勉強法
〔中3〕高校受験理科 入試直前期に得点が伸びる学習法
2019.01.17
こんにちは。
入試まで残り時間が少なくなってきたこの時期、「コラム」ではいつもより連載ペースを早めて、「入試直前期の学習法」をお伝えしています。
「この時期だからこそ、気をつけたいこと」や「この時期だからこそ、取り組みたいこと」があります。
最後の最後まで入試の得点を伸ばすために、どうぞご一読ください。
今回は直前期・科目別学習法の第2回です。
「高校受験理科 入試直前期に得点が伸びる学習法」
について、湘南ゼミナール教務支援部の丸山悠介先生に話を聞きました。
理科の「こうやれば伸びる!」
やはり、時間のない直前期ですので、効率よく勉強したいものです。
そのために必要なことは、
・どうしても得点が取れない問題について、なぜ間違えているのかを知る。
・間違えている要因に応じた学習をする。
・アウトプットしながら確認。やりっぱなしにはしない。
の3つです。
すべての科目に共通することですが、急に得点が伸びるような「魔法」は存在しません。得点が伸びる根拠を押さえ「できる部分を増やすこと」が大切です。
理科の「間違えやすい要因」
ここでは間違えている要因を次の4つに分け、それぞれに応じた対応を紹介しましょう。
①知識が不足している
どんな状態?:
「知っていれば解けた!」という問題が多い場合があてはまります。比較的見つけやすい要因です。
対処:
該当の分野について、網羅されている問題集の基礎用語を学習しましょう。ある程度知識が入ったら、その分野の「基本問題」を解きながら知識が定着し、活用できているのかを確認します。
②読解が雑になっている
どんな状態?:
答えるための情報が集め切れていない状態です。
単純なものだと「聞かれていることに答えていない」などの現象が見られます。「時間」を聞かれているのに、「理由」を答えていたり、「速さ」を答えているときが当てはまります。
単純な読解はできていても、問題文や資料・表やグラフから読み取ることができる「数値」「実験結果」を読み落としている場合も当てはまります。問題用紙に情報確認のチェックが入っているかどうかでも判別できます。
対処:
問題集の解説に書かれている内容を、問題に書き込みながら確認しましょう。ひとつひとつ確認することで、「読み落としをしなければ解ける」ことが実感できます。
③情報の整理が雑になっている
どんな状態?:
設問に答えるにあたって必要な情報が書き出してあるかどうかで判別できます。
表やグラフの情報を総合して読み取れる関連情報や図が書き込めているとある程度の情報整理はできているといえます。
対処:
問題集の解説に書かれている内容を、問題に書き込みながら確認しましょう。ひとつひとつ確認することで、「読み落としをしなければ解ける」ことが実感できます。
④設問解答に必要な原理原則の理解が不十分
どんな状態?:
特に物理分野でよくみられる症状です。設問を読解したあとにこの設問で答えにたどりつくために必要な原理原則を「教科書に出ていた用語・単元名」で思い浮かべられるかどうかでも判別できます。
具体的な判断基準は「この設問は圧力に関する問題だから『圧力は接する面に加える力の大きさに比例し,接する面積に反比例する』を使うかな?」などを思考できるかどうか、などとなります。
対処:
問題の解説の中で「教科書で習った用語」に注目します。その用語がどのようなことを表すのかを分からない場合、その用語を説明している教科書・問題集のページをピンポイントで学習しましょう。
直前学習で大切なこと
湘南ゼミナールにお通いの生徒さんには「5科目トータルでの優先順位」に基づいて、「科目内の単元の優先順位」「志望校や現在の得点力に基づく優先順位」を加味して「優先順位の高い科目・単元」を総合的に判断し、必要に応じた個別の指示を出しています。内容も学習ツール(入試対策教材「パスポートテキスト」「入試テキスト」)の指定から、範囲や学習法まで状況に応じたものになっています。
自分で学習する場合は「この時期にできていないからといって闇雲に学習すると、かえって効果が下がってしまう」ことに注意が必要です。
まず、「何を勉強すると、5科目の総合点が一番上がりそうか」を考えながら学習するとよいでしょう。「一番」上がる科目・単元をイメージすることで、「一番目」ではないにしても「二番目」「三番目」にあたる確率は格段に上がります。結果として効果が高い勉強になるでしょう。
入試までの期間は短くなっていますが、まだ、できることがあります。
最後までやりきって、受験を乗り越えましょう。
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