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コラム

キャリア教育企画:(株)フレックス テレビ朝日報道部門×湘南ゼミナール/コラボ授業 【前編】

2019.12.27

子どもたちが毎日、一生懸命に取り組む勉強。
その勉強の先にある未来をイメージして、選択肢を増やすキッカケのひとつになる場を提供したく、湘南ゼミナールでは様々なコラボ授業を企画しています。


今回お届けするのは「テレビ局 報道のお仕事」です。
災害時はもちろんのこと、日々の生活にも欠かせない情報を届けてくれるニュース番組。毎日何気なく見ているテレビニュースは、実際にどのような現場で作られているのかご存知ですか?

そこで、テレビ朝日の報道部門を担う株式会社フレックス(テレビ朝日グループ)ご協力のもと、コラボ授業を開催!湘南ゼミナール難関高受験コースに通う小6~中2の生徒さんにご参加いただきました。


(以下よりレポート)



事件発生~オンエアまで
テレビニュース制作の舞台裏

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写真:フレックス本社が入る港区西麻布 テレビ朝日EXタワーの会議室で実施した授業の様子


株式会社フレックス(以下、フレックス)は、1971年(昭和46年)設立以来、50年近くに渡りテレビ朝日の報道・情報番組の制作を行う会社です。「報道ステーション」や「スーパーJチャンネル」といったニュース番組を筆頭に、撮影からオンエアまでを担っています。
フレックスは、都内にあるNHKと民放キー局5局といった6つのテレビ局のグループ会社のなかでも規模の大きい会社で、開局60周年(2019年現在)を迎えたテレビ朝日の報道局を支え続けています。


―――ニュース制作に関わる部署は、次の5つです。


<技術部>
事件・事故などのニュース現場の取材、撮影をする仕事。

<映像編集部>
撮影された映像や音声を編集し放送用のVTRを制作する仕事。

<番組制作部/企画制作部>
ディレクターや記者と呼ばれる職業で、事件、事故の現場で取材したことを原稿やレポートで伝える仕事。※ディレクターは番組ニュースを制作やスタジオ演出も行う。

<アーカイブ部>
60年間に渡るテレビ朝日の映像にデータを付けて保存する仕事。


以上の5部署でニュース制作に関わっています。


―――この日、コラボ授業にご登場いただいたのは、カメラマン・編集者・アーカイブ責任者として、現場で長年経験を積まれたプロフェッショナルの4名です。


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写真:特別講師の秋山さん


フレックス秋山さん:
ニュース番組がどういう風に作られているのか、ニュースが起きてから放送されるまでを見ていきましょう。
最近のニュースといえば、台風(19号)被害があり、首都圏でも水害が発生しました。それから沖縄の世界遺産になっている首里城が燃えたニュースや、天皇即位パレードといった国をあげたイベントもありました。
ニュースが発生すると被害状況を撮影するだけでなく、現場の関係者へのインタビューや、街中で一般市民にインタビュー(街録という)することが毎日のようにあります。他にも記者会見での取材・撮影や、総理大臣や議員の足を止めてインタビュー(ぶら下がりという)を行っています。


―――ニュースが発生すると、取材➡編集➡映像完成➡放送➡保存と、全ての部署が関わり、毎日24時間体制で目まぐるしく起こるニュースを追い続けています。


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フレックス秋山さん:
皆さんニュースで「速報」というものを見たことがあるかと思います。例えば、夕方のニュース番組が終わる直前にノーベル賞 受賞者の発表があった際には、各局で競い合うように情報を集めて「速報」を出していました。この際にも受賞した方を以前に取材していた場合にはその映像が必要になります。
また、天皇即位パレードでは当日の映像だけでなく30年前の前皇后のパレードまで振り返って保存された映像を入れて放送を行いました。

このように、どんなニュースであっても1回の放送が終わると全てが終わるわけではなく、取材したものを次の放送に備えて保管していかなければならない。来年にはオリンピックも開催されますが、その際にも1964年の東京オリンピックの映像や昔の街並みや人の様子が分かる映像が無いと「前回のオリンピックの時はどんな風だったっけ?」という振り返りができません。
せっかくの大イベントを取材しても時間が経つと見られない...とならないよう、保存というのはテレビ局にとってとても大切な業務です。



使えなければガラクタの山...。
アーカイブ・メタデータ保存とは?

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写真:特別講師の佐藤さん


フレックス佐藤さん:
私は、映像を保存するアーカイブ部で20年ほど仕事をしていました。
「アーカイブとは何だろう?」これは分かり易く言うならば、"重要な記録を保存・活用して未来につなぐこと"です。それが来週であっても、10年後、100年後の未来でも...。


―――テレビ局における重要な記録とは、映像や音声を指します。フレックスのアーカイブが保存する映像は、事件事故の現場、政治・国会の映像、海外のニュース映像、さらには芸能人のイベント映像やスポーツの試合・練習映像、各種インタビュー、など多岐に渡ります。また、テレビ朝日で放送された報道の番組やバラエティー、全ての番組を保存しています。


フレックス佐藤さん:
これまでテレビ朝日に保存されている映像件数は約200万件、1日あたり約300件の映像が増えています。つまり、1年間で10万件...生徒さんたちが社会人になる頃には300万件になると思われます。


―――そんなにも膨大な資料をどのように保存しているのか...。実際に手に取って見てみました。


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写真:アナログテープを見る生徒さんたち。


フレックス佐藤さん:
グレーのものがアナログテープで約30年前頃に使用し始めたものです。これがデジタルテープになり、HDテープ、最近ではディスクになりました。こうした保存メディア数でいうと過去から150万本ものテープが保存されています。
それも放っておくと、何の価値もないガラクタの山になってしまう...。これを宝の山にするにはどうしたらいいか??...それを解決するのが、メタデータです!


―――そこで例に出されたのが、コーラ飲料の500mlペットボトル。


フレックス佐藤さん:
コーラは、ラベルを剥がすと何か分からなくなる。コーラと思う人も居れば、お茶と思う人もいます。ラベルには何が書いてあるのでしょう?

生徒さん:
原材料名...加糖ブドウ糖、保存方法‥‥‥


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フレックス佐藤さん:
メタデータというのは、データに関連するデータのことを指します。
コーラの場合、データはコーラ、コーラに関するメタデータはラベルにあたります。原材料、容量、製造所、販売所、保存方法...たくさん書いてあります。このコーラとデータが紐づいて初めてコーラだと分かる。これがメタデータだと覚えていきましょう。


―――では、実際に映像におけるメタデータとは何を指すのでしょうか。


フレックス佐藤さん:
撮影した場所や時間・撮影者、取材概要・事件の現場名、記者名・同行者名、番組出演した人のほかにも、注意事項や使用条件というのもメタデータになります。さらには、撮影したシーン1つひとつもメタデータです。撮影された映像を見たことが無い人にもイメージできるように正しい情報・事実を記録することが大事です。


―――生徒さんは、メタデータとなる映像の文字起こしを実践してみました。


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写真:アーカイブワークショップの様子


―――用意されたのは、日本企業のボーナス支給額についてなどのニュースでも定番で登場する東京駅前を歩くサラリーマンのカット、湖畔にそびえる美しい富士山カットの2つです。


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写真:生徒さんたちの発表で出た意見より


フレックス佐藤さん:
生徒さんが書いてくれた中で、「新聞の読み歩き」、や「薄着の人が多い」、「横断歩道で会社に向かう人」、「赤茶色の建物の前を行きかう人」などは大変良い表現ですね!新聞を読みながら歩くサラリーマンの映像を使用したいときに、その表現があれば検索にヒットしますね。

富士山の画像では、「左側に少し雲がある」と記載してくれたのは非常に良い着眼点です。雲の無い富士山の映像が欲しいということもあるので、その場合はこの映像は使えないと判断できるので、重要な情報です。


―――メタデータを登録するアーカイブ部では、1日300本もの取材映像を、場面毎にプレビューしながら数十分にも渡る映像に含まれるシーンを検索しやすいデータに作成しているといいます。


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フレックス佐藤さん:
「恐らくこうかな?」という確証のない情報を残してしまうと、10年・20年と経った時に映像を見た人は、そう信じてしまいます。ですから、大事なことは事実を記載することです。
皆さんは、東日本大震災(2011年)発生当時のテレビで何か覚えていることはありますか?
あれだけの津波や被害があったので、ここ数年でも当時の映像を見る機会はあったかと思います。これから皆さんが大人になって、身近な人達にこうしたことを伝えるうえでも、映像というのは非常に重要な役割を果たしていくと思います。


―――以上、レポート前編より



前編では、ニュースの裏側ともいえる仕事の醍醐味や、映像保存の視点を学びました。
映像保存を行うアーカイブのメタデータ作成では、検索される為に必要な情報を書き出すだけでなく、情報の正確性を確かめることの大切さにも気付いていただけたのではないでしょうか。
情報化社会の中で生まれた、「デジタルネイティブ」とも言われる世代の生徒さんたち。情報の扱い方などを小学生から学ぶことは全く早くないかもしれません。


次回「後編」では、ニュースを制作してみよう!
ということで、生徒さんたちがレポート・ナレーション収録・インタビューをする担当に分かれ、イベント当日の模様を1つのニュースにまとめた模様をお届けします!本物さながらのニュースに、生徒さんたちは大興奮!!

ぜひ、ご覧ください。

次の記事>> (株)フレックス テレビ朝日報道部門×湘南ゼミナール/コラボ授業 【後編】


※※本企画は株式会社フレックス(テレビ朝日グループ)と湘南ゼミナールの企業交流プロジェクトVISIONARY SWANS双方が、CSR(社会貢献)活動の一環として、難関高受験コースの生徒さん向けに無料にて行っております※※

【株式会社フレックス(テレビ朝日グループ)】公式サイト

難関高受験コースへのお問合せはこちら
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