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早稲田大学高等学院の偏差値はどのくらい?推移や入試傾向も解説

早稲田大学高等学院の偏差値は75で、全国でもトップクラスの難関校として知られています。これから受験しようと考えている人やその保護者にとって、入試の難易度、合格するための対策方法は知りたい情報なのではないでしょうか。

そこで本記事では、早稲田大学高等学院の特徴や進学実績、入試形態、各教科の出題傾向と対策方法について詳しく解説します。あわせて、偏差値が近いライバル校についても見ていきましょう。

限られた勉強時間を活用して合格するのに必要な学力をつけるためにも、この機会に一通りチェックしておくことをオススメします。

早稲田大学高等学院の偏差値は75

2025年時点における早稲田大学高等学院の偏差値は75で、最難関校のひとつです。早稲田大学への内部進学が原則として保証されていることや、質の高い教育環境が評価されていて、多くの人が受験しています。

過去の偏差値の推移を見ても75前後で安定して推移していて、大きな変動はありません。

偏差値75という数値は、受験者全体の上位0.62%に入る必要があることを意味します。すなわち、1,000人中6位以内に入らなければいけないということです。

学力がこの水準に達するには、基礎学力を定着させたうえで応用力や思考力を高める学習が欠かせません。中1のときから予習・復習・問題演習などの学習を計画的に進め、基礎を固めながら徐々に難易度を上げていく必要があります。

※偏差値データ参照元

早稲田大学高等学院の特徴

早稲田大学高等学院は、早稲田大学の附属校として独自の教育プログラムを実施しています。特徴的なポイントは以下のとおりです。

  • 第二外国語を必修としている
  • 情報教育を徹底している
  • 総合的な探求を重視している
  • 高大一貫教育を重視している
  • 留学・研修プログラムが充実している

それぞれの特徴を詳しく紹介します。さらに詳細な情報を知りたい人は、以下もチェックしてみてください。

Educational Policy

第二外国語を必修としている

早稲田大学高等学院では第二外国語を必修としていて、生徒は以下からひとつを選んで3年間学びます。

  • ドイツ語
  • フランス語
  • ロシア語
  • 中国語

これは他の高校ではあまり見られない特徴的なカリキュラムです。高校段階から第二外国語を学ぶことで、語学力を高められるだけでなく、異文化理解や国際感覚を養えます。グローバルに活躍するうえで欠かせないスキルのひとつを習得できるカリキュラムです。

情報教育を徹底している

情報教育を徹底しているのも早稲田大学高等学院の特徴で、在学生は大学のネットワークを利用したり、学校のコンピュータを課題に活用したりできます。プログラミングやデータ分析など、現代社会で必要とされる情報処理スキルを自然に習得できる環境です。

高校段階から大学レベルの設備を使えることで、ITリテラシーが自然に高まり、将来のキャリア形成にも役立ちます。

レポートや課題の作成などでもコンピュータを活用でき、日々の学習を通じて必要なスキルを習得できます。

総合的な探求を重視している

自ら課題を発見して仮説検証を繰り返すスキルを習得するため、総合的な探求にも力を入れています。生徒は興味があるテーマを選んで調査・研究し、成果を発表する経験を積みます。

これは問題発見力や情報収集力、分析力、プレゼンテーション能力など、大学や社会で求められる力を育成するプログラムです。教師は探求活動をサポートすることで、生徒の主体性を尊重した指導が行われています。

高大一貫教育を重視している

早稲田大学の附属校として高大一貫教育を重視していて、大学教員による授業を受けられたり、大学の正規授業を受講できたりします。高校生のうちから大学レベルの学びに触れることで、進学後をイメージしやすくなり、一貫した学びを実現できます。

在学生は大学の施設や図書館の利用も可能です。より高度な内容を学べる環境を整備しているのは、大学附属校ならではのメリットといえるでしょう。

また、大学との連携により、最先端の研究に触れる機会も豊富です。高大連携の詳細は、以下のページで詳しく確認できます。

Affiliation with Waseda Univ

留学・研修プログラムが充実している

学術交流協定や短期・長期留学プログラムを活用した国際交流が充実しているのも、特徴的なポイントです。海外の提携校との交換留学プログラムや、夏休みを利用した短期語学研修などがあり、興味・関心に応じて選択できます。

これらのプログラムを通じて、語学力を向上させたり視野をグローバルに広げたりできます。グローバル化が進む現代社会において、高校時代からこのような経験を積めるのは大きなメリットです。

留学・国際プログラムの詳細は以下から確認できます。 

Study Abroad

早稲田大学高等学院の進学状況

早稲田大学高等学院の卒業生は、ほぼ全員が早稲田大学へ進学することが特徴です。例年卒業生の約99%が早稲田大学に進学しています。

2024年度の進学実績は以下のとおりです。

  • 政治経済学部:110人
  • 国際政治経済学科:22人
  • 法学部:76人
  • 文化構想学部:27人
  • 文学部:21人
  • 教育学部:18人
  • 商学部:50人
  • 基幹理工学部:57人
  • 創造理工学部:44人
  • 先進理工学部:27人
  • 社会科学部:30人
  • 人間科学部:1人
  • スポーツ科学部:3人
  • 国際教養学部:15人

これは、ほかの早稲田大学附属校・系属校と同様の傾向です。内部進学制度があることで大学受験の対策が不要になり、その時間を自分の興味・関心がある分野の学びに活用して高校生活を充実させられます。

なお、医学部や海外の大学に入学する目的で受験するケースもあります。

具体的な進学実績は以下のページから確認可能です。

Enrollment numbers by Department

早稲田大学高等学院の入試の特徴

早稲田大学高等学院の入試には、一般入試に加えて以下の特別入試があります。

  • 自己推薦入試を実施
  • 帰国生枠を用意

自己推薦入試を実施

早稲田大学高等学院では、所定の条件を満たしていて、第1志望とする人が出願できる自己推薦入試を実施しています。具体的な受験資格は以下のとおりです。

  • 9教科の評定合計が40以上である
  • 中学校3年間の欠席日数の合計が30日以内である

選抜は個人面接を中心に行われ、志望動機、高校での学習意欲、将来の目標などが評価対象です。成績に加えて課外活動の実績やリーダーシップ、社会貢献活動などが総合的に評価され、これらを総合的に判断して合否を判定します。

面接では論理的思考力やコミュニケーション能力も確認されるため、十分な準備が必要です。

帰国生枠を用意

日本国外で所定のカリキュラムを修了した人に対し、帰国生出願資格を定めています。具体的な出願条件は以下のとおりです。

  • 保護者の海外在留に伴い、1年9ヶ月以上海外に在住していた
  • 指定日までに学校教育の9年の課程を修了したもしくは修了見込みである

試験の内容は一般入試と同様で、国語・数学・英語の学力試験と小論文試験が行われます。帰国生特有の経験や国際的な視野が評価される一方、合格するには一般入試と同レベルの学力が必要です。

早稲田大学高等学院の出題傾向

早稲田大学高等学院の入試で合格するには、各教科の出題傾向を理解したうえで効果的に対策することが重要です。ここでは各教科の勉強方法として、以下を紹介します。

  • 【国語】論説文と古文がメイン
  • 【数学】代数学・幾何学ともに標準レベル以上の問題が中心
  • 【英語】長文読解問題が多く出題

なお、早稲田高等学院の公式サイトで過去問が公開されています。こちらも活用して勉強に励むとよいでしょう。

2024年度 早稲田大学高等学院 入試問題

【国語】論説文と古文がメイン

国語の試験問題は長文読解がメインであり、スピーディに文章を読解するスキルが求められます。そのため、文章の中から筆者の主張や論点などを示すキーワードを発見し、要点を見極める練習が必要です。

日々の勉強では、段落ごとの要旨を把握しながら読み進める習慣をつけましょう。各段落を自分で要約しながら読むトレーニングをすると効果的です。

古文は文法や単語など、基本をマスターすることで得点しやすくなります。古文特有の単語や文法を覚えたうえで、助動詞や敬語の知識を確実に習得しましょう。

解答は多肢選択式がメインで、記述問題は多くありません。

【数学】代数学・幾何学ともに標準レベル以上の問題が中心

数学の試験では、習得した知識をどのように活用するかを考えなければならない問題が多く出題されます。そのため、早いうちに理論や公式といった基礎的なポイントをマスターし、問題演習を繰り返す必要があります。

単に公式を暗記するだけでなく、なぜその公式が成り立つのかもきちんと理解しましょう。自分で証明でき、他者に教えられるレベルを目指すのがオススメです。

また、試験時間は限られているため、速やかに解答に至るルートを探さなければなりません。解き方のコツを覚えるためにも、難関校向けの問題集を使い、複数の解法を学びましょう。

【英語】長文読解問題が多く出題

英語は長文読解に加えて文法問題が出題されるため、基本的な文法をマスターしつつ読解力を高める必要があります。こちらも難関校全般に共通する特徴として、入試段階で高校初級レベルの問題が出題されます。

そのため、先取り学習を意識して高1で学ぶ範囲もある程度学んでおきましょう。長文読解はスピーディに読解するスキルが求められるため、日頃から英文に触れることが重要です。

なお、早稲田大学高等学院の入試では、リスニングは出題されません。リーディングやライティングといった筆記試験の対策を万全に整えましょう。

早稲田大学高等学院と偏差値が近いライバル校とそれぞれの特徴

早稲田大学高等学院と偏差値が近く、併願校として選ばれやすい学校がいくつかあります。ここでは、代表的な学校として以下の3校を紹介します。

  • 早稲田大学本庄高等学院
  • 早稲田実業高校
  • 慶應義塾高校

それぞれに特徴があるため、力を入れている教育内容や校風などを総合的に判断し、受験する高校を決めましょう。

早稲田大学本庄高等学院

早稲田大学本庄高等学院の偏差値は75で、同水準の学校です。埼玉県本庄市にある高校で、早稲田大学附属校のひとつです。早稲田大学高等学院と同様に高大連携を重視していて、ワークショップや講演会が多く開催されています。

卒業生のほとんどが早稲田大学へ進学するのも、早稲田大学高等学院と同じです。早稲田大学高等学院と同様に大学進学が保証されています。

課外活動も充実していて、学びや活動の幅を広げたい人にオススメです。自然豊かな環境で学べることも魅力のひとつです。共学であるため、男女ともに受験できます。

あわせて読みたい:早稲田本庄高校の偏差値は?特徴や入試傾向、合格のポイントを紹介

早稲田実業高校

早稲田実業高校は早稲田大学の系属校で、偏差値は75と同水準の学校です。卒業生のほぼ全員が早稲田大学に進学しているのは、早稲田大学高等学院と同様の傾向です。

ディプロマ・ポリシーとして「豊かな学識と表現力」「次世代のタフなリーダー」「伝統の継承」の3つを掲げていて、必要な知識や技能、思考力・判断力・表現力などをバランスよく育成します。

充実した国際交流プログラムがあるのも特徴です。多種多様なプログラムから選んで参加できるため、国際的な視野をもちたい人に向いています。

あわせて読みたい:早稲田実業高校の偏差値は?推移と学力を合格圏まで上げる方法を紹介

慶應義塾高校

慶應義塾高校は慶應義塾大学の附属校で、偏差値は75です。「独立自尊」をテーマにした教育が特徴で、生徒の主体的な学びを尊重しています。

大学附属校で高大連携を重視しているのは、早稲田大学高等学院と共通している特徴です。

進路は慶應義塾大学へ進学する生徒がほとんどで、医学部、法学部、経済学部など、希望する学部に進学可能です。生徒数が約2,200人と多く、さまざまなバックグラウンドをもつ人が集まっています。

あわせて読みたい:慶應義塾高校の偏差値は?出題傾向と合格するための勉強法を紹介

早稲田大学高等学院への合格を目指すなら湘南ゼミナールに入塾しよう!

早稲田大学高等学院のような難関校に合格するには、効果的な受験対策が不可欠です。しかし、十分な対策を家庭学習のみで行うのは難しいため、ぜひこの機会に湘南ゼミナールへの入塾を検討してみてください。

湘南ゼミナールでは、「早慶附属高」コースを用意していて、合格を目指して以下のような指導を実施しています。

  • 合格逆算カリキュラムにもとづいた指導を受けられる
  • 厳しい基準をクリアした講師から指導を受けられる

合格逆算カリキュラムにもとづいた指導を受けられる

湘南ゼミナールでは、合格逆算カリキュラムにもとづいた指導を実施しており、志望校のレベルと現在の学力に応じた指導を受けられます。

入試本番から逆算して必要な学力を計画的に身につけるカリキュラムで、無駄なく効率的に学習できるのが特徴です。これによって各教科で何をいつまでに習得すべきかが明確になるため、目標をもって学習に取り組めます。

早めに入塾することで十分な学習時間を確保でき、合格の可能性をより高められます。

厳しい基準をクリアした講師から指導を受けられる

湘南ゼミナールの講師陣は一定の基準をクリアしていて、ハイクオリティな指導を受けられます。模擬授業を実施して指導力を高めたり、最新の入試情報をチェックして指導に反映したりしているのが特徴です。

また、定期的な研修を通じて指導スキルを向上させる取り組みも行っています。結果として早稲田大学高等学院をはじめとする難関校への合格実績が豊富で、徹底した受験対策が可能です。

湘南ゼミナール「早慶附属高コース」の詳細はこちら

高偏差値の早稲田大学高等学院に合格するには体系的な学習が必要

早稲田大学高等学院の偏差値は75で、全国でもトップクラスの難関校です。過去の推移を見ても安定して高い水準を維持しており、合格には確かな学力と効果的な受験対策が欠かせません。

入試では国語・数学・英語の3教科が課され、各教科とも標準レベル以上の問題が出題されます。国語は長文読解と古文、数学は応用力、英語は長文読解と文法が重視されます。基礎学力の定着はもちろん、応用力や思考力を高める学習が不可欠です。

合格に必要な学力をつけるには、早めに対策をはじめて体系的に学習する必要があります。

湘南ゼミナールでは「早慶附属高コース」を設置していて、最新の受験情報にもとづいた指導を受けられます。早稲田大学高等学院に合格するためにも、ぜひ早めの入塾を検討してみてください。