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コラム

気になるワード/世界トップレベルの教育プログラム「IB」

2019.09.13

ここ数年で、格段と目にする機会が増えた「国際バカロレア」や「IB」といった教育用語。
世界の大学を選択肢として志望する高校生も増加する傾向にあります。そこで本日は、IBについて取り上げます。


IB(アイ・ビー)とは、国際バカロレア機構(スイス・ジュネーブ)が提供する〝国際バカロレア″の英表記「International Baccalaureate(インターナショナルバカロレア)」の頭文字をとった、総合教育プログラムのことをいいます。国際的に認知された世界トップレベルの教育プログラムと言われるIBは、令和元年7月現在、世界153以上の国・地域において5,000校が認定されており、日本国内の認定校は全国で75校あります。(令和元年7月時点 文部科学省IB教育推進コンソーシアムより)


高等学校教育では、2010年に玉川学園などで開始された頃と比べると、一部の科目を日本語でも実施ができるプログラム(日本語DP)による認定校の増加が、IBの広がりを後押ししています。


2015年に都立国際高校(東京・目黒)、2018年に法政大学国際高校(神奈川・横浜)や武蔵野大学千代田高等学院(東京・千代田)、2019年4月には横浜国際高校(神奈川・横浜)で授業が開始、2020年4月より導入が決定した三浦学苑高校(神奈川・横須賀)など、認定を受ける学校が広がっています。

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IBコースへ進学し、一定のIBスコアをもっていると、海外大学への出願要件と判定に利用されるケースがあることから、海外の大学に進学したい人・グローバルに活躍するための力を身に付けることを望む人にとっては、最適なコースといえます。また、現在では、世界100カ国以上、20,000校以上の大学入学資格・受験資格が付与されるため、海外大学への進学は非常に有利となります。

また、日本国内でも東京大学、筑波大学、慶応義塾大学、上智大学、立教大学、早稲田大学などをはじめとする61もの大学入試資格が認められています。(2018年12月時点)
*2018年12月時点のIBを活用した入試制度を取り入れている大学一覧はこちら



では実際にどんな授業を受けるのかをみていきます。


高校生のIB教育「DP(ディプロマ・プログラム)」

16歳~19歳を対象としたプログラムであり、2年間の履修を経た後、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際バカロレア資格という海外大学入学資格を取得することができます。


●ディプロマの科目

※授業・試験は原則として、英語、フランス語、スペイン語で行われます。

グループ1「言語と文学(母国語)」

言語A:文学、言語と文学、文学と演劇

グループ2「言語獲得(外国語)」

言語B:初級語学

グループ3「個人と社会」

ビジネス、経済、地理、グローバル政治、歴史、心理学、環境システム社会、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、社会・文化人類学、世界の宗教

グループ4「理科」

生物、化学、物理、デザインテクノロジー、環境システムと社会、コンピューター科学、スポーツ・運動・健康科学

グループ5「数学」

数学スタディーズ、数学SL、数学HL、数学FHL(数学スタディーズが最も初歩的な数学、SL(Standard Level)、HL(Higher Level)、数学FHLが最も高度な数学)

グループ6「芸術」

音楽、美術、ダンス、フィルム、文学と演劇

上記のほかに、生涯のキャリア形成に必要なスキルの取得を重視する、キャリア関連プログラムも実施。キャリア教育・職業教育は各学校がそれぞれ提供しています。



●3つの必修要件

「課題論文」:履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組み、研究成果を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文にまとめる。

「知の理論」:「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析し、知識の構築に関する問いを探求する。批判的な思考を培い、生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できるように促す。

「創造性・活動・奉仕」:創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬での自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組む。

※現在は、文部科学省と国際バカロレア機構により日本語でのカリキュラム実施を行うためのプログラムの開発が進みました。討実施可能または、実施可能予定の科目は次のとおりです。

「個人と社会」:経済、地理および歴史

「理科」:生物、化学および物理

「数学」:数学スタディーズ、数学SL、数学HL *HLHigher LevelSLStandard Level

「芸術」:音楽および美術

※文部科学書IB教育推進コンソーシアムHP参照

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海外進学はもちろん、国内の有名大学やその他の進路にも有利で、授業も国際色豊かな内容になっているIBコースですが、デメリットはないのでしょうか。


まず、IBコースはIBのカリキュラムと一般的な日本の高校のカリキュラムの両方をこなすことになります。高2からIBのカリキュラムに取り組む学校がほとんどで、特に高1のうちは、一般的な日本のカリキュラムを出来るだけ進めておくことになり、授業が毎日7時限まであるような時間割になりがちです。その上で部活もやる場合は、ハードな学校生活への覚悟が必要です。さらに大学入試を一般入試で突破しようとした際には、必要な科目の学習に割ける時間が必然的に少なくなることが予想されます。


また、学校によって同じIBコースであっても、どの科目を英語で行うかが異なります。「フル・ディプロマ」を採用している学校はオールイングリッシュで授業を行い、卒業後の海外大学を視野に入れています。一方、「デュアル・ディプロマ」を採用している学校は、どの科目を英語で行っているのかが異なり、〝海外大学進学は視野に入れていません″と明言する学校もあります。


世界各国から評価が高いとされるIBのカリキュラムは、高校卒業の先をしっかり考えて選択する必要があるコースと言えます。単純に「英語が好きだから」ではなく、思考・表現をする訓練を重ねて問題解決力をつけたい、海外の大学でやりたいことがあるなど、どういう自分でいたいかを具体的に掘り下げていきましょう。

また、高校入試の時点でも、「思考力」「判断力」「表現力」を求められる出題がなされる高校も多くあるため、情報収集と入試に向けた準備が必要です。

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