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私立高校無償化って本当?2026年から変わる“私立高校”の進学費用

私立高校無償化って本当?2026年から変わる“私立高校”の進学費用

「私立高校は高いからウチは無理かな…」そんな声を、進路相談の現場でよく耳にしてきました。
しかし、2026年4月入学生から、「私立高校の授業料実質無償化」が本格的にスタートします。

これは、従来の「世帯年収によって受け取れる補助額が変わる」制度から、「すべての世帯に一定額を補助」する制度へと転換されるインパクトのある改革です。

この制度を知っているかどうかで、お子様の進路の選択肢は大きく変わってくるかもしれません。

本記事では、これからの高校無償化制度について、最新情報とともに、保護者の皆さまに分かりやすく解説します。

※この記事の内容はすべて、2025年7月確認時点のものです。情報が更新されている可能性があるので、文科省ホームページにて最新情報をご確認ください。

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高校無償化制度とは?

高校無償化制度とは?

「高校無償化」は、正式には「高等学校等就学支援金制度」と呼ばれ、一定の要件を満たす家庭の高校生等に対して授業料が給付される、国の助成制度です。支給対象となるのは、国内に住んでいる高等学校、特別支援学校の高等部、高等専門学校、専修学校などに通う生徒で、国公私立を問いません。これにより、経済的な理由で進学が困難になるケースを減らし、教育機会を平等にすることを目的としています。この制度は公立高校だけでなく、私立高校にも適用されますが、補助の対象や金額には制限がありました。

「私立高校無償化」現在の制度:誰が、どのくらい補助を受けられるのか

現在(2025年度まで)の私立高校無償化制度は以下の通りです。

  • 年収に応じて支給額が変わる
  • 最大で年間約41〜49万円の授業料補助(都道府県により異なる)
  • 地域によっては所得制限がある(例:神奈川県、埼玉県)

たとえば、神奈川県では最大46万8千円が補助されますが、全員がこの額を受け取れるわけではありません。年収に応じて補助は段階的に減っていきます。

2026年4月から「高校無償化」はどう変わる?

2026年4月入学者からは、次の3点が大きく変わります。

  1. 所得制限の撤廃
  2. 補助額の引き上げ
  3. 就学支援の対象が変わる

所得制限の撤廃

どんな家庭でも年収に関係なく、一定額の補助が受けられるようになります。

所得制限の撤廃

補助額の引き上げ

年間の補助額が39万6000円から45万7,000円に増額され、ほとんどの私立高校の授業料をカバーできる水準となります。

就学支援の対象が変わる

これまでは居住地によって支援対象となる進学先のエリアに制限がある都道府県が多くありましたが、居住地と進学先の制限が撤廃されるため、例えば、埼玉県在住のご家庭が東京都や千葉県の私立高校へ進学した場合でも補助対象になります。

就学支援の対象が変わる

「実質無償化」ってどういう意味?

「完全無償化」と「実質無償化」は異なります。

  • 完全無償化:すべての費用がゼロになる
  • 実質無償化授業料に対して補助金が出て、実際の負担がほぼなくなる

つまり、授業料が45万円以内の私立高校であれば補助額内に収まり、実質的に家庭の負担はゼロになります。

「私立高校無償化」によって私立高校の学費は本当にゼロになるの?

高校では授業料以外に必要な費用も多くあり、例えば以下などが挙げられます。

私立高校、公立高校の必要経費比較
  • 入学金(平均:10〜20万円)
  • 施設費(平均:5〜10万円)
  • 制服代や教科書代、部活動費、修学旅行の積立など

特に私立高校は設備や制服が整っている分、初期費用がかかる傾向にあります。そのため「授業料は無償でも、国公立高校と比べると全体では差がある」という点は理解しておく必要があります。

「私立高校無償化」の注意点:授業料以外にもかかる費用

「私立高校無償化」の注意点:授業料以外にもかかる費用
  • 制服や体育着、通学カバンなどは指定品が多く、費用がかさむ場合があります
  • 修学旅行先が国内・海外と幅広く、積立額にも差が出ます
  • クラブ活動や講習会への参加費も学校によって異なります

進学後に「こんなにかかるとは思わなかった…」とならないためにも、事前の説明会や資料請求で費用の全体像を把握しておくことが大切です。

「私立高校無償化」制度変更で何が変わる?私立高校受験の“現実的”な選択肢

「私立高校無償化」制度変更で何が変わる?私立高校受験の“現実的”な選択肢

制度改正によって、今までは「滑り止め」として考えていた私立高校が、「第一志望」になり得る選択肢に変わってきています。

  • 授業料の負担が軽減されることで、偏差値や教育環境を優先できる
  • オープン入試(当日点のみで合否が決まる)など、挑戦の幅が広がる
  • 東京都など先行地域では、すでに私立志望者が増加傾向

今までは「学費がネック」で選べなかった学校が、現実的な選択肢になるのです。

    「私立高校無償化」の制度変更に合わせて保護者が今すぐやるべきこと

    • 最新情報をチェック:文科省や都道府県の教育委員会ページは必見
    • 気になる学校の費用明細を事前に確認
    • 塾や学校の進路指導に相談して情報収集
    • 私立高校の学校説明会に参加してリアルな話を聞く

    制度を最大限に活用するには、「早めの準備」と「正確な情報」が不可欠です。

    「私立高校無償化」を活用して、難関私立高校への進学も選択肢の一つに

    「私立高校無償化」を活用して、難関私立高校への進学も選択肢の一つに

    「私立高校無償化」によって、以下の理由から「私立難関高校進学」を検討する人も増えてきています。

    1. 早慶附属高校は中学受験・大学受験よりも入りやすい
    2. 高校受験一発で早慶大へ入ることができる

    早慶附属高校は中学受験・大学受験よりも入りやすい

      早慶附属高校は「高校受験」での合格枠が充実。中学の内申点は不要なので、実力勝負が可能。中学受験や全国区の大学受験に比べ、早慶附属高受験は競争が穏やか。また、中学受験で抜けた後の高校受験における上位層には、公立高校を志望する生徒が多く含まれます。したがって、早慶を目指すには高校受験ルートの方が有利です。

      高校受験一発で早慶大へ入ることができる

        中学・大学受験は不要。高校受験一発で早慶大へ。早慶高は3科目受験。科目数が少ない分、1科目あたりにかけることができる時間が大きく、また苦手科目があっても他2科目でカバーすることができます。

        難関私立高校への進学なら湘南ゼミナールがおすすめ

        難関私立高校への進学なら湘南ゼミナールがおすすめ

        これまでの内容を踏まえて、難関私立高校への進学も一つの選択肢に入れられる方は、湘南ゼミナールがおすすめです。

        1. 早慶附属高・難関高合格を目指す専用コースがある
        2. 「合格逆算カリキュラム®」で志望校合格まで導く
        3. 難関高校合格者数1800名超の合格実績

        早慶附属高・難関高合格を目指す専用コースがある

        湘南ゼミナールの「早慶附属高コース」は、小学生のうちに、英検®3級取得や中学代数分野を学習するなど、合格から逆算した先取り学習(合格逆算カリキュラム®)を行うことで、早慶附属高をはじめとする難関高合格を目指します。直近10年において、早慶附属高に1校あたり年13名合格*という実績をもとに、小学生・中学生のみなさんに新しい選択肢を提供してまいります。
        *【対象】湘南ゼミナール難関高受験コースの過去10年間の合格実績を集計

        以下にて「早慶附属高コース」のカリキュラムの一部もご紹介します。

        英語

        湘ゼミ独自メソッドで小学生で英検®3級合格。合格できなかった場合の、全額返金保証制度*がございます。中2で中学英語の枠を超える内容を学び、中3では早慶附属高などの難関校入試に特化した対策を行います。

        *英検®3級合格講座を2年間ご受講いただき、英検®3級以上の合格ができなかった場合に、
        ご受講いただいた2年間の英語の通常授業料・講習授業料を全額返金させていただきます。

        数学

        小学生のうちに中学代数領域(整数/式の計算/方程式/関数)を段階的に学び、中2で中学内容の先を扱う応用力を強化。中3では早慶レベルの記述試験にも対応できるよう、論理構成力や得点技術まで徹底指導。確実な得点力を身につけます。

        国語

        語彙・文法の先取りから始まり、読解・記述まで段階的に養います。中2で論説や随筆などの抽象文に対応し、中3で入試対策へ移行。早慶合格に必要な思考力と記述力を無理なく身につけられるよう、丁寧にサポートします。小論文対策・作文対策もあります。

        「合格逆算カリキュラム®」で志望校合格まで導く

        「湘ゼミ合格逆算カリキュラム®」は、湘ゼミのこれまでの豊富な合格実績と指導経験に基づいて作成されています。。合格に届かせるために、生徒さん一人ひとりが今すべき学びや、今必要な力は何かを計算して作られているので効率よく合格へと導きます。

        また、現状を把握しながら繰り返し学習することで、着実に合格へ近付いていることが実感できるので、モチベーション維持にもつながります。お互いに高め合える仲間たちと共に、楽しく学習を継続しながら、合格へと向かうことができます。

        難関高校合格者数1800名超の合格実績

        湘南ゼミナールは、2025年度難関高校合格者数1800名超!高い講師力とこれまでのノウハウから作成されたオリジナルテキストでお子様の志望校合格をサポートします。

        湘南ゼミナールでは無料体験を受付中なので、まずはお気軽にお問い合わせください。

        「私立高校無償化」制度のまとめ

        2026年から本格化する「高校無償化制度」は、家庭の教育費負担を大きく軽減し、お子様の進路の可能性を広げるチャンスです。

        私立高校=高いというイメージは、もはや過去のもの。これからは、学びたい場所で学べる社会へと一歩進みます。

        塾としても、保護者の皆さまと一緒に、お子様に最適な進路を見つけるお手伝いをしてまいります。

        「私立高校無償化」のよくあるQ&A

        私立高校無償化の申請はどうやってするの?

        入学後、学校から配布される申請書と保護者のマイナンバーで行います。

        私立高校無償化は一度申請したらその後も継続されるの?

        支給額の見直しは毎年6月頃に実施されます。収入変動があった場合は見直し対象となります。

        私立高校無償化制度を利用中に休学したらどうなるの?

        必ず「休学の届出」を提出しないと、支給期間としてカウントされてしまいます。復学後も支援が継続できるよう、手続きが必要です。