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受験コラム

「論理的思考」で高校を選ぼう!

2018.08.30

今回のテーマは「論理的思考」で学校選ぶことを考えてみたいと思います。

夏休みが終わって学校が始まってみると、受験がちょっと近づいてきたことをほんのりと感じる季節ですね。

進路への意識が高まってくると、学校以外でもこんな会話を耳にすることがあります。


A高校とB高校ってどっちがいいの?


「A高校とB高校ってどっちがいいの?」という話題、この記事の筆者も電車の中で耳にしたことがあります。日曜日、私服でしたがおそらくは中学生だろう男子3人組が熱く語っていました。そして、結論は「A高校の方がレベルが高いから上だ」とのこと。

これまたよく耳にする「いい学校」というフレーズと同じ趣旨なのでしょう。


<ひとそれぞれの「いい学校」>


前述の結論「A高校の方がレベルが高いから上だ」、皆さんはどう感じるでしょうか。


人によって高校に行く目的は本来違うはずです。大学入試に向けて勉強したい人もいれば、専門的な技術を身につけたい人もいることでしょう。様々な学問の上積みをたくさん知って自分探しをしたいという人もいるでしょうし、部活や行事に青春を燃やし尽くしたい人もいるのではないでしょうか。


レベル(勉強の・・・という使われ方をしますね)、偏差値、大学進学実績で高校を測るのは、高校を測る基準の「ひとつ」です。これだけで決めてしまうのは、極めて単純な考え方です。しかし実際の高校は勉強だけに限らず、本当に様々な特徴、校風、違いがあります。それらを踏まえた三次元的立体的な考え方で高校を選んだほうが、より納得感のある、価値の高い高校生活になるのではないでしょうか。


大学入試改革高校教育改革で求められる「思考力判断力


大学入試改革を進める文科省は「学力の3要素」のひとつとして「思考力判断力表現力」を掲げています。ここでは「思考力判断力」を例にあげてみます。


「平成27年10月22日 教育課程部会 言語能力の向上に関する特別チーム 参考資料」から引用してみましょう。

資料では「論理的に思考する過程での活動」のひとつとして「必要な情報を抽出し、分析する」ことを明示しています。もう少し詳しく「多くの資料や条件から推論に必要な情報を抽出し、それに基づいて分析する」ともあります。


そして、その先に「議論や論証の構造を判断する」こと、つまり「議論や論争の論点・争点について、前提となる暗黙の了解や根拠、また、推論の構造などを明らかにするとともに、その適否を判断する」ことを挙げることで「思考力判断力」を説明しています。


難しい表現が続きましたが、簡単に言ってしまうと、「ひとつの情報で物事を決めつけることを求めていません」ということです。


高校選びで「思考力判断力」を身に付ける


神奈川県の高校を使って、高校選びにおいて、レベル(偏差値)以外の情報も取り入れながら思考する例をいくつか挙げてみましょう。


  • 学力向上進学重点校★

 横浜翠嵐は入学前から課題が出るように、高校での学習習慣の確立を最優先に置いています。湘南は高校の一体感、伝統行事を大切にし、学習は数ある高校生活の一部である、というスタンスを取っています。緑ケ丘は行事やキャリア教育に力を入れていますし、希望ケ丘はSSH認定校として情報処理教育に力を入れています。 このように一口に「学力向上進学重点校」といっても違いがあります。偏差値表を片手になんとなく学校を選ぶと、受検前に想像していた高校生活と異なる生活が待っていて、がっかりしてしまうことにもなりかねません。しっかりと情報を収集しましょう。


    • 国際系★
    •  横浜国際では第2外国語を学ぶカリキュラムになっています。ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、ハングル、アラビア語の6ヶ国語から一つの外国語を選択します。2、3年次も履修することができます。選択方法によってはもう一つ別の外国語を引き続き、履修することもできます。県のグローバル教育推進校のひとつである、横浜平沼では、姉妹校交流に力を入れています。交換留学海外研修などの取り組みも進めています。このほか、英検に力を入れている学校もあれば、TOEICに力を入れている学校もあります。学校選びには単に「英語をやりたい」、ではなく「英語で何をやりたいか」まで考えるとよいでしょう。

  • 商業工業系★
  •  県立商工のように商業科工業科が連携して商品開発をしている学校もあれば、工業科・商業科それぞれの科が独立して取り組んでいる学校もあります。
  •  また、工業系の学科の中でも、市立川崎総合科学のように工業5科情報工学科総合電気科電子機械科建設工学科デザイン科)に難関大学進学を目指す理系1科(科学科)の計6学科を設置し、それぞれ専門的に学べる高校もあれば、神奈川総合産業のように「産業を幅広く学習する」総合産業科のみを設置し、工業系・情報系・環境バイオ系・科学系の4つの系とリベラルアーツ分野の1分野の中から自分の興味・関心進路希望に応じて選択しながら学べる高校もあります。
  • 商業・工業系は偏差値としては、全日制普通科よりも低い印象の学校も多いのですが、入学後の日常カリキュラムでは相当の時間数が専門的な授業に割かれています。印象偏差値入り易さだけで選んでしまうと失敗してしまいますので、注意が必要です。

このように、ちょっと視点を変えてみると、単なるレベル、偏差値の上下のみならず、高校というものには様々な特徴があり、たくさんの高校に足を運んで目で見て、比較すると明確に感じられる違いはたくさんあります。それを、レベルや偏差値だけで評価してしまうのは、世の中が求める流れに逆行することになりかねません。


論理的思考力判断力を鍛える進路指導


湘南ゼミナールでは、生徒たちの「何のために高校に行くのか」という意志を掘り起こし、一緒に探して進路指導をしています。

進路指導の中で、ある高校を奨めたとしても、そこには「生徒さんとのお話」をお聴ききして学力以外の理由も込めてお伝えしています。


このような指導法は「塾として」はまだまだ風変わりなものだと認識されることが多いです。しかし、こうやって目的を明確にする考え方、なりたい自分に向かって主体的に向き合う未来の描き方が、ごく当たり前のようになる世の中が近づいてきていることを実感しています。


「自分の目的」がよく分からないときは、「高校生活で何をしたいのか」を考えてみましょう。高校の情報を集めた後、「その高校で、どんなことができそうか」を考えてみるのも有効です。「その高校でできそうなこと」に対して「わくわくできているのか」も「行きたい学校」を見付けることに有効です。


普段の生活の中で、「どっちがいいか」「レベルが高いから上」という杓子定規的な軸で優劣を決めるのではなく、「広く情報に目を向け」、「自分の目的に対して論理的に判断する」経験を積むことは、「思考力判断力」が求められる傾向が強くなった高校受験にも必ず生きてくるのだと考えています。

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