高校受験・入試
中学3年生2学期 夏期後の進路重要ポイント
2018.08.23
受験校が決まる2学期
こんにちは!夏期も終盤。そしていよいよ2学期のスタートです。
大多数の受験生が出願校や併願校を決める2学期(※)。
夏休み明け直後の進路決定上のポイントをお伝えいたします。
※厳密には1月上旬が多いです。
前期と1学期の学校内申のとらえ方
9月末は、2期制の学校で前期内申が出る時期です。
この頃には、大半の生徒が部活を引退し、勉強に時間を割いて取り組んできただけに、結果に悲喜こもごもあるでしょう。まずはこの内申のとらえ方と、そこから次にどうすればいいかをお伝えいたします。
地域ごとに多少の偏りはありますが、中3の1学期や前期の内申が公立入試に使われない神奈川県などでは、この時期の内申は、中学2年生の学年末内申より下がる傾向にあります。気を緩めず、課題を明確にして生徒たちにがんばってほしい、という先生側の気持ちがあると考えられます。
上記のように、そもそも数値が厳しく付く傾向にあるのだから、「次に向けてどの科目をいくつ上げる!」と、ここからさらに伸ばす前提で前向きに捉えるべきです。
厳しく付くということは、何か改善すべき課題があるということだから、それを見つけて克服する努力をすることが、後期内申にも、学力検査に向けてもいいことであることは間違いないでしょう。気持ちの切り替えをいかに早く(速く)できるか、という観点を大切にしてほしいです。
いつまで今の志望校でいいのか?
この時期によくご質問いただくのが「まだこの志望校で大丈夫ですか?」という内容です。これについての回答は「本当に行きたい学校であれば、1月までそのままでOK」です。
内申よりも入試得点を重視している学校や、内申と入試得点を同率で扱っている学校が大半を占めています。さらに面接や自己表現活動なども考えると、内申だけでは半分も決まっていないことになります。そういう段階で志望校を下げてしまうのはもったいないと思うのです。
この前期・1学期の内申で志望校を変えてしまう生徒も毎年出てきますが、それは絶対にやめたほうがよいでしょう。後期や2学期に内申が元の数値に戻ったとしても、一度下げたハードルをもう一度上げられる受験生は極めて少数です。時期が後になるほどその傾向は強まります。そして多くの場合で努力の度合いも、その下げたハードルに見合うものになってしまいます。
湘南ゼミナールでは、「高い目標を置くこと」の大切さを生徒たちに伝えています。なぜなら、目標が高いからこそ、そこから逆算して何をすればいいか、どうすればそこに近づけるかを考えて行動できるからです。結果的に届くか届かないかはわからないですが、今できることに集中して、全力でがんばったほうが、入試はもちろん今後の人生においても必ずいい経験になる、と確信しています。だからこそ、実際に出願する1月までそのままでOK、と伝えています。
ただ、気をつけなければならないケースがいくつかあります。
一つは、第一志望に対しての想いが強くない場合。「この高校に行くから勉強する」という動機付けが大きなパワーにつながるので、その動機が強くない場合は、引っ張り続けてもあまり効果がないことが多いです。
もう一つは、志望変更する先の学校をあまり考えていない場合。私立に通うことも受け入れたチャレンジであればいいですが、「公立絶対!」というケースだと、入試が近づいてきて「やばい、怖くなってきた・・・」という心境になった際、次の候補が決まっているのとそうでないのとでは大きな差があります。
併願校選択の準備をはじめる
それらを考慮し、今のタイミングで準備を始めなければならないのが、私立併願校の選定です。この時点で確定はしないのですが、中3の前期・1学期の内申がわかれば、大きく3パターンのシナリオを考えることができます。内申が上がった場合、キープした場合、下がった場合。この3つにシナリオを分け、どのシナリオの場合どの私立併願校にするか、ということを今から考えて、決めておくのがセオリーです。
前段でも書きましたが、私立併願をどこにするのかで、公立の志望校も変わる可能性があります。「この私立併願が取れるなら、公立はチャレンジしよう」、「ここが取れないなら公立は安全に受験しなければ」など、併願校に納得できるかどうかが、公立の出願校決定の判断に大きく影響するからです。
ここから私立の説明会も多く始まります。10月末までには万全の情報収集をし、11月には実質最後の定期テストと入試対策に集中できるよう環境を整えることをお奨めします。
とかく数値に左右されがちな時期ですが、落ち着いて次に何をするべきかを考え、納得の行く高校受験にできるよう準備をしていきましょう!
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