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高校受験・入試

浦和第一女子高校の偏差値は?|学校の魅力や受験の対策を徹底解説

「浦和第一女子高校の偏差値が知りたい!」

「浦和第一女子高校って偏差値が高そうだけど、私でも目指せるのかな?」

高校受験を控え、浦和第一女子高校(通称「浦和一女」もしくは「一女」)の受験を視野に入れている中学生の皆さんにとって、同校の偏差値は非常に気になる情報ですよね。

結論から言うと、埼玉県ではおなじみの模擬テスト・北辰テストなどの結果から浦和第一女子高校における最新の合格基準偏差値はおよそ「70」です。

埼玉県内屈指の高い偏差値を誇る公立女子高校であり、憧れを抱く生徒さんは多いでしょう。

しかし、偏差値の数値だけで浦和第一女子高校を志望校とするかどうかを判断するのはおすすめしません。

なぜなら、基準とする模試などによって偏差値の数値は変動しますし、偏差値だけでは浦和第一女子高校があなたに最適な高校かどうかはわからないからです。

そこで、本記事では、浦和第一女子高校の偏差値について、他の学校との比較を交えながら改めて解説したうえで、合格した先に待つ同校の魅力あふれる特徴や、受験における特徴・対策をご紹介します。

本記事を読めば、非常に偏差値の高い浦和第一女子高校を、苦労してでも目指すべきかどうか決断できるでしょう。

さらに、志望することを決められた方が、合格を勝ち取り、同校で充実した高校生活を送るために必要な情報も詰め込みましたので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。

【※偏差値のデータ元について】

◎ 2025年3月現在、当該高校の合格率がおおむね100%の偏差値(北辰テスト)です。
◎北辰会場テストの結果のみに対応した基準です。
◎合格の目安となる指標として偏差値を記載する場合は、模試の種類や特徴により大きく異なる場合があります。

1. 浦和第一女子高校の合格目安となる偏差値は70

冒頭でも述べましたが、浦和第一女子高校における2025年3月現在の合格基準偏差値は「70」と、非常に高くなっています。

そもそも偏差値とは、「50を平均としたときに、試験を受けた集団の中で自分がどのくらいの位置にいるかを示す数値」のことです。

※偏差値についてより詳しく知りたい方は「高校受験の偏差値とは?偏差値60は上位何%?仕組みを丁寧に解説」の記事をあわせてご参照ください。

【偏差値と最上位からの割合】

偏差値最上位からの割合
702.28%
6015.87%
5050.00%

このように、偏差値70以上を取れるのは、全体の受験者のうち上位の2.28%程度であり、このことからも、「浦和第一女子高校の偏差値がいかに高いか」ということがわかります。

事実、浦和第一女子高校の入試難易度は埼玉県内の公立高校の中でトップレベルの高さであり、男子校の「浦和学校」や共学の「大宮高校」と並び、公立トップ3高校と称されるほどです。

下記のように、大学合格実績が優れているのも、浦和第一女子高校の生徒さんが優秀であるが故でしょう。

【2024年度|浦和第一女子高校の主な大学合格実績】

大学名合格者数()内は過年度生
国立東京大学2人(1人)
北海道大学6人(2人)
東北大学7人(1人)
名古屋大学1人(0人)
京都大学2人(1人)
大阪大学4人(1人)
一橋大学6人(0人)
東京工業大学(※)2人(0人)
埼玉大学18人(2人)
筑波大学8人(0人)
私立早稲田大学48人(11人)
慶応義塾大学23人(7人)
上智大学24人(5人)
東京理科大学56人(18人)

参考:浦和第一女子高校「合格・進学者数

このように、偏差値が極めて高く優秀な浦和第一女子高校ですが、「北辰テストの偏差値が70以上無いと絶対に合格できないのか」というと、決してそういう訳ではありません。

もう少し細かくお見せすると、下記のようになっています。

【浦和第一女子高校の偏差値についての詳細な分析結果】

偏差値合格可能性
70ほぼ100%
6750%

つまり、偏差値が67~69程度の生徒さんでも、浦和第一女子高校の受験の特徴を踏まえてしっかりと対策をすることで、十分に合格できる可能性があるということです。

受験の特徴については「5. 偏差値が高い浦和第一女子高校の受験の特徴」にて、対策については「6. 偏差値が高い浦和第一女子高校に合格するための対策」にて具体的に解説いたしますので、そちらもぜひ参考にしてくださいね。

【※偏差値のデータ元について】

◎ 2025年3月現在、当該高校の合格率がおおむね100%・50%の偏差値(北辰テスト)をそれぞれ算出したものです。
◎北辰会場テストの結果のみに対応した基準です。
◎合格の目安となる指標として偏差値を記載する場合は、模試の種類や特徴により大きく異なる場合があります。

2. 浦和第一女子高校と他校の偏差値の違い

このように、浦和第一女子高校は偏差値が非常に高い学校ですが、埼玉県には他にも偏差値の高い公立高校があります。

浦和第一女子高校のライバル校として名前が挙がることが多い上記2つの高校と浦和第一女子高校の合格基準偏差値を比較し、埼玉県内における浦和第一女子高校の立ち位置を改めて確認してみましょう。

2-1. 大宮高校との偏差値の違い

まずは、大宮高校との偏差値の違いを確認していきます。

大宮高校には「普通科」と「理数科」があり、それぞれ偏差値や合格難易度が異なりますので、学科ごとに見ていきましょう。

2-1-1.  普通科との違い

大宮高校の普通科の偏差値との違いは、下記のとおりです。

【浦和第一女子高校と大宮高校(普通科)の偏差値の比較】

高校名偏差値
浦和第一女子高校70
大宮高校(普通科)71

大宮高校は、「共学の公立高校の中で最難関の学校」として絶大な人気を誇り、上記のとおり、近年では偏差値においても浦和第一女子高校をやや上回ることが多いです。

大学合格実績も良く、2024年度入試では、次にご紹介する理数科の生徒さん含め、東京大学への現役合格者を15人輩出しています。

※参考:大宮高校「進路実績

しかしながら、浦和第一女子高校と大宮高校の普通科の入試難易度に、大きな差はありません。

浦和第一女子高校を目指す実力のある生徒さんであれば、大宮高校の普通科を目指すこともできますし、その逆もしかりです。

異性の目を気にせずのびのびと自分らしく過ごせる「女子校」か、異性と共に過ごすことで多様な価値観に触れられる「共学」かという点が両校における最大の違いですので、自分の希望に合う高校を目指すと良いでしょう。

2-1-2.  理数科との違い

大宮高校の理数科との偏差値の違いは、下記のとおりです。

【浦和第一女子高校と大宮高校(理数科)の偏差値の比較】

高校名偏差値
浦和第一女子高校70
大宮高校(理数科)73

大宮高校の理数科は、医歯薬理工系専門職への就職を考えている生徒さんからの人気が非常に高く、その分合格基準偏差値も高いのが特徴です。

また、普通科の募集人数が320人であるのに対し、理数科の募集人数はわずか40人であるため、下記のとおり倍率も高くなっています。

【大宮高校(理数科)の倍率の高さ】

高校名倍率
浦和第一女子高校1.29
大宮高校(普通科)1.49
大宮高校(理数科)2.10

参考:埼玉県「令和7年度 埼玉県公立高等学校における学力検査受検状況

このように、大宮高校の理数科の合格を勝ち取ることは、浦和第一女子高校の合格を勝ち取ること以上に困難であると言わざるを得ません。

なお、浦和第一女子高校に理数科はありませんが、

・SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されており、先進的な理数教育が受けられる
※詳細は「3-1-2. 「SSH」「SGH」の指定校である」にて後述します。
・2年生から理系クラス・文系クラスに分かれ、それぞれ専門的な知識を深められる

など、充実した理数教育を受けることは可能で、理数系の職に就きたいとお考えの生徒さんでも、安心して身を委ねられるカリキュラムが組まれています。

「偏差値を見ると、大宮高校の理数科に合格するのは難しそう…」という場合には、選択肢の1つとして浦和第一女子高校の受験を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

2-2. 川越女子高校との偏差値の違い

続いて、川越女子高校との偏差値の違いを確認してみましょう。

【浦和第一女子高校と川越女子高校の偏差値の比較】

高校名偏差値
浦和第一女子高校70
川越女子高校67

「高偏差値な公立の女子校」ということで、浦和第一女子高校と共通点の多い川越女子高校ですが、合格基準偏差値は67となっており、偏差値の高さで見ると浦和第一女子高校に軍配が上がります。

とはいえ、偏差値が67ある生徒さんであれば、対策次第で浦和第一女子高校の合格を視野に入れることも十分に可能です。

1. 浦和第一女子高校の合格目安となる偏差値は70」でご紹介したとおり、偏差値67は50%程度の確率で浦和第一女子高校の合格を勝ち取れる偏差値であるためです。

ただし、両校のどちらを受験するか迷っている生徒さんのうち、3年生の春以降の時期で「偏差値67が取れるときもあるけれど、それより低いときもある」という人は、川越女子高校に照準を合わせた方が良いかもしれません。

例えば、偏差値が65~67程度で推移している生徒さんを想定してみましょう。

この生徒さんが合格基準偏差値70の浦和第一女子高校を目指すにあたっては、「偏差値を3~5程度上げること」を目標にする必要がありますが、これは決して簡単なことではありません。

偏差値は「50を平均としたときに、受験者の中で自分がどのくらいの位置にいるかを示す数値」であり、一口に偏差値を5上げると言っても、50から55を目指すのと、65から70を目指すのとでは、成績上位の人たちの中で戦わなければならない後者の方がより難しいのです。

また、両校は下記のとおり所在地が離れています。

【浦和第一女子高校と川越女子高校の所在地の比較】

高校名所在地
浦和第一女子高校JR浦和駅より徒歩8分
川越女子高校東武東上線川越市駅より徒歩5分

忙しく充実した充実した高校生活を送るうえで、通学時間は短いに越したことはありません。

志望校を決定する際は「通学時間の短さ」にも着目してみてくださいね。

3. トップクラスの偏差値を誇る浦和第一女子高校の特徴

浦和第一女子高校は非常に偏差値が高く、入学するのが難しい学校です。

しかし、同時に、下記のような魅力あふれる特徴が複数あります。

「偏差値が高い学校だから、勉強メインの高校生活になるのかな…」とイメージする人もいるかもしれませんが、上記の特徴からもわかるように、行事や部活動を含むあらゆる活動に全力で取り組むのが浦和第一女子高校の校風です。

浦和第一女子高校ならではの、魅力あふれる特徴を1つずつご紹介していきます。

3-1. 学習環境が充実している

1つ目にご紹介する浦和第一女子高校の特徴は、「学習環境が充実している」ということです。

【浦和第一女子高校の充実した学習環境のポイント】

・日頃の教育の中に特色ある取り組みを織り交ぜている
・「SSH」「SGH」の指定校である
・自主的に勉強する環境が整っている

具体的にどのように充実しているのか、特徴的な上記3つのポイントを順番にご紹介します。

3-1-1.  日頃の教育の中に特色ある取り組みを織り交ぜている

まず、浦和第一女子高校では、充実した授業を受けられることはもちろん、日頃の教育の中に下記のような特色ある取り組みを織り交ぜています。

【浦和第一女子高校の特色ある取り組み】

取り組み名概要
多読プログラム(英語)多数の洋書(紙の本:約1万冊/電子書籍:約150冊)の中から好きなものを多読し、英語を英語のまま理解する力を養う
新書レポート(国語)新書の内容を要約したり、自身の意見をレポートにすることで、読解力を磨く
別解ニュース(数学)別解を考えることで、論理的思考力や独創性を養う

生徒さんは、これらの取り組みをこなすことで、大学受験だけでなく一生涯の学びにおいて役立つ力を高めることができます。

3-1-2. 「SSH」「SGH」の指定校である

また、浦和第一女子高校は、

・SSH(スーパーサイエンスハイスクール):社会を牽引する科学技術人材を育成することを目的とし、先進的な理数系教育を実施する
・SGH(スーパーグローバルハイスクール):国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的とし、グローバルな社会課題やビジネス課題をテーマに、横断的・総合的な学習、探究的な学習を行う

の双方に指定されています(2025年3月時点)。

【浦和第一女子高校における「SSH」と「SGH」の活動】

名称概要
SSHフィールドワーク・各種研究・研究室訪問・企業見学といった先進的な理数系教育を受けることで、独創的な研究能力・高度な科学的リテラシー・科学的思考力などを身に付ける
SGH「未来のための女性学探究プロジェクト」というテーマを軸に、研究・論文作成・海外フィールドワーク・留学生とのディスカッションなどの活動に幅広く取り組む

上記のように、「SSH・SGH指定校ならではの活動を通して学べる」という点が大きな魅力です。

さらに、「令和6年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会」では、最も優秀な研究発表を行った学校として「文部科学大臣表彰」を受けるなど、活動内容が外部からも認められています。

※参考:文部科学省「令和6年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会表彰校を決定しました

例年、年度末に開催される「SSH・SGH合同出以下発表会」が中学1・2年生の生徒さん向けに公開されるので、気になる人は見に行ってみてはいかがでしょうか。

【2024年度SSH・SGH合同成果発表会】

・開催日時:2025年2月8日(土)9:30~
・中学生のお申込み開始日:2025年1月8日(水)18:00~
・中学生のお申込み可能人数:50組100人(先着定員制)

上記は2024年度の開催実績ですが、2月頃に開催され、中学生のお申込みが先着定員制となっている点は例年共通していますので、ぜひ忘れずにチェックしてくださいね。

3-1-3.  自主的に勉強する環境が整っている

そして、浦和第一女子高校は、自主的に勉強する環境も整っています。

生徒さんたちは、土曜日も利用できる自習室や、約60,000冊の蔵書がある図書館をうまく活用し、日々自分の力を高めています。

また、平日の早朝や放課後、長期休業中に実施される「実力養成講座」も非常に魅力的。

希望制となっているため、苦手な分野の講座を選んで参加することで、自身の弱点を効率的に克服することができます。

浦和第一女子高校では、単に「受け身で学ぶ」だけでなく、「能動的に行動する」ことで、学びの機会をより一層広げることができるのです。

3-2. 生徒さんの手で企画・運営される行事が多数ある

浦和第一女子高校の特徴の2つ目は「生徒さんの手で企画・運営される行事が多数ある」ということです。

浦和第一女子高校には、非常に魅力的な行事がたくさんあります。

【浦和第一女子高校の魅力的な行事(一例)】

行事名内容
体育祭(一女祭)クラスごとに本気でぶつかり合い、優勝を競う。3年生は仮装して5分間の演技を行う「仮装行列」を行うことが伝統となっている。
文化祭(一女祭)クラスごと・団体ごと(部活など)にさまざまな企画を行う。終了後に文化祭の名残を惜しむ後夜祭も大変盛り上がる。
全校討論会生徒さんがテーマに沿って、全校で白熱した討論を繰り広げる。クラスで事前討論を行い、考えを深めたうえで討論会当日を迎える。
スポーツ大会ハンドボール・ドッジボール・バスケットボールの3種目に分かれて競い合う。3年生の優勝チームと先生チームとの対戦が風物詩となっている。
スピーチコンテスト各クラスの代表者が学年全体の前で英語のスピーチを発表する。

中でも、特に盛り上がる目玉行事が、体育祭と文化祭です。

これらはまとめて「一女祭」と呼ばれており、生徒会や実行委員会を中心とした生徒さんの手によって企画・運営されています。

「何も無いところからスタートし、さまざまな制約を1つずつ乗り越え、大きな成功を成し遂げる」というかけがえのない経験が味わえる、まさにオンリーワンの行事です。

なお、体育祭は一般公開されていませんが、文化祭に関しては例年、中学3年生やOGをはじめとする一部の人たちを対象に公開されており、2024年度は8月31日(土)・9月1日(日)の2日間にわたり実施されました。

浦和第一女子高校の雰囲気を肌で感じ、生徒さんの熱意に触れることができる貴重な機会です。

事前申込み制となっているので、浦和第一女子高校を志望する中学3年生の皆さんは、情報をしっかりチェックし、文化祭に足を運んでみてくださいね。

3-3. 活気ある部活動で特別な仲間が作れる

浦和第一女子高校の特徴の3つ目は「活気ある部活動で特別な仲間が作れる」ということです。

浦和第一女子高校には、17種類の運動部と26種類の文化部を合わせて計43種類の部活動があり(2025年3月時点)、約95%の生徒さんがいずれかの部活動に加入し、全力で活動に取り組んでいます。

【浦和第一女子高校の部活動の実績(一例)】

部活動名実績
音楽部「全日本合唱コンクール全国大会」金賞・香川県教育委員会教育長賞
アナウンス部「NHK杯全国高校放送コンテスト全国大会」アナウンス部門第5位
ボート部「全国高等学校総合体育大会ボート競技」舵手付きクォドルプル・ダブルスカル出場
水泳部「全国高等学校総合体育大会水泳競技」200mバタフライ出場
競技かるた部「全国高等学校総合文化祭」小倉百人一首かるた部門読唱の部最優秀賞

※参考:浦和第一女子高校「部活動

上記のような全国レベルの部活動や、能楽部や長唄部といった、日本の伝統芸能に取り組む非常に珍しい部活動などもありますよ。

また、浦和第一女子高校の部活動は、次に挙げる2つの理由から、「特別な仲間を作ることができる環境」でもあります。

【理由1:「日々の練習」以外の活動も充実している】

浦和第一女子高校の部活動における活動は、単に能力の向上を目指して日々練習に励むことだけにとどまりません。

・文化祭における部活ごとの出し物を企画
・準備する
・新入生歓迎会の部活紹介コーナーで行うパフォーマンスを企画
・練習する
・三送会(3年生を送る会)で行う3年生に向けたパフォーマンスを企画
・練習する・オリジナルの部活Tシャツのデザインを考え、発注する

あくまでも一例ですが、上記のように、さまざまな企画をしたり課題を解決したりしていくため、仲間同士で意見を取り交わす機会が多く、絆も深まりやすいです。

【理由2:独自文化である「セカンド」で呼び合う】

「セカンド」は、部活動の先輩が新入部員に対してオリジナルのあだ名(セカンド)を授けるという浦和第一女子高校独自の文化です。

部活内では、先輩・後輩問わずセカンドで呼び合うことになり、フランクな関係性が築きやすいという特徴があります。

このように、さまざまな経験を共有し、特別なあだ名で呼び合いながら3年間を共に過ごした部活動の仲間は、まさに「生涯の友」と呼ぶにふさわしい特別な存在になってくれるでしょう。

3-4. 「自分で考えて行動する力」が培える

そして、浦和第一女子高校の特徴の4つ目は「「自分で考えて行動する力」が培える」ということです。

これまでご紹介してきたとおり、浦和第一女子高校は、下記のような「授業以外のオプションの活動」が非常に活発な学校です。

【浦和第一女子高校における主なオプションの活動】

・SSH・SGH・実力養成講座・行事・生徒会・委員会・部活動

生徒さんたちは、「自分にとって何が必要か」「何が自分に合っているか」をいうことを考えながら、自身の学校生活の中にオプションの活動を取り入れていくことになります。

そのため、「自分で考えて行動する力」が自然と身に付くのです。

このように、さまざまなオプションの活動を取り入れ、慌ただしい日々を送る生徒さんが多いことから、浦和第一女子高校の生徒さんは、「日本一忙しい女子高生」と称されることがあります。

驚くべきことに、JCOMさいたまの情報番組内の情報コーナー「日本一忙しい女子高生がさいたまに?」に、浦和第一女子高校の生徒さんが出演した過去があるほどです。

参考:浦和第一女子高校「JCOMさいたまLIVEニュースに出演

「明日の委員会の打ち合わせでこの資料が必要だから、今日の休み時間を使って印刷しなくちゃ!」

「昼休みは勉強に充てたいから、早弁(昼休みの前にお弁当を食べてしまうことの通称)しちゃおう!」

浦和第一女子高校で生活をし、忙しい日常をこなしていると、上記のようなタスク・スケジュール管理能力も向上します。

これらの力は、社会に出てからも大いに役に立つ、「一生ものの力」となるでしょう。

4. 高偏差値の浦和第一女子高校は「自分らしく充実した文武両道の高校生活」を送りたい生徒さんにおすすめ

ここまでご紹介してきたとおり、浦和第一女子高校は、コアとなる授業の他、部活動や行事をはじめとするオプションの活動が非常に充実している高校です。

そのため、「自分らしく充実した文武両道の高校生活」を送りたいとお考えの生徒さんにぴったりの高校となっています。

「勉強に力を入れて、難関大学に合格したい」

「SSHやSGHに指定されている高校に入りたい」

「行事を楽しみ、一生の思い出を作りたい」

「部活動を頑張りたい」

上記のような1つ1つの理想を実現できる高校は、たくさんあるでしょう。

しかし、これら全てを実現できる高校は、中々ありません。

・忙しすぎるほどに充実した日々を過ごし、友達との思い出をたくさん作りながら自分を高めたい
・高校生という多感な時期だからこそ、異性の目を気にすることなく、自分らしさ全開で過ごしたい

このようにお考えの中学生の皆さんは、ぜひ浦和第一女子高校を目指してみてくださいね。

5. 偏差値が高い浦和第一女子高校の受験の特徴

ここまで本記事をお読みになって、「私も浦和第一女子高校を目指したい!」と思われた生徒さんもいらっしゃることでしょう。

そこで、ここからは、高偏差値な浦和第一女子高校を受験するにあたり知っておくべき受験の特徴をご紹介します。

上記3点について、詳細に見ていきましょう。

5-1. 受験科目

まず、受験科目について解説しましょう。

浦和第一女子高校を含む埼玉県の公立高校の受験科目は、国語・社会・理科・数学・英語の5教科(各100点満点)ですが、1点注意しなければならない点があります。

それは、「国語・社会・理科の3科目は、どの学校においても「学力検査問題」が採用されており、内容が共通しているのに対し、数学・英語の2教科に関しては「学力検査問題」を採用している学校と「学校選択問題」を採用している学校があるということです。

以下、「学力検査問題」と「学校選択問題」の違いを簡潔にまとめました。

【学力検査問題と学校選択問題の違い】

名称内容
学力検査問題基礎学力を重視した問題構成になっている
学校選択問題発展的な学力を重視する高難易度な問題構成になっている

「学校選択問題」は、偏差値が高く優秀な学校で多く採用されており、浦和第一女子高校においてもこちらが採用されています。

つまり、浦和第一女子高校の合格を勝ち取るためには、

・国語・社会・理科の3教科においては、取りこぼしを減らし、満点に近い得点を獲得すること・英語・数学の勉強には特に力を入れ、当日の試験で難問にも正解すること

が極めて重要なのです。

なお、「学校選択問題」を採用している学校は全部で22校あり、「2. 浦和第一女子高校と他校の偏差値の違い」で浦和第一女子高校のライバル校としてご紹介した大宮高校や川越女子高校も、この中に含まれています(2025年3月時点)。

「学力検査問題と学校選択問題の難易度にどれくらい差があるのか見てみたい」

「学校選択問題において、どのような問題が出題されたか気になる」

上記のように思った人は、埼玉県「埼玉県公立高等学校入学者選抜情報」のページにて、過去数年間の入試で実際に出題された問題を閲覧することができますので、一度覗いてみると良いでしょう。

5-2. 調査書(内申書)の扱い

続いて、調査書(内申書)の扱いについて確認しましょう。

浦和第一女子高校の受験において、調査書(内申書)は、下記のように扱われます。

【調査書(内申書)の扱い】

名称概要得点
学習の記録の得点通知表に記載された各教科の評定によって加点される。
※1年次評定:2年次評定:3年次評定=1:1:2の割合で評価される。
180点
特別活動等の記録の得点「学級活動・生徒会活動・学校行事」及び「部活動」において、一定の成果を出すと加点される。120点
その他の項目の得点英語検定準2級以上・漢字検定2級以上を取得すると加点される。35点

参考:埼玉県「県立浦和第一女子高等学校(普通科)令和6年度入学者選抜

ただし、浦和第一女子高校では、調査書(内申書)の内容よりも受験当日の学力検査の結果を重視する方法で合格者が選抜されており、その比率は下記のとおりです。

【浦和第一女子高校の選抜比率】

 第1次選抜第2次選抜
学力検査調査書学力検査調査書
約60%約40%約70%約30%

参考:埼玉県「県立浦和第一女子高等学校(普通科)令和6年度入学者選抜

【※「第1次選抜」と「第2次選抜」について】

浦和第一女子高校では、募集人員360人のうち60%の合格者を第1次選抜で、40%の合格者を第2次選抜でそれぞれ選定しています。
具体的には、1回の学力検査を終えた後、60%の合格者を先に選出し、その後に残り40%の合格者を選出するといった具合に「段階的な選出」を行っている形です。
学力検査を2回に分けて行っている訳ではなく、合格発表のタイミングも同じですので、覚えておきましょう。

しかし、学力検査の方が重要だからと言って、調査書(内申書)をおざなりにするのはNG。

なぜなら、浦和第一女子高校を受験するような優秀な生徒さんの場合、調査書(内申書)の内容も優れているケースが多く、調査書(内申書)の内容があまり良くないと、それだけで得点面において大きな遅れを取ってしまうためです。

・特に3年次の評定が高く評価されるため、オール5を目指して努力する・勉強以外の行事や部活動にも精力的に取り組む・時間的に余裕があれば、英語検定や漢字検定にチャレンジしてみる

調査書(内申書)が少しでも高い得点に繋がるように、上記のような努力をしてみると良いでしょう。

5-3. 受験倍率

最後に、受験倍率について見てみましょう。

2-1-2.  理数科との違い」でもご紹介したように、浦和第一女子高校における2025年度の受験倍率は

1.29でした。

「そこまで高くない!」と思った人もいるかもしれませんが、油断は大敵。

繰り返しになりますが、浦和第一女子高校を受験するのは優秀な生徒さんばかりであるため、ほんの少しの努力の差で運命が大きく左右される可能性が否めないのです。

受験生の皆さんの中で「今年度の受験倍率がどれくらいになるか気になる」という人は、10月以降に埼玉県「中学校等卒業予定者の進路希望状況調査」のページをチェックしてみてください。

埼玉県が受験生を対象に実施する進路希望調査(例年の調査実施日:10月1日及び12月15日)の結果が掲載されるため、「受験のライバルがどれくらい多くなりそうか」ということを予測することができますよ。

6. 偏差値が高い浦和第一女子高校に合格するための対策

さて、浦和第一女子高校の受験の特徴をご紹介しましたが、これらの特徴を踏まえ、どのような対策をしておくと、合格の可能性を高められるのでしょうか。

合格を勝ち取るためにおすすめの対策方法を、4つご紹介します。

6-1. 「受験勉強」と「内申点向上」に注力する

1つ目の対策は「「受験勉強」と「内申点向上」に注力する」ということです。

基本中の基本であるうえ、既に「5. 偏差値が高い浦和第一女子高校の受験の特徴」にて触れた内容であるため、ここでは特に重要なポイントのみを解説します。

その重要なポイントとは、「難易度の高い学校選択問題が採用されているため、点差が付きやすい数学と英語の対策を特に徹底的に行う」ということです。

【数学:特徴と対策方法】
難易度が高く点数を取りづらいのが特徴。
比較的簡単な計算問題や一行問題については「確実に解ける力」を、難しい大問については「いわゆる捨て問を見極め、取れる問題を落とさず取っていく力」をそれぞれ身に付けておくことが大切。
過去問や難度の高い問題集にて応用レベルの問題に多数触れ、解法やアプローチの引き出しを増やしておくと良い。
【英語:特徴と対策方法】
文章量の多い長文読解への対応力が特に問われる構成となっていることが特徴。
単語力・文法力を身に付けておくのはもちろんのこと、要点を把握しながらスピーディに長文を読んで内容を把握する力を養っておくことが大切。
過去問や併願する私立高校の過去問を解くことで、長文読解に慣れておくと良い。

上記の「特徴と対策方法」を参考に、数学と英語の学習を精力的に進めてみてくださいね。

6-2. 北辰テストを受験する

2つ目の対策は「北辰テストを受験する」ということです。

埼玉県の中学生であれば知らない人はいないというほどに有名な模擬テストである「北辰テスト」。

北辰テストは埼玉県の公立高校の入試問題(学力検査問題)に準じた設問設定で作られているため、受験することによって下記のようなさまざまなメリットを享受できます。

【北辰テストを受験するメリット】

・会場の雰囲気や時間配分の感覚など、受験当日の予行演習になる・得意な部分・不得意な部分が明らかになる・自分の偏差値と、現時点での志望校における合格可能性を把握できる・私立高校の確約制度に活用できる(詳細は「6-3. 「確約制度」をうまく活用し、精神的安定を得る」にて解説します。)

中学3年生の第7回・第8回の北辰テストでは、浦和第一女子高校の入試でも採用されている、難易度の高い「学校選択問題タイプ」を選択することも可能です。

浦和第一女子高校を受験予定の生徒さんにとっては、本番に近い雰囲気で本番に近いテストにチャレンジできる貴重な機会となりますので、積極的に活用してくださいね。

6-3. 「確約制度」をうまく活用し、精神的安定を得る

3つ目の対策は「「確約制度」をうまく活用し、精神的安定を得る」ということです。

確約制度とは、一言で説明すると、「埼玉県の各私立高校にて定められた基準(北辰偏差値や通知表の内容など)を満たした生徒さんであれば、事前に私立高校側と合格の約束を取り交わすことができる」というもので、県内のほどんどの私立高校で採用されています。

事前に確約をもらった私立高校においては、受験当日に迷惑行為や居眠りをしたり、白紙で答案を出したりという非常識な行為をしない限り合格できることが大半。

つまり、確約制度を活用することで、第1志望である浦和第一女子高校の対策に注力できるようになると共に、「ほぼ間違いなく合格できる高校があるから、高校浪人は避けられる」という精神的安定を得ることができるのです。

このように、大変便利な確約制度ですが、具体的には下記の手順で確約をもらうことになります。

【私立高校から確約をもらい、合格するまでの手順】

1. 各高校の学校説明会などで「どんな基準を満たせば確約してもらえるか」を確認する
2. 北辰テストの結果(中学3年生の第3回以降の北辰テストの結果を参考にする学校が多い)、通知表、英語検定をはじめとする各種合格証明書など、自分の成績を示せるものを用意する
3. 各高校の個別相談会にて、2で用意した書類を提示し、確約をもらう4. 受験当日、真剣にテストを受ける

ここでのポイントは、「確約制度は、存在を公言されている制度ではなく、暗黙の了解で存在している制度である」ということです。

そのため、確約の基準は主に学校説明会などで直接確認する必要がありますし、確約をもらう際も、「確約します」と断言されることは基本的にありません。

・確約がもらえるとき:「大丈夫です」「あなたは基準を満たしています」など
・確約がもらえないとき:「北辰偏差値をあと2ほど上げてください」「2学期の通知表では3を無くしてください」など

上記のように、遠まわしな表現を用いて結果を伝えられることになるので、覚えておきましょう。

なお、埼玉県内にある私立高校のうち、浦和第一女子高校の併願校として人気があるのは、下記のような学校です。

【浦和第一女子高校の併願校として人気がある埼玉県内の私立高校(一例)】

・早大本庄高校
・栄東高校
・開智高校
・淑徳与野高校

併願する可能性が少しでもある学校に関しては、学校説明会・個別相談会に参加し忘れることが無いよう、スケジュールをしっかり確認しておいてくださいね。

6-4. 学習塾を活用する

4つ目の対策は「学習塾を活用する」ということです。

「浦和第一女子高校の受験対策がしっかりできているか不安…」

「記述問題における自分の解答が合っているか、添削して欲しい…」

「私立高校の確約がもらえるか心配…」

自力で受験対策をしていると、上記のようなさまざまな壁に直面することが多々あります。

そのようなとき、受験のプロである塾講師のアドバイスを受け、不安や心配を都度解消できる環境があることは、受験生の皆さんにとって非常に大きなメリットです。

また、受験のプロが最適化した「浦和第一女子高校に合格するためのカリキュラム」に沿って、効率的かつ抜け目のない対策を進められることも、学習塾ならではの魅力。

学習塾で浦和第一女子高校に特化したカリキュラムを受けることは、浦和第一女子高校合格への1番の近道となることでしょう。

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湘南ゼミナールでは、浦和第一女子高校の合格者を過去3年間で39名も輩出するなど、「最難関公立高校」に特化したカリキュラムと体制が整っています。
浦和第一女子高校合格のために、
・学校選択問題を見据えた対策指導・満点・高得点を目指した科目ごとの学習・授業外の学習や日々の生活スケジュールの管理
など、細かな日々の行動を含めて、講師陣と一緒に走り抜けます。
高度な教育スキル、豊富な指導経験、熱い情熱を持ち合わせた個性豊かな講師たちが、各科目で満点・高得点を目指すための指導を行うほか、学校の授業では対策が難しい学校選択問題対策もカバー。
さらに、学習管理アプリの活用により、講師によるオンライン面談や質疑応答ができたり、記憶の手助けをしてくれる環境を用意。生徒さんが合格に向けて、いつでもどこでも頑張ることができる環境をご用意しております。
受講する生徒さんは、全員がライバルでもあり戦友でもあるため、お互いに切磋琢磨しながら学力を上げていけるはずです。
「あと一歩、浦和第一女子高校に合格するための決め手が欲しい…。」
このように考えているのであれば、湘南ゼミナールで浦和第一女子高校合格を目指して一緒に学びましょう。

7. まとめ

では、本記事の内容をまとめます。

浦和第一女子高校の偏差値は70で、埼玉県の公立高校の中ではトップクラスの高さであるため、合格の難易度も高いです。

しかし、同時に、下記のとおり魅力的な高校であるため、「自分らしく充実した文武両道の高校生活」を送りたい生徒さんにおいては、努力してでも目指すべき価値があります。

【浦和第一女子高校の魅力あふれる特徴】

・学習環境が充実している
・生徒さんの手で企画
・運営される行事が多数ある
・活気ある部活動で特別な仲間が作れる
・「自分で考えて行動する力」が培える

受験科目・調査書の扱い・受験倍率といった受験の特徴を踏まえ、浦和第一女子高校に合格するための対策として挙げられるのは下記の4点です。

【浦和第一女子高校に合格するための対策】

・「受験勉強」と「内申点向上」に注力する
・北辰テストを受験する
・「確約制度」をうまく活用し、精神的安定を得る
・学習塾を活用する

学習塾をお探しの生徒さんは、実績豊富なわたしたち湘南ゼミナールにぜひお任せください。

本記事をお読みいただいた生徒さんが、浦和第一女子高校への合格を勝ち取り、充実した高校生活を過ごされることを祈っています。