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コラム

教育の最前線を討論する!「私塾界リーダーズフォーラム2019」レポート

2019.11.20

2019年9月30日(月) 東京都 御茶ノ水ソラシティにて開催された、

教育の最前線を討論する「私塾界リーダーズフォーラム2019」教育ICT・入試改革 のレポートをお届けします。


2020年度からの大学入学共通テストの実施に向け、対応が迫られる教育現場。
その対策に先行して取り組む現場の先生方や企業・大学入試センターおよび全国高等学校校長協会の先生方が登壇し、教育サービスの最前線を語りました。

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なかでも今回お届けするのは、[Session2/英語4技能の最前線]です。

2020年教育改革により、英語教育の見直しが加速しています。英語科4技能といわれる「話す」「書く」「読む」「聞く」という技能の習得が重視されています。2020年に大学入試センター試験に代わって始まる大学入学共通テストでは、英語の民間試験導入が予定されていましたが、11/1(金)付で文科省が延期を発表いたしました。


しかし、2024年度大学入試(2025年1月実施)までには、共通テスト全体の見直しが予定されており、新学習指導要領に準拠した大学入学共通テストが開始されます。その為、今後の英語学習ではテストや入試をクリアする為だけでなく、充実した人生を送る為の生涯学習としていかに"使える英語"を学ぶかといった視点へと変わりつつあります。

今後、どのような英語学習をしていくべきなのか...。教育現場や教材開発の最前線を討論する模様をお届けします。


―――以下より2019年9月30日(月)トークセッション



[登壇者]

・安河内 哲也氏/財団法人実用英語推進機構東進ハイスクール代表理事
https://ameblo.jp/yasukochi-tetsuya/

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・井上 綾子氏/(株)NTTドコモ教育キャリアビジネス推進担当課長
https://e4skills.com/

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・神谷 漠/(株)湘南ゼミナール 教務支援部作成責任者・英語講師
https://www.shozemi.com/

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私塾界 山田氏:
第2部のトークセッション『英語4技能対策の最前線』というテーマでお話を伺っていきたいと思います。まずは安河内先生に、現在の英語4技能改革はどのような進捗状況か伺っていきたいと思います。


安河内氏:
文部科学省が開設した、こちらのポータルサイトにすべての最新情報が集約されています。
指導と評価の一体化を図る意味で、皆さんに知っていただきたいのですが、高等学校学習指導要領では、昔からこのように書いてあるんです。


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安河内氏:

"聞いたことや読んだことを踏まえた上で、話したり書いたりする言語活動を適切に取り入れながら、4つの療育の言語活動を有機的に関連付けつつ総合的に指導するものとする。"
*高等学校学習指導要領より抜粋。

つまり、"リスニングやリーディングをしたらこれを必ず、話したり書いたりすることに結び付けて、4技能を有機的に関連付けつつ総合的に指導してください"ということです。
本当は日本の英語教育こうじゃなくちゃいけないですね。こうやっていれば誰だって英語できるようになるわけですけど、なぜか日本の教育はこうはなってなかった。
それはなぜか―――。


やはり、"言語活動"が大切です。
つまり、教師の口が動くのではなく、生徒の口が動かなければいけないとことですね。指導要領は、バランスのとれた当たり前の英語教育をやりなさいということを求めてきたわけですね。ではなぜ、これができていなかったのか。
一言で言うと、入試が原因ですね。国が目指している方向と大学入試が真逆だったとことです。高校・塾・予備校といった現場を変えても、大学入試はやってくるわけです。現場の努力が報われるようにするためにも、やるべきことは"入試を変える"ということです。

2020年度の大学入試から、様々な4技能試験が導入されます。これはもともと移行期間を4年間取ってあるため、2020年は始まりにすぎず、その後がますます重要になります。
しかし、もっと大きな影響力を持つのは「大学入学共通テスト」の後継テストです。恐らく英語4技能試験よりも何十倍も大きな影響を学校・塾・予備校の現場にも与えます。まず、評価はリスニングが100点、リーディングが100点と劇的に変わります。文法問題や発音問題のような、知識問題がなくなり、純粋なリスニングとリーディングの問題になります。


―――旧センター試験と、新「大学入学共通テスト」のリーディング問題を比較。


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安河内氏:
これまでどうして日本人が英語ができるようにならなかったか?
日本人がよく言うのは、「文法が大事だから」、「語彙は大事だから」、「リーディングを固めてからスピーキングに行きましょう」みたいな...。文法が大事なのは当たり前です。でも、そこを強調しすぎて、スピーキングを後回しにする傾向があったんですよね。

スピーキングいつやるの?高校生もそう思ってます。
スピーキングいつやるの?って先生たちに聞くと、いつでも......
「後でしょ!」(会場笑い)

これじゃあ、ダメですよね。

では、どうするかというとそれは簡単です。リスニングとリーディングをやったら、すぐにスピーキングとライティングをやることを授業の中で組み立てればいいわけですよね。"先生の日本語を聞いている授業"ではなく、"生徒の口が動く授業"これをやらなくちゃならないということです。

大学入試がどう変わるのか、そんなことにビクビクする必要はないと思うんです。大学入試の偏った英語の出題に合わせて指導しても、なかなかバランスのよい英語力は身につかない。しかし、4技能の本格的な英語を勉強していれば、大学入試の問題にも修正すればなんとか対応できるし、将来も役にたつ英語が身につく。


―――実際に、安河内氏が顧問を務める麹町学園女子中学校・高等学校では、東洋大学グローバルコース1期生で高校入学時に英検2級取得者ゼロ・偏差値40代から、2年半の経過時点で英検取得者が93%に急増という変化が。


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安河内氏:
ちゃんとやれば、子どもたちは英語が楽しくなってやってくれる。教える側がやり方を考えて、本当に今までのやり方が正しかったのかな?これで子どもたちのモチベーションあがるのかな?ということを考えていく、そういう時期が来ているのではないかと思います。


私塾界 山田氏:
続きまして、英語4技能を学ぶEnglish 4skillsを開発されているNTTドコモの井上さんに、製品について教えていただきたいと思います。

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NTTドコモ井上氏:
英語4技能化において、今までの読解とか文法中心の学習から、リスニング・ライティング・スピーキングの強化が非常に必要になってきました。英語を話したり書いたり、実際に使ってみるという現場が少ないということを解決するためにこのEnglish 4skillsを開発させていただきました。

コンセプトとして、ひとつのIDさえあれば、塾のPCや学校のPCでも、生徒さんのスマホでも、いつでもどこでもEnglish 4skills使える状態が作れるっていうのが1つポイントになります。カリキュラムは英検5級から準1級まで対応していますので、自分のレベルに合わせた学習ができるようになっています。


―――English 4skillsでは、旺文社の教材をメインに、効果的な英語検定の対策もできるという。


NTTドコモ井上氏:
リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能に、文法もセットで加えさせていただいております。4技能+1(文法)ということで、スピーキング・ライティングをする際に、文法が身に付いていないとある程度までは喋れるんですけどその先が進まないというところを解決できます。
他の教材と違う点は、一目で生徒さんの学習進捗が分かるようにしています。目標を設定して、その目標に対してどれくらい進んでいるかを先生が追うことが可能です。生徒さん自身も自分の進捗がすぐに確認できるので、学習プランナーというか、学習パートナー的な使い方もできます。
English 4skillsは基礎学力を身に付けるために使っていただくのが一番効率的かなと思います。基礎学習が進めてから、スピーキングやライティングを活用したアクティブラーニングや、プロジェクトベースラーニング、オンライン英会話など、より高度な表現ができる方法を実践していただくと良いかと思います。
今後の大学入試対策に向けて、英検5級から2級までをなるべく早く取っていただくっていうところに使っていただくと、何より効果が出るかなと思っております。


私塾界 山田氏:
湘南ゼミナールではEnglish 4skillsを活用され始めているということなんですけれども、なぜこのEnglish 4skillsを導入されたのでしょうか?また実際に使われていかがでしょうか?


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湘南ゼミナール 神谷:
生徒さん一人ひとりの成長に合わせて学ぶことができる教材を求めていました。試験導入にあたり他社様ともいろいろ話をさせてもらった中で、一番English 4skillsが湘南ゼミナールが求めるものに合致していたというところがありますね。
なかでも英検5級~準1級まで対応されているところが非常に魅力的でした。また、生徒さんの進捗状況を見れるというのが、私にとっては非常に大きなメリットでした。
我々は集団授業形式ですので、英検2級の子たちだけ集合!英検5級の子たちだけ集合!というのは塾業界でもなかなか難しい...。そのなかで自走もしやすくなっているというのが、ひとつ大きなポイントだったかなと考えています。


私塾界 山田氏:
そもそも、「英語ができない」「英語をできるようにする」とは、どういうことなんでしょうか?英語4技能の課題としてみなさんの意見を伺いたいです。


安河内氏:
これからは、知識伝達型の授業から、生徒の口が動く活動型授業に変えていかなくちゃいけないですよね。
今後はICTっていうのがあるわけですよ。そのICT技術を駆使してネイティブの音だとか、いろんな動画を組み込んで、塾の先生がファシリテーターとして子ども達にそういったものをやってもらう教材を開発してもらえたらなと思います。

発想を大きく転換して、私達 塾業界・民間業界も、英語ができるようにするということを目指す。入試で点が採れるというのは大事ですが、"英語ができるようになった上で、入試で点が採れる"そういう指導方法をこれから皆さんの英知を結集して作っていくべきなんではないかと思います。

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湘南ゼミナール 神谷:
そうですね、講師はファシリテーターとしての役割が非常に大きいと感じます。
集団授業の前に立つ先生って、自分の中で決まっていることがあって、それをただ伝達するというのが知識伝達型が一般的ですが、これを個別最適化するっていうのは、すごく難しいですよね。ファシリテーターは前に立って、なんとなく話聞いていればいいという印象を持つ方もいらっしゃいますが、全く違います。ひとりひとりの生徒さんの能力を見極めなければいけない。
生徒さんは今、何ができていて、次に何ができなければいけないのかというのをしっかり見ていないといけないので、ますます塾講師の役割は大きくなるんじゃないかと思います。


私塾界 山田氏:
井上さんは中2のお子さんもお持ちで、そういった中で英語教育に関する悩みはありますか?


NTTドコモ井上氏:
ICT教材を使っていないので音声が学習に伴っていないんですよね。綴りはかけるように一生懸命練習していますが、読んでみると全然読めないっていう状態があって...。


安河内氏:
私も、実際に知識伝達型の授業を25年間やっていました。その後に活動型を始めて、活動型と知識伝達型の授業、どちらができるようになるかというと圧倒的に文法だって活動型の方ができるようになるわけです。
参考書に書いてあることを黒板に写して、それを生徒がノートに写して、何か英語の勉強になるだろうかって...。だったらネイティブの音をもっと聞かせてあげたりとか、世の中でいろんなことを考えることを提案してあげたりとか、そういう授業じゃないと。
学校の定期検査で文法が出るから塾でも文法の穴埋めをやる―――。これはもう、子どもたちにとっては悲劇ですよ。学校で穴埋めやらされて、塾で穴埋めやらされて......。
穴埋め地獄ですよ。(会場笑い)


もし学校の定期検査で文法がたくさん出るのであれば、その文法を使っていかに活動して楽しく発話させるかっていうのを考える。だから、少なくとも塾は新しくて先進的な21世紀に役に立つ教え方を提案する。その上で学校の定期検査もちゃんと取れるようにする必要がありますね。


NTTドコモ井上氏:
English 4skillsの面白いところは、英語が苦手な英検3級くらいの学力の中学3年生が、5級くらいからやり直して、4級の途中くらいに入ったところで、「なんかおれ英語できるかも!」って言いだすんですよね。そのピンポイントでやり直すタイミングっていうのをこういった教材で見つけられる。先生の手を使わなくても、教材を与えて見守るだけでこういった自信が取り戻せるのであれば、非常に有効なツールなんじゃないかなと思います。
学校や塾でもカリキュラムがいっぱいな中ではありますが、15分~20分でもコツコツやる時間を与えていただけると、もうちょっと英語が好きになるんじゃないかなと思います。


私塾界 山田氏:
日々の積み重ねが大事ですね。

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安河内氏:
この実現を助けるのが、塾の先生の腕の見せ所ですね。当たり前ですけど、リピーティングとか音読をやればやるほど英語ができるようになりますが、楽しくは無いんですよ。ですから、英語ができるようになったら何ができるのかというのを先生が示して、個別学習に戻ったときにそれをいかに頑張ってやり切れるかどうか。そのやる気を維持する手助けをするのが先生の仕事じゃないですかね。


私塾界 山田氏:
それでは最後に英語4技能の未来について、それぞれお話をお願いします。

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湘南ゼミナール 神谷:
弊社の教材を、しっかり4技能対策のものに変えていきたいと思います。生徒さん達の未来を我々が担っているっていう自覚を持って進めていきたいなというのを今日は強く感じました。


安河内氏:
我々がこれから英語を教えるときに考えなくちゃいけないのは、間違ってもいいからどんどん英語を使ってみる、間違ったとしても英語使って通じたら嬉しくなって、もっと上手になりたくなるから文法や発音を学ぶ。これが正しい英語の習得の順番です。

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安河内氏:
She lives in Rome.
ピリオド、大文字、スぺディングが完璧なものだけが正解とされて、正答率33.8%だから日本の英語教育はだめだって糾弾される...でも、この学力調査どうなんでしょう?通じるじゃないですか、いいじゃないですか。インドだったら全部正解です。(会場笑い)

こういう時に、「よく書けたね。素晴らしいね、先生は9点をあげる。でもここを直せば最高だったね!次は頑張ろうよ!でもね、9点だから君は英語の素質があります!」っていう風に指導すれば、今問題になっている未回答率・白紙答案っていうのは無くなるんじゃないですかね。


NTTドコモ井上氏:
1歩踏み出すことによって、先生方のICTへの関心というか、カリキュラムそのものも見直さなきゃいけないと、どんどん新しい課題に向かっていることをすごく感じます。
恐らく次年度には、AIを使ってライティングの採点が自動でできるようなサービスを開始できると思います。日々皆さまからのフィードバックをいただいて仕様変更を重ねて、日本中の英語教育を変えていくムーブメントを、どんどん皆さんの力を合わせてやっていければいいなと思っております。



―――以上、フォーラムより。



4技能習得が重要視されるようになり、小学校の公教育で科目化されることによっても更に注目を集めている英語教育。

しかしこれからの英語教育は、その学習時点でのカリキュラム(入試のため)を学べばよいという学び方から、小~中~高~大~社会人と全てが繋がった指導と評価の一体化を目指すことが求められるようになります。志望校合格はもちろんのこと、長い将来を見据えてお子さまに合った英語教育・教材をご選択ください。


この度は、私塾会の皆さまならびにご登壇の安河内様、井上様、会場にお越しくださった皆さま、誠にありがとうございました。



\湘南ゼミナール 小学生向け英語講座のご案内/
各コースともに体験して実感いただいてからの入会をしていただきたく、無料体験をご用意しております。詳しくは下記にて。

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<英語4技能をタブレットで学ぶ「SMARTree」(小1~小6対象)>

楽しくてかわいい映像授業で良質な英語を聞き、発話しながら「英語脳」を育てる教材です。通塾しながら、継続して楽しく飽きずに学ぶことができるほか、個別最適化されたタブレット教材と、集団指導方式で他の生徒さんと共に学ぶ相乗効果というメリットを取り入れ、講師が随時適切にサポートします。



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<小中部/QE English Primary(小5対象)、QE English Secondary(小6対象)>

湘南ゼミナール独自の「QE授業」(生徒さんの意欲が高まる授業方法として人気。講師は、生徒さんの適性に合った出題を行い、その時に一番最適な授業を双方型で作り上げていく授業方式)で英語学習を行います。文法上の間違いの指摘よりも、知っている単語を駆使して「いかに伝えるか」を重視し、母国語同様、リスニング、スピーキングから学習をはじめ、リーディング、ライティングの順で英語4技能をバランス良く練習します。



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<難関高受験コース/All ENGLISH>

カリキュラムから作画までトータルで自社開発を行う、英語の長編ストーリー「Skyler's Story」を使用し、ナチュラルな英語を楽しく学べる注目の授業。
生徒さんたちは、宿題で単語を予習してきて、覚えた単語が使われているストーリーを授業で学習します。このようにすることで、単語学習が「覚える」だけで終わらず、「次のお話を理解したいから、授業までに単語を覚えて行こう」というモチベーションにつながります。また、覚えた単語や学習した文法が早速ストーリーに登場し、その授業がAll Englishで行われることで、英語を「覚える」のではなく「使っている」空間を作っています。



\併せて読みたい!!/

>>難関高受験コースの英語授業レポート

●「小学生からナチュラルな英語を使う、ALL ENGLISH授業」記事はこちら

>>湘南ゼミナールの留学プロジェクト「VISIONARY SWANS」2019年度の最新記事は下記から

●「湘南ゼミナールの留学で、いざ!サンフランシスコへ!」記事はこちら

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