高校受験・入試
【2022 高校受験】埼玉県 公立高校入試制度が丸わかり!近年の動向と最新情報!
埼玉県の公立高校を受験する方に向けて、入試の仕組みや学力検査の内容を分かりやすくお届けします。総合進学コース 埼玉エリアを統括する講師の小川先生による、学習塾ならではのポイント解説も必見です!
ぜひご覧ください!
埼玉県 公立高校入試/近年の動向
埼玉県の公立高校(市立高校含む)は全部で139校あり、通学区域(学区)は設けておらず、原則保護者と共に県内在住の方であれば、どの高校でも出願することができます。
県内の公立高校入試は2月下旬、私立高校は1月下旬に入試を行うため、約1カ月以上空く公立高校入試までの期間に緊張感を持った過ごし方をすることが重要になります。
埼玉県 公立高校の受験者平均倍率は、ここ数年でいうと下がる傾向にあります。
2019年度(H31年度)で1.19倍だったのが、2020年度(R2年度)・2021年度(R3年度)では1.15倍まで下がっています。こうした背景には、大学入試改革の影響を受けて私立や附属校のニーズが高まっていることがありますが、一方で公立の人気校は相変わらず高倍率が続いています。
大宮 1.47倍(前年1.28倍から0.19pt増)
県立浦和 1.26倍(前年1.47倍から0.21pt減)
浦和第一女子 1.35倍(前年1.37倍から0.02pt減)
市立浦和 1.84倍(前年1.55倍から0.29pt増)
浦和西 1.37倍(前年1.52倍から0.15pt減)
春日部 1.27倍(前年1.33倍から0.06pt減)
県立川越 1.35倍(前年1.44倍から0.09pt減)
川越女子 1.28倍(前年1.39倍から0.11pt減)
※上記は全て、全日制・普通科の実質倍率です。埼玉県が2021年3月8日付で発表した情報をもとに作成しています。
全体の実質倍率は低下傾向が続くものの、大学進学に力を入れて進学実績を出している高校の人気が特に高まっています。1.84倍の高倍率となった市立浦和高校では、2021年度の国公立大学合格者が120名(現役)、1.47倍の大宮高校では174名(現役)と高い進学実績を出しています。
学力検査/国語・社会・数学・理科・英語の5教科
中学校の新学習指導要領に基づく出題となり、英語にはリスニングテストを含みます。出題の基本方針には、「基礎的な知識および技能をみる問題とともに、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題の出題に配慮する」の3点を挙げています。
2022年度入試から「学校選択問題」の実施校が増加
数学と英語の学力検査では、一部の学校で応用的な内容を含む「学校選択問題」が出題されます。
2022年度(R4年度)に新たに「市立大宮北高校」が加わり、計22校で実施されます。
<学校選択問題/実施校一覧>
県立浦和/浦和第一女子/浦和西/大宮/春日部/川口北/川越/川越女子/川越南/熊谷/熊谷女子/熊谷西/越ケ谷/越谷北/所沢/所沢北/不動岡/和光国際/蕨/市立浦和/市立大宮北/川口市立(計22校)※埼玉県の2021年5月27日発表情報より
入学願書、調査書、学習の記録等一覧表の提出期間
2022年2月10日(木)、14日(月)、15日(火)
志願変更期間
2022年2月17日(木)、18日(金)
学力検査
2022年2月24日(木)※5教科
実技検査(芸術系学科等)、面接は2月25日(金)に実施
合格発表
2022年3月4日(金)
追検査が3月7日(月)、追検査の合格発表が3月9日(水)に実施
※上記は全て埼玉県の改定発表後の内容です。
埼玉県公立高校入試の選抜方法は?
埼玉県公立高校入試の選抜方法は加算方式です。
例年2月下旬に実施される学力検査の得点と調査書、学校によっては実技検査または面接の得点に各高校で定めた点数を乗じた合計点が高い順に合否が決定します。
それぞれの選抜内容について詳しくみていきます。
1回の学力検査で、選抜は2段階
第1次選抜 募集定員の60~80%の合格者を決定
学力検査:調査書の配点比率は、
6:4~4:6の範囲にて各学校で定めによります。
※実技や面接を実施する高校の場合、実技・面接の配点比率は全体の50%以下。
御三家をはじめとする難関校のほとんどは、学力検査:調査書を6:4とし、学力検査の比率を高めに設定しています。
第2次選抜 募集定員の20~40%の合格者を決定
※第1次選抜で合格者とならなかった人を対象に実施。
学力検査:調査書の配点比率
7:3~3:7と振り幅が拡大されます。
※実技や面接を実施する高校の場合、実技・面接の配点比率は全体の50%以下。
御三家をはじめとする難関校のほとんどは、学力検査:調査書を7:3とし、学力検査の比率を高めに設定しています。
※学校によっては3次選抜を行うところもあります。
学力検査の選抜基準
・学力検査は1回のみ実施
・国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各100点満点
※理数科は理科・数学を2倍、外国語科は英語を2倍にして傾斜をかけることが認められています。
※芸術系、スポーツ系の学科やコース、外国語コースでは実技検査を実施することがあります。また、実技検査を行わない高校では面接を行う場合もあります。詳しくは埼玉県の情報をご確認ください。
調査書の選抜基準
① 「学習の記録」の得点
中1~3年次の9教科評定(内申点)を各高校の定めた学年別比率に基づいて点数化します。※多くの学校が1~2年次の評定に対して、3年次の評定を2倍や3倍に加点するなどして重視する傾向にあります。
② 「特別活動等の記録」の得点
学級活動、部活動の実績、生徒会活動、学校行事、各高校の教育方針や学校・学科の特色に応じて得点が算出されます。
③ 「その他の項目」の得点
総合的な学習の時間の記録、ボランティア活動や地域における社会活動、各種検定など学校外の活動にも得点が算出されます。
ポイント解説!
選抜方法の注目点
埼玉県の公立高校入試では、学力検査の得点のみでの選抜はしません。
つまり、中1~3年生の9科目評定(内申点)は受験においてとても重要です。
各学年での内申点は、高校毎で点数化されますが、その配点比率は、
1(1年):1(2年):2(3年)もしくは、
1(1年):1(2年):3(3年)の学校が大半で、
特に3年生の内申点が重視されます。とはいえ、1・2年生の内申点がジャブのように効いてきます。
例えば、1・2年生の内申点がオール3で、3年生からとても頑張って内申点オール5を取ったとしても、学力検査の得点で一発逆転というのは難しいでしょう。
なかでも、県立御三家(浦和高校/浦和第一女子高校/大宮高校)を目指す場合は特に、1・2年生から内申点をしっかり取っておく必要があります。
実技試験は専門学科の方以外は受けることはありません。また、面接に関しては、学力検査の結果が乏しいお子さまに対しての救済措置とされているケースが多く、特別な対策を要するものではありません。
高内申獲得へつなげる、学校別の定期テスト対策
- 特徴 1/各中学校ごとに対策を実施!ワークやプリントといった学校の課題もやりきります!
- 特徴 2/過去問を研究した講師陣が中学校・試験範囲別に合わせて指導します!
- 特徴 3/演習問題をとことん解いて、とことん質問!「わからない」を0にしてから定期テストに挑んでいただきます。
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