湘ゼミコラム

学習塾の選び方

子どもにふさわしい塾って?塾選びの際にチェックしたいポイントを紹介

2019.04.02

子どもの塾を選ぶとき、種類が多すぎてどこにすればいいのか迷ってしまうという人も多いでしょう。さまざまな種類がある塾の中から、自分の子どもに合った塾を選ぶことで高い学力向上効果が期待できます。この記事では塾の選び方のポイントについて解説します。

塾の種類

塾の種類は、目的別、規模別、授業形式別にそれぞれ分類することができます。ここからは、目的と規模、授業形式ごとの塾の種類をみていきましょう。

目的の違い

目的別の塾の種類としては、進学塾、総合塾、補習塾の3つのものがあります。まず、進学塾では主に受験指導が中心で行われることになります。次に、総合塾は受験指導と学校の授業のフォローを並行して行う塾です。最後に、補習塾では主に学校の授業のフォローを行います。受験を成功させるために通うなら進学塾、授業につけていないと感じるなら補習塾といったように、目的に合わせて種類を決める必要があるでしょう。

規模の違い

規模別の塾の種類としては、全国規模で展開している大手の塾と地域密着型の中小規模の塾の2種類が主に挙げられるでしょう。大手の塾では、確立されたノウハウに従ったロジカルかつシステマティックな授業を受けることができます。一方で、生徒に課せられるカリキュラムや課題が柔軟でないことから、授業のスピードや課題の量などに対応できず、遅れをとってしまう生徒が出てくることもあります。中小規模の塾の特徴は、地元の学校の授業対策やテスト対策がしっかりとしており、個々の生徒に対するサポートが丁寧だという点です。しかし、大手の塾に比べると合格実績は劣っている場合が多いというデメリットもあります。

授業形式の違い

塾の種類は授業形式によっても分けることができます。授業形式は主に2種類あり、1つ目が学校と同じような広い教室を利用した授業を全員が一斉に受けることのできる集団指導タイプです。2つ目が、生徒1人1人が区切られたスペースで勉強することになる個別指導タイプです。まず、集団指導タイプの場合は生徒全員が顔を合わせながら授業を受けるので、周囲の友達から刺激を受けて成績が上がる効果が期待できます。また、授業のペース配分がカリキュラムでしっかりと決められているため、受験の日までに確実にすべての出題範囲をカバーしてくれるでしょう。

しかし、カリキュラムがしっかりしているだけに生徒のスケジュールもタイトになりやすく、部活との両立が難しいというデメリットもあります。さらに、授業のペース配分が決められているということは、一度ついていけなくなると再び追いつくのが難しいということも意味しています。なお、集団指導では受験をゴールに設定していることが多いため、原則的には5科目すべてを受講することになるでしょう。

次に、個別指導タイプの場合はわからないことがあってもすぐに先生に質問して疑問を解消することができます。また、自分のスケジュールに合わせてカリキュラムを組めるので、部活とも両立がしやすいでしょう。ただし、個別指導は集団指導よりも費用が高い傾向があり、友達同士で競争意識が生まれにくいというデメリットもあります。ほかにも、個別指導では苦手な科目だけを重点的に教えてもらうこともできます。しかし、科目によって成績が偏ってしまうことで、総合得点で判断される受験においてはうまくいかない場合もあるでしょう。

塾の選び方のポイント

子どもにとって適切な塾を見極めるためには、塾選びのポイントを押さえておくことが重要です。ここからは、塾を選ぶ際にチェックしておきたいポイントについて紹介していきます。

塾の種類は通う目的に合っているか

最初のポイントとして、授業についていきたいのか、それとも受験対策なのかといったように、通う目的によって塾の選び方が異なるということについて解説します。

学校の授業についていけるようにしたい場合

まず、学校の授業についていけるようにしたいという目的で塾に通う場合の選び方について、みていきましょう。このような目的で塾に通う場合、学校の授業のフォローを主に行ってくれる補習塾が向いています。さらに、大手の塾よりも中小塾のほうが近所の学校の定期テスト対策をしっかりと行ってくれるので安心でしょう。ただし、大手の塾であっても授業内容が自分の習熟度と合っていれば問題はありません。しかし、大量の課題が出されてこなしきれなくなってしまう場合もあるので注意が必要です。

授業形式については、個別指導タイプが最適だといえるでしょう。集団指導タイプの場合、学校と同程度のレベルの授業が行われるのが一般的です。そのため、学校の授業が理解できていなければ塾の授業にもついていけなくなってしまう恐れがあります。一方で、個別指導タイプの場合は1人1人の苦手なポイントに合わせて、苦手を克服するための丁寧な指導が受けられるでしょう。

受験対策に集中したい場合

受験対策に集中したいという目的で塾を探しているのであれば、まずは大手の進学塾を検討してみるとよいでしょう。大手の進学塾では、受験までのカリキュラムがしっかりと組まれているので受験に間に合わないケースを心配する必要がありません。また、定期的に行われるテストによって自分の学力が判断できるため、志望校に合格するにはあとどれくらい努力すればよいのかといったことが明確に把握できます。そして、志望校に関するデータが豊富に用意されているので、自分で調べて個別に対策を行う手間が省けます。

授業形式に関しては子どもの性格のタイプに応じて選ぶのがよいでしょう。内気なタイプの場合、マンツーマンで指導してもらえる個別指導のほうがわからないところについて先生に質問しやすい環境だといえます。負けず嫌いなタイプや友達と切磋琢磨したいというタイプの場合は、一斉に授業を受けられる集団指導のほうが勉強にやる気を出してくれるでしょう。

志望校の合格実績は優れているか

次に、塾選びの際は子どもの志望校の合格実績を確認しておくことも大切です。志望校に何人の合格者を送り出しているのかという数字は、子どもを通わせる塾をある程度絞り込むための情報として役に立つでしょう。ここで注意しておきたいのが、大手の塾の場合は塾全体の実績だけではなく実際に通うことになる近所の教室の実績も確認しておいたほうがよいということです。大手の塾ではすべての教室の合格者を合計した数字を大きく掲示しているものですが、教室によって実績は異なるのできちんと確認しておきましょう。

家から塾までの距離は適切で安全に通塾できるか

家から塾までの距離を確認しておくこともチェックポイントの一つに挙げられるでしょう。家から塾までが遠すぎると通う時間が長くなり、到着する前に疲れてしまって肝心の授業に集中できない恐れがあります。また、子どもが疲れやすい満員電車で塾に通わせるのはなるべく避けるべきだといえます。さらに、塾に行くのは授業後の夕方で、帰ってくるのは夜になるのが一般的です。そのため、治安が悪くないか、暗闇になる場所が多くないかなど、塾近辺の安全性も事前にチェックしておきましょう。

塾の授業開始時間は部活の引退や長期休暇などで早まることがあります。子どもに電車を使わせずに車で送迎することを考えている場合は、授業開始時間が早まっても対応できるかどうかということまで考慮しておく必要があるでしょう。そして、子どもが塾に着くまでに気持ちを切り替えられるかどうかという点も重要です。通塾にかかる時間や行き帰りの安全性を考えれば、自宅から近い塾のほうが時間のロスが少なく保護者も安心できます。また、自宅にほど近い塾に通っていれば、塾の自習室が気軽に利用できる、先生に質問しに行きやすい、などの利点も生じるでしょう。しかし、通塾時間が短すぎると気持ちの切り替えができず、授業に集中できないというタイプの子どもも中にはいます。このように、塾との距離が近すぎて学力向上効果が得られないというケースもあるので注意が必要です。

教え方が上手で子どもと相性の良い先生はいるか

塾選びのうえでは、良い先生がいるかどうかという点も大事なチェックポイントです。塾に通って学力を上げるためには、子ども自身が先生と一緒に頑張っていきたいと思えることが大切です。しかし、個別指導塾の中には頻繁に先生が変わってしまうようなところがあります。先生が変わると教え方も変わり、子どもが混乱してしまう恐れがあるので、なるべく先生が変わらない塾を選びましょう。また、志望校出身の先生がいれば学校内の話を直接聞くこともできるため、合格後の学校生活がイメージできて心強いといえます。

自宅の近くに新しくできた塾の場合、大手の塾であれば初めから力のある講師がいることが多いでしょう。しかし、赴任したばかりで地域の状況を把握していない可能性もあるため、入塾前に講師と話してみたり、体験授業を受けてみたりすることで自分の目で確かめておく必要があります。さらに、実際に受講している人のアンケートや口コミなどが公開されているのであれば、その内容をチェックしておくことも大切です。

成績を上げるためのサポート体制は充実しているか

塾を決める前に、勉強のサポート体制が充実しているかどうかということも確認しておきましょう。効果的に成績を上げるためには、単に授業を行うだけではなく、問題が解けるようになるための手厚いサポートが必要となります。すなわち、成績を上げるための具体的な方法論を丁寧に解説してくれるようなところが良い塾だといえるでしょう。また、成績を上げるためには苦手をなくすことが重要です。学校の授業がない長期休暇の間に苦手科目を重点的に指導してくれるようなところを選びましょう。さらに、テスト前に対策講座を行ってくれたり、部活がない期間の空いた時間に特別授業を開いてくれたりする塾であれば、成績が大きく伸びる効果が期待できるといえます。

費用は適切か

最後のチェックポイントとして、費用が適切かどうかを確認するということが挙げられます。チラシなどの広告に掲載されていた授業料が安かったとしても、テキスト代やテストの受験料、オプションの講座の追加料金などが別途で必要になる場合があります。また、学年が上がるにつれて月謝が高くなったり、受験に向けた模試や対策授業のために追加料金を支払うことになったりする場合もあるのです。さらに、極端に費用が安い塾は人件費などの必要な経費を抑えて経営している可能性があります。そうした塾の場合、優秀な先生がいたとしてもサラリーの良い他の塾に移ってしまうことが多いので注意しましょう。

塾の失敗しやすい選び方とは?

「友達が通っているから」という理由で子どもに塾を選ばせると、なかなか成績が上がらずに後悔することになる恐れがあるので注意が必要です。その塾が子どもの友達には合っていたとしても、自分の子どもにも合っているとは限りません。塾選びの際は、目的や目標がどこにあるのかということをはっきりと決め、他人に流されずに塾を検討していくことが大切なのです。なお、反対に家から近いのに知っている人がほとんど通っていないという塾の場合、避けられるだけの理由がある可能性もあるので注意しましょう。

子どもに合った塾を見つけるために体験授業を受けてみよう

塾を決める前には、体験授業や入塾テストを受けて実際の雰囲気を確かめておくとよいでしょう。体験授業を受けることで、先生との相性をチェックすることができ、学習環境についても確認できます。特に、個別指導塾の場合は学習環境が成績向上のための重要なファクターとなります。学習スペースに圧迫感がないか、周囲の音が気にならないかといったことを綿密にチェックしておきましょう。さらに、塾が子どもの学力状況や性格、苦手なポイントなどを正しく把握し、成績を上げるための方法を具体的に説明してくれるかどうかという点も確認する必要があります。体験授業で実際に1~3カ月ほど通った結果、大きく成績が上がっていたり、自発的に学習するようになっていたりすれば、子どもに合った塾だといえるでしょう。

湘南ゼミナールでは体験授業を実施中!

塾選びの際は、通う目的に合ったタイプの塾を選ぶということが大切です。自分の子どもにふさわしい塾を選ぶためには、塾のタイプ以外にもさまざまな観点から検討していく必要があるでしょう。また、周りの子どもが通っているかどうかによって決めるのではなく、自分の子どもに合った塾を探して選ぶべきだといえます。そして、選んだ塾が本当に子どもに合っているのかどうかを確かめるために、入塾前に体験授業を受けておきましょう。ところで、中学受験から大学受験まで対応している湘南ゼミナールには確かな合格実績があり、子どものタイプに合わせて授業形式を選ぶことができます。湘南ゼミナールでは、小学生、中学生、高校生に向けて体験授業を行っているので、お気軽にお問合せください。