勉強法
【保護者様必見】成績が悪い中学生は挽回可能!7つの勉強法とサポート

「中学生の子どもの成績が改善されない、どうしたらいいんだろう?」
「中学生の悪い成績は、これから挽回できる?」
中学生のお子様の成績が悪いと、保護者様も「このままで大丈夫だろうか」と不安に感じているかと思います。
お子様の成績がなかなか良くならない場合でも、これから成績を挽回できる可能性があるので安心してください。
お子様の成績を挽回するためには、まずは成績が悪くなってしまった原因について理解しておきましょう。

きっと多くの保護者様が、上記の原因に心当たりがあるかと思います。日々の生活の中に、成績を悪くしてしまう要因があると気づいたからといって、ショックを受ける必要はありません。
下記のような、しっかりと対処できる勉強方法とサポートを、早い段階で習得することでお子様の成績を挽回できます。

成績が上がることで、内申点が上がるだけでなく、達成感や自己肯定感などをお子様が感じられるようにもなります。
そこで、この記事では、保護者様がすぐに実践できる知識を徹底的にご紹介していきましょう。
お子様の成績が悪い状態が続いてしまうと、保護者様もお子様の将来に不安を感じてしまうかと思います。
しかしあなたが、これから紹介する方法を理解して実行できれば、確実に良い結果が成績に現れます。
「何かできないか?」とあなたが調べ始めたタイミングが、お子様の今後を左右する分かれ道です。
ぜひ、この記事で紹介する内容を参考に、お子様の中学生活をサポートしてあげてくださいね。
1. 成績が悪い中学生でも今から内申点を挽回できる!

はじめにお伝えしたいのが「学校の成績が悪くても、今から内申点を挽回できる可能性が残されている!」という点です。
現在お子様の成績でお悩みの方の中には、小学生から中学生になったタイミングで、急に成績が悪くなってしまった方もいますよね。
「高校入試どうなるだろう?」漠然とした不安を感じている方もいるかと思います。
そんな保護者様、お子様でも安心してください。これからどれだけ頑張れるかどうかで、内申点を合格ラインまで引き上げられる可能性があります。
内申点の基礎知識(オール5の場合)
学年末の9教科の5段階評価(45点)× 3学年 = 内申点(135点) ※各都道府県によって異なります。
このように、それぞれの学年末の成績を合計したものが内申点となります。
しかし実際のところは、具体的な計算式や割合は地域によって以下のように違うのです。

たとえば、2年生まではオール2だった人が、3年生になってオール4まで成績を挽回できた場合は、地域によって以下のように内申点が変わります。

この内申点の違いを理解できると、今から勉強に本腰を入れても遅くないということが理解できるのではないでしょうか。
実際に、私たち湘南ゼミナールに通っていた生徒たちの声を紹介します。

私が入塾したのは中3。9月で、もう受験対策に入る時期だったので、はじめは授業についていけず、分からないこともたくさんありました。しかし、先生方のサポートのおかげで、分からなかったこともすぐ分かるようになり、短期間でとても成長できたと思います。

中3の夏の自主学習では、まだ部活もあったので休んだり途中から参加することが多かったです。でも、そこで出された課題は全てやりきり、塾の宿題も学校の宿題も全て終わらせることができました。初めて何かをやりとげることができ、自信がついてとてもよかったです。
中学3年生になってから勉強に本腰を入れ始めたお子様でも、悪かった成績を挽回できています。
彼らのように、中学生活の途中からでも成績を挽回して、行きたい高校の受験に成功できる可能性があるなら挑戦したいと思いませんか?
成績を挽回できた大きな理由は、「今まで悪かった成績をなんとかしたい」とお子様や保護者様が考え始めた時に、適切な対処ができたかどうかです。
少しでもお子様の成績を挽回して、より良い進路や将来につなげるために、成績を挽回させるために覚えておくべきポイントを具体的に解説していきましょう。
2. 中学生の成績が悪い原因4つ

中学生の成績が悪くなってしまう原因は、主に下記の4つです。
- 「小学生の勉強」との違いに戸惑っている
- 圧倒的に勉強時間が足りていない
- 勉強方法が間違っている
- 勉強に対するやる気が出ない
着実に成績を挽回するためにも、子どもだけではなく保護者様も原因について理解していきましょう。
2-1. 原因1:「小学生の勉強」との違いに戸惑っている
大きな原因のひとつが、「小学生の勉強」と「中学生の勉強」の違いに対する戸惑いです。
具体的には、小学校と中学校で、以下のようにさまざまな点が違います。
小学生 | 中学生 | |
---|---|---|
授業 | 学校の授業だけで 理解して復習できる | 学校の授業だけでは 理解して復習までできない |
科目 | 担任制 | 教科ごとの担任制 |
授業時間 | 40〜45分 | 50〜60分 |
テスト | 1ヵ月に1回のテスト 単元ごとのテスト | 中間・期末・学年末テスト |
教科書 | 年間使用数:11冊ほど ページ数の例:国語160〜300P 理科88〜128P | 年間使用数:16冊ほど ページ数の例:国語300〜380P 理科210〜250P |
参考:教科書については文部科学省|小中学校・中学校・高等学校用教科書「体様のめやす」を参考に作成
子どもたちが受ける授業の仕組みや、利用する教科書のボリューム感も大きく変わります。
中学生になると、授業内容もより複雑になります。理解して落とし込むためには、授業を受けているだけではなく、自分で積極的に学び考えなければいけません。(主体性を持った勉強)

このような、さまざまな変化に柔軟に対応できなかったことで、「小学生のころは、勉強できたはずなのに」と戸惑い、勉強に対して自信喪失してしまっている子も少なくないのです。
中学生の成績をこれから挽回していくためには、小学生と同じままでは通用しないと理解することが第一歩になりますよ。
2-2. 原因2:圧倒的に勉強時間が足りていない
勉強時間が圧倒的に足りていないことも、中学生の成績が上がらない原因のひとつです。
先ほどお伝えしたように、中学生になると授業も複雑になり、理解して落とし込むには今までよりも時間がかかります。学校の授業時間外でも、しっかりと勉強時間を確保しなければいけません。
参考までに、中学生の1日のスケジュール例をみてみましょう。

とくに学校がある日は、授業外で活用できる時間は限られているからこそ、勉強時間の確保を工夫しなければいけません。
「中学生の学校外での勉強時間に関する調査」によると、中学生の平均的な1日の勉強時間は約1時間半〜2時間ほどだという結果が出ています。

参考:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」を参考にグラフ化
※平均時間は、「しない」を0分、「4時間以上」を300分などと置き換えて算出。
この平均時間を満たしていなければ、勉強時間が足りていないことは明確ですよね。
また、良い成績を維持している子ほど、平均時間以上の時間を学校外での学習に費やしている可能性の方が高いことも想像できます。
勉強しているはずなのに成績が悪いと悩んでいる場合は、そもそも勉強以外のことに時間を使ってしまい、圧倒的に勉強時間が不足している可能性もあると、覚えておきましょう。
2-3. 原因3:勉強方法が間違っている
一生懸命勉強しているにもかかわらず、成績が悪いままの場合は、その勉強方法が間違えている・子どもに適していない場合があります。
実際に、下記のように、中学生のうち68.2%(2022年)のような調査結果も出ているのです。
上手な勉強のしかたがわからない割合
2019年 | 60.0% |
2020年 | 62.0% |
2021年 | 65.4% |
2022年 | 68.2% |
参考:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」を参考にグラフ化
「上手な勉強のしかたがわからない」と感じている子どもは、2019年から増え続けています。
たとえば、以下のような悩みを感じている子どもも多いのです。
- インプットはしているけどアウトプットできていない
- 教科書の内容は理解したつもりだけど、応用問題になると解けなくなる
- 自宅学習で何をしたらいいのかわからない
- 課題をこなすだけで勉強が終わっている
どんなに勉強をしていても、その方法が間違っていては、最短での成績挽回にはつながりません。
時間を割いて学校外でも勉強しているのに成績が良くならない子は、そもそも勉強方法が適しているのかを考えてみるべきです。
成績の悪い中学生が即実践できる勉強方法については、3. 【即実践】中学生の悪い成績を挽回するための7つの勉強方法で解説していきます。
2-4. 原因4:勉強に対するやる気が出ない
中学生になると、お子様にとっても精神面でもさまざまな変化があり、日々の生活や勉強に影響を与えます。
その結果、勉強に対するやる気が出なくなってしまうケースが多いのです。
とくに小学校から中学校に上がった年に、やる気が出なくなると感じているケースが急激に増えているます。
勉強しようという気持ちがわかない割合
2019年 | 48.5% |
2020年 | 52.8% |
2021年 | 59.1% |
2022年 | 62.1% |
参考:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」を参考にグラフ化
やる気が出ない理由は、それぞれによって違います。
- 思春期や反抗期である
- 勉強が難しい
- 部活で疲れている
- 勉強の必要性がわからない
- 友達と遊んでいるほうが楽しい
悪い成績を挽回するためには、勉強方法だけではなく、本人がやる気を持って勉強できるかどうかも重要になるのです。
3. 【即実践】中学生の悪い成績を挽回するための7つの勉強方法

中学生の悪い成績を少しでも良くできるのであれば、どんなことでも試してみたいと考えているかと思います。
成績の悪さで悩んでいるお子様と、その保護者様にすぐにでも試していただきたい勉強方法は以下の7つです。
- まとまった勉強時間を確保する
- ノートの取り方を見直す
- 習ったことを理解できているのか確認する
- 科目別に適した勉強方法を習得する
- とにかく問題を解いて復習する
- 定期テスト対策をしっかりとする
- 勉強計画を立てる
間違った勉強方法を続けていても、これから成績挽回できる可能性は低いのが現実です。
とくに、「自分で勉強をしているのに、なかなか成績が上がらない」や「悪い成績を挽回したいけど、何をすればいいのかわからない」と感じている人こそ、早い段階で軌道修正が必要になります。
ここで解説する勉強方法を習得すると、確実に悪い成績を挽回できます。それぞれについて、具体的に解説していきましょう。
3-1. まとまった勉強時間を確保する
成績が悪い原因でも解説したように、成績を上げるためにはまとまった勉強時間の確保が欠かせません。
最低でも確保したい1日の勉強時間の目安は、以下のとおりです。
中学1年生 中学2年生 | 1時間半〜2時間 |
中学3年生 | 1・2学期:2時間〜3時間半 3学期:2時間半〜5時間 |
成績挽回のためには、まずは上記の勉強時間を意識して、確保できるようにしていきましょう。
とは言っても、部活やプライベートと忙しくなる中学生の勉強時間確保が難しいという人も少なくありません。
そのような場合は、以下のような時間の工夫ができないか検討してみましょう。
- 早起きして学校の前に自習時間を作る
- 通学時間にスマホや参考書を使って勉強する
- 部活帰宅後から夕飯までの間に勉強する
- 部活が無い日や早く終わる曜日に、集中して勉強できるようにする
- 夕食後にスマホやテレビを見る時間を削る
忙しい中学生は、数時間まとめて時間を確保できない場合もあります。そのような時は、通学時間や食事の合間などのスキマ時間も活用しましょう。
「この時間には勉強する」というルーティンを作ることができれば、その後も自然と机に向かい勉強する環境を整えられます。

早いうちから勉強する週間をつけておけば、今後高校受験などでさらに勉強時間が必要になるときも効率よく勉強できるようになりますよ。
3-2. ノートの取り方を見直す
授業や自習の時のノートの取り方を見直すことで、勉強効率をあげることができます。
ノートを「ただ書き写しているだけ」や「とにかく綺麗に書こうとしている」状態であれば、ノートを取るだけで満足し、学んだ知識が習得できていない場合がほとんどです。
もしも、以下に当てはまるノートの取り方をしているのであれば、今すぐノートの取り方を変えましょう。
- 余白なく1枚の紙にびっしりと書きすぎている
- ペンを何色も使ったり、図を丁寧に書くことを意識しすぎている
- 黒板や参考書の問題を書き写すだけになっている
- 複数の教科で同じ1冊のノートを使っている
中学生の授業にもなると、板書だけではなく先生が話している内容にも学びや気づきを見つけられるようになります。
「記録する」だけのノートではなく、「理解して記憶する」ためにノートを取れるようにしましょう。
具体的には、下記のような工夫で勉強効率をあげるノートの取り方を習得できます。
- 適切な余白を作り、後で気づいたことを書き込めるようにする
- 「→」「=」「!」「?」などの記号を活用して、内容をわかりやすくする
- 赤ペンや青ペン、蛍光マーカーなどを使って適度な装飾をして見やすくする
- 授業や先生の言葉、参考書などで自分が気づいたポイントを書き込む
- 複雑なイラストや図が必要な場合は、コピーしたものを切って貼り付ける
上記のノートの取り方を習得できると、今まで綺麗にノートを取るためにかけていた時間が、嘘のように短縮できるようになります。
▼ノートの取り方参考例

【ノートの取り方参考例でのポイント】
① 蛍光マーカーを使って、要約や見出しをパッと見やすく
② 矢印を使って、内容をシンプルにわかりやすく
③ 赤ペンや青ペンで大切なポイントをわかりやすく
④ 後から気づいたことを書き込むエリアを、最初から確保
授業や自習の際のノートは、定期テスト前などに復習する際に活躍してくれるツールです。
読み返した時に、自分が学んだポイントや気づいたポイントを復習できるような、最大限に活用できるノートを取れるようにしましょう。
3-3. 習ったことを理解できているのか確認する
学校で習った内容を、しっかりと理解できているのか確認することも大切です。
小学生より学習内容が増えた中学生の勉強は、「子どもたち全員が理解できなくても進んでいく」ことが前提です。1人が内容を理解していなくても授業は進んでしまい、次の単元に入ってしまいます。
だからこそ習った内容を、子どもが理解しているのか確認をするようにしましょう。
教科書やノート、参考書を見直しても、解き方や考え方がわからないという場合は、定期テスト前に以下の対処をするのがおすすめです。
◎習ったことを理解できない場合の対処
- 学校の先生に、授業以外の時間でわからない箇所を教えてもらう
- 友達にわからないところを教えてもらう
- 学校配布の教材以外の参考書や問題集を使ってみる
- 今よりも「少し優しい」と思うレベルの教材を使ってみる
まずは、先生や友達など身近な人に教えてもらうのがおすすめです。もしも、そこで理解できるのであれば時間をかけずに疑問を解決できますよね。
もしもどの単元でも理解度が追いついていないと感じるのであれば、使っている教材が合っていないことも考えられます。
学校で使っている教科書や教材は変えられないため、参考書や問題集などで学びを補ってあげてください。参考者や問題集にもさまざまなレベルと種類があるため、お子様に合ったものを選びましょう。
お子様の中には、「なんで授業内容を理解できないのかわからない」や「そもそもどこが理解できていないのかも、わからない」という場合もあるかと思います。
そのような場合は、勉強を教えるプロに助けを求めてください。
集団塾や家庭教師など、普段から多くの子どもに勉強を教えている人であれば、お子様がどのような箇所でつまずいているのかを発見できます。
そして、その課題に対して、お子様が理解しやすい方法でアプローチしてくれますよ。
3-4. 科目別に適した勉強方法を習得する
勉強する習慣がついてきたら、科目別に適した勉強方法を取れるように工夫していきましょう。
中学生で学ぶ教科は、それぞれ内容が複雑になってくるため、小学生と同じ方法で勉強していると効率が悪くなってしまいます。
具体的には、科目別に以下のようなポイントを意識して勉強してみるのがおすすめです。
科目 | 勉強のポイント |
---|---|
国語 | ・読解力をつけるために本や文章を読む習慣をつける ・点数が取りやすく暗記しやすい漢字や文法を暗記する |
数学 | ・公式と解法をしっかり覚える ・間違えた問題を何度も復習して頭に入れる ・理解できない場合は前の単元から復習する |
英語 | ・とにかく単語を徹底的に暗記する ・文法を覚える時は例文とセットで暗記する ・長文を音読して全体の流れや展開に慣れる |
理科 | ・単語や仕組みを覚える時は図や写真を活用する ・授業で行った実験などの印象を覚えておく ・問題集を繰り返し解く |
社会 | ・とにかく自分に合った方法で暗記する ・授業で強調される箇所をチェックしておく |
科目によって、覚えるポイントや難易度が違いますよね。
英単語や数学の公式のように、とにかく覚えておかなければいけないものもあれば、理科のように単語だけ覚えても仕組みが理解できなければ意味がないものもあります。
科目別に適切な勉強方法を理解しておけば、確実にお子様の記憶に結びつける学習ができるようになりますよ。
POINT!
勉強方法を工夫するときは、勉強効率をあげてくれるアイテムを活用してみましょう。たとえば、以下のようなアイテムがあります。
- 暗記マーカー:なぞった箇所をスマホで読み取ると暗記シートになる
- タイムロッキングコンテナ:設定した時間は収納箱に入れておいたスマホを取り出せない
- タイマー:制限時間を設けて集中する
文房具などのアイテムだけではなく、暗記アプリなど便利なアイテムを積極的に活用していきましょう。
3-5. とにかく問題を解いて復習する
子どもの勉強において、復習はとにかく大切です。学校の授業で習ったから終わりでは、残念ながら学んだ内容は記憶に残っていない場合がほとんどです。
実際に、心理学の「エビングハウスの忘却曲線」によると、時間の経過とともに覚えたことを忘れてしまうといわれています。

この実験結果によると、どんなに子どもたちが必死に勉強しても、1日後には74%のことを忘れてしまう可能性が高いことがわかります。
せっかく授業で覚えた数学の公式や漢字を、テストで思い出せなければ意味がありませんよね。
学んだ知識を覚えて身につけるためには、とにかく繰り返し復習していかなければいけません。
問題を繰り返し解いて、1問でも解ける問題を増やしていくことを意識しましょう。
3-6. 定期テスト対策をしっかりとする
日々の勉強はもちろん大切ですが、定期テスト前の対策に力を入れることも重要です。
中学生になると、中間・期末・学年末などに行われるテストの成績が、学年の成績を大きく左右します。そのため、毎日の勉強方法だけでなく、集中して定期テスト対策をすることが大切です。
定期テスト対策では、科目共通で以下の3つのポイントを意識しましょう。
教科書の読み直し | ・テスト範囲を全体的に読み直し ・マーカーしておいた重要箇所を集中して復習 |
問題の解き直し | ・授業で出された問題や小テストを解き直し ・問題集を活用して復習 |
暗記 | ・英単語や数学の公式、漢字や歴史の年号などを暗記 ・長文や仕組みは、他の要素とセットで暗記 |
学校の定期テストは、基本的に教科書で学んだことをベースに出題されます。そのため、定期テストの点数アップを狙う場合は、とにかく教科書の読み直しが重要です。
授業で学んだことを繰り返し復習・暗記して、確実に定期テストの点をアップできるように科目別に勉強していきましょう。
3-7. 勉強計画を立てる
成績を挽回する勉強方法で忘れてはいけないのが、勉強計画を立てて、その計画に沿って勉強を進めていくという点です。
「勉強するのに、計画を立てる必要があるの?大変じゃない?」と疑問に思う方もいるかと思います。
目標や計画を立てて勉強に取り組まなければいけないとわかっていても、自己流ではなかなか上手くいかず、計画倒れになってしまうケースも少なくありません。
目標をしっかりと立てて適切な勉強計画を立てて実行できれば、集中力やモチベーションを高めることもできるので試してみてくださいね。
ステップ | 計画を考える時のポイント |
---|---|
1. ペース把握 | ・自宅で勉強に集中できる時間はどれくらいか ・5教科を「得意」「普通」「不得意」にわける |
2. 目標設定 | ・数字を入れた目標を作る (学年TOP20位以内・平均70点以上・達成予定日・毎日◯分勉強するなど) |
3. 優先順位 | ・どの教科を優先するか (得意・不得意も考慮する) |
4. 計画作成 | ・設定した目標達成日までに、何をすべきか書き出しておく (参考書の◯Pまでを終わらせるためには、1日4Pやる必要がある) |
5. 習慣化 | ・勉強する時間帯や場所を決めて、毎日の習慣にできるようにしておく |
6. 振り返り | ・目標の期間が終わったら、達成できたか振り返り改善点を考える |
7. 新しい計画作成 | ・振り返りを参考に、新たな計画を立てて実行する |
参考:スプリックス教育通信|勉強計画の立て方を徹底解説!苦手な人が計画倒れしないコツも紹介を元に作成
上記のステップで勉強計画を立てて、それに沿って勉強を進めていけると、より効率よく勉強に取り組むことができます。
自分で考えた目標を達成できれば、「自分でも勉強できる」という自信にもつながるでしょう。
子どもがストレスを抱えすぎないように「休む」ことも大切!
一生懸命勉強をしているのに成績がなかなか上がらないと、子どもも強いストレスを感じてしまいます。
その結果、体調を崩してしまったり、心が追いつかなくなってしまうケースも少なくありません。
「勉強しなくちゃいけないのに、できない」そんなプレッシャーに押し潰されてしまうと、勉強と引き換えに心のバランスを崩してしまう可能性もあります。
詰め込みすぎると勉強の効率も落ちてしまうので、子どもがストレスを抱えすぎないように、適度に休んで、前向きな気持ちで勉強に挑むことが大切だと覚えておきましょう。
4. 中学生の悪い成績を挽回するためには親のフルサポートが必須!

中学生の成績を挽回するために、子どもが取り組むべき勉強方法について解説してきましたが、勉強方法以外の面で保護者様のサポートは欠かせません。
お子様が、より集中して勉強に取り組めるかどうかは、保護者様の影響も大きいのです。
具体的には、以下の3つの要素を整えてあげるようにしてくださいね。
サポートするうえで大切な3つの要素
環境 | 勉強に集中できる環境を整えてあげる |
コミュニケーション | 勉強へのモチベーションアップになる接し方をする |
マインドセット | 勉強する目的を明確にして達成感を得られるようにする |
それぞれについて具体的に解説していきます。
4-1. 【環境】勉強に集中できる環境を整えてあげる
子どもが集中して勉強できる環境を整えることは、保護者様がすぐに取り組むべきサポートのひとつです。
学校では勉強では真面目に勉強しているけれど、家に帰ってくると机に向かっている時間がほぼないという子もいるかと思います。
自宅で勉強に集中できるかどうかは、子どもだけの努力では難しい箇所もあるため、保護者様が積極的に環境を整えてあげましょう。
参考までに、以下のチェックリストを意識してみてくださいね。
勉強に集中できる環境づくりのチェックリスト
- 机に座った時の視線の先に誘惑がない(壁や窓など)
- 長時間座っていても疲れない座りやすいイスを使う
- 勉強部屋にいても、リビングの会話やテレビの音が聞こえてこない
- 勉強部屋の照明は明るさを確保できる「昼光色」になっている
- 室温は暑すぎず寒すぎない、適温を維持している
- 机周りに漫画やテレビなどを置かない
- スマホやテレビに夢中にならない適度なルールを決めておく
- きょうだいがいる場合は、勉強の邪魔をしないように協力する
- 子どもが勉強している間は家族もテレビをみない
- 自宅では集中できない場合は、外部で集中して勉強できる空間を探す
上記のチェックリストはあくまでも、一般的な参考例です。子どもによっては、集中できる環境もそれぞれ違います。
- 誰もいない静かな環境の方が集中できる
- 図書館や塾のように、他の人も勉強をしている環境の方が集中できる
- カフェなどのようにざわついている空間の方が勉強に集中できる
どのような環境の方が勉強に集中できるのか、子どもと一緒に相談しながら、より快適に効率よく勉強をしていける環境を作れるようにしてあげましょう。
4-2. 【コミュニケーション】勉強へのモチベーションアップになる接し方をする
家族との毎日のコミュニケーションも、子どもの勉強へのモチベーションアップにつながります。
毎日、あなたが何気なく話しかけている言葉が、子どもの勉強に対するやる気を左右していることを理解してコミュニケーションを取るようにしてみてください。
たとえば、以下のような言葉を投げかけたことはないか考えてみてください。
NGなコミュニケーション
勉強を強要する | 「勉強しなさい」 「いつになったら勉強するの」 |
他者と比較する | 「〇〇くんは成績がいいのに、あなたは勉強できないね」 「〇〇ちゃんがテストで100点なんだから、あなたも取れるはず」 |
本人をけなす | 「そんなんだから、あんたはダメなのよ」 「なんでこんな点数が悪いの、もっと頑張れ」 「こんなに言ってるのに、どうせやらないんでしょ」 |
我慢させる | 成績が下がったらスマホ禁止!」 |
保護者様も、どうしても子どもに期待をしすぎてしまい、感情的な言葉を投げかけてしまう場合もあります。
そんな時は一呼吸置いて、ポジティブな声がけができるように意識してみてください。
実際に、自然科学研究機構生理学研究所がおこなった研究によると、褒められることは、スキル習得に直接的に影響を与えられるとされています。

出典:情報・知識&オピニオン|「褒められると伸びる」は本当だった!
※「自分がほめられる」「他人がほめられるのを見る」「自分の成績だけをみる」の3つのグループに均等にわけ、ほめる行為が翌日の練習の成績にあたえる影響を調査したもの。
※自然科学研究機構生理学研究所と東京大学先端科学技術研究センターの調査結果
上記の研究は運動技能の習得に特化して調べられていますが、知能でも同じことがいえると考えられます。
このように、実際にポジティブな言葉が与える影響は大きいからこそ、下記のようなコミュニケーションを心がけてあげましょう。
OKなコミュニケーション
褒める | 「前は解けなかった問題も、解けるようになってる!すごいね!」 「部活も忙しかったのに、毎日勉強してえらい!」 「前のテストより〇点もアップしてすごい!がんばったね!」 |
認める・信じる | 「こんなに毎日がんばってるんだから大丈夫だよ」 「頑張った分、結果は出るから自分を信じて!」 |
共感する | 「あなたの成績が上がると、お母さんも嬉しい!」 「勉強を頑張ってるから、お父さんは〇〇の勉強頑張ろうかな」 |
このような接し方をしてもらえたら、それだけでやる気が出ると思いませんか?
まずは、お子様に投げかけている言葉を少しポジティブなものに変えてみてくださいね。
4-3. 【マインドセット】成長型マインドセットで子どもの学ぶチカラを底上げする
本気で勉強に取り組むためには、お子様の気持ちが何よりも大切になります。
成績が悪い中学生に多い「固定型マインドセット」から、成績アップにつながる「成長型マインドセット」になれるように、保護者様も積極的に関わっていきましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
固定型マインドセット | ・努力しても変われない ・失敗することが怖い ・新しい挑戦は不安 ・「どうせ」とすぐに諦める |
成長型マインドセット | ・努力すればもっと良くなる ・失敗は怖くない ・新しいことに挑戦したい ・乗り越えるまでやってみる ・自分ならできる |
なかなか成績が良くならないと感じているお子様であれば、多くの場合が固定型マインドセットに当てはまるかと思います。
固定型マインドセットから、成長型マインドセットに変えるには「あなたは、やればできる」という自信を持たせてあげなければいけません。
たとえば、以下のような方法で、お子様に自信を持たせてあげましょう。
- 勉強計画で立てた目標を達成できるようサポートする
- 何気ない小さなことでも達成できたら認めてあげる
- テストの点の「結果」だけではなく、子どもが頑張って勉強した「過程」をほめてあげる
もちろん、すべてが勉強に関連している必要はありません。
家事の手伝いや部活動、趣味や他者とのコミュニケーションなど、子どもが達成感を感じて自信を持てるシーンはたくさんありますよね。
小さな成功体験と自己肯定を繰り返しながら、お子様の成長型マインドセットの土台を作ってあげることが大切ですよ。
5. より短期間で確実に成績を伸ばすにはプロのサポートが欠かせない

学校の成績が悪い中学生ができる、適切な勉強方法と保護者様ができるサポートについて解説してきました。今は悪い成績でも、お子様と保護者様の努力次第で、悪かった成績も必ず挽回できます。
しかし、すぐに結果を出したい方や、中学卒業後の進路も見据えて本格的に勉強に取り組んでいきたい方は、指導のプロのサポートを活用するべきです。
子どもに勉強を教えてくれるプロのサポートには、主に以下のような種類があります。
形式 | 場所 | 人数 | |
---|---|---|---|
集団塾や個別塾 | 対面 | 通塾 | 個別・少人数・集団 |
家庭教師 | 対面やオンライン | 自宅 | 個別 |
通信講座 | オンライン | 自宅 | 個別 |
それぞれの特徴について、簡単にみていきましょう。
5-1. 集団塾や個別塾
進学塾や集団塾は、講義形式で勉強を進めていく方法です。
塾は、受講スタイルで以下の二つにわかれます。
- 集団塾:大人数で講義を受けるような形式で勉強する
- 個別塾:1人もしくは少人数形式で勉強をする
また、受講スタイル以外にも、特定の分野や目的に特化している塾もあるので、目的に合わせて選ぶことができます。
集団塾や個別塾のメリットは以下のとおりです。
集団塾や個別塾のメリット
- 一緒に勉強する仲間ができる
- ライバルがいるのでサボり癖が改善される
- さらにレベルアップした知識を身につけられる
- 講師が自分にあった学習計画を考えてくれる
- 塾が開催する模試などで実際の受験の予行演習ができる
集団塾と個別塾の両方で共通しているのが、仲間と一緒に勉強する環境が得られることと、より自分にあったハイレベルな学習ができるという点です。
周りが一生懸命勉強している環境に身をおくことで、子ども自身の勉強に対するモチベーションアップにもつながりますよ。
集団塾や個別塾は、以下に当てはまるお子様におすすめです。
- ライバルがいると勉強のやる気が出る(負けず嫌い)
- 友達同士で勉強の相談ができる環境が欲しい
- 弱点を見つけて短期間で成績挽回したい
- 成績挽回だけでなく受験に向けて勉強したい
- 子どもの学力と実力を客観的に判断してアドバイスして欲しい
現在成績が悪いと悩んでいるお子様の成績を挽回するのに、最短距離で結果を出してくれるのが集団塾や個別塾です。
たくさんの子どもたちを教えてきたプロが提供してくれる環境を最大限に活かして、子どもの将来のために成績をあげていきたいと感じていると思います。
そんな保護者様は、お子様それぞれに適した塾を選べるように協力してあげてくださいね。
5-2. 家庭教師
家庭教師は、自宅にいながらマンツーマンで勉強を教えてもらえる方法です。
今までは、自宅に先生が来て授業を行う訪問型が一般的でしたが、近年ではオンライン会議システムを活用したオンライン型が主流になっています。
家庭教師を利用するメリットは以下のとおりです。
家庭教師のメリット
- 子どもにあったオーダーメイドの指導をしてくれる
- 家庭教師と信頼関係を気づいたうえで勉強できる
- 勉強だけでなくコミュニケーションを子どもが楽しめる
- 自宅で受講できるので移動に時間がかからない
- 勉強が苦手な子でも置いてきぼりにされない
- 受講スケジュールを柔軟に調整できる
家庭教師の特徴は、子どものモチベーションアップにつながりやすいという点です。
もちろん、塾でもモチベーションは上がりますが、競争心がない子や他者と比較して凹んでしまいやすい子は、ストレスになってしまう場合もあります。
家庭教師は、子ども一人ひとりに対して寄り添い心理的なサポートをしてくれるので、「勉強が苦手」と不安を感じているお子様にもおすすめです。
以下に当てはまる場合は、家庭教師が向いているかもしれません。
- 周りの子と自分を比べて落ち込みやすい
- そもそも授業に追いついていない
- とりあえず、授業で分からなかったところを解消したい
- 勉強の基礎的な知識を身につけたい
- 通える集団塾個別塾が周りにない
- 自宅にいる時間を有効活用したい
受験対策やハイレベルな勉強を求めているのではなく、成績を挽回・維持したいなどという場合は、家庭教師を利用するのもひとつの方法です。
授業での不明点を解消して、定期テストで良い成績を収めることができれば、子どもの勉強に対する意識も変わってくるでしょう。
家庭教師の場合は、教えてくれる教師によって指導力や知識力が変わってしまうので、いかにお子様に合った教師を選べるかどうかが重要になってきます。
5-3. 通信講座
通信講座は、自宅にいながら教材を解くことで自主的に勉強する方法です。最近では、幼児期〜高校生までさまざまな通信講座が提供されています。
通信講座のメリットは以下のとおりです。
通信講座のメリット
- 自分のペースで勉強できる
- 自宅や好きな場所で、好きな時に勉強できる
- 教材を解くだけでも理解しやすい、質の良い教材を利用できる
- かかる料金を抑えられる
通信講座では、教材をメインとして勉強を進めていきます。そのため、教材を読んで解いていくだけでも理解しやすい内容になっている場合がほとんどです。
リアルタイムに質問に答えてくれるわけではないので、常に自分で考えて学んでいく必要があります。
通信講座は、以下に当てはまるお子様におすすめです。
- 自分のペースで勉強を進めていきたい
- 利用できる集団塾・個別塾・家庭教師が周りにない
- 自分で考えればわからない問題は解ける
- 学校外での勉強にかかるお金を少しでも抑えたい
通信講座の場合は、常に誰かが指導してくれるわけではなく、教材から知識を読み取れる力が大切なのです。
そのため、勉強が苦手なお子様よりも、自分ひとりで勉強できるタイプの子どもに向いています。
6. 中学生の成績を効率よくアップさせるなら湘南ゼミナールにおまかせ!

保護者様のなかには、より確実に効率よくお子様の成績アップを図りたいと考えている方もいるかと思います。
そのような方は、子どもの勉強への意欲を高めて、成績アップと志望校合格を実現できる、私たち湘南ゼミナール(湘ゼミ)をご活用ください。
湘南ゼミナールをおすすめする理由は、以下の4つです。
1. 面倒見の良いサポート体制で、子どもが理解するまでしっかりと向き合う
2. 学校別で定期テストや入試の対策を提供
3. 専用アプリでコミュニケーションを図る
4. お子様の成長に合わせて「成績向上」「受験対策」「個別指導」などのコースを選べる
残念ながら、子どもの学ぶ環境や勉強に対する苦手意識は、本人と保護者様だけの力では改善できない場合もあります。
だからこそ湘南ゼミナールの、学習を習慣化してお子さま自身の知識と力に変えられる環境を、積極的に活用していきましょう。
今すぐに成績を挽回するための対策を始めたい方は、湘南ゼミナールの無料体験をご利用ください。
7. まとめ
この記事では、中学生の成績が悪い原因とお子様・保護者様の両方ができる対処法について解説してきました。
◎中学生の成績が悪い原因
・「小学生の勉強」との違いに戸惑っている
・圧倒的に勉強時間が足りていない
・勉強方法が間違っている
・勉強に対するやる気が出ない
◎中学生の悪い成績を挽回できる勉強方法
・まとまった勉強時間を確保する
・ノートの取り方を見直す
・習ったことを理解できているのか確認する
・科目別に適した勉強方法を習得する
・とにかく問題を解いて復習する
・定期テスト対策をしっかりとする
・勉強計画を立てる
◎中学生の悪い成績を挽回するために保護者様ができるサポート
・勉強に集中できる環境を整えてあげる
・勉強へのモチベーションアップになる接し方をする
・勉強する目的を明確にして達成感を得られるようにする
たとえ現在、成績が悪いと感じていたとしても、これから本気で勉強と向き合えば中学生の成績は挽回できます。
お子様と保護者様の二人三脚で成績挽回のために努力していけば、定期テストや高校入試の際にも、余計な不安を排除して挑めるでしょう。
ぜひ、この記事で紹介した方法を試して、中学生のお子様の成績と向き合いサポートしてあげてくださいね。
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- 中区
中学3年生の部活引退直前の時期、学年で誰よりも引退が遅くて、休むひまもないくらい忙しかった時に、先生に「大丈夫?」と声をかけてもらって、1人ではないと思えました。部活漬け、勉強漬けだったけれど、先生に心の面でも支えてもらったから頑張れました。