横浜緑ケ丘高校の偏差値は？│校風や受験がおすすめな生徒さんは？

「横浜緑ケ丘高校の偏差値はどれくらい？」

「難しいイメージはあるけど、合格を目指せそうかな？」

横浜緑ケ丘高校に行きたいと考えている方は、偏差値が気になりますよね。

結論からお伝えすると、横浜緑ケ丘高校の偏差値は61です。

偏差値61というのは、神奈川県の公立高校で、横浜翠嵐高校、湘南高校、柏陽高校の「公立トップ３高校」に次いで、４番目に高い水準です。

しかし、覚えておいていただきたいのは、志望校は偏差値だけでなく、校風や教育方針などの特徴を知った上で決めるべきだということです。

なぜなら、３年間の高校生活を充実したものにできるか、高校卒業後に自分に合った進路を掴み取れるか、といったことは偏差値だけでは推し量れないからです。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

これらを知ることで、あなたが目指すべき高校は横浜緑ケ丘高校なのか、それとも、他の高校に変える方がいいのか判断できるようになります。

ぜひ最後まで読み進めていただけると幸いです。

【※偏差値のデータ元について】

１. 横浜緑ケ丘高校の合格目安となる偏差値は61

冒頭でもお伝えした通り、横浜緑ケ丘高校の合格目安となる偏差値は61となっています。（2025年３月現在）

この61という偏差値は、神奈川県の公立高校の中で、横浜翠嵐高校、湘南高校、柏陽高校の「公立トップ３高校」に次ぐ、４番目の高さです。

そもそも、高校受験における偏差値とは、テストを受けた集団の中で自分がどれくらいの位置にいるかを示す数値のことです。

※より詳しく知りたい方は、「高校受験の偏差値とは？偏差値60は上位何％？仕組みを丁寧に解説」を、ご覧ください。

偏差値は以下のように50を平均とするため、60を超える横浜緑ケ丘高校は、全国的にもレベルが高い進学校だと言えます。

実際、横浜緑ケ丘高校「令和５年度進路状況」によると、24%が国公立大学、21%が早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学に進学するなど、非常に高い進学実績を誇っています。

こういったことから、横浜緑ケ丘高校の61という偏差値は、神奈川県だけでなく全国的にも高いレベルであることがわかりますね。

【※偏差値のデータ元について】

２. 横浜緑ケ丘高校と他校の偏差値の違い

横浜緑ケ丘高校の偏差値は61と、レベルが高いことがわかりましたが、他校との偏差値の違いをもっと詳しく理解しておきたいですよね。

横浜緑ケ丘高校に進学する生徒さんが志望校の候補として迷うことが多い、４校を含めた偏差値の一覧は以下の通りです。

【横浜緑ケ丘高校を含む神奈川県の5高校の合格目安となる偏差値】

これらの偏差値を見ただけでは、このまま横浜緑ケ丘高校を目指してもよいのか、それとも、志望校を別の高校に変えた方がいいのか、わかりませんよね。

そこでお伝えしたいのが、偏差値を上げるために必要な点数の出し方です。

偏差値を１上げるためには、模擬テストなどの結果に記載されている「標準偏差」×0.1で算出した点数が必要になります。

例えば、５教科総合の標準偏差が60の模擬テストなら、偏差値を１上げるためには６点の点数アップが必要です。

【標準偏差60の模擬テストで偏差値を１上げるために必要な点数】

※テストによって標準偏差は異なり、それに応じて偏差値を１上げるために必要となる点数も変わるので、注意しましょう。

上記のテストで偏差値を２上げるには、12点（６×２）、４上げるには24点（６×４）もプラスで得点を稼ぐ必要があるということです。

横浜緑ケ丘高校の偏差値に対して、今自分が何点足りていないのか、あるいは何点余裕があるのかを大まかにでも把握しておくと、志望校を判断しやすくなるでしょう。

３. 高偏差値を誇る横浜緑ケ丘高校の特徴

他校と比較しても、横浜緑ケ丘高校の偏差値はレベルが高いことがわかったと思います。

ここからは、より詳しく横浜緑ケ丘高校について知るために、以下の５つの特徴についてもご紹介します。

進学実績や校風なども考慮して、あなたの志望校にするか判断しましょう。

３-１. 難関私立大学への豊富な合格実績を誇る

横浜緑ケ丘高校では、多くの難関大学への合格者を輩出していますが、特に難関私立大学への合格実績が豊富です。

以下のように、難関私大として名高い、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学の４大学に21%の生徒さんが進学しています。

出典：横浜緑ケ丘高校「令和５年度進路状況」を元に作成

明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・学習院大学も含めると、半分以上が「早慶上理・GMARCH」と呼ばれる難関の私立大学へ進学しています。

これは、大学進学へと向けた多様な学習支援プログラムと、充実した指導体制により、生徒さん一人ひとりの潜在能力が最大限に引き出されたからこその結果だと言えます。

1923年設立の横浜緑ケ丘高校は長い歴史と伝統がありますが、最新の教育内容へとアップデートを重ね、こうした合格実績を積み上げているのです。

３-２. 多岐にわたる分野で活躍する著名人を輩出している

横浜緑ケ丘高校では、政治家、法学者、アナウンサー、映画監督、漫画家など、多岐にわたる分野で活躍する著名人を輩出しています。

その中でも、横浜緑ケ丘高校から早稲田大学に進学し、卒業後に株式会社インターネットイニシアティブを立ち上げ、日本のインターネット商用化の先駆者になった、鈴木幸一氏は有名です。

このような卒業生の活躍は、横浜緑ケ丘高校の教育が社会で成功する基盤になることを証明しています。

横浜緑ケ丘高校に入学すれば、教育カリキュラムの一環として卒業生の実績や影響力を実感する機会があるので、あなたも自分の可能性を信じてチャレンジする勇気をもらえるでしょう。

３-３. 自由度の高さはトップクラスで制服も自由に着こなせる

横浜緑ケ丘高校の自由度の高さはトップクラスで、制服も自由に着こなせます。

難関校は比較的校則が自由な傾向にありますが、中でも横浜緑ケ丘高校は、生徒さんの自主性や創造性を重んじる、伸び伸びとした校風です。

制服は、指定のズボンやスカートさえ履いていればOKで、他校であれば禁止されることの多い、以下の着こなしやおしゃれにも堂々と挑戦できます。

横浜緑ケ丘高校なら、校則に縛られることなく、自分の感性を大切にしながら毎日を過ごせますよ。

３-４. イベントは生徒さん主体で運営し、とにかく「楽しい」

横浜緑ケ丘高校では、文化祭や体育祭などのイベントは生徒さん主体で運営して、やりたいことを実現するので、とにかく「楽しい」と評判です。

「緑高祭」と言われる文化祭では、クラスで話し合って出し物を決め、準備期間にクラスの仲が深まるだけでなく、当日はカラフルな色に髪染めしたり、お揃いの服を着たりして、思いきり楽しみます。

応援団が盛り上げる体育祭では、定番のリレー種目以外に、人気が高い借り物競争なども行われます。

また、年２回ある球技大会は、学年を超えたクラス対抗戦が繰り広げられ、体育祭以上の盛り上がりを見せることは間違いありません。

こうしたイベントに対し、在校生や卒業生の「とても楽しい」「充実している」等の声も非常に多く見られます。

「楽しい」を追求できるように、運営は生徒さんに任せられているため、高校３年間にしかできない思い出作りができます。

３-５. 吹奏楽部は全国レベルの実力と実績を備える

横浜緑ケ丘高校の部活動は運動部、文化部ともに活発で、生徒さんの加入率は90%を誇りますが、中でも吹奏楽部は全国レベルの実力と実績を備えています。

全国高等学校吹奏楽部コンクールで常に上位に名を連ねるなど、吹奏楽部の演奏は高く評価されています。

演奏スキルを磨きたい方や、一つの目標に向かって努力したいという方には、横浜緑ケ丘高校の吹奏楽部は非常におすすめです。

一方で、部活動にはほどほどに打ち込みたいと思う方にぴったりな部もあるので、あなたのスタンスに合わせて選ぶことができますよ。

４. 偏差値が高い横浜緑ケ丘高校は難関私立大学以上を目指す生徒さんにおすすめ

横浜緑ケ丘高校の特徴をお伝えしてきましたが、それを踏まえると、横浜緑ケ丘高校は「難関私立大学以上を目指す生徒さん」に特におすすめです。

その理由は以下の２つです。

あなたの目指す進路を実現できるように、参考にしてみましょう。

４-１. 進路希望の実現を全力でサポートしてくれる

横浜緑ケ丘高校は、学力向上進学重点校として認定されていることもあり、生徒さんの進路希望の実現を全力でサポートしてくれます。

生徒さんの自主性を重んじながらも、以下の力を育成することを目指す教育方針があるからです。

これらの力を身に着けるために、学力レベルや進学希望に応じた個別指導や特別授業が受けられるので、難関私立大学や国公立大学合格に向けた確かな学力を養えます。

実際、先ほどご紹介したように、およそ５割の生徒さんが難関私立大学へ、２割の生徒さんは国公立大学へ進学しているという実績もあります。

このように、結果を伴う教育方針で、難関私立大学以上の進路希望実現に向けたサポートをしてくれるでしょう。

４-２. 科学的探究力を育める

横浜緑ケ丘高校では、科学的探究力を育むことができます。

文部科学省に、スーパーサイエンスハイスクール（SSH）として指定されているからです。

科学的探究力とは、自然の事物や現象について見通しを持って観察、実験を行い、その結果を分析して自分なりに解釈し、規則性や関係性、共通点や相違点などを見出し、表現する力のことです。

このような客観的な視点や分析力、プレゼン力は、文系・理系を問わず、難関大学を受験する際に問題の意図を把握したり、結論を導いたりするのに大いに役立ちます。

横浜緑ケ丘高校では、生徒さん一人ひとりの科学的探究力を高められるので、どんな受験問題にも冷静に向き合い、論理的に思考できる力を身に着けられるでしょう。

５. 高偏差値の横浜緑ケ丘高校における受験の特徴

ここまで読んでみて、「横浜緑ケ丘高校を志望したい」と思われた生徒さんも多いのではないでしょうか。

そうなると、横浜緑ケ丘高校の受験の特徴を知っておきたいですよね。

横浜緑ケ丘高校を受験するにあたって押さえておきたいことは以下の３つです。

詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。

５-１. 学力検査も重要だが、評定の比重が高め

横浜緑ケ丘高校の選考比率は以下の通りなので、学力検査も重要ですが、評定の比重もやや高めであることがわかります。

【横浜緑ケ丘高校の選考比率】

参考：令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要「共通選抜普通科（クリエイティブスクールを除く。）」

つまり、第１次選考においては、学力検査で少しミスしたとしても、評定が高評価であれば、挽回できるチャンスがあるということです。

そのため、学力検査で実力を出し切れるように準備することも必要ですが、早めに内申点対策を行って評定をオール５近くまで上げることが非常に重要になります。

５-２. 特色検査は教科を横断した思考力や判断力が必要

横浜緑ケ丘高校では学力検査に加えて共通特色検査を採用していて、教科を横断した思考力や判断力が必要になります。

なぜなら、英語の長文読解に数学的知識や資料を読み取る力が、国語的な文章読解にも社会・理科的知識が求められるケースが多いからです。

特色検査に慣れるために、過去問に取り組み、これまで得た知識を掛け合わせて解答へと導く練習をしましょう。

ただし、中学２年生の１学期から中学３年生の２学期末までは評定を上げることも重要なので、まずは定期テスト対策を万全にしておいてください。

そのことが、特色検査の問題を解くための力を身に付けることにもつながります。

５-３. 競争倍率は1.43倍

「令和７年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等合格状況」によると、横浜緑ケ丘高校の競争倍率は、1.43倍です。

以下の表にあるように、横浜緑ケ丘高校の競争倍率は特別に高いわけではないですが、決して低くもありません。

【横浜緑ケ丘高校を含む神奈川県の５高校の競争倍率と偏差値】

参考：「令和７年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等合格状況」

1.43という競争倍率は、募集定員よりも多い生徒さんが受験し、合格を勝ち取れない生徒さんも一定数は存在するということなので、気持ちを引き締めて準備する必要があります。

６. 偏差値が高い横浜緑ケ丘高校を目指すなら早めに内申点対策を行うことが重要

横浜緑ケ丘高校の受験の特徴から、合格を目指すなら早めに内申点対策を行うことが重要であると言えます。

でも、いきなり内申点対策と言われても、具体的に何をすればよいのか困りますよね。

知っておきたいポイントは、以下の３つです。

これらを押さえれば、高い内申点を目指せますので、ぜひ参考にしてみましょう。

６-１. 定期テストは万全の準備をして取り組む

定期テストは、万全の準備をして取り組みましょう。

なぜなら、中学２年生の学年末と、中学３年生の２学期末の評定に基づいて内申点が算出されるからです。

具体的な定期テスト対策として、以下のステップに沿って、テスト範囲をしっかりとカバーしましょう。

基礎知識はもちろん、授業中に先生が「この問題は出ますよ」と言った部分は自信を持って解けるようになるまで繰り返しましょう。

さらに、発展的な応用問題も押さえれば、満点を取り続けることもできるかもしれません。

定期テスト対策の基本やスケジュールの作り方について「【完全版】定期テスト対策｜中学・高校生が90点を取るための勉強法」でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみましょう。

６-２. 授業は頷いて聞き、わからないことは質問する

内申点を上げるために、学校の授業は先生の顔を見て頷いて聞き、わからないことがあったらそのままにせず、質問するようにしましょう。

なぜなら、学校の成績は定期テストの得点だけでなく、日頃の授業に対する意欲や態度も考慮して評価されるからです。

そのため、内申点対策の一環として「積極的に学習に取り組んでいますよ」と、アピールすることは重要なのです。

授業後や、放課後にわからないことを質問しに行けば、先生にマンツーマンで教えてもらえて理解が深まるだけでなく、あなたに対する印象も高まる可能性があります。

６-３. 宿題やノートの提出を忘れない

宿題やノートなどの提出物は、絶対に忘れてはいけません。

当たり前のことを当たり前にできることが、内申点を底上げするからです。

あなたの定期テストの点がいくら高くても、先生から「提出物を出せない人」と認識されると、評定で５の評価は得られない可能性があります。

内申点対策は日々の積み重ねが大切なので、宿題や課題にもしっかり取り組み、指定日に必ず提出するよう徹底してください。

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７. まとめ

本記事では、横浜緑ケ丘高校の偏差値について、ご紹介しました。

今一度、本記事のおさらいをしていきます。

横浜緑ケ丘高校の合格目安となる偏差値は61と、神奈川県の公立高校で４番目に高い偏差値です。

横浜緑ケ丘高校の特徴は、以下の通りです。

横浜緑ケ丘高校は難関私立大学を目指す生徒さんにおすすめで、その理由は以下の２つです。

横浜緑ケ丘高校における受験の特徴は、以下の３つです。

横浜緑ケ丘高校の合格に向けた内申点対策のポイントは、以下の通りです。

もし、あなたの偏差値が安全圏の数字まであと少しの場合は、すぐに諦めずに、エキスパートが揃う塾を活用しましょう。

この記事が、横浜緑ケ丘高校を志望校にすべきか迷っていたあなたの助けになれば幸いです。