コラム
【2021 高校受験】神奈川 公立高校/受験日程の注意点や特色検査実施校の最新動向!
コロナウイルスの影響で入試の出題範囲など見えないものが多く、不安が募る方も多いといわれる今年度の受験。
そこで2021年度(令和3年度)の公立高校入試や特色検査について、湘南ゼミナール進路情報戦略室長 秋山に取材し、最新の入試動向や併願校の選び方についてまとめた情報をお届けいたします!
ぜひ、以下よりご覧ください。
目次:
1.神奈川県 公立高校入試日程が2~3日連続試験に!注意したいポイントとは?
3.早慶やGMARCHの合格者数を中心に実績を伸ばす、学力向上進学重点校エントリー校の取り組みが面白い!
4.私立高校の志望校選びも重要! 併願校は2番目・3番目に行きたい学校を。
神奈川県公立高校入試日程が2日連続試験に!
注意したいポイントとは?
神奈川県の公立高校入試 2021年度(令和3年度)日程が発表されました。
―――試験日程の変更で気を付けたいことは何でしょうか?
秋山:
試験日程における一番のポイントは、学力検査から面接、さらには特色検査まで休みなく2~3日連続で試験を受けるという点です。
これまでは学力検査と面接の間に土日を挟んだ日程となっていたため、その間に気持ちを整え、面接の練習や特色検査の復習をしてから臨むことができました。しかし、今年は万事万全で試験開始の2月15日(月)を迎える必要があります。
写真:湘南ゼミナール進路情報戦略室長 秋山
―――今年の受験生はコロナウイルスにより大きな影響を受けていますね。
秋山:
試験日程が続くことにより、例年以上に体調管理が重要となります。
万が一インフルエンザ等の疾患にかかった場合の対応として、公立入試では「追検査」という振替日が用意されています。ただし、面接と特色検査に追検査はないので注意が必要です。
特色検査ってどんな試験?
実施校の特徴も知りたい!
―――神奈川県公立高校入試の特色検査の特徴を教えてください。
秋山:
特色検査の特徴は何といっても『科目横断型』であることです。
英語で書かれた数学の問題、技能科目との融合問題、プログラミングのような問題、4コマ漫画の起承転結の問題など、全国のどこにもないような問題がバリエーション豊富に出題されます。
ほとんどが初見の問題である上に、資料・グラフ、リード文の量も非常に多く、トップ校受検者であっても時間内に解き終わるのが難しいほどです。全国でも最高難易度レベルの公立入試問題と言って間違いないでしょう。
―――特色検査のどのような学校で実施されますか?
秋山:
特色検査は実技と自己表現検査の2つに分かれますが、自己表現検査の中でも「筆記型」と呼ばれる試験があります。これは、学力向上進学重点校として指定された学校や、その指定を目指すエントリー校合計17校の全てで課されます。
「学力重点進学重点校」とは??
難関上位大学へ合格できる高い学力を育成する役割を担う高校で、現在は横浜翠嵐、湘南、柏陽、厚木の4校のみ正式に指定されています。国公立や最難関私大へ進学したい場合は是非目指して欲しい学校です。中でも横浜翠嵐と湘南は2トップですが、近年は東大合格者を安定して二桁輩出しつつ、京大など関東以外の難関国公立へも合格者を輩出しています。
「学力重点進学重点校エントリー校」とは??
横浜緑ケ丘、川和、多摩、希望ケ丘、光陵、横浜平沼、大和、相模原、平塚江南、茅ケ崎北陵、小田原、鎌倉、横須賀の13校です。エントリー校の各校も早慶やGMARCHの合格者数を中心に実績を伸ばしている学校があります。
また上記に加え、特色検査の「共通問題」以外を実施する学校が8校あります。
※田奈、釜利谷、横須賀明光・大楠、多い、大和東、神奈川総合、横浜国際、横浜サイエンスフロンティア。
早慶やGMARCHの合格者数を中心に実績を伸ばす
学力向上進学重点校のエントリー校の取り組みが面白い!
―――特色検査実施校では、実際にどのような出題がありますか?
秋山:
学力向上進学重点校エントリー各校の取り組みが近年とても面白いと思います。
例えば、「数Ⅱを必修化」「小テストの進捗を追う」「季節講習の時間を増加」という教務的なものから、「とにかく教員の意識改革!」「総合的学習の時間や探求の時間での研究結果でAO・推薦入試増加を狙う」「先輩と後輩の仲の良さを武器に、自習・質問スペースを廊下に設置して背中を見せる!」など戦略的・マネジメント的なものまで、多種多様です。そういった各校の想いや考えが特色検査の問題にも反映されているのではと思います。
こうした取り組みが学力進学重点校エントリー各校で、早慶やGMARCHの合格者数を中心に実績を伸ばしていることにも繋がっていると思います。
―――特色検査の出題傾向はどのようになっていますか?
秋山:
今春(2020年度)入試では、大問2つ分は共通問題として全校同じ問題で、残りの大問2つは、5つの大問群の中から学校ごとに2つを選択・指定してよいことになっていました。
先ほどの先輩と後輩の仲の良さを武器に自習・質問スペースを廊下に設置して背中を見せる!」の学校が「4コマ漫画の起承転結の大問」を指定しています。
また、「総合的学習の時間や探求の時間での研究結果でAO・推薦入試増加を狙う」の学校では、「プログラミングの大問」を指定するなど、まさに各校の特色が出た学力検査でした。
おそらく2021年度入試も、今年と同様の特色検査の傾向になるのではと考えています。
私立高校の志望校選びも重要!
併願校は2番目・3番目に行きたい学校を
―――公立高校入試と併せて、私立高校の志望校選びで注意したいポイントはありますか?
秋山:
併願の私立高校においては、志望校選びの際に「滑り止め」と軽く考えないことが大切です。
公立高校が第一志望である場合、併願私立は「2番目、もしくは3番目に行きたい高校」として考えた方が、「あの高校に合格している」という安心感を持って、第一志望の公立高校の受検に臨めます。また、万が一のことがあっても4月以降前向きに入学でき、結果として高校受験そのものがうまくいくことが多いでしょう。
私立高校の志望校を決める際にも、公立高校と同様に
・「高校生活で何がしたいのか」
・「高校卒業後にどうなっていたいのか」
・「行きたい高校」
・「やりたいことができる高校」
を掘り下げて、自分に合う学校を探していくことをお勧めします。
2021年度(令和3年度)の高校入試は緊急事態宣言の影響もあり、学校生活や定期テスト、成績の付き方から入試の出題範囲まで、まだ不明の要素はたくさんあります。反対に、不明の要素に対しても対策をしっかりとすることで不安要素を減らすことができるのではないでしょうか。
具体的には、例年の受験生以上に「成績が上がったら」「成績が下がったら」といった想定幅を広くして、「受験する可能性がある高校」の数多く持つことが大切です。その準備ができていれば、全力で勉強して成績が確定した後にすんなりと受験校を選べるのだと考えています。
神奈川県 公立高校の入試スケジュールは、学力検査が2月15日(月)、面接及び特色検査が2月15日(月)~17日(水)と確定しています。
神奈川・東京では私立高校の入試解禁日が例年2月10日以降です。併願国私立が1校のみの場合は大きな問題はありませんが、併願国私立を2校以上受験する際は、受験日や手続き日の確認も大切です。
公立高校が第一志望でない場合は、神奈川では追加合格を出さないため3月1日(月)の公立高校合格発表日前日の正午までに辞退しなければならないので注意が必要です。
―――以上、取材より。
神奈川県公立高校入試の特色検査をはじめ、受験対策はぜひ湘南ゼミナールにご相談ください。
特色検査対策講座のみの受講も行っております。下記お問合せフォームよりご登録いただきましたらご相談内容に合わせてご紹介いたします。

小中部神奈川について詳しくは下記よりご覧ください。
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