INTERVIEW 005

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女子中学生の「なりたい職業」第9位にランクインしている人気のお仕事、「水族館の飼育員」
吉川あかりさんも幼少期からイルカトレーナーに憧れ、夢を追い続けた結果、狭き門である飼育員になることができたと言います。
そこで今回は、吉川さんの仕事場である『横浜・八景島シーパラダイス』で、夢の叶え方を聞きました!

答えてくれる人

横浜・八景島シーパラダイス
飼育員・ショー担当

吉川あかり さん
(26歳/東海大学海洋学部海洋生物学科出身)

― 小さな頃から、イルカが好きだったんですか?

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自分では覚えてないんですけど、幼稚園の卒園アルバムに将来の夢を「イルカの調教師」って書いていたんです。
実家の近くに『鴨川シーワールド』があって、よくそこでイルカを見ていたからですかね。

はっきりと自覚したのは、小学生の時にここ(横浜・八景島シーパラダイス)で見たイルカショーがかっこよくて…
「私もなりたい!!」って思ったんです。

― 吉川さんのショーは、動物とのコンビネーションの良さはもちろんのこと、華麗な泳ぎはまるで人魚の様!やっぱりカナヅチだとショーには出られないですか……?

水泳の技術があったほうが、自分もやりやすいのは確かですね。実は私、小学校4年生からシンクロをやっていたんです。だから泳ぐのも大好きなんです。

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取材日は2月。水温(20℃)の方が高い冬の季節でも、寒さの染みるウェットスーツで1日4回のショーをこなす他、動物の飼育やショーのトレーニングなど、毎日のスケジュールは10分刻みなんだとか!

― イルカショーに出ることが、運命だったかのようなキャリアですね!具体的にどうやって進路を決めていきましたか。

大好きなイルカのことをしっかり勉強した上で、飼育員になりたいと思っていたので、海のことや生きものについて学べる大学を志望しました。
それに、横浜・八景島シーパラダイスの飼育員になるには、専門学校もしくは大学の水産系学部を卒業することが条件だということもわかったので、
中学生の頃から大学は海洋学部のある東海大学に狙いを絞り、それを見越して、高校も東海大学付属浦安高等学校に決めました。

― 夢に向かって早い段階から、計画的に進学を決めたんですね!勉強でもスケジュール管理を大事にしていましたか?

大学はエスカレーター式で進学できたので、ほとんど受験勉強はしてないんです……。
高校受験のときも大したことはしなかったんですけど、進路相談した先生が、進学のために必要な内申点を取る方法を具体的に指示してくれたので、そういうことは着実に全部やっていった感じです。

餌は毎日、冷凍してある魚を解凍してあげています。
カマイルカは口が小さいから半分に切ったり、体重や体調によって種類や量を変えたりしてあげています。

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― 順調に今のお仕事に就いた印象を受けますが、どんな部分が一番大変でしたか。

海洋学部海洋生物学科の生徒は1学年120人くらいいますが、そのうち100人以上が"水族館の飼育員になりたい"と思って入学してきたと思います。でも、実際に水族館で働ける人は学年でも5人くらいしかいないんです。
まさか、こんなに厳しい世界だとは知らず…。「せっかく親に協力してもらって高校から私立に入れてもらったのに、夢が叶わなかったからどうしよう」って、当時は不安で仕方なかったです。
なので、実習を受け付けている水族館があれば応募し、できることは全部やってなんとか入れるように努力しました。 横浜・八景島シーパラダイスも毎年募集が出るわけではないので、就職できたのは本当にラッキーだったと思います。

夏は一日5、6回ショーがあり、毎日重いバケツを運んで走り回っていることもあって、飼育員になってから太らなくなりました。乾かす時間もないので、いつも髪は濡れっぱなしです(笑)

― 水族館に就職できても、イルカのショーに出られるかどうかはまた別の話ですか?

飼育員として採用されましたが、横浜・八景島シーパラダイスでいえば、ホッキョクグマなどを担当する海獣チームや、魚類のチーム、ショーチーム、など、一飼育員でもさまざまな担当があります。なので、ショーに携わるイルカの飼育ができるかどうかはわかりません。ただ自分は、面接のときからずっと“ショーに出たい"、“イルカの飼育がしたい"と言っていて、「私、めっちゃ泳げるし、ショーに出したほうがいいと思うよ」ってアピールしまくって(笑)。
それが良かったのか、無事にショーチームに入ることができました。

仕事に欠かせない「笛」。イルカたちに聞こえやすい高い音域の出る笛なんだとか。
「本当は犬用なんですけど、たぶん全国のイルカトレーナーはこれを使っていると思います」と吉川さん。

― イルカ好きとはいえ、一緒に泳ぐのは怖くなかったですか?

ショーで使っているプールの水深は6mあるんですけど、自分で下まで潜ろうと思うとかなり時間がかかります。
でも、シロイルカやオキゴンドウ(クジラの一種)に押してもらうと、1、2秒で下まで着いちゃうんです。そのとき、「イルカってすごーい!」って感動しちゃって。だから怖いとかはあんまりなかったですね。
ただ、当たり前ですけど動物は野生の生きものなので、危険は伴います。イライラさせてしまうと噛まれるし、ぶつかってしまうこともある。そういったことに臨機応変に対応できるようにならないと、ショーには出られないんです。

― 飼育員としての醍醐味はどんなことですか。

動物たちが毎日健康でイキイキしていることもすごく大切にしていますし、その上で、イルカたちができなかった種目ができるようになったり、昨日より高くジャンプできたりするとさらに嬉しいですね。
動物たちに「楽しい!」って思ってもらえないと、イルカたちは飽きてしまってフラフラどこかへ行ってしまうんです。
お客さまに最高のショーをお届けするためにも、自分たちが動物たちにとって楽しい存在でなければいけないと思っています。いつも同じことばかりさせたり、厳しすぎてもダメ。
動物たちがこの水族館に来てよかったと思ってもらえるように、みんなで頑張っています。

吉川さんの所属するチームでは、カマイルカやシロイルカ、オキゴンドウなど、イルカとクジラ合わせて18頭の他、セイウチ、カリフォルニアアシカ、ケープペンギンなども飼育している。

― 最後に、飼育員を目指す子どもたちにアドバイスをお願いします!

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夢って叶うかどうかわからないから不安だと思うんです。
でも、周りに知らない人がいないくらい自分がやりたいことをアピールし続けると、アドバイスがもらえたりして、道が拓けることもあると思います。
だから飼育員に限らず、本気で叶えたい夢は恥ずかしからず、どんどん皆に話してみてください!

ちなみに、飼育員になるには・・・

動物の飼育に加え、動物の生態や本来の生活環境などの知識・情報を分かりやすく説明する能力はもちろんのこと、人間と動物に共通する病気への対策を十分に行える知識も必要です。

横浜・八景島シーパラダイスの場合、専門学校もしくは大学・大学院卒であれば、生物・生命科学系、水産系など海洋生物等にかかわる勉強をされていた方が多く働いています。潜水士の資格も必須条件としており、ショーなどで発揮するよう様な、多岐に渡るスキルが活かせます。
来場者と動物の接触の管理、自分自身の衛生・健康管理も重要な仕事といえるでしょう。

― 以上、子どもの夢の現場よりお届けしました。 ―

横浜・八景島シーパラダイスとはこんなところ!

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『横浜・八景島シーパラダイス』は、テーマの異なる4つの水族館と、さまざまなアトラクション、ショッピングストア、レストラン、ホテルが併設された「海・島・生きもの」のテーマパークです。
日本最大級の水族館「アクアミュージアム」には、700種12万点の生きものが暮らしており、バンドウイルカやシロイルカ、セイウチなどが登場する「海の動物たちのショー」を毎日開催しています。そのほかにも、動物たちとふれあえるさまざまなプログラムがあり、子どもから大人まで1日中楽しめます。

横浜・八景島シーパラダイス公式ホームページ
http://www.seaparadise.co.jp

※新型コロナウイルスの影響により、営業状況につきましては横浜・八景島シーパラダイス公式ホームページをご確認ください。

あなたははじめて夢を聞かれた時、
いくつの世界を知っていましたか?
この企画をとおして、将来やりたいこと、
自分がすきなこと、はたらく未来を
少しでも広げるきっかけになればと思います。
ぜひ今後も子どもの夢企画をお楽しみに!

湘南ゼミナール