定期テスト
高校の定期テスト対策|受験選抜方法・教科別それぞれの勉強法を解説
「高校の定期テストって、中学と比べてどのくらい難しくなるんだろう」
「大学受験と高校の定期テストは、どちらを優先すればいい?」
このように、高校の定期テストがどのようなもので、どう取り組めばいいか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
高校の定期テストについてまず知っておくべきことは、以下のポイントを意識して取り組む必要があるということです。
【高校の定期テストのポイント】 ・中学よりも科目が増えること ・高校1年〜3年までの定期テストの成績などが「評定平均」として大学入試(学校型推薦選抜や総合型選抜)で使われること ※学校型推薦選抜……推薦入試 ※総合型選抜……AO入試 |
しかしながら、以下のように大学受験で一般選抜(一般入試)を考えている方にとっては、内申点は合否にあまり影響がないため、定期テストをそこまで頑張る必要はないかもしれません。
そこで、この記事では大学受験の選抜方法別に、定期テストで効率的に良い成績を取るためのスケジュールやポイントを解説していきます。
「学校推薦型選抜(推薦入試)を目指しているから定期テストはかなり力を入れたい」という方も、「自分は一般選抜(一般入試)だから定期テストは捨てようかと思っている」という方も、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事を読めば、選抜方法に応じた高校の定期テストの勉強法が見つかるはずです。
※なお、昨今では、定期テストを廃止して、単元が終わったタイミングで実施する「単元テスト」に移行する高校も増えてきています。 これについては、「定期テスト=成績・内申はもう古い!?新たな成績評価で、好成績を取るテスト対策方法とは?」の記事もぜひ参考にしてください。 |
1. 高校の定期テストについて知っておくべき5つの基礎知識
まずは、「高校の定期テストがどのようなものか」「中学のテストとはどう違うか」など、基礎的なことを理解していきましょう。
1-1. 定期テストの回数:年5回(中間2回+期末2回+学年末1回)が一般的
3学期制の高校の定期テストは、中学の頃と同じように、年5回(中間2回+期末2回+学年末1回)実施されるのが一般的です。
【高校の定期テストが行われる時期】
テストの名称 | 時期 | |
---|---|---|
1学期 | 中間テスト | 5月中旬~下旬 |
期末テスト | 6月下旬~7月上旬 | |
2学期 | 中間テスト | 10月上旬~10月中旬 |
期末テスト | 11月下旬 | |
3学期 | 学年末テスト | 2月下旬 |
テスト期間はだいたい5日で、1日に複数の教科のテストをまとめて行います。
ただし、次でも述べていますが、テスト間隔は変わらないのにもかかわらず、科目数も範囲も増えるため負担感は大きくなるでしょう。
1-2. 定期テストの科目数:科目数が増える
高校の定期テストは、中学では主要5科目だった「英語・数学・国語・理科・社会」がそれぞれ2〜3つに細分化されるなど、科目数が一気に増えます。
例えば、中学の「社会」は高校1年生では「地理」「歴史」「公共」の3つに分かれます。中学の「数学」は、高校1年生では「数学Ⅰ」「数学A」と2つに分かれます。
高校によって多少違いはありますが、例えば、高校1年生の教科は以下のような内容となります。理科と社会は、いずれかを選択する高校が多いでしょう。
【中学と高校の教科の違い】
中学校 | 高校1年生 |
英語 | 英語コミュニケーションⅠ |
論理・表現Ⅰ | |
数学 | 数学Ⅰ |
数学A | |
国語 | 現代の国語 |
言語文化 | |
理科 | 化学基礎 |
生物基礎 | |
社会 | 地理総合 |
歴史総合 | |
公共 |
※高校によって科目は異なることがあります。
中間テストでは上記の主要教科のテストが行われ、期末テストではこれにプラスして副教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭など)のテストも実施される高校が多いでしょう。
1-3.定期テストの出題範囲:中学同様に「授業で習った範囲」が出る
中学と同様に、高校の場合も定期テストの出題範囲は「授業で習った範囲」となります。逆に言えば、授業で習ってないことは出ないため、授業の内容をしっかり復習することが大切です。
試験の約2週間前にその回の定期テストの出題範囲が発表されるので、しっかり確認しましょう。
※定期テストで出題される問題は「授業で習った範囲」の基礎的な問題が中心となります。「定期テスト用の勉強」と「受験に向けた勉強」は全く別物です。定期テスト勉強だけしていても、難関大学の問題が解けるようにはなりません。
定期テスト対策に全振りしてしまうと、難しい問題も出題される受験対策に応用することが難しいということに注意しましょう。受験が近い場合には、受験勉強を優先する選択を取ることも大切です。
1-4. 定期テストの赤点(落第点):30点未満が目安
定期テストの赤点は、学校や教科ごとに異なるため一概には言えませんが、一般的には30点未満の場合に赤点とするケースが多く見られます。
高校生の場合、赤点を取ると以下のような影響があるので注意しましょう。
高校の定期テストで赤点を取ったらどうなるのか |
---|
・補習や追試が必要となる ・内申書に影響する ・受給中の奨学金が停止される可能性がある ・大学進学後に受ける奨学金の選考に落ちる可能性がある ・進級や卒業が難しくなる可能性がある |
難関大学の一般選抜(一般入試)を受けようと思っている生徒さんの中には、「大学受験対策を優先したいから、定期テストは捨てる」と決意している方もいるかもしれません。
しかしながら、補習や追試が必要になったり、進級や卒業が難しくなったりしては、元も子もありません。「赤点は取らないよう、そこそこ定期テスト対策も頑張る」というのが正解です。
赤点の影響については「定期テストで赤点を取ったときの影響と対策を高校生・中学生別に解説」の記事で、さらに詳しく解説しています。
1-5. 定期テストが入試に与える影響:高校1年〜3年までの平均が使われる
中学の定期テストと高校の定期テストでは、内申点(高校では「評定」)に与える影響が違うので、しっかり違いを理解しておくことが大切です。
【中学生の通知表の点数が内申書に記載される時期(一都三県)】
都道府県 | 内申書に記載される時期 |
---|---|
東京都 | 中学3年生(2学期の通知表の成績) |
神奈川県 | 中学2年生(3学期の通知表の成績)+中学3年生(2学期の通知表の成績) ※中学3年生の成績は2倍して点数化するため、合計135点満点 |
千葉県 | 中学1年生(3学期の通知表の成績)+中学2年生(3学期の通知表の成績)+中学3年生(2学期の通知表の成績) |
埼玉県 |
中学生が高校受験を受ける時には、東京都の場合は「中学3年生の通知表の成績のみ」が、神奈川の場合は「中学2年生の成績+中学3年生の成績(中3の成績は2倍)」が調査書に記載されることになっています。
つまり、中学1年生の定期テストの点数が悪くても、中学2年生や中学3年生から頑張ればリカバリが可能です。
しかしながら、高校生が大学の学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO受験)を受ける場合に使われる「評定平均」は、高校1年生から高校3年生までの全ての評定を平均したものです。
大学受験で用いられる「評定平均」 |
---|
高校1年〜高校3年で履修した全科目の評定の合計 ÷ 全科目数 |
つまり、高校1年生や2年生の定期テストで手を抜いて評定が伸び悩んでしまうと、高校3年生で頑張ってもリカバリが難しいということです。
評定平均が足りなければ、志望する大学の学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO受験)を断念せざるを得なくなる可能性があります。
「学校推薦型選抜(推薦入試)・総合型選抜(AO受験)で大学に行きたい」と考えている方は、高校1年生から定期テストにしっかり力を入れて勉強しましょう。
2.【目指している大学入試別】高校の定期テストの取り組み方
ここからは「どの入試方法で大学を受験するのか」によって定期テストの取り組み方が変わってくることを説明していきます。
実は、大学受験をどの入試方法で受けるのかによって「定期テストの重要性」が大きく変わるからです。
以下は、大学入試方法による「内申点の重要性の違い」を表した画像です。学校推薦型選抜(推薦入試)と総合型選抜(AO入試)の場合は、出願時にも選考時にも内申点の影響が高くなることがわかります。
▼大学入試の選抜方法と内申点の影響度
出典:湘ゼミコラム「大学入試にも内申点は関係ある!一般・推薦・AO入試の影響度を解説」
※厳密に言うと「定期テスト=内申点」ではなく、定期テスト以外にも授業中の態度や積極性、単元テストの結果などによっても内申点は決まります。しかしながら、定期テストの結果が悪ければ、内申点も悪くなる可能性はかなり高いと言えるでしょう。
つまり、高校生の定期テストの取り組み方は、大学にどの選抜方法で入るかによって以下のように変わります。
高校に入ったばかりのタイミングから大学受験のことを考えるのは大変ですが、しっかりと戦略を立てたうえで、「定期テストをどのくらい頑張るか」決めておくと後悔しないためおすすめです。
2-1. 学校推薦型選抜(推薦入試)を受けるなら:定期テスト対策に力を入れるべき
学校推薦型選抜(推薦入試)で大学に行きたいと考えている方は、定期テスト対策にかなり真剣に取り組んで、良い点数を取ることを目指すべきです。
学校推薦型選抜とは、いわゆる推薦入試のことで、通っている高校の推薦を受けて出願する入試方式です。出願枠は限られており、高校の推薦を受けるためには定期テストなどの成績が重要となります。
定期テスト対策に注力して良い成績を取り、ライバルから出願枠をもぎ取りましょう。
2-2. 総合型選抜(AO入試)を受けるなら:定期テスト対策に力を入れるべき
総合型選抜(AO入試)で大学に行きたいと考えている方は、定期テスト対策に力を入れて良い成績を取り、高い評定平均を目指すのがおすすめです。
総合型選抜(AO入試)は、大学が求める学生像を満たす志望者を選定する入試方式です。受験生の意欲や適性を、書類選考や面接、小論文によって判断します。
総合型選抜(AO入試)では定期テストそのものの点数が問われることはありませんが、出願要件で「全体の評定平均が3.5以上、かつ、外国語教科4.0以上」などと内申点の点数が定められていることが多いのです。
5教科以外の実技科目(音楽、美術、保健体育、技術・家庭など)も「評定平均(各教科の平均)」に含まれるので、しっかりと対策することをおすすめします。
定期テストでも良い点を取っておかなければ、受けたい大学を受けられない可能性があるので、しっかり対策しましょう。
2-3. 一般入試を受けるなら:定期テストはそこそこ頑張って受験勉強を優先させる
推薦ではなく「一般入試」に照準を合わせている方は、定期テスト対策はそこそこ頑張れば良いという結論になります。
なぜならば、一般入試では基本的に「受験当日のテスト」の点数で選考が行われるため、内申点は合否に影響しないからです。内申点の影響がない=定期テストの結果も関係ないということです。
そのため、「定期テストで良い点を取るための勉強」はしなくてもOKと言えます。といっても、授業の予復習や受験勉強にしっかり取り組んでいれば、そこそこ良い点数を取ることはできるはずです。
なお、「赤点を取る」「受けない」と進級できなかったり追試を受けなければならなかったりするので避けましょう。
※注意 一般入試では内申点は合否に影響しないのが一般的ですが、最近では、一部の国公立大学で「調査書を点数化」して合否判断に使っている大学も出てきています。 志望校がどちらのケースになるのか、募集要項をしっかり確認しておくことをおすすめします。 詳しくは、湘ゼミコラムの別記事「大学入試にも内申点は関係ある!一般・推薦・AO入試の影響度を解説」をぜひ参考にしてください。 |
3.【入試方法別】高校の定期テストの対策スケジュール例
ここからは、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)を狙っている方(定期テストを重要視する方)向けのスケジュールと、一般選抜(一般入試)を受験する方(定期テストよりも受験勉強を優先する方)向けの定期テスト対策スケジュールの例を紹介していきます。
定期テストを重要視する場合は「テスト3週間前」から、重要視しない場合は「2週間前」から定期テストに向けた対策を始めましょう。
3-1. 定期テストを重要視する場合は「3週間前」から
学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)を狙っている方は、「3週間前」からコツコツと定期テストに向けた勉強をするのがおすすめです。
3-1-1. 定期テストの3週間前から:教科書の音読・暗記・苦手分野に手をつける
本格的に勉強に力を入れるのは2週間前からで構わないので、3週間前からは、空き時間を利用して勉強を少しずつスタートします。
教科書を読んで要点をまとめたり、暗記すべき内容を少しずつ覚えたり、苦手分野の勉強をしたりする時間に当てます。
3-1-2. 定期テストの2週間前から:基礎を中心に問題を解いていく
定期テストの2週間前からは、平日2〜3時間、土日5〜8時間を定期テスト対策の勉強に当てましょう。
まずは公式や定理など、基礎の問題を反復して解くことでマスターします。問題集の「基礎問題」をピックアップして解き、頭に叩き込むことが大切です。
3-1-3. 定期テストの1週間前から:間違えた問題チェック・応用問題にチャレンジする
定期テストの1週間前からは、平日4〜5時間・土日8〜10時間勉強を心がけましょう。テスト1週間前から部活が停止となることが多いので、部活をしている方もこの期間は勉強に集中できます。
2週間前から始めた基礎問題の演習で「間違えた問題」をチェックして、なぜ間違えたのか、何が違うのかをしっかり理解して、次は解けるように反復します。また、新たに応用問題にもチャレンジし、テスト本番に高得点を狙えるようしっかり準備を整えましょう。
テスト前日は、苦手かつ重要な問題の復習だけ行い、早めに寝てテスト当日に備えます。
3-2. 定期テストはそこそこで良い場合は「2週間前」から
一般選抜(一般入試)で大学受験を勝ち抜きたい方(推薦などを受けない方)は、受験勉強をメインとしつつ、「2週間前」から要所を押さえながら定期テスト対策を行いましょう。
後述しますが、授業中から「定期テストに出そうな問題」や「重要な単語・公式」などをチェックしておいてノートにまとめておけば、テスト期間中に特別なことをしなくても問題ありません。
3-2-1. 定期テストの2週間前から:出題されそうな問題・頻出単語・公式を覚える
本格的に勉強に力を入れるのは1週間前からで構わないので、2週間前からは、空き時間を利用して勉強を少しずつスタートします。
教科書を読んでテストに出題されそうな部分の要点をまとめ、頻出の単語や重要な公式を覚えて、基礎を固めましょう。暗記科目の場合、教科書を黙って読むよりも音読した方が記憶に定着しやすくておすすめです。
3-2-2. 定期テストの1週間前から:問題を解く→間違えた問題チェックを繰り返す
定期テストの1週間前からは、受験勉強に割いている時間のうち、1〜2時間を定期テスト対策の勉強に当てましょう。
「テスト範囲の問題集を解き、間違えた問題をチェックする」を繰り返します。間違えた問題は何回も反復して解くことで、正解を頭に定着させましょう。
テスト前日は、苦手かつ重要な問題の復習だけ行い、早めに寝てテスト当日に備えます。
4.【どの選抜方法でも共通】高校の定期テストを効率よく乗り切るための3つのポイント
ここからは、高校の定期テストを効率よく乗り切るためのポイントについて解説していきます。
特に一般選抜(一般入試)を目指している高校生は、高校の定期テスト対策はほどほどに済ませて「大学受験のための勉強に時間を割きたい」と考える方も多いでしょう。
定期テストの勉強期間を短縮して、効率的に乗り切るためのポイントを3つ紹介します。
4-1. 普段から定期テストを意識して授業に取り組む
定期テストの勉強時間をできるだけ減らすには、授業中に定期テスト対策を行うつもりで真剣に取り組み、しっかりノートを取っておくことが大切です。
例えば、以下のようなことを意識するだけで、定期テストの勉強時間を短縮できます。
・先生が「ここはテストに出るよ」と言ったところをしっかりメモしておく
・先生が熱を込めて説明した箇所をわかるようにしておく
・授業中に自分が間違えた問題やわからなかった箇所に付箋を貼っておく
・必ずテストに出そうな問題に印を付けておく
先生が重要と言った箇所やテストに出そうな箇所、自分が間違った箇所を復習するだけで、効率的に必要最低限の点数を確保することができるでしょう。
4-2. 授業の復習をその日のうちに行う
授業で習った内容はその日のうちに復習することで、記憶を定着させやすくなります。文系科目など「暗記すれば点数を取れる問題」は、必ず授業で習った内容をその日のうちに復習しましょう。
また、授業を受けていて間違えた問題やわからなかった箇所はそのままにせず、その日のうちに解決させましょう。授業が終わった後に先生に質問しても良いですし、周りの友だちに聞いて理解を深めるのも良いです。
一度わからなくなってしまうとその後の内容がどんどんわからなくなってしまうことがあるので、わからないと感じた時点ですぐに解決するようにしてください。
4-3. 目標を設定して優先順位を付けて勉強する
高校の定期テストを効率的にこなすには、正しい目標設定を行うことが大切です。
一般選抜(一般入試)の受験優先であれば、人によっては「赤点を取らなければ良い」という低い目標で良いケースもありますし、「定期テストでも学年◯位は目指したい」というケースもあるでしょう。
目標を設定した上で、その目標を達するために必要な勉強内容とスケジュールを決めていきましょう。
逆に言うと、目標が定まっていないと逆算して必要な勉強量や内容を設定できず、無駄に時間だけかかってしまうことがあります。
効率的に時間を活用するためにも、自分が定期テストでどういう結果を得たいのかしっかり目標設定することが大事です。
5.【教科別】高校の定期テストの勉強法
ここからは、高校の定期テストで良い点を取るための勉強法を、教科別に解説していきます。ぜひ参考にしてください。
5-1. 英語の定期テスト:音読することで暗記しやすくなる
英語の定期テストは、英単語や熟語を暗記すること、そして文法の型を覚えることで高得点を狙います。
なかなか覚えられないという方には、音読をおすすめします。言葉をイメージしながら音読することで、英語の発音とスペル、意味が頭の中で結びついて、記憶が定着しやすいからです。
定期テストの試験範囲である教科書・ワークの文章を、何度も繰り返し音読して覚えましょう。
5-2. 数学の定期テスト:基本の例題問題を繰り返し解く
数学の定期テストは、基本の例題問題を、暗記する程度まで繰り返し解くことがおすすめです。基本の解き方をマスターして、問題を見た瞬間に解き方が思い浮かぶようにしましょう。
基本問題の解き方をしっかり頭に叩き込むことで、応用問題にも対応できるはずです。
テスト範囲の問題を用意して、最低3回は解き直しましょう。1回目・2回目・3回目に「正解したか間違ったか」を残しておくと、得意な問題と毎回間違える問題を「見える化」できます。
毎回間違える問題が頻出問題の場合は、テスト直前にも復習するのがおすすめです。
5-3. 国語の定期テスト:暗記で得点できる問題を効率的に覚える
国語の定期テストでは、暗記すれば得点できる問題をしっかり取っていくことで、効率的に成績を上げることができます。
高校の古文は、古文の単語を覚えるとともに、助動詞の活用と未然形・連用形を習得することが大切です。覚えられない単語は実際に紙の古典辞書を引くと記憶に定着しやすいのでおすすめです。
漢文は覚えるべき項目は限られているため、その項目を覚えてしまえば得点を伸ばせます。読み方、意味、句法をしっかりと覚えて得点源にしましょう。
国語の現代文では、中学と比べて「語彙力を高めていくこと」が勉強の軸となります。語彙力がないと文章の意味がわからないため、答えを導き出すことが難しいと言えます。普段から新聞や本を読んで、難しい表現や難読漢字などに触れる機会を、意識的に増やしておくよう心がけましょう。
さらに詳しい国語の勉強法については、「受験・定期テスト・試験で役立つ!中高生の国語の勉強法を解説」の記事もぜひ参考にしてください。
5-4. 理科の定期テスト:暗記と計算の仕方が肝となる
理科は、科目によって勉強法が異なりますが、暗記と計算の仕方をしっかりと定着させることで効率的に高得点を狙えます。
生物と化学は暗記が重要なので、教科書を何回も読み込んだ後に問題を解いて、覚えていない内容を中心に暗記しましょう。
物理は計算問題のウェイトが大きい科目です。公式を暗記した後に、問題に取り組み、「なぜこの答えになるのか」をしっかり理解するのがポイントです。
5-5. 社会の定期テスト:用語を暗記できるかどうかがポイント
高校の社会は、中学の歴史が日本史と世界史に分かれ、公民も政治経済や倫理、現代社会と細分化されます。中学よりも学習範囲が広がり、より細かい部分まで暗記しなければならなくなるので、定期テスト対策に時間がかかることになります。
とはいっても、基本の勉強法は変わらず、しっかり腰を据えて暗記を中心に勉強に取り組むことが、高校の定期テストで高得点を取るための秘訣です。
内容に興味を持てないと記憶も定着しません。図書館にある歴史の漫画を読んだり、歴史の流れや全体像を把握してイメージを膨らませたり、自分に身近な問題と繋げたりして、意欲的に取り組める方法を試してみるのがおすすめです。
さらに詳しくは、「社会は暗記ができれば点数が上がる!効率の良い勉強法とは?」で解説しているので参考にしてください。
5-6. 副教科の定期テスト:学校推薦型選抜(推薦入試)・総合型選抜(AO入試)を受ける方はしっかり対策しよう
5教科以外の副教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭など)は、「ほとんど勉強しない」という方も多いかもしれません。
しかしながら、「評定平均(各教科の平均)」が重要となる入試方法(学校推薦型選抜や総合型選抜)を選択する場合は、しっかりと対策しておきましょう。
※学校推薦型選抜……推薦入試
※総合型選抜……AO入試
実技科目は、定期テストで出題される範囲は狭く、「どの問題が出やすいか」を推測しやすいと言えます。先生が「ここはテストに出るぞ」と言った場所は必ずメモしておくのがおすすめです。
6. 高校別の定期テスト対策がある塾を活用するのがおすすめ
ここまで高校の定期テストについて解説してきましたが、ちゃんとやりきれるか不安という方も多いでしょう。
「定期テスト対策にしっかり時間を割きたい」という方もいるでしょうし、「受験勉強を優先したいから効率的に確実に点を取る方法を知りたい」という方もいるはずです。
高校の定期テスト対策にお悩みならば、高校別の定期テスト対策が充実している学習塾を活用するのがおすすめです。
「推薦を狙っているから高校の定期テストに力を入れて良い成績を取りたい」という方も、「難関大に絶対合格したいから、高校の定期テストの勉強は最低限で終わらせたい」という方も、どちらも、効率的に点数を伸ばすことが可能です。
例えば、湘南ゼミナールでは、以下の高校1年生を対象に、定期テスト前に、高校別・分野別のテスト対策授業を無料で実施しています。
2024年度【対象校舎・対象高校講座】※高等部 横浜校:横浜翠嵐・横浜緑ケ丘・横浜平沼 港南台校:柏陽・山手学院・横浜栄 センター南校:川和・港北 溝の口校:多摩・生田 上大岡校:市立戸塚・氷取沢 ルミネ藤沢校:湘南 あざみ野校:桐蔭学園・市ヶ尾・元石川 東戸塚校:光陵 菊名校:市立東 鶴見校:サイフロ・鶴見 希望ケ丘:希望ケ丘 武蔵中原校:新城 金沢文庫西校:市立金沢 |
湘南ゼミナールでは高校の定期テスト対策に力を入れており、毎回80点・90点以上を取る成績優秀者が多く、10点〜20点の成績アップを達成した生徒さんもたくさんいらっしゃいます。
以下のように、湘南ゼミナールの各校舎のブログで、定期テストの結果速報を随時配信しているので、ぜひ参考にしてください。
参考:湘南ゼミナール横浜校の成績アップ事例「2023年度 高校1年生定期試験結果速報!」
高校の定期テストで結果を出したい方は、ぜひ湘南ゼミナールにご相談ください。
7. まとめ
本記事では「高校の定期テスト」について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。
▼高校の定期テストの特徴まとめ
▼高校の定期テストの特徴まとめ ・回数:年5回(中間2回+期末2回+学年末1回)が一般的 ・科目数:主要5科目→11科目など大幅に増える ・出題範囲:中学同様に「授業で習った範囲」が出る ・赤点(落第点):30点未満が目安 ・入試に与える影響:高校1年〜3年までの平均が使われる |
目指している大学入試別に、定期テストの取り組み方は以下のように異なる ・学校推薦型選抜(推薦入試)で大学に行きたい→定期テスト対策にかなり注力すべき ・総合型選抜(AO入試)で大学に行きたい→定期テスト対策にかなり注力すべき ・国公立大の一般選抜(一般入試)で大学に行きたい→定期テスト対策はそこそこで良い ・私立大学の一般選抜(一般入試)で大学に行きたい→定期テスト対策はそこそこで良い |
【入試方法別】定期テストの対策スケジュール例 ・定期テストを重要視する場合は「3週間前」から ・定期テストはそこそこで良い場合は「2週間前」から |
高校の定期テストを効率よく乗り切るためのポイント ・普段から定期テストを意識して授業に取り組む ・授業の復習をその日のうちに行う ・目標を設定して優先順位を付けて勉強する |
高校の定期テストで効率よく高得点を取るためには、地域の高校ごとの定期テスト対策に強い学習塾に行くのがおすすめです。大学受験の勉強や部活などで毎日が忙しい高校生こそ、学習塾を活用しましょう。
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