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コラム

神奈川新聞ザ・チャレンジ 掲載情報/高校受験の疑問「志望校を1つ下げたらトップで入学できますか?」

2019.10.26

2019年10月1日(火)発刊/神奈川新聞(日刊)教育面7面「ザ・チャレンジ(高校受験編)」に湘南ゼミナールの進路情報戦略室長 秋山が寄稿した記事が掲載されました。


今回は、志望校の検討がより具体的に進む時期に差し掛かってお悩みの方も多い、「志望校を1つ下げたらトップで入学できますか?」といったご相談について、弊社 秋山がデータをもとに回答いたします!


―――ぜひ、以下よりご覧ください。



これからは模擬試験を受ける回数も増え、志望校の検討がより具体的に進む時期だ。1学期(前期)よりこだわりが明確になり、次のように考える生徒さんが増える。

「今の第一志望にギリギリで合格するより、1ランク下げてその学校でトップにいたい。」

「A高校より下には絶対に下げたくない。レベルが低いから。」


どんな状況でやる気になるかは本人次第なので、一概に否定はできない。志望校のランクを下げるほど合格の可能性が高まるのは事実だが、問題は「1ランクの違いがどの程度の差なのか」を正しく認識できていない点だ。一部の上位校を除き、実際には1ランクの差にそれほど大きな学力差はない。そこを正しく認識していないと、「1ランク下げてもトップの位置にはならない受験」や「合格可能性が厳しい受験」になってしまう。

実は、「わかりやすさ」を求める昨今の風潮が、そのような認識のズレを生み出してしまっている。
多くの学校情報誌には合格の目安となるような偏差値・成績などの「代表値」が表示されている。私たちもまた、その代表値を比較して学校のレベルを把握していることが多い。学校数が多い神奈川ではその方が分かりやすく目安の志望校を見つけられるからだ。

しかし、実際には合格者の実力も一様ではなく、様々に「分布」している。旧横浜中部学区の中堅3校の学力分布を例に挙げたい。弊塾の昨年合格者の偏差値の平均や散らばりを元にモデル図を作成すると図1のようになる。


図1

合格者の学力分布.png

横軸は偏差値、縦軸は合格者に占める人数の割合。偏差値は舞岡高校合格者の平均偏差値を0として、その差を表示した。(ただし、実際にはこのような綺麗な曲線にはならず、凹凸が多いグラフになる。)

図1では、金井高校と舞岡高校で学力分布の山が三分の二ほど重なっていることがわかる。上矢部高校と舞岡高校でも同様だ。仮に図1の『A』のように金井高校内で偏差値下位(「-6」の位置)だったとすると、舞岡でも下位三分の一に入るし、上矢部でも下半分に入ることになる。


結果的に「1ランク下」は入学後の努力を免除する差ではなく、異なる学力層が入学する学校でもないのだ。志望校を選ぶ際は、安易に上下させるのではなく、実態をしっかり見据えてほしい。

湘南ゼミナール進路情報戦略室長 秋山清輝


~2019年10月1(火)発刊 神奈川新聞 教育面7面「ザ・チャレンジ(高校受験編)」より※内容を一部変更してお届けしております。~

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