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コラム

キャリア教育:ワールドライブラリー×翻訳家 かまちゆかさん×湘南ゼミナール/特別コラボ授業【前編】

2020.01.21

子ども達が一生懸命に取り組む勉強。
その勉強の先にある、未来の選択肢を増やすキッカケとなる体験をひとつでも増やしてもらいたい...。そこで湘南ゼミナールでは、さまざまな仕事で活躍する素敵な大人たちと特別コラボ授業を企画しています。


今回お届けするのは、世界の絵本を日本の子ども達に届ける「絵本出版と翻訳家のお仕事」の特別コラボです!
ご協力いただいたのは、株式会社ワールドライブラリー取締役の林さんと、翻訳家のかまちゆかさんです。


"絵本をひらくと、世界がひらく。"
そう伝えるワールドライブラリーは、日本の子ども達が今まで見たこともないような世界中から選び抜いた魅力的お話や色彩の絵本を翻訳出版し、全国の子ども達へ届けています。
その絵本を開けば、好奇心をもって文化や価値感の違いを当たり前に受け止める感覚を養うことができる素晴らしい絵本ばかりです。


ぜひ、以下よりご覧ください。



ドイツで衝撃を受けた
世界の絵本との出会い

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写真:特別授業を行うワールドライブラリーの林さん


ワールドライブラリー林さん:
僕たちの会社は、世界中の出版社から、日本で翻訳して販売するための権利を取得して海外の絵本を日本語翻訳して出版する仕事です。
そこまででいうと普通の出版社なんですが、僕たちはその本を書店以外の場所にレンタルでお届けするというサービスをやっています。

海外の絵本との出会いは6年くらい前でしょうか。当時、出版社の本の制作や、製造のお手伝いをする仕事をしていたご縁から、ドイツのフランクフルトで開催されているブックフェアに行く機会がありました。このフランクフルトブックフェアは100カ国以上が参加する世界最大の本の展示会で、ものすごく大きな会場に世界中の出版社が出展して商談会をしています。

ここに初めて行った時に衝撃を受けました。
世界にはまだまだこんな数の本や、色合い、仕掛けがされた本があるのかと、見れば見るほど驚いたことを今でも鮮明に覚えています。
そして、"この本をなんとか日本の子どもたちに紹介したい"、そう思ったのがこの仕事をはじめたきっかけです。



"本が売れない"出版業界...
絵本を届けるために考え抜いた策とは!?


ワールドライブラリー林さん:
ドイツから帰国後、僕のお客さんだった出版社に「こんな面白い本を見つけましたよ!出しませんか?」と紹介するも、当時出版業界は本が売れなくなって厳しい状況‥‥。いくら紹介してもなかなか出版してもらえませんでした。

とある日、歯の治療で歯医者さんに行きました。最近の歯医者さんは除菌したり、空気を綺麗にして、環境を整えていますよね。でもふと本棚を見ると‥‥‥ボロボロの本がそのまま置いてあるんです。他はクリーンなのに、本だけはこうなっている。
もっと綺麗にできないかな。交換してあげたらいいのにな。そう思った時、これを綺麗に保てれば患者さんも先生方も喜ぶいいサービスが作れるんじゃないかと思ったんです。

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―――林さんは歯医者さんでの気づきをもとに、出版社になる方法を1から調べ、サービスの実現に向けて突っ走ったといいます。そしてようやく完成したのが絵本のレンタルサービス。


ワールドライブラリー林さん:
レンタルサービス作りましたっていう時に、僕たちが作った新しい会社は、"誰も知らない会社"でした。しかも、誰も見たことのない海外の絵本。そして今もですが、世の中にない絵本のレンタルサービス。
‥‥‥非常に怪しいですよね。(笑)
突然電話して、知らない会社から全然知らないもの紹介されてもピンとこないし、怪しい人によく会ってくれるな...みたいなところからのスタートでした。


―――そこで、林さんは次々と思考を巡らせ、新たな気付きから実行へと突き進みます。


ワールドライブラリー林さん:
歯医者さんを調べると、全国で6万8千件あったんです。
この6万8千件がどういう数字かというと‥‥‥日本のコンビニエンスストアを全部足すと5万件くらい、本屋さんが1万3千件を切るくらい。つまり、コンビニと本屋さんの数を足しても6万3千件。この2つがリアルな場所で本を売っている場所なんですよね。
"本屋さん以外のところで本があれば、競合が減るというか、他の本よりうちの本を見てくれる可能性が高まるんじゃないか?"そう思い、いつもと違う場所に置いてみることを発想しました。
そして、子ども達が一定の時間を過ごす場所を調べまくったんです。小児科も行くし、耳鼻科にも行く、そういうところにはだいたいボロボロの絵本が置いてあったりする...。病院以外にも、保育園・幼稚園、あとは車の販売店やファミリーレストラン、とにかく数で足していくと本屋さんとコンビニの何十倍という数があったんです。



ピーターパンと言われても...
夢を語って味方が増えた。


ワールドライブラリー林さん:
ところで、大使館に入ったことがある子はいる?

生徒さん:
はい!

ワールドライブラリー林さん:
すごいね!!!
日本にはいろんな国の大使館があって、自分の国の文化を日本で発信する役割や、自国の企業をサポートしたりしていますが、ほとんどの人は大使館ってなかなか縁がないですよね。
僕たちはそこに目をつけたんです。「あなたの国の絵本を僕たちが買って日本で売ります、応援してください!」と言ってきました。

一番最初にお話を聞いてくれたのがスペイン大使館。
お話すると、「すごくいいですね、応援しますよ!」って言ってくれて‥‥で、スペイン大使館を出ると目の前にスウェーデン大使館があるんですね。
今度はそっちで、「あっち(スペイン大使館)は応援してくれるって言ったんですけど...」みたいな断れない事実を作っていったんです。(笑)

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そういう工夫をしながら、結果的に多くの大使館からサポートをいただいて、イベントを開催したほか、北欧などのマイナー言語に対応できる翻訳家さんをご紹介してもらうなどしました。
これは結果論で思うことですが、"夢を語ることで味方が増えた"んです。
共感してくれる方が増えると、自分のまわりにも伝えてくれるんです。自分の子どもが通っている保育園紹介しますよ、お医者さんの知り合いがいるんで話してみますか?と、すごく仲間が増えていきました。


ワールドライブラリー林さん:
最初はゼロからだったので、夢ばかりのピーターパンみたいな話をしていて。(笑)
お金も入ってこないし、まだまだこれからスタート...。でも、やっていくうちに実績が出てきたんです。こうして夢を語って形にしてみるということで、僕たちへの信頼度がすごく変わっていきました。


―――ワールドライブラリーは2014年に設立以来、30カ国の版権を取得して規模を拡大、絵本のレンタルサービスは全国600施設超に上ります。全国に店舗を持つ蔦屋書店でも絵本を販売するほか、ご家庭向けの定期購入サービスも勢いを増すばかりです。



仮説×検証×アイデア
実行してこそ得られるもの

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写真:特別講師にいらしたかまちゆかさんは、ワールドライブラリーでも人気作の「ニブルス」シリーズの翻訳も担当されている。海外作品らしい鮮やかさと、仕掛けも楽しい絵本。


―――ワールドライブラリーはレンタル事業のサービス向上はもちろんのこと、絵本を通して世界の文化を日本の子ども達に広げ、社会に対して貢献できることがないかを日々考えているといいます。


ワールドライブラリー林さん:
"何かをやりたい"と思った時、それは発想や希望、願望だったりするので、仮説と検証を掛け合わせていくことが大切です。
自分だったら「この値段なら買うな」とか、こういう提供の仕方だったらお客さんが感動してくれるかなっていうのをアイデアにしていく。これを逆にしてしまうと、やりたい、やりたい、ってことに無理やり説得材料を付けてそこに寄せていってしまう‥‥。

ここが勉強とちがうところで、同じ掛け算でも逆にすると結果が変わってしまうことがあるんです。
「こんなこと考えているんだよね」「こんなことやたら成功すると思うんだよね。」と、一見するといい事を言っているように思うんだけど、時間が経ってみると何も起こっていないのでは価値がないんです。
一番重要なのは、何かやりたいと思ったら、それを実行するところまでやり切るってことだと思います。実行することで失敗したとしてもやったという事実はものすごく評価される。まだまだ学生生活やいろんなことがあると思いますが、実行するところまでやり切ることを大切にしてほしいなと思います。


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―――世界の文化を日本で広める仕事を誇りに思い、この仕事を続けていきたいという熱意は、生徒さん達の胸にも熱く届いていました。


以上、取材【前編】より。



次回【後編】コラムでは、翻訳家かまちゆかさんによる「翻訳家のお仕事」と、生徒さんが翻訳体験をした模様をお届けします!
子供向け絵本の元祖といわれる名作や、村上春樹さん訳の最新書籍を例にした翻訳の奥深さが見られる特別授業です!

>>コラム【後編】へ!!


※※本企画は株式会社ワールドライブラリーと、湘南ゼミナールの企業交流プロジェクトVISIONARY SWANS双方が、CSR(社会貢献)活動の一環として、難関高受験コースの生徒さん向けに無料にて行っております※※


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