾高校があなたに合っているのか、志望校にするべき高校なのかをきちんと判断できるようになります。

ぜひ最後までお読みください。

【※偏差値のデータ元について】

１. 東葛飾高校の合格目安となる偏差値は66

2025年３月時点で、Vもぎの結果から、東葛飾高校の合格の目安となる偏差値は66（※）となっています。

「偏差値66」とだけ聞いても、これがどれくらい高いものなのか、イメージしづらいですよね。

そもそも、偏差値とは、試験を受けた集団の中でどれくらいの位置にいるのかを示すためのものです。

偏差値50をちょうど真ん中にして、偏差値60以上は高いゾーン、逆に偏差値40位以下は低いゾーンとなります。

※高校受験での偏差値についてもう少し詳しく知りたい場合は、「高校受験の偏差値とは？偏差値60は上位何％？仕組みを丁寧に解説」の記事をご覧ください。

東葛飾高校の偏差値は66と、70に近い数値であり、高い水準であることがわかります。

実際、東葛飾高校は千葉県の公立高校の中では３番目、全国4000校以上に上る全日制高校の中でも、上位100位以内に入るほどの難関校なのです。

進学実績にもそのことが示されています。

【東葛飾高校の進学実績】

参考：東葛飾高校「進路状況（進学・合格状況）」

※東京工業大学は、2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学となっています。

国公立大学への合格率が高く、卒業生311人中、現役で115人が国公立大学に合格しています。

また、医学部へは17人、薬学部へは66人が現役合格するなど、医歯薬学部への合格率も高いのが特徴です。

上記のことからもわかるように、東葛飾高校は、千葉県内でも成績が優秀な生徒さんが目指す、公立トップ高校のひとつです。

【※偏差値のデータ元について】

２. 東葛飾高校と他校の偏差値の違い

東葛飾高校は、公立トップ高校のひとつであるとご紹介しました。

それだけでなく、東葛飾高校についてより理解するために、東葛飾高校と偏差値が近いところはどこなのか、それらの高校とどれくらいの差があるのかということも知りたいですよね。

千葉県の公立高校で、高偏差値と言われる高校と、それぞれの高校の偏差値は次の通りです。

【千葉県における公立トップ高校それぞれの合格目安となる偏差値】

東葛飾高校は、県立千葉高校、県立船橋高校と並んで、公立トップ高校の１つです。

東葛飾高校が属する３学区の中では、東葛飾高校が最も偏差値の高い公立高校となっています。

東葛飾高校に一歩及ばない高校としては、佐倉高校、小金高校が挙げられますが、どちらも高偏差値であることには変わりありません。

これらの高校は、すべて偏差値60以上ですから、「どこを選んでもそこまで変わらないのでは？」と思う生徒さんもいるかもしれません。

しかし、一般的に、志望校にするのがおすすめできるのは、自分の偏差値からプラスマイナス３～５の学校です。

また、受験までどれくらの期間があるのかも重要となり、例えば中学２年生の段階でしたら、今後のがんばり次第ではプラス５くらいの偏差値の高校でも合格の可能性があります。

しかし、これが中学３年生の段階で、自分の偏差値が60に届いていないとなると、東葛飾高校を目指すかどうかはかなり慎重に判断する必要があるのです。

これらのことを踏まえて、「東葛飾高校を志望校にするのか」「さらに偏差値の高い県立千葉高校、県立船橋高校を検討するべきか」を慎重に考えてみてくださいね。

３. 千葉県内でトップクラスの偏差値を誇る東葛飾高校の特徴

志望校を決定するには、偏差値はもちろん大切ですが、実際に高校に入学した後、どのように学んでいけるのか、高校生活を楽しめるのかという点もとても重要です。

なぜなら、高校生活は合格して終わりではなく、入学後３年間過ごす場所だからです。

千葉県内のトップ高校は、それぞれ学校ごとに校風や方針が異なり、まったく違う雰囲気の中で高校３年間を過ごすことになります。

自分が希望する校風や特徴のある学校を選ぶことで、高校生活をより充実したものにできるのです。

そこで、ここからは高い偏差値を誇る東葛飾高校がどのような高校なのかについて紹介します。

それぞれ詳しくみていきましょう。

３ｰ１. 自主性を大切に！千葉県内で唯一の私服校

東葛飾高校は偏差値が高いため、「真面目な生徒さんが多く、校則も厳しい」といったイメージがあるかもしれません。

しかし、東葛飾高校は、校是に「自主自立」を掲げており、自主性を重んじた教育方針です。

実際、千葉県内の公立高校では唯一となる私服校で、制服はありません。頭髪やメイクなども生徒さんの判断に一任されており、アルバイトも可能です。

中には、金髪など派手な髪色にしている生徒さんもいるほど、自由な校風を誇ります。

高偏差値で、頭の良い生徒さんが揃う分、学校側も生徒さんを信頼して自由を尊重してくれているのです。

自分の個性を大切にしたい、自主性をきちんと尊重してくれる学校に通いたいと考えている生徒さんには、特におすすめできる学校です。

３ｰ２. 将来の幅を広げるリベラルアーツ講座

東葛飾高校では、ただ学力を高めるだけでなく、将来のために役立つ幅広い教養を生徒さんに身に付けてもらうため、「東葛リベラルアーツ講座」を開講しています。

具体的には、大学教授など各分野の専門家による講演や、医療機関、文部科学省、日本FP協会、NPO法人と提携した講座の実施など、多彩な内容となっており、学校の授業だけでは得ることの難しい教養を身に付けることが可能です。

例えば、2023年度には次のような講演・講座が実施されています。

【東葛リベラルアーツ講座の内容例】

出典：東葛飾高校「リベラルアーツ講座」

ただ講演を聞くだけでなく、生徒さんが考え、意見を出し合う講座もあります。

例えば、上記の「遊園地を救え！チームで挑むデータサイエンス」では、架空の遊園地を設定し、フード部門、イベント部門、企画部門の３部門で、与えられたデータからどのような施策を行うと売上を伸ばすことができるのか、データサイエンスの考え方を用いて競い合うという実践的な内容でした。

こうした多彩な講座は、生徒さんの興味関心を広げ、自ら学びたいという気持ちを育み、将来の目標を決めるための参考にもなるものです。

さまざまな経験を活かして将来の選択肢の幅を広げたいと考えている生徒さんは、ぜひ東葛飾高校を志望校の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

３ｰ３. 県内唯一の医歯薬コースで医療の道を目指せる

東葛飾高校には、千葉県内で唯一となる医歯薬コースがあります。

千葉県内の医師不足の実態を踏まえ、将来の地域医療を担う人材の育成をはかるために、2014年に設置されたもので、医療系大学進学のために確かな学力を養うことができるコースです。

特に理系に特化した教育課程で、医療系大学に進学するための受験指導を徹底的に行います。

また、医療現場でのインターンシップを行い、実際の医療現場を見学することで、高い目的意識を養うことができるのも特徴です。

こうした取り組みもあって、2024年には医学部医学科に17人が現役合格、薬学部には66人が現役合格するといった進学実績があります。

医療で働きたいと考えている生徒さんにはおすすめのコースです。

３ｰ４. 行事が充実！学校生活も楽しめる

東葛飾高校では、学業だけでなく、学校生活を楽しむこともできます。

毎年行われる「スポーツ祭」「合唱祭」「文化祭」の三大祭は、東葛飾高校の生徒さんが楽しみにしているイベントです。

特に、文化祭は地域でも随一の盛り上がりと言われており、部活ごとの作品発表や演奏会、クラスごとの演劇やミュージカルなどさまざまなステージが繰り広げられます。

東葛飾高校の生徒さんだけでなく、保護者や地域の方が多数訪れることで知られ、2023年度は8000人を超える来場があったほどです。

三大祭の運営は、ほとんどが生徒さんの手によって行われます。

自主的にイベントを運営することで、生徒さん自身が楽しみつつ、リーダーシップや協調性を学ぶ機会にもなります。

勉強はもちろんですが、しっかりと行事も楽しみたい、メリハリのある学校生活を送りたい生徒さんにはおすすめできる高校です。

４. トップクラスの偏差値である東葛飾高校は難関大学や医療の道を目指して自主的に学びたい生徒さんにおすすめ

東葛飾高校は、難関大学や医療の道を目指し、自主的に学びたい生徒さんにおすすめです。

その理由は次の３つです。

・自主性を大切にする分自立が求められる

・難関大学を目指せる学習環境が整っている

・医療の道を志すための授業がある

それぞれ詳しくみていきましょう。

４-１. 自主性を大切にする分自立が求められる

先ほどお伝えしたように、東葛飾高校は自由度が高く、生徒さんの自主性を大切にしてくれる学校です。

髪の色や髪型、メイクなども特に校則で定められていませんから、自分らしい見た目を楽しむことができます。

ただし、自由が認められる分、自立していることも必要です。

このため、自分が将来どんな道に進みたいのか、きちんとご自身で考え、自ら努力できる生徒さんに東葛飾高校はおすすめと言えます。

４-２. 難関大学を目指せる学習環境が整っている

東葛飾高校は、難関大学を目指せるだけの学習環境が整っているため、難関大学合格を目指したい生徒さんにもおすすめできます。

個別ブースによる自習スペースを設置した「自習室」があり、朝７時から自分たちで勉強することが可能です。

夏季講座、冬季講座、３年生の放課後の補習など、苦手科目及び発展学習のサポートも行っています。

こうした充実した学習環境が整っていることは、難関大学を目指す生徒さんにとって見逃せないポイントです。

４-３. 医療の道を志すための授業がある

東葛飾高校では、お伝えしているように、千葉県内で唯一となる医歯薬コースがあり、医学の道を志す生徒さんに向けた授業も充実しています。

ただ大学受験のための勉強をするだけでなく、医療の道に進みたいという気持ちを高めて、学習意欲をより向上させていけるでしょう。

医学部をはじめ、国公立大学・難関大学合格を目指す、学習意欲と自立心の高い生徒さんであれば、東葛飾高校の学習環境を活かし、自分自身を高めていくことができます。

自分らしさを大切にしながら、将来のためにきちんと学んでいきたいと考えているなら、ぜひ東葛飾高校を志望校に選んでみてください。

５. 偏差値が高い東葛飾高校の受験の特徴

ここからは、東葛飾高校を志望校に定めた生徒さんに向けて、東葛飾高校の受験の特徴について紹介していきます。

詳しくみていきましょう。

５-１. 学力検査重視！内申点は0.5倍で加点も無し

東葛飾高校の受験の大きな特徴は、学力検査が重視されており、内申点の比率が低いという点です。

千葉県の公立高校の受験では、次の３つの資料を合否判定に使用します。

（１）調査書の評定、及びその他の記載事項

（２）学校設定検査の結果

（３）学力検査の成績

このうち、（１）の調査書の評定（中学全学年分の評定・135点満点)は、各学校が定めた「K」の数字を乗じて数値化されることになっており、原則はK=１です。

また、その他の記載事項では、部活動の実績や生徒会活動などを記載することができ、各学校が50点を上限として加点することができます。

しかし、東葛飾高校ではK=0.5、つまり内申点は評定の半分の値に換算されるのです。（67.5点満点）

さらに、その他の記載事項についての加点もありません。

その分、学力検査と、学校設定検査の比重が大きくなり、入試当日のテストの結果が、合否を大きく左右することとなります。

※千葉県の公立高校の入試の制度についてさらに詳しく知りたい方は「【2024 高校受験】千葉県 公立高校入試制度が丸わかり！選考基準と問題傾向・内申対策もチェック！」の記事もご覧ください。

５-２. 学校設定検査は「思考力を問う問題」

東葛飾高校の学校設定検査は、「思考力を問う問題」です。

思考力を問う問題とは、千葉県内の公立校受験で、東葛飾高校を始め、県立千葉高校、千葉東高校といったトップ高校で実施される試験です。

100点満点で採点されるため、合否を左右するポイントとなっています。

試験問題は、数学、国語、英語の３科目からなり、長文を読んで、そこから正しい情報を汲み取り、自分の言葉で解答を記述していかなくてはなりません。

例えば、国語の問題の場合、長文を読解し、内容に合わせた自分なりの解説を150～200字以内で記述する問題などが出されます。

思考力を問う問題とありますが、実際には「思考力」「表現力」「判断力」の３つが求められる大変難易度の高い試験ですので、対策が必要となります。

５-３. 最新倍率は2.05倍

2025年度の東葛飾高校の倍率は、2.05倍で、千葉県内の公立高校で最も高い倍率となりました。（志願者数に基づいた倍率です。）

2024年度の1.94倍を上回り、より高い倍率となっています。

他の偏差値上位の高校とも比較してみましょう。

【千葉県における公立トップ高校それぞれの倍率】

出典：千葉県「令和７年度 公立高等学校 一般入学者選抜等志願者確定数一覧」

東葛飾高校は偏差値だけではなく、倍率も高く、競争が激しい人気の高校であるため、志望校にする生徒さんは「東葛飾高校に特化した対策」を行っていくことが大切です。

６. 東葛飾高校の合格を目指すなら学力検査と思考力を問う問題への対策が重要

東葛飾高校の合格を目指すなら、学力検査と思考力を問う問題への対策がとても重要です。

お伝えしているように、内申点は0.5をかけた点数で評価されるからです。

具体的にどのような対策が必要となるか、詳しく見ていきましょう。

６-１. 学力検査は難易度が低め！取りこぼさない対策をしよう

東葛飾高校の合格を目指すなら、まずは学力検査で取りこぼさないよう対策をすることが必須です。

千葉県内の公立高校で行われる学力検査は、共通の問題が出題されます。

そのため、難易度はさほど高くはありません。

東葛飾高校のようなトップ高校を目指し、受験する生徒さんなら、高得点を狙えるでしょう。

ただ、当然ライバルも高い点数を取る可能性が高いです。

そのため、まずは学力検査で点数を取りこぼさない対策を行いましょう。

学力検査での点数の取りこぼしを防ぐためには、具体的には次のような対策を行いましょう。

【学力検査での取りこぼしを防ぐための対策】

学力検査でなるべく高い点数をしっかりと取れるようにすることが、まずは大切です。

６-２. 思考力を問う問題への対策も必須

東葛飾高校の合格を目指すなら、思考力を問う問題への対策も必須です。

なぜなら、思考力を問う問題は、配点が100点に設定されており、内申点よりも重視されているからです。

東葛飾高校で実施される「思考力を問う問題」は、普段の定期テストなどで出される問題とは全く違い、かなり難易度が高いテストです。

難易度が高いからこそ、ここでしっかりと点数が取れた生徒さんと、対策が不十分で点数が取れなかった生徒さんの差が生まれ、合否を左右します。

そのため、思考力を問う問題の対策をしっかりと行うことが、東葛飾高校合格には必須なのです。

具体的には次のような対策を行いましょう。

【思考力を問う問題への対策】

特に記述問題は、正解が自分で判断しづらいため、学校の先生や塾の先生にアドバイスを貰うのが賢明です。

このように、東葛飾高校の受験における特徴に合わせてしっかり対策を行い、合格を勝ち取りましょう。

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７.まとめ

東葛飾高校の偏差値や、学校の特徴、受験の特徴についてご紹介しました。

千葉県内の公立高校でも高い偏差値を誇り、倍率も高い難関校です。

自主性を重んじており、県内の公立高校で唯一となる私服校でもあります。

今一度、本記事をおさらいしておきましょう。

・東葛飾高校の合格目安となる偏差値は66

・受験においては内申点は0.5倍で計算され、加点も無い

・学力検査と学校設定検査が重視される

・学校設定検査は思考力を問う問題

東葛飾高校の受験では、内申点は大きく重視されない分、学力検査と学校設定検査への対策が重要となります。

もし、自分だけで対策することを少しでも不安に思ったら、受験のエキスパートが揃う塾に相談してみましょう。

この記事がお役に立てば幸いです。