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【神奈川県】特色検査を解くコツは?勉強法や時間配分などの対策法を解説


特色検査とは、神奈川県内の公立トップ校で実施される試験です。県内の公立トップ校を目指す場合、避けて通れない試験でもあります。

「初めて特色検査の問題に挑戦してみたけど、ほとんど解けなかった」とショックを受けた生徒さんも多いのではないでしょうか。

特色検査の問題を解くには、5教科の基礎知識に加えて、読解力や思考力が必要です。また、時間配分のスキルも求められます。

本記事では、特色検査の問題を解くコツや、おすすめの勉強法をご紹介します。

特色検査とは?

特色検査とは、5教科の内容が横断的に出題される試験です。学校の定期試験や、入試の学力検査とは異なり、論理的思考力や読解力、応用力が試されます。問題パターンを暗記するだけでは解けないため、特色検査問題でつまずく人は少なくありません。

特色検査の概要については、例年6月中旬ごろに公開されます。神奈川県教育委員会より、「特色検査を実施する学校や検査の概要」が発表されるので、チェックしてみてください。

神奈川県公立高等学校入学者選抜について | 神奈川県ホームページ

神奈川県での実施校は18校

2025年度の共通問題及び共通選択問題を用いた特色検査実施校は、次の通りです。

  • 横浜翠嵐高等学校
  • 柏陽高等学校
  • 湘南高等学校
  • 厚木高等学校
  • 川和高等学校
  • 希望ケ丘高等学校
  • 横浜平沼高等学校
  • 光陵高等学校
  • 横浜国際高等学校
  • 横浜緑ケ丘高等学校
  • 多摩高等学校
  • 横須賀高等学校
  • 鎌倉高等学校
  • 茅ケ崎北陵高等学校
  • 平塚江南高等学校
  • 小田原高等学校
  • 大和高等学校
  • 相模原高等学校

特色検査の実施校は、いずれも難関校です。通常の学力検査で高得点を取れる生徒が集まるため、特色検査の結果が合否を左右することも考えられます。特色検査の問題傾向は、関連リンクも参考にしてみてください。

2025年度公立高校入試 特色検査分析資料 | 湘南ゼミナール

特色検査を解くコツ3選

特色検査の問題を解くコツは、次の3つです。

  • 問題を3種類に分ける
  • 文系問題を優先する
  • 先に問題文から確認する

問題を3種類に分ける

特色検査が始まったら、最初に問題をざっくりと確認しましょう。そして、問題の内容を次の3パターンに分類してみてください。

  • 今すぐ解く問題
  • 後で時間をかけて解く問題
  • 捨てる問題

特色検査の制限時間は、60分と短くなっています。限られた時間で得点を稼ぐ必要があるため、

解きやすい問題から着手することが大切です。時間がかかりそうな問題は後回しにし、確実に得点できる問題から解いていきましょう。

文系問題を優先する

特色検査の問題は、次の2パターンに分けられます。

  • 文系型
  • 理系型

問題を解く際は「文系型の問題」から解きましょう。文系型の問題とは、出題内容が国語・英語・社会のみで構成される問題のことです。文系型の問題は、文章に書かれた情報を正確に読み取れれば、点を取りやすいです。

一方の理系型は、数学や理科の要素を含んだ問題です。効率よく点を取るには、理系型の問題を後回しにするのも一つの方法です。特色検査において、理系型の問題を解くには、ひらめきや機転が必要になるため、時間がかかります。加えて、解答中に計算ミスをすると、時間をかけても点が取れません。

先に問題を確認する

国語などの長文問題を解く際は、先に問題から読みましょう。時間の限られた特色検査では、長い問題文を読む時間が取れません。もし、先に問題文を読んでしまうと、思考や解答に充てる時間が削られます。

問題を頭に入れてから問題文を読むことで、必要な情報が書かれた部分に絞って探せます。1つでも多く問題を解くために、問題を効率的に解く工夫が必要です。

特色検査に必要な4つのスキル

特色検査を解くには、次のようなスキルが必要です。試験対策をしながら、少しずつ練習を重ねましょう。

  • 基礎知識
  • 読解力
  • 思考力
  • 時間配分

基礎知識

特色検査の対策をする前に、5教科の成績を見直しましょう。入試で特色検査が実施される学校は、学力検査でも高得点が求められるハイレベル校ばかりです。目安として、5教科の平均点が8割を切っているなら、特色検査より基礎問題の対策を優先しましょう。

実際の配点を見ても、学力検査は特色検査より配点が高く設定されています。次に示すのは、横浜翠嵐高校の配点比率(第一次選考)です。

 学習の記録(評定)学力検査特色検査
比率373

参考:神奈川県公立高等学校 入学者選抜選考基準

特色検査の問題を解くには、基礎的な知識が必要です。学力検査の得点が十分でない場合は、まず基礎的な対策から始めましょう。

例としてご紹介した、横浜翠嵐高校については、関連記事で詳しく記載しています。

横浜翠嵐高校の偏差値は 67|受験する生徒さんの共通点とおすすめな人

読解力

特色検査の問題には、長い問題文や英文、図表が含まれます。問題を読み解く読解力が身につけば、解答のきっかけを掴みやすくなるでしょう。

また、文章の中から必要な情報を拾ったり、文章を素早く読んだりすることも重要です。特色検査の問題は4問、制限時間は60分です。したがって、大問1つあたりに使える時間が、約15分と限られています。少ない時間の中で、長い文章を落ち着いて読めるよう、読解力を鍛えましょう。

思考力

文章や図表を読み解いた後は、拾った情報と自分の知識を合わせて、解答を導き出すことになります。答えまでの道筋を導くには、論理的思考力が必要です。

学力検査では高得点を取れるのに、特色検査の点数が伸びない場合は、論理的思考力を鍛える必要があります。一般的な学力テストならば、問題のパターンを覚えることで、一定の得点が見込めるでしょう。

しかし、特色検査の問題は、暗記だけでは対応できません。問われた内容を柔軟にとらえ、臨機応変に対応できるようにしましょう。

時間配分

特色検査の対策をする際は、時間配分を意識しましょう。解けない問題に時間を使いすぎると、解ける問題を解く時間がなくなります。

過去問や問題集を解く際は、解ける問題から解くことを意識してみてください。何度も繰り返すうちに、解ける問題の見極め方や、1問当たりにかけてよい時間の感覚が身につきます。

特色検査で高得点を取るための勉強法3選

特色検査対策をする際は、次のような勉強法を試してみてください。

  • 5教科の基礎知識をつける
  • 入試の過去問・全国模試を解く
  • 特色検査の対策模試を受ける

5教科の基礎知識をつける

特色検査対策を始める前に、5教科の内容を復習しましょう。一見難しく見える特色検査の問題ですが、ベースは5教科の基礎知識と一般常識です。特色検査で高得点を取れないときこそ、基礎的な内容を見直してみてください。

応用的な問題が解けないからといって、応用問題ばかりに手をつけるのは逆効果です。基礎的な知識が身につかないままなので、得点は伸びにくくなるでしょう。まずは5教科の基礎学力をつけることが大切です。

入試の過去問・全国模試を解く

基礎的な知識を身につけ、学力検査の得点も取れている場合は、特色検査対策に移っても問題ありません。特色検査の過去問や、全国模試の問題を解いて、論理的思考力や読解力を磨いていきましょう。

また、全国模試で出た問題と似たものが、特色検査で出題された実例もあるため、模試で扱われた問題は復習を徹底しましょう。

ただし、問題のパターンを覚える方法はおすすめできません。問題を解きながら、思考力や読解力を身につけることが目的です。

特色検査の対策模試を受ける

基礎を身につけ、過去問などで出題傾向に慣れてきたら、特色検査の対策模試を受けてみましょう。緊張感のある環境で自分の実力を試せます。本番と同じ時間配分で解くことで、時間管理のスキルも身につくでしょう。特色検査の対策模試は、自分の弱点を客観的に把握できる機会となるため、ぜひ受講してみてください。

まとめ:特色検査対策には過去問や模試を活用しよう

特色検査の問題は、学力テストと毛色が異なります。5教科の内容が総合的に出題されるため、最初は苦戦するかもしれません。しかし、本記事でご紹介したコツや勉強法を使えば、解答に必要な思考力・読解力が身につくでしょう。

また、本番での時間配分を意識するため、模試を受けるのも重要です。特色検査対策の模試をお探しの方には、湘南ゼミナールの「特色検査対策模試」をおすすめします。

湘南ゼミナールの特色検査対策模試は、実際の特色検査と同じ共通選択式を採用。試験の結果から得意な問題がわかるだけでなく、合格の可能性が高い高校もチェックできます。

今なら、模試の受験料無料に加えて、個別カウンセリングも受けられるキャンペーンを実施中。特色検査対策を始めたい方は、ぜひ受講を検討してみてください。