高校受験・入試
【高校受験】内申点の上げ方を徹底解説!6つのポイントと3つの対策

「高校受験に必要な内申点を上げる方法が知りたい!」
「内申点が足りないと入試に受からないって本当?点が低い人はどうすればいいの?」
高校入試は、中学生活が反映される「内申点」と「入学試験(学力検査)結果」の2つをもとに選考されます。
受験のための勉強にも増して「内申点が重要」といわれるのは、このことに起因しています。
入学試験で満点をとっても、内申点が低いと合格できない可能性があるのです。
この記事では、気になる「内申点の上げ方の6つのポイント」を伝授します。
2021年度に中学生の内申点の評価基準は刷新し、以前の、(1)「知識・理解」、(2)「技能」、(3)「思考・判断・表現」、(4)「関心・意欲・態度」の4点から、下記の3つに変更されました。
①「知識・技能」
②「思考・判断・表現」
③「主体的に学習に取り組む態度」
記事では、内申点を上げるために意識するべきこの「3つの評価基準」についても具体的に解説します。
また、自分の内申点の計算方法や、志望校に必要な内申点に到達していない場合の対策も紹介します。
この記事をおすすめしたいのはこんな人です! |
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●内申点が気になるが上げ方がわからない人 ●内申点の評価は何で決まるのかを具体的に知りたい人 ●自分の内申点の計算方法が知りたい人 ●志望校に必要な内申点を把握したい人 |
内申点を上げて、自信を持って入試に臨みたい方に特に役立つ内容ですので、ぜひ最後まで目を通して頂けたらと思います。
1.【重要度順】内申点の上げ方|6つのポイント
内申点は、ひと言でいうと学校で習う各教科の評定(5段階評価)を上昇させることで上げられます。
内申書の「各教科の学習の記録」の欄に記載される成績(評価)が、「内申点」として高校入試の判定資料になるからです。
各教科の評定は、文部科学省の定める「学習指導要領」に基づき、下記の3つを評価基準として判断されます。
①「知識・技能」 | 学んで身に付けた勉強の習得の度合い |
②「思考・判断・表現」 | (身に付けた知識や能力を使って)判断し、解決に向かって表現する適切な実行力 |
③「主体的に学習に取り組む態度」 | 勉強に対する姿勢や態度 |
これら一つひとつの質を高めていくことが、内申点を上げることにつながります。
(※)評価基準ついては、2.【2021年刷新】内申点の評価基準で詳しく解説します。
といっても、これだけではイメージしづらいので、1章では、「内申点の上げ方」の6つのポイントとして具体的に行うべきことを解説します。
重要度が高い順にお伝えしますので、上からチェックしていってください。
【重要度順】内申点の上げ方|ポイント |
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ポイント①|定期テストの点数を上げる |
ポイント②|授業態度を良くする |
ポイント③|提出物の期限を守る |
ポイント④|授業に積極的に参加する |
ポイント⑤|小テストでは満点をめざす |
ポイント⑥|課外活動や検定試験に取り組む |
しっかり確認して、足りないところは今日から実行していきましょう。
1-1.定期テストの点数を上げる
なにより重要なポイントは、定期テストの点数を上げることです。
成績(評価)をつけるとき、一番の指標となるのは学力で、それが数値として測れるのがテストの点数です。
内申点の3つの評価基準のうち2つ、①「知識・技能」と、②「思考・判断・表現」に関しても、定期テストの点数が大きな影響を及ぼします。
(※)評価基準ついては、2.【2021年刷新】内申点の評価基準で詳しく解説します。
✔️チェック 定期テストで良い点をとるには、問題演習の量を解くことが必須です。 テスト範囲の問題を少なくとも3回以上繰り返し解いて基本を覚え、応用できるようにしておきましょう。 例) 1回目 テスト範囲の内容を確認し、全体を再確認する。 解答は教科書や資料を見ながら行っても良い。 2回目 同じ問題を、教科書や資料は見ずに解く。 できたところ、できなかった所をチェックする。 解答をみても理解できないときは、先生に質問する。 3回目 できなかった所を重点的に解く これらを徹底していくことが点数アップにつながります。 |
定期テストの点数が悪いと、学校の授業で知識(学力)や技能を身に付けていないと見なされ、内申点は上がりません。
高校受験の方に気がとられてしまう人がいるかもしれませんが、定期テストも受験勉強の一環と考えて、少なくとも3週間前からはテストに集中して勉強をするように努めましょう。
定期テストの勉強を自力で進める自信がないという人は、塾に通うのも一案です。
ここもチェック! 【副教科も落とさない】 5教科(英語・数学・国語・理科・社会)を主要として、副教科(音楽・技術家庭・保健体育・美術)を捨ててしまう人がいますが、内申点には副教科の成績も影響します。 5教科の点数がどんなに良くても、副教科の成績が悪いと内申点は下がります。 内申点を上げるためには、副教科も手を抜かず、高得点を狙ってしっかり取り組みましょう。 |
1-2.授業態度を良くする
次に大切なのは授業態度です。
学ぼうとする、ひたむきな態度で授業に向かっているかどうかが採点対象となります。
これは、内申点の評価基準である③「主体的に学習に取り組む態度」の評価に大きく影響します。
私語や居眠り、遅刻は、評価を落とす要因になります。
✔️チェック 授業態度をチェックしてみましょう。 ▢ 遅刻が多い ▢ 忘れ物が多い ▢ 私語が多い ▢ よく居眠りやあくびをする ▢ 授業中に他のことをしている ▢ あまりノートをとらない ▢ 姿勢が悪い(肘つき、足組など) ▢ 制服の着方がだらしない(ルールに沿っていない) |
ひとつでもチェックが入った人は要注意。減点の対象となってしまいます。
内申点を上げたいのであれば、先生からみて印象の良い、真摯な授業態度を心がけましょう。
1-3.提出物の期限を守る
3つめのポイントは、宿題やレポートなど提出物の期限を守ることです。
学校の勉強に対して真摯に取り組んでいるかどうかの指標として、採点の対象になります。
先生との約束をきっちり守ることは、内申点の評価基準③の「主体的に学習に取り組む態度」の評価にも影響します。
中には、内容の完成度を求めるあまり、期限に遅れがちという生徒もいます。
しかし、どんなに素晴らしい内容だったとしても、期限に遅れた場合は減点になる可能性が否めません。
もちろん中身も大事ですが、内申点のことだけでいうと、完成度よりも期限を守ることの方が優先順位が高いです。
内申点を上げるために、この先、提出物の期限は1日たりとも遅らせないことを心しておきましょう。
1-4.授業に積極的に参加する
授業には、できるだけ積極的に参加しましょう。
これは、評価基準②の「思考・判断・表現」、③「主体的に学習に取り組む態度」に影響します。
具体的には、挙手して発言したり、質問をしたりする熱心な態度が、内申点の高評価につながります。
ただ、中には、発言や質問のようなアピールが苦手な生徒がいるかもしれません。
その場合は、先生の話を理解できたときに強く頷くといった態度をとることで、授業にしっかり参加していることが示せます。
グループワークでのクラスメイトの発言にも、同意や疑問など、自分の意志を態度で示すことを心がけましょう。
みんなの前で話すのが苦手という人は、授業後に疑問点を質問にいく方法もあります。
授業を真剣に聞いていたからこそ質問ができるので、内申点アップにつながる可能性があります。
1-5.小テストでは満点をめざす
各単元や範囲が終わるたびに行われる小テストで、常に満点をとることをめざしましょう。
各教科の学力の習熟度は、定期テストだけでなく、小テストの結果も加味して測られます。
内申点の評価基準でいうと、①「知識・技能」、③「主体的に学習に取り組む態度」に影響します。
ほとんどの場合、小テストは、公式を使った計算や、漢字、英単語など基本的な問題で、毎回の授業をまじめに聞いて復習をしていれば、満点をとることは難しくありません。
むしろ、基本問題が解けずに悪い点をとる方が珍しく、授業をおろそかにしているような悪い印象を与えてしまいます。
授業で扱った内容が出題される小テストは、かならず満点をとるという気持ちで挑みましょう。
1-6.課外活動や検定試験に取り組む
部活などの課外活動や、英検、漢字検定などの検定試験にチャレンジすることも、内申点を上げる方法の一つです。
内申書には成績だけでなく、課外活動への参加や功績、資格の取得なども記載されます。
評価基準の②「思考・判断・表現」に関わる部分で、影響があると考えて良いでしょう。
✔️チェック 具体的には、 ●部活動で〇〇大会に出場した ●英語検定や漢字検定で〇級を取得した ●生徒会でリーダーシップを発揮した ●校外でボランティアに参加した といった努力や実績が内申点アップにつながります。 |
こうした課外活動への参加は、学校生活を豊かにし、授業以外の学びを得る機会にもなります。
内申書に成績以外に載せることがないといったことのないよう、実りある中学生活を送ったことを形で示すために、課外の活動にも力を入れていきましょう。
2.【2021年刷新】内申点の評価基準
2021年度に新学習指導要領が改訂され、中学生の内申点の評価基準も刷新されました。
それまで、①「知識・理解」、②「技能」、③「思考・判断・表現」、④「関心・意欲・態度」の4点から評価をされていたのが、2021年からは先述の、
①「知識・技能」
②「思考・判断・表現」
③「主体的に学習に取り組む態度」
の、3つの観点に変更されたのです。
内申点を上げるためには、この3つの評価項目を正しく理解しておくことが重要です。
内申点を判断する3つの評価項目 |
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「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」 |
順に解説しますので、しっかり把握していきましょう。
2-1.「知識・技能」
「知識・技能」について、文部科学省の資料には下記の記載があります。
各教科等における学習の過程を通した知識及び技能の習得状況について評価を行うとともに、それらを既有の知識及び技能と関連付けたり活用したりする中で、他の学習や生活の場面でも活用できる程度に概念等を理解したり技能を習得したりしているかを評価します。 文部科学省|学習評価の在り方ハンドブック |
わかりやすく要約すると、ここでの「知識・技能」とは、各教科の学習の中で何が、どれくらい身に付いたかという勉強の習得度です。
これらは、主に「定期テスト」や「小テスト」の結果で判断されます。
たとえば、数学でいえば、公式を知識として覚えるのも重要ですが、内容を理解していなければ、公式を利用して計算問題を解くことができません。
英語なら、単語スペルの正確性はもちろんですが、中学生であれば、それらを使って英文を作成する能力も求められるでしょう。
「知識・技能」では、授業の内容を体系的に理解し、基本だけでなく応用力も身に付けることで、高い評価が得られます。
✔️ポイント 「知識・技能」には、 「定期テスト」や「小テスト」の結果が反映される! |
2-2.「思考・判断・表現」
「思考・判断・表現」は、資料には下記のように記載されています。
各教科等の知識及び技能を活用して課題を解決する等のために必要な思考力、判断力、表現力等を身に付けているかどうかを評価します。 文部科学省|学習評価の在り方ハンドブック |
噛み砕いていうと、「思考・判断・表現」で求められるのは、問題(課題)を前にしたとき、学習で身に付けた知識や能力を使って考え、判断し、解決に向かって行動(表現)する適切な実行力です。
これらは、グループディスカッションや、提出物(レポート)の内容、授業中の発言等で評価されます。
知識や技能はただ持っているだけでは役に立ちません。
それらを問題や課題を解決するための力に変えられるか、考え、判断する能力が求められるのです。
クラスメートなど、他者と力を合わせて問題を解決する際、自分の言葉で発言していく表現力も評価の対象となります。
日頃から、自分の思いや意見を整理して、言葉にまとめる習慣を付けていくことをおすすめします。
✔️ポイント 「思考・判断・表現」は、 グループディスカッションでの発言、提出物の内容が評価の対象になる! |
2-3.「主体的に学習に取り組む態度」
3つめの、「主体的に学習に取り組む態度」についての記載は下記になります。
知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力等を身に付けたりするために、自らの学習状況を把握し、学習の進め方について試行錯誤するなど自らの学習を調整しながら、学ぼうとしているかどうかという意思的な側面を評価します。 文部科学省|学習評価の在り方ハンドブック |
「主体的に学習に取り組む態度」は、言葉通り、勉強に対する姿勢、態度を問うものです。
この項目は、授業を受けるときの態度や、課題の期限厳守などによって判断されます。
たとえテストで良い点数を取ったとしても、授業を聞いていなかったり、提出物(宿題、レポート等)を忘れる、期限を守らない、といった態度では評価が得られません。
定性的(※)な評価項目であるため、点数よりも、個々の学習に対する意欲や興味が注視されます。
(※)定性的:数値化できない要素のこと
授業への向き合い方として、興味を持って聞く、積極的に発言や質問をする、宿題は忘れない、といった主体性が求められます。
✔️ポイント 「主体的に学習に取り組む態度」で高評価を得るには、 興味と意欲を持って授業に向き合い、宿題の期限は厳守する! |
3.「内申点の計算方法」と志望校に必要な「内申点の調べ方」
「私の内申点は実際のところ何点なの?」
「志望校に必要な内申点がとれているのか不安」
ここまで読んできたあなたは、こんなことが気になっているのではないでしょうか。
中学校から高校へ提出される内申書を、生徒や保護者は見せてもらえないので、気になりますよね。
3章では、内申点の計算方法と、志望校に必要な「内申点の調べ方」をご紹介します。
●自分の「内申点」が推測できる計算方法 ●内申書に記載される内申点の時期 |
順に解説しますので、確認していきましょう。
3-1.自分の「内申点」が推測できる計算方法
内申書に記載される内申点の点数は、実は毎学期にもらう「通知表」から推測することができます。
基本的に通知表の点数は、そのまま内申点へと反映されることになっているためです。
【内申点の計算方法】 内申点は、通知表の5段階評価の点数を、9教科(国語、社会、数学、理科、英語、音楽、技術・家庭、美術、保健体育)分、合計することで算出できます。 すべてが5点だったと考えると、合計45点満点ということになります。 |
仮の数値で計算してみましょう。
【教科】 | 【点数(評価)】 |
---|---|
国語 | 5 |
社会 | 4 |
数学 | 3 |
理科 | 4 |
英語 | 5 |
音楽 | 4 |
技術・家庭 | 4 |
美術 | 3 |
保健体育 | 5 |
成績の合計 | 37(点) |
上記の通知表なら、内申点は「37点」と推測できます。
計算は簡単ですね。
ただ、内申点に記載される内申点の時期は、学校のタイプや都道府県によって異なる場合があります。
次項で解説していきます。
3-2.内申書に記載される内申点の時期
内申書に記載される内申点の時期の違いについて解説します。
- 「3学期制」と「2学期制」で違う
- 都道府県によって違う
一緒にみていきましょう。
3-2-1.「3学期制」と「2学期制」で違う
内申書には、各学年3学期(年度末)の成績が記載されるのが基本ですが、受験年である中学3年生は、3学期制と2学期制で付け方が異なるため注意が必要です。
3学期制では2学期まで、2学期制(※)では後期の中間テストまでが記載されます。
2学期制:1年間を4月〜10月上旬の前期と、10月中旬〜3月の後期で構成する体制。教育活動にゆとりをもたせる目的で2002年度より全国の中学、高校で導入されている
3学期制と2学期制の内申書に記載される成績(内申点)は、いつが対象なのか?、時期を下表にまとめましたのでご確認ください。
内申書に記載される成績(内申点)
3学期制中学校 | |
1年生 | 3学期(年度末) |
2年生 | 3学期(年度末) |
3年生 | 2学期 |
2学期制中学校 | |
1年生 | 後期(年度末) |
2年生 | 後期(年度末) |
3年生 | 後期(中間テストまで) |
3-2-2.都道府県によっても違う
内申点が記載される時期は、都道府県によっても異なります。
ご参考までに、関東の1都3県について、現在(2023年9月時点)内申書に記載される時期を記した下表をご覧ください。
東京 | 中学3年(2学期・後期) |
神奈川 | 中学2年(3学期・後期)/中学3年(2学期・後期) |
千葉 | 中学1年(3学期・後期)/中学2年(3学期・後期)/中学3年(2学期・後期) |
埼玉 | 中学1年(3学期・後期)/中学2年(3学期・後期)/中学3年(2学期・後期) |
1都3県だけでも、かなり違いがあることがわかります。
また学校によって、3年の成績や、特定の教科だけを倍にして計算するなど、特定のルールを設けていることがあります。
さらに、学力試験の結果と内申点の割合についても、全国一律というわけではありません。
内申点を高校受験に上手に活かしていくためには、
- お住まいの地域ではどの時期の内申点が必要なのか
- 志望校は内申点に対してどんな計算ルールを設けているか
などを、あらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。
ここもチェック! 【志望校の内申点の調べ方】 都道府県別の内申点の詳細は、「内申点+都道府県名」でネット検索すると調べられます。 また、志望校に合格するために必要な内申点については、学校や塾の先生に聞くことをおすすめします。 インターネットでも調べられますが、先生方はこれまでの受験者の状況を把握しているので、より正確で合理的な情報を得ることができます。 「学力テスト」と「内申点」の割合なども熟知しているでしょうから、その点も考慮して、必要な内申点についての合理的なアドバイスがもらえるでしょう。 |
4.内申点が足りない場合の「高校受験に失敗しない」3つの対策
計算をして、志望校の合格に必要な内申点がとれていないことに気づいた人は「どうしよう…」と、焦っているかもしれません。
あなたの学年が2年生、あるいは3年生の1学期中なら、まだ時間がありますので、1章でお伝えした内申点を上げる6つのポイントを徹底して行うようにしましょう。
しっかり努力することで、今からでも中学3年2学期の内申点を上げられます。
ここでは、それ以上の学年で、今から内申点を上げるのが難しい場合、どのような行動をすれば良いのかを解説します。
●確実な併願校を受験する ●志望校の変更を検討する ●入学試験での挽回をめざす |
自分の進路を考えながら、じっくり読み進めていきましょう。
4-1.確実な併願校を受験する
1つめの対策は、確実な併願校を受験することです。
内申点が低いと志望校に合格できない可能性があるため、併願校はかならず合格できる所を選ぶべきです。
また、併願校の合格が先に決まっていれば、志望校の受験に落ち着いて臨むことができます。
たとえば、公立高校を第1志望にする場合は、試験や結果発表の早い私立を併願して、合格を手にしてから本命の受験に向かうのがベストです。
もちろん、志望校に合格する実力をつけることも重要ですが、内申点が足りない受験で失敗しないための保険として、自分の実力に合った、通いたいと思える併願校を選んでおきましょう。
ここもチェック! 【併願優遇制度】 私立高校の受験では、志望校である公立高校が不合格だった場合に、第2志望の私立高校に入学するのを約束することで選考が有利になる「併願優遇制度」があります。 私立高校が設定する基準に達していれば、一般入試の得点に加点がされたり、合格が保証されたりする制度です。 ただ、どの私立高校でもこの制度があるわけではなく、都道府県によっても条件が異なりますので、気になる人は早めに調べておきましょう。 |
4-2.志望校の変更を検討する
内申点が大きく足りない場合は、志望校の変更を考えるのも一案です。
不本意かもしれませんが、難易度の高い高校をめざして、入学試験だけで合格することは容易ではありません。
内申点の低さを挽回するためには、満点に近い点数が求められる場合もあります。
また、当日の試験で満点をとっても、内申点を重視する高校では合格できないケースが珍しくありません。
内申点が足りない場合は、学校や塾の先生に相談した上で、志望校の変更も視野にいれていきましょう。
ここもチェック! 【内申点重視ではない高校もある】 受験する高校の偏差値を落としたくない場合は、内申点を重視しない高校を志望校にすると良いでしょう。 具体的には、私立高校は、内申点より入学試験(学力検査)の点数を重視する傾向があるため、私立高校の受験をおすすめします。 ただし、高校によって内申点を考慮する割合は異なりますので、志望校は学校や塾で相談した上で決めるようにしてください。 |
4-3.入学試験での挽回をめざす
内申点が低くても、志望校を変えたくない場合は、入学試験(学力検査)での挽回をめざすしかありません。
ご存知のように、高校受験では、内申点と入学試験の合計得点で合否が決まります。
内申点が低い人でも、当日の試験の結果次第で合格できる可能性があります。
ここもチェック! 【入学試験をがんばることで合格する可能性はある】 たとえば、東京都の都立高校の一般入試で、入学試験(学力検査)結果と内申点は、平成28年度以降、原則として7:3の比重です。 比重からいって、内申点が低くても、試験をがんばることで合格できる可能性は高いといえます。 また、一般に私立高校は内申点より入学試験の点数を重視する傾向があります。 中には内申点は一切考慮しないという学校もあるので、志望校が私立の場合は、入学試験に向けた対策が何より重要になります。 |
内申点が足りなくても志望校を下げたくないときは、受験で力以上の結果が出せるよう集中して勉強するしかありません。
時間は限られていますので、短期間で確実に点数を伸ばす効率的な取り組みが必要になります。
入試に出やすい問題に絞った集中的な対策を行っていきましょう。
自分一人で入試に向けた学習計画を立てることが難しい場合は、塾に通ってみるのも一案です。
塾では、現在の学力と目標のギャップを埋める勉強を、計画的に進めてもらえます。
集中できる学習環境が手に入り、学校以外で受験の相談をする場所が確保できるのも、大きな利点のひとつでしょう。

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5.まとめ
内申点の上げ方のポイントをおさらいしておきましょう。
内申点の上げ方|6つのポイント |
---|
ポイント①|定期テストの点数を上げる |
ポイント②|授業態度を良くする |
ポイント③|提出物の期限を守る |
ポイント④|授業に積極的に参加する |
ポイント⑤|小テストでは満点をめざす |
ポイント⑥|課外活動や検定試験に取り組む |
内申点は、通知表の5段階評価の点数を、9教科(国語、社会、数学、理科、英語、音楽、技術・家庭、美術、保健体育)分、合計することで推測できます。
志望校に対して内申点が足りない場合の、高校受験に失敗しないための対策は3つです。
- 確実な併願校を受験する
- 志望校の変更を検討する
- 入学試験での挽回をめざす
記事を参考に、今日から内申点を上げる行動を開始して、成功への一歩を踏み出して頂けたらと思います。
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