湘ゼミコラム

高校受験・入試

日比谷高校の偏差値は?その実態や入試について解説

「日比谷高校の偏差値って、どれくらいなんだろう?」 

 「自分の学力で合格できる可能性はあるのかな?」

東京都のトップ公立高校である日比谷高校について、こんな疑問をお持ちではないでしょうか。

結論からお伝えすると、日比谷高校の2025年度の偏差値は「73」です。

偏差値73は1,000人中では約10位に相当し、上位約1%の学力を意味します。つまり、都内でもトップクラスの学力が求められる高校です。

しかし、高校選びは偏差値だけでは見えてこない大切なポイントがたくさんあります。

「偏差値の高い日比谷高校に行けるなら行きたい!」という気持ちも大切ですが、その校風や教育方針が自分に合っているかどうかも考えてみましょう。

偏差値の数値だけで決めないで、学校の雰囲気や特色なども調べて判断すると、自分に本当に合った高校選びができますよ。

この記事では、難関日比谷高校の受験を検討している生徒さんに向けて、以下のポイントを紹介します。

この記事を読むことで、日比谷高校の実態を正確に理解し、自分が目指すべき高校なのかどうか判断できるはずです。

それでは、日比谷高校の偏差値を中心に、その特徴について詳しく見ていきましょう。

【※偏差値のデータ元について】

◎ 「みんなの高校情報」の運営元である株式会社イトクロが提携する模試運営会社の情報に基づいた数値です。◎偏差値は 2025年4月に入学する方向けの模試結果を基に算出されており、教育内容等の優劣を示すものではありません。◎合格の目安となる指標として偏差値を記載する場合は、模試の種類や特徴により大きく異なる場合があります。

1. 日比谷高校の合格目安となる偏差値は73

先でお伝えしたように、日比谷高校の2025年度入試における合格目安偏差値は73で、都立高校でトップクラスです。

偏差値と上位割合の関係を見ると、日比谷高校の位置づけがよくわかります。

 

偏差値割合1,000人中
75上位0.62%6位
73上位1.07%10位
70上位2.28%22位

偏差値は73は上位約1%の学力を意味します。つまり、1,000人中では10位で、100人の中でももっとも優秀な1人程度しか到達できない高水準です。

東京都内の公立高校の中で最難関といわれる日比谷高校に合格するには、中学校の各学年で常にトップクラスの成績を維持していることが前提となります。

日比谷高校の偏差値73というのは、それほどまでに高いものなのです。

【※偏差値のデータ元について】

◎ 「みんなの高校情報」の運営元である株式会社イトクロが提携する模試運営会社の情報に基づいた数値です。◎偏差値は 2025年4月に入学する方向けの模試結果を基に算出されており、教育内容等の優劣を示すものではありません。◎合格の目安となる指標として偏差値を記載する場合は、模試の種類や特徴により大きく異なる場合があります。

2. 日比谷高校と他校の偏差値の違い

日比谷高校の位置づけを、より明確にするために、他校との比較を見てみましょう。

ここでは、以下の2つにわけて偏差値の違いを紹介します。

・都立トップ高校との偏差値比較
・併願されることの多い都内私立高校との偏差値比較

これらの比較を通して、日比谷高校の学力水準と受験難易度の高さを具体的に把握してください。

2-1. 公立トップ高校との偏差値比較

まずは、公立高校の偏差値を見ていきます。

【東京都における公立トップ5高校それぞれの合格目安となる偏差値】

学校名偏差値
日比谷高校73
国立高校73
西高校72
戸山高校71
立川高校71

 

この表からわかるように、日比谷高校と国立高校が同じ偏差値73でトップに立ち、次いで西高校が偏差値72、戸山高校と立川高校が偏差値71と続きます。

偏差値1の差は、一般的な学力範囲(偏差値40〜60あたり)では、そこまで大きくありません。しかし、偏差値70を超える高い領域では、その1の差が持つ意味は大きくなります。

具体的には、

偏差値72は1000人中で約13〜14位(上位1.39%)に相当

偏差値73は1000人中で約10〜11位(上位1.07%)に相当

つまり、1000人の受験者がいる場合、偏差値1の差は、すでに上位15位以内にいる中で、さらに3〜4人抜かなければいけないという厳しい戦いになります。

公立トップ高校の中でも最も偏差値の高い日比谷高校を目指すなら、そういったトップ争いの中で勝ち上がる意志を強く持つ必要があるのです。

2-2. 併願されることの多い都内私立・国立高校との偏差値比較

次に、日比谷高校を志望する生徒さんが併願校として選ぶことの多い私立校の偏差値を見ていきましょう。

学校名偏差値
開成高校(男子校)77
慶應女子高校(女子校)76
早大学院高校 (男子校)75
早稲田実業高校(共学)75
巣鴨高校(男子校)72
国際基督教大学高校(共学)71
青山学院高校(共学) 71
桐朋高校(共学) 71

この表から、日比谷高校(偏差値73)は、最難関私立高校として全国的にも知られている開成高校や、慶應女子高校などに次ぐレベルにあることがわかります。

日比谷高校と偏差値が同等かつ、23区内の高校としては、巣鴨高校や青山学院高校などがあり、併願校として現実的な選択肢となりやすいです。

私立と合わせて国立高校を併願する人も多いので、国立高校の偏差値も紹介しておきます。

学校名偏差値
筑波大学附属高校(共学)77
筑波大学附属駒場高校(男子校)77
お茶の水女子大学附属高校(女子校)77
東京学芸大学附属高校(共学)75

国立高校は国立大学の附属校として教育研究を行う学校であり、偏差値は公立トップの日比谷高校よりもさらに高いレベルにあります。

入試の難易度は非常に高いものの、日比谷高校を目指せるだけの学力があるならば、選択肢のひとつとして検討する価値があるでしょう。

3. 都内トップの偏差値を誇る日比谷高校の特徴

日比谷高校の偏差値の高さはおわかりいただけたと思いますので、ここでは日比谷高校の特徴をご紹介します。

73という高い偏差値だからこその特徴や、意外な魅力を知ることで、受験校選びの参考にしてください。

日比谷高校の主な特徴は、以下の4つがあります。 

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

3-1. 東大合格者数10年以上継続公立校No.1

日比谷高校は、その圧倒的な進学実績で知られています。

特に、東京大学への合格者数は、公立高校としては10年以上連続で全国1位を維持しています。

※参考:インターエデュ・ドットコム「東大・京大・難関大学合格者ランキング」、進学校データ名鑑「東京大 入試一覧

表からわかるように、日比谷高校の東大合格者数は2015年から2024年度すべてにおいて高い数値です。

都立トップ3と呼ばれる高校の中でも、常に10〜20人以上多く合格者を出しており、その実績は圧倒的です。

また、2024年度は国公立大学医学部医学科の合格者数(浪人含む48人)が過去最多となりました。

さらに、その他の難関国立や私立大学の実績も次のように高い数字で、過去最高を記録しています。

大学名現役合格者数浪人含む合格者数
東京大学52人60人
国公立大学(総数)149人214人
難関国立4大学(東大・京大・一橋・東工大)75人94人
国公立大学医学部医学科(防衛医大含む)28人48人
難関私立3大学(早慶上智)345人442人


※出典:日比谷高校ホームページ「令和6 (2024)年度入試  大学別合格者(延べ数)
※東工大(東京工業大学)は、2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学となりました。

日比谷高校で学ぶことは、東京大学をはじめとする難関大学や医学部医学科など、より高度な教育機関への進学を目指す生徒さんにとって大きなアドバンテージとなるでしょう。

3-2. 豊富な部活動で充実した学校生活

日比谷高校は優れた学力だけでなく、部活動にも力を入れています。

さまざまな種類の部活動が用意されており、生徒さんそれぞれの興味や才能を伸ばせる環境が整っているのが特徴です。

日比谷高校の部活は、こちらです。

【運動部】男子ソフトテニス部/女子ソフトテニス部/ 陸上競技部/硬式テニス部/卓球部/硬式野球部/男子バレーボール部/女子バレーボール部/サッカー部/バドミントン部/水泳部/軟式野球部/男子バスケットボール部/女子バスケットボール部/山岳部/剣道部/弓道部/ソフトボール部/チアリーディング部/ダンス部/ハンドボール同好会
【文化部】放送研究部/演劇研究部/生物部/音楽部/美術部/茶道部/華道部/写真部/映画研究部/料理研究部/軽音楽部/管弦楽部/漫画研究部/化学部/ESS部/囲碁将棋部

部活動の中には、東京都レベルで優れた実績を収めている部もあります。

・弓道部: 令和6年度 女子団体1位、男子団体2位

・剣道部: 令和5年度 東京都国公立高等学校剣道大会 男子の部 第3位

・水泳部: 令和元年 東京都十六校対抗水上競技大会 男女総合第2位

生徒さんたちは、学業だけでなく部活動にも熱心に取り組んでいます。

高度な学習環境の中でも、部活動との両立を図りながら充実した高校生活を送れることが、日比谷高校の大きな魅力です。

【部活動以外の課外活動も活発!】体育大会・合唱祭・星陵祭(文化祭)といった「三大行事」。部活動とともに、これらの活動を通じて培われる協調性やリーダーシップは、大学進学後や社会人になってからも生かされる貴重な財産となるでしょう。

3-3. 未来のグローバルリーダーを育てるGE-NET20プログラム

日比谷高校は令和4年度(2022年度)より、東京都教育委員会が指定する「GE-NET20」(Global Education Network 20)の「学問・探究グループ」として認定されました。

このプログラムは、グローバル人材の育成を目指す東京都の教育施策の一環です。

【GE-NET20の目標】
単なる英語教育の枠を超え、英語を使ってより高度な探究活動に取り組む

日比谷高校のGE-NET20における主な活動計画は次の通りです。

・グローバル・リーダー研修 グローバル課題(「食糧問題」など)について官公庁・企業・大学など英語で研修 研究成果を米国やフォーラム、全国大会で発信
※参考:日比谷高校「グローバルリーダー育成研修について
・英語教育の充実 JETプログラム(外国青年を日本に招致)による外国人英語指導員の特別配置 オンライン英会話の導入 4技能型英語検定試験(TOEFL、IELTS、英検など)の受験支援
※参考:総務省「JETプログラムについて
・韓国ミチュホル外国語高等学校との姉妹校連携 オンラインで韓国ミチュホル外国語高等学校の生徒さんと交流、将来的には相互訪問を計画
・外部機関との連携 大学・研究所、大使館・国際交流機関、公官庁と連携した研修や講演会の実施

この取り組みにより、日比谷高校の生徒さんたちは高度な学問的探究と国際的な視野を兼ね備えた、次世代のグローバルリーダーとしての素養を身に付けることができるでしょう。

3-4. 多数の政治家・官僚を輩出する名門校

日比谷高校は多数の政治家や官僚、各界の著名人を輩出してきた名門校としても知られています。

創立100年以上の歴史と高い教育水準を持つ日比谷高校からは、以下のような著名人が輩出されています。

分野著名人
政治・行政分野阿部信行(元首相)加藤紘一(元内閣官房長官・元防衛庁長官)町村信孝(元外相・文部科学大臣)
学術分野吉川弘之(第25代東京大学総長)志田鉀太郎(明治大学総長)利根川進(ノーベル生理学・医学賞受賞者)
文化・芸術分野夏目漱石(小説家、中退)谷崎潤一郎(小説家)鈴木米次郎(東京音楽大学創立者)
メディア分野安藤優子(ニュースキャスター)

このように、日比谷高校は、政界をはじめとするさまざまな分野で日本をリードする人材を輩出してきました。

単に「偏差値が高い」というだけではなく、真に社会に貢献するリーダーを育成する体制が整っており、国や企業を牽引したいという高い志を強力にサポートしてくれる高校なのです。

4. 偏差値トップの日比谷高校は旧帝一工などの難関大学を目指す生徒さんにおすすめ

そんな日比谷高校は、東大・京大などの旧帝大や、一橋大・東工大(現 東京科学大学)といった難関国立大学を目指す生徒さんに特におすすめです。

なぜなら、日比谷高校はホームページに掲げられている教育目標の一つである「自主的・自発的な学習活動と特別活動を通して知性と情操を磨き、将来社会の有為な形成者となるための豊かな教養を身につける」という理念のもと、最難関大学合格に必要な学習環境を提供しているからです。

日比谷高校が難関大学合格に向けて生徒さんを導く他校にはない強みは、以下の点にあります。

・自ら考え、探究する学習文化:周囲の優秀な生徒さんとの切磋琢磨を通じて、単なる暗記学習ではなく、自ら課題を見つけ解決する力を養います。

・挑戦と成長を促す環境:日比谷高校では、中学時代のトップ層が集まるため、新たな刺激と時に挫折も経験します。この環境での挑戦と乗り越える経験が、難関大学入試の厳しい競争を勝ち抜く精神力を育みます。

・「1日7時間制、週35時間の時間割」の密度の濃いカリキュラムを採用:「45分授業でも50分授業と同等の効果」を目指す効率的な学習環境が、難関大学入試に必要な幅広い知識と時間管理能力を養います。

・通常の教科学習を超えた探究活動や国際教育が充実:SSHやGE-NET20プログラムを通じて育まれる問題発見・解決能力や国際的視野は、東大や京大が重視する「未知の課題に取り組む力」に合致します。

こうした日比谷高校の学習環境は、最難関大学への道を志す生徒さんにとって理想的です。

実際、2024年度の旧帝一工への合格者数は以下のようになっています。

大学名現役合格者数浪人含む合格者数
北海道大学12
東北大学
東京大学5260
名古屋大学
京都大学11
大阪大学
一橋大学1416
東京工業大学


※出典:日比谷高校ホームページ「令和6 (2024)年度入試  大学別合格者(延べ数)
※東工大(東京工業大学)は、2024年10月に東京医科歯科大学と統合し、東京科学大学となりました。

高い目標に向けた厳しさはありますが、その過程で培われる思考力・精神力・時間管理能力は、旧帝一工などの難関大学入試を突破する原動力となります。

日比谷高校は、東大・京大などの最難関大学を目指す強い意志と知的好奇心を持つ生徒さんにとって、最適な選択となるでしょう。

5. 偏差値が高い日比谷高校における受験の特徴

ここまで読んでみて、「日比谷高校を目指したい」と決意を固められた生徒さんもいらっしゃるかと思います。

そこで、ここでは日比谷高校の入試について理解を深めましょう。

日比谷高校の受験には、他校とは異なる以下の3つの大きな特徴があります。

・高い内申点が必要

・厳しい競争率

・推薦入試と一般入試で複数回チャレンジ可能

順番に解説します。

5-1. 高い内申点が必要

日比谷高校に合格するためには、非常に高い内申点(調査書点)が必要です。

東京都立高校の一般入試では、1020点満点の総合評価システムが採用されています。

このシステムは、学力検査(700点)、内申点(300点)、英語スピーキングテスト(20点)の3要素から構成されているため、内申点が全体の約3割を占める重要な要素となっています。

日比谷高校の場合、合格基準点はおおむね930点/1020点ともいわれており、学力検査で好成績を収めることはもちろん、内申点でも高得点を確保することが合格への必須条件です。

つまり、日々の学校生活における評価の積み重ねが、合否を大きく左右するのです。

東京都の内申点の計算方法は以下の通りです。

主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)の評点の合計+実技4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)の評点×2の合計
【例】9教科の評点がオール5だった場合主要5教科×5=25点実技4教科×5×2=40点
換算内申点は合計65点

この65点の換算内申点が、次の計算式で300点満点に換算されます。

65点(換算内申点)÷65×300=300点

これを踏まえると、学校の9教科の成績がオール5の場合、学力検査で630点(合格基準点930点-内申点300点)取れば合格基準に達します。

まずは、今の段階での自分の内申点(調査書点)を知って、現状を把握しておきましょう。

なお、東京都の内申点は中学3年生の2学期の評定が対象となります。

※2学期制の場合も中学3年生の学校の成績から内申点が算出されますが、具体的にいつからいつまでの成績が対象となるかは、学校の先生に確認しておきましょう。

5-2. 厳しい競争率

次に、日比谷高校の競争率を見ていきましょう。

日比谷高校は2025年度入試において1.57倍という高い競争率を記録しています。

2025年度の都立高全日制167校の一般入試の平均倍率は1.29倍でした。この数値からも、日比谷高校の倍率はかなり高いことがわかります。

さらに、進学実績、教育内容、伝統などにおいてトップクラスであり、公立トップ3高校と呼ばれる西高校、国立高校と比べても、日比谷高校の人気の高さがうかがえます。

学校名2025年度入試倍率
日比谷高校1.57倍
西高校1.31倍
国立高校1.42倍


参考:東京都教育委員会「令和7年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況

各中学校の優秀な生徒さんが受験する中で、このように倍率も高いため、揺るぎないトップの学力を身に付けておく必要があるのです。

5-3. 推薦入試と一般入試で複数回チャレンジ可能

日比谷高校では、推薦入試と一般入試の両方を受験することができ、複数回のチャンスがあります。

東京都の入試制度では、推薦入試で不合格になった場合でも一般入試に出願できるため、内申重視の推薦入試と学力重視の一般入試という異なる選抜方法で自分の強みを活かせる可能性があります。

日比谷高校の入試特徴
推薦入試・例年1月末に実施・内申450点、小論文250点、集団討論(面接)200点の900点満点・学力検査がないため内申が優れた生徒さんに有利・倍率は約3倍・小論文と面接対策が必須
一般入試・2月中旬に実施・学力検査700点、内申点300点、英語スピーキング20点の1020点満点・当日の学力検査が重要

この2段階の受験機会があることで、推薦入試で不合格だった場合でも、一般入試でチャンスを広げることができます。

ただし、不合格の知らせから約3週間後に迫る一般入試に向けて、精神的に立ち直り学習を継続する強い意志が必要となります。

6. 日比谷高校の合格を目指すならトップレベルの対策が重要

日比谷高校に合格するためには、高い総合得点である930点を目標にする必要があります。この数値は安全圏として設定すべき目標値で、実際の合格ラインは年度によって変動します。

【合格に向けた目標得点の内訳】

・内申点:62(300点満点に換算した際の285点相当)
・学力検査:460点以上(700点満点に換算した際の645点相当)

ここでは、この高い目標を達成するための具体的な以下の戦略をご紹介します。

・高い内申点を確保するために定期テストと授業態度の両方が重要
・自校作成問題に対応した教科別の学習戦略も重要

それぞれ詳しく見ていきましょう。

6-1. 高い内申点を確保するために定期テストと授業態度の両方が重要

日比谷高校合格に必要な内申点を確保するには、テストの点数だけでなく学校生活のさまざまな面で高評価を得ることが重要です。

以下の6つのポイントを意識して取り組みましょう。

1.定期テストで高得点を取る内申点の基礎となるのは定期テストの得点です。苦手科目がある場合は特に計画的な対策が必要です。
2.提出物は期限内に完璧に提出提出物の状況は「主体的に学習に取り組む態度」の評価対象となります。提出期限を守ることはもちろん、内容の充実度や丁寧さも重要です。
3.ノート作りを工夫するノートは理解度や学習態度を示す重要な材料です。授業内容をただ写すだけでなく、自分なりの工夫(要点のマーキング、補足説明の追加など)を加えることで、積極的な学習姿勢をアピールできます。
4.授業に積極的に参加する挙手や発言、グループワークでの貢献など、積極的な姿勢が評価されます。わからないことは質問し、ディスカッションでは建設的な意見を述べるなど、授業に主体的に関わりましょう。
5.小テストも本気で取り組む日々の小テストも内申点に反映される重要な要素です。定期テスト対策の一環として、小テストの対策も怠らないようにしましょう。
6.実技教科(副教科)の重要性を理解する東京都の内申点計算では、実技教科の評価が大きく影響します。実技教科の評定を1上げると内申点が2上がる計算になるため、音楽・美術・保健体育・技術家庭の科目も疎かにせず、積極的に取り組みましょう。

公立トップの偏差値を誇る日比谷高校では、当然学力検査でも高得点が必要ですが、内申点が極めて高ければ、学力検査で多少点数が足りなくても合格できる可能性があります。

東京都の内申点計算の特徴を理解し、すべての教科でバランスよく高評価を目指すことが、日比谷高校合格への近道となります。

6-2. 自校作成問題に対応した教科別の学習戦略も重要

日比谷高校の入試では、国語・数学・英語は自校作成問題が出題されます。

これらの教科は一般的な都立高校の問題よりも難度が高いため、以下のような特別な対策が必要です。

【英語の対策】

日比谷高校の英語は長文読解と英作文の配点が高いのが特徴です。

【重点的に取り組むべき対策】

1.長い英文を速く正確に読む訓練をする
2.英作文の基本パターンを習得する
3.英作文の時間を確保するため、本番と同じ条件で練習する
4.いろいろな場面で使える英語表現を増やす

英作文は、難しい表現を使うより、シンプルで正確な英文を書く練習を重ねましょう。

【数学の対策】

数学では記述問題が豊富に出題され、解法や証明の書き方も評価されます。

【重点的に取り組むべき対策】

1.基本問題を素早く正確に解く訓練をする2.図形問題の証明の書き方を徹底的に学ぶ3.記述問題で論理的で明確な回答の書き方を練習をする4.他の難関校の過去問にも挑戦する

小問集合から立体図形まで幅広く基礎を固めつつ、論理的な記述力と図形の証明問題に力を入れることが大切です。

【国語の対策】

日比谷高校の国語は、50分という限られた時間内に長文3題と漢字問題、作文に取り組まなければなりません。

速読力と正確な理解力が試されます。

【重点的に取り組むべき対策】
1.漢字の読み書きは満点を目指す2.速読トレーニングで読解スピードを上げる3.記述問題の解答テクニックを身に付ける4.小説・論説文・古典的な内容など多様な文章の長文に慣れておく5.語彙力と読解力を総合的に高める

幅広い語彙力を養いながら、多様なジャンルの文章を効率よく読み解き、論理的な記述ができる力を身に付けることが重要です。

これらの戦略を組み合わせ、総合得点930点以上を目指して計画的に学習を進める必要があります。

日比谷高校の入試問題は自校作成問題のため、一般的な対策だけでは十分ではありません。基礎力はもちろん、応用力や思考力が試される高度な問題に対応するためには、体系的な学習が欠かせません。

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7. まとめ

今回は、日比谷高校の偏差値や入試対策について詳しく解説してきました。

日比谷高校は偏差値73の都内トップクラスの名門校で、東大をはじめとする難関大学への進学実績が抜群です。

偏差値が高いことだけでなく、以下のような特徴があることも日比谷高校の魅力です。

・東大合格者数10年以上継続公立校No.1・豊富な部活動で充実した学校生活・未来のグローバルリーダーを育てるGE-NET20プログラム・多数の政治家・官僚を輩出する名門校

このような日比谷高校に合格するためには、高い学力と内申点の両方が求められ、以下を押さえておく必要があります。

・高い内申点を確保するために定期テストと授業態度の両方が重要
・自校作成問題に対応した教科別の学習戦略も重要

日比谷高校の入試を突破することは簡単ではありませんが、計画的な学習と効果的な対策があれば合格の可能性は広がります。

もし、独学での対策に限界を感じたら、湘南ゼミナールのような実績のある塾で専門的な指導を受けることも検討してみてください。

プロの指導者のサポートを得ることで、効率的に実力を伸ばし、合格への道のりを確実に進むことができるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、日比谷高校合格に向けた具体的な学習計画を立ててみてくださいね。