先生からのメッセージ
【教育コラム】子どものほめ方について②(アイ・メッセージでほめよう!)
2020.07.18
こんにちは。湘南ゼミナール八柱教室、教室長の菅谷です。
今回は「子どものほめ方について」の教育コラム第2弾になります。
※第1弾を未読の方は、まず『子どものほめ方について①(成長承認をしよう!)』を読んでから、この記事をお読みください!
さて早速ですが、『ほめ方(承認の方法)』には、大きく分けて3種類の伝え方があるのはご存じですか?
実は『ほめ方』に限ったことでは無く、全てのコミュニケーションに言えることなのですが、相手に言葉(メッセージ)を伝えるときに、一人称・二人称・三人称のどれを主語にするかで分類ができるのです。
まず一番多く使われるのが、二人称(YOU)を主語とする『ユー・メッセージ』です。
「あなたはよく頑張ったね」
「あなたの行動は素晴らしいね」
といったように、相手を主語にして伝えるほめ方です。
お子様が相手であれば、「●●くん、えらいね」のように名前を主語にしたほめ方も『ユー・メッセージ』に含まれます。
次に、一人称(Ⅰ)を主語にしたほめ方が『アイ・メッセージ』です。
「あなたが頑張っているから、私も頑張れるよ」
「●●ちゃんが■■してくれたおかげて、お母さんとても嬉しいよ」
といったように、相手の行動やほめるべき対象が、自分にどう影響を与えるかという視点で伝える方法です。
最後に、主語が三人称(WE)となるのが『ウィー・メッセージ』です。
「あなたが気を利かせてくれるから、家族みんなが助かっているよ」
「●●の頑張る姿を見て、家族みんなが勇気づけられているよ」
といったように、より広い範囲(私たち、家族、クラスなどの集団)の視点で伝える方法です。
例えばビジネスの場では、相手の承認欲求を満たしやすい『ウィー・メッセージ』が最も効果的なのですが、家族のような小さな集団だと、その距離が近すぎるがゆえに、「家族みんなが思っているよ」と伝えても、お子様から「えー、お父さんは絶対そう思ってないよ」などと反論されがちです。
そこでお子様をほめるときに最も効果を発揮するのが『アイ・メッセージ』なのです。
例えばテストの点数が良かった時に、
「(あなたは)よく頑張ったね」と『ユー・メッセージ』だけで伝えるのではなく、
「良い点をとってくれて、(わたしは)嬉しいよ」と『アイ・メッセージ』で伝えることが大切です。
ときに『ユー・メッセージ』は、「いまさらほめられても」とか「そんなお世辞はいらないよ」というように、お子様が素直にほめ言葉を受け止めてくれないことがあります。
対して『アイ・メッセージ』では、嬉しいと思っている相手の感情まで否定できないので、ほめ言葉を受け止めやすくなります。
『アイ・メッセージ』のポイントは感謝の気持ちです。
相手をほめるときに、『ほめよう』と思うのではなく『感謝を伝えよう』と考えてみてください。
そうすれば自然と「ありがとう」「嬉しいよ」「助かっているよ」「安心できるよ」という『アイ・メッセージ』のほめ方が実践できているはずです。
ちなみに『アイ・メッセージ』は、ほめるとき以外にも、日ごろのお子様との対話全てに有効です。
「宿題を早く終わらせなさい」ではなく、「宿題を早く終わらせてくれると嬉しいな」に。
「早く帰って来なさい」ではなく、「早く帰ってきてくれると安心するよ」に。
人は命令されて動くよりも、相手の要望に応えてあげたいと思うほうが気持ちよく行動できるものです。それがお子様の主体性にもつながります。
『アイ・メッセージ』、ぜひ試してみてくださいね!
来週から夏期講習が始まりますので、教育コラムはしばらくお休みです。
夏期講習中は、暑い中通ってきてくれる生徒たちに全力投球で向き合います。
9月になったら再開予定ですので、お楽しみに!!
※【教育コラム】の過去記事はこちら。他のコラムも、ぜひ読んでみてください!
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